ドメインパワーのチェックツール5選!平均値や強化する方法も解説

細山 武揚

著者:細山 武揚

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ドメインパワーのチェックツール5選!平均値や強化する方法も解説

SEO施策を進める上で「ドメインパワー」という言葉を耳にしたことがある人も多いでしょう。

ドメインパワーは、Webサイト全体の信頼性や検索エンジンからの評価を数値で表した指標で、競合分析や自社の現状把握に役立ちます。

しかし、ドメインパワーは各SEOツール会社が独自に算出した推定値。
これをしっかり理解していないと、本来のSEOの目的を見失ってしまう可能性もあるので注意が必要です。

そこで、ドメインパワーの基本概念やおすすめのチェックツール、数値を向上させるための具体的な方法を解説します。

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ドメインパワーとは

「ドメインパワー」とは、Webサイト全体の信頼性や評価を数値化した指標のこと。

一般的には「ドメインがどれくらい強いか」を表す目安として使われ、検索結果で上位表示されやすいかを推測する材料になります。

しかし、ドメインパワーとはGoogleが公式に採用している評価基準ではありません

実際にこういった指標を提供しているのは、MozやAhrefs、SemrushといったSEOツールであり、それぞれ独自のアルゴリズムによってスコアを算出しています。

そのため、ツールごとに指標の名称や数値が異なるのは自然なことです。

<SEOツールで使われる主なドメインパワー指標>

  • Domain Authority(DA):Mozが提供する指標(0〜100で表示)
  • Domain Rating(DR):Ahrefsが提供する指標(0〜100で表示)

ドメインパワーは「サイトの実力を測る目安」として活用するものであり、検索順位を決めるものではないのはもちろん、この数値を上げることが最終目標ではないことを理解しておきましょう。

ただ、自サイトの現状を把握したり、競合サイトと比較したりする際に役立つ目安になります。

ドメインパワーが高いとどうなる?

ドメインパワーが高いWebサイトは、SEOにおいてどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。

<ドメインパワーが高いことのメリット>

検索上位に表示されやすい

ドメインパワーが高いWebサイトは、検索結果で上位に表示されやすくなります。
これは、検索エンジンが「信頼できるサイト」として認識しているため。

同じ品質のコンテンツを公開した場合、ドメインパワーが高いサイトのほうが、低いサイトよりも上位に表示される可能性が高くなります。

<ドメインパワー別:新規ページの評価>

ドメインパワー 新規ページの特徴
高い
  • 検索結果に早く表示される可能性が高い
  • 競合の類似ページより優位に立ちやすい
低い
  • 評価されるまでに時間がかかる
  • 同じコンテンツ品質でも、ドメインパワーの高いWebサイトより上位表示が困難

 

ただし、ドメインパワーが高いからといって、品質の低いコンテンツが自動的に上位表示されるわけではありません

ドメインパワーはスタートラインを有利にする要素であって、最終的な成果はユーザーにとって有益な情報を提供することで決まることを理解しておきましょう。

ドメインパワーとコンテンツ品質の関係図

インデックスされるのが早い

ドメインパワーが高いWebサイトは、新しく公開したページが検索エンジンに認識(インデックス)されるのが早くなる傾向があります。

ドメインパワーが高いWebサイトは、場合によっては数時間〜1日程度でインデックスされることがある一方、ドメインパワーが低いWebサイトは数日〜数週間かかる場合もあるのです。

これは、検索エンジンのクローラーが、信頼性の高いサイトを優先的に巡回する傾向があるため。

インデックスが早いということは、記事を公開してから検索結果に表示されるまでの時間が短縮され、より早くユーザーに情報を届けることができるといえます。

無料もあり!ドメインパワーのチェックツール5選

ドメインパワーを数値で確認するには、専用のチェックツールを使用するのが一般的
無料で使えるものから高機能な有料ツールまで、さまざまな選択肢があります。

ここでは、SEO初心者でも使いやすい代表的なドメインパワーのチェックツールについて、それぞれの特徴を見ていきましょう。

※各ツールの概要は2025年9月現在のものです。

【無料】Moz

Moz_トップ画面

Free Domain Authority Checker by Moz

Mozは、ドメインパワーの指標として最も有名な「Domain Authority(DA)」を提供しているツールです(すべて英語)。

<Mozの概要>

指標名 Domain Authority(DA)、Page Authority(PA)
数値の範囲 0〜100(100に近いほど強い)
料金 無料版あり(DAチェックの回数制限あり)
有料版は月額99ドル~

 

ドメインパワーをチェックできるDomain Authority Checker(ドメインオーソリティチェッカー)は、冒頭の入力欄に該当のドメインを入れるだけでOK。
アカウント登録なしでも、1日2回までなら利用することが可能です(2025年9月現在)。

そうしてチェックした結果がこちら。赤枠のDomain Authorityがドメインパワーを表す数値です。

Moz_ドメインパワーチェック

なお、Mozではほかにも、各ページの信頼性を示す指標であるPage Authority(ページオーソリティ)をはかることもできます(要アカウント登録)。

【無料】ウェブサイト“オーソリティ”チェッカー

ウェブサイト“オーソリティ”チェッカー_トップ画面

ウェブサイト“オーソリティ”チェッカー

ウェブサイトオーソリティチェッカーは、後に紹介するSEOツール「Ahrefs(エイチレフス)」が運営する、ドメインパワーの計測に特化した無料ツールです。

<ウェブサイト“オーソリティ”チェッカーの概要>

指標名 Website Authority、Domain Authority
数値の範囲 0〜100
料金 無料

 

このツールでは、ドメインパワーを「ドメインレーティング」と呼び、これはAhrefsで測定された数値になります。

ほかにも、被リンク数やリンク先サイト数も無料で見ることが可能です。

Ahrefsのドメインレーティング表示例

【有料】Semrush

Semrush_トップ画面

Semrush

Semrushは、ドメインパワー分析だけでなく、総合的なSEO分析機能を提供している強力なツールです。

<Semrushの概要>

指標名 Authority Score
数値の範囲 0〜100
料金 月額139.95ドル〜(無料トライアルあり)

 

ドメインパワーは「Authority Score(オーソリティスコア)」として表示されます。

SemrushのAuthority Score(オーソリティスコア)の表示例

Semrushの強みは、包括的な競合分析機能。
ドメインパワーのほかにも、競合サイトのキーワード戦略、広告運用状況、被リンク分析なども行うことができます

本格的にSEOに取り組む企業や上級者におすすめのツールですが、初心者にはやや複雑に感じられるかもしれません。

【有料】Ahrefs

Ahrefs_トップ画面

Ahrefs

Ahrefsは、SEO業界で非常に高く評価されている有料ツールで、「Domain Rating(DR)」という独自指標を提供しています。

<Ahrefsの概要>

指標名 Domain Rating(DR)
数値の範囲 0〜100
料金 有料のみ(月額1万9,900円〜)

 

Ahrefsで特徴的なのは、被リンク分析の精度の高さ
世界最大級の被リンクデータベースを保有しており、競合サイトの被リンク戦略を詳細に分析できます。

ほかにも、上位表示コンテンツ、ソーシャルメディアの反応を見ることが可能です。

【有料】Ubersuggest

Ubersuggest_トップ画面

Ubersuggest

Ubersuggestは、有名マーケターのニール・パテル氏が開発したSEOツールで、比較的手頃な価格でドメインパワー分析ができます。

<Ubersuggestの概要>

指標名 Domain Score
数値の範囲 0〜100
料金 月額2,999円〜(無料トライアルあり)

 

Ubersuggestの特徴は、コストパフォーマンスの良さです。
ほかの有料ツールと比べて価格が安く、それでいて必要十分な機能を提供しています。

初心者から中級者まで、幅広いユーザーに適したツールといえるでしょう。

ドメインパワーの数値の目安、平均値は?

自社のドメインパワーがわかったところで、それが高いのか低いのかがよくわからない…という方もいるでしょう。

そこで、数値の目安となる表を用意しました。
下記の指標と照らし合わせて、現状を分析してみてください。

<ドメインパワーの数値目安>

数値 目安 イメージ
10未満 まだまだこれから 検索エンジンにほぼ評価されない
10以上30未満 駆け出し 検索ボリュームの少ないキーワードなら評価される
30以上40未満 軌道に乗り始め 順調に検索順位がついてきて、上位表示されるキーワードも増えてくる
40以上60未満 軌道に乗っている ページがインデックスされる速度が早く、検索上位に表示されるキーワードも多い
60以上90未満 SEO強者 どんなページでも検索上位に表示される
90以上 マスター WikipediaやYouTubeのような、世界的に認知度の高いWebサイト

 

企業が運営するWebサイトのドメインパワーの平均値は40~50くらいだと考えられます。

この程度のドメインパワーだと、ロングテールキーワードだけでなく、比較的検索ボリュームの大きいキーワードでも上位表示されていることが多いWebサイトのはずです。

ただし、チェックするツールによって算出するためのデータや値が異なるので、あくまでも数値は「目安」だと思ってください。

ドメインパワーが決まる仕組み

ドメインパワーは、サイトの「信頼性」や「実績」を表す指標です。

その数値を左右する要素はいくつかあるため、ここでは代表的なものを見ていきましょう。

<ドメインパワーを決める代表的な要素>

被リンクの量と質

ドメインパワーを決める要素のひとつが、被リンクです。

他サイトから多くの質の高いリンクを受けているサイトは、「外部から支持されている」と見なされ、ドメインパワーも高まりやすくなります

ただ、被リンクの量が多いだけでは評価にはつながりません。質が高いことも同様に重要です。
被リンクの質について、詳しい解説は次の記事をご覧ください。

Webサイトの運営歴

長期間継続して運営されているサイトは、検索エンジンから「安定したサイト」として信頼されやすくなるため、ドメインパワーにも影響する要素といえるでしょう。

目安として、運営歴が5年以上経過しているWebサイトは、ドメインパワーも向上しやすいと考えられます。

ただし、「運営歴が長い=自動的にドメインパワーが高い」というわけではありません。
長期間更新せずに放置されていたり、低品質なコンテンツしかなかったりするWebサイトは、運営歴が長くてもドメインパワーは向上しません

コンテンツの質

検索エンジンは、ユーザーにとって有益な情報を豊富に持つサイトを高く評価します。

そのため、良質なコンテンツが蓄積されているWebサイトは、ドメインパワーが高くなる傾向にあるといえるでしょう。

例えば、100本の高品質で専門的な記事があるWebサイトと、1,000本の薄い内容の記事があるWebサイトを比べた場合、前者のほうがドメインパワーは高くなる傾向があります。

評価されやすい記事の特徴については、下記の記事をご覧ください。

ドメインパワーを強化するポイント

ドメインパワーの強化は一朝一夕にはできませんが、適切な施策を継続することで着実に向上につながります。

ここでは、効果的な3つのポイントを解説しましょう。

関連性の高いWebサイトから被リンクやサイテーションをもらう

質の高い被リンクの獲得は、ドメインパワー向上に直接的な効果をもたらします。

特に、自サイトと関連性の高い業界や分野で、よりドメインパワーが強いWebサイトからのリンクは、検索エンジンから高く評価されるでしょう。

そこで重要なのは、自然な形で被リンクを獲得することです。
リンク購入や相互リンク集への登録など、不自然な被リンク獲得は逆効果になる可能性があるので注意してください。

また、被リンクだけでなく、外部サイトやSNSなど第三者からの言及・紹介(サイテーション)も、権威性の向上、ドメインパワーの向上に大きく貢献します。

コンテンツの質を高める

続いては、前項でも紹介したとおり、コンテンツの質を高めることです。

E-E-A-Tを意識した有益なコンテンツを発信し続けることが、ユーザーからの信頼性の向上につながり、ドメインパワーの強化が期待できます

E-E-A-Tを満たすには、コンテンツの内容が優れているだけでなく、外部からの評価が高いことも必要になります。

それをわかりやすく示すのが、先述したようにドメインパワーが強い、自サイトに関連するWebサイトからの被リンク獲得や、SNSなどで言及されること。

それによって、信頼のおけるページ/Webサイトであると検索エンジンから認められれば、ドメインパワーの上昇につながるでしょう。

まめにコンテンツを公開し、サイト運営を続ける

ドメインパワーは、長い期間に渡ってコンスタントに良質なコンテンツを公開し、サイト運営を続けることで高められます。

一時的に大量のコンテンツを作成するよりも、定期的に価値のある情報を発信し続けることのほうが、ドメインパワー向上に効果的です。

例えば、コンテンツの最終更新が何年も前だった場合は、古い情報と見なされて検索エンジンに評価されなくなり、ユーザーから信頼を得ることは難しいでしょう。

質を保ちながらまめにコンテンツを公開することで、検索エンジンが「このサイトは活発に運営されていて、情報も信頼できる」と認識すると、クローラーの巡回頻度も向上します。

ドメインパワーの誤解と注意点

ドメインパワーはSEOを考える上で便利な指標ですが、それに注目しすぎることで間違った施策につながることもあります。

ここでは、ドメインパワーにまつわるよくある誤解や注意点を紹介しましょう。

数値を上げること自体が目的ではない

ドメインパワーの数値向上に注力するあまり、本来の目的を見失ってしまうケースがあります。

ドメインパワーは、あくまでもSEO施策の効果を測る指標のひとつであり、最終的な目的ではありません。

なぜなら、例えばドメインパワーが50から60に上がったとしても、実際の検索流入数や売上げが変わらなければ、ビジネス的な意味はほとんどないからです。

正しいアプローチは、まずビジネス目標を明確にし、その達成のためにSEO施策を実行し、その効果測定の一環としてドメインパワーを確認することです。

「ドメインパワーを上げる」のではなく、「ユーザーにとって価値のあるWebサイトを作った結果、ドメインパワーが上がる」と考えることが重要です。

他サイトとの単純比較にこだわりすぎない

競合サイトとドメインパワーを比較する際、数値の高低だけで一喜一憂してしまうことも、よくある誤解のひとつです。

ドメインパワーは相対的な指標であり、業界や事業規模、運営歴などによって大きく異なります

例えば、地域密着型の工務店(ドメインパワー20)と全国展開の大手住宅メーカー(ドメインパワー70)を比較しても、ビジネス的には意味がありません。

重要なのは、競合よりドメインパワーを高くすることを目指すのではなく、「自社のビジネス目標達成に必要な検索流入を獲得する」ことです。

Google公式の評価指標ではないことを理解する

本記事の冒頭でもふれましたが、ドメインパワーはGoogleが公式に提供している指標ではありません。

Google以外の企業が独自に算出した推定値であるため、いくらドメインパワーが高くても、それがそのままGoogleの評価と一致するわけではないのです。

そのため、最も適切な活用方法は、ドメインパワーを参考指標の一つとして捉え、Google公式のガイドラインに基づいたSEO施策を実施すること。

ドメインパワーが低いから焦ったり、高いから安心したりするのではなく、SEOの本質に則った地道な取り組みが成果につながります。

ドメインパワーを正しく理解してSEO施策に活用しよう

ドメインパワーは、検索エンジンによる公式な指標ではありませんが、Webサイト全体の信頼性や評価を数値化したものです。

ドメインパワーが高いWebサイトは、検索順位で上位表示されやすい傾向にあるなど、メリットも多くあります。

ただし、SEO施策の目的はその数値を向上させることではなく、ユーザーにとって価値のあるWebサイトを構築した結果として、ドメインパワーが上がるという考え方が大切です。

他サイトとの単純な数値比較にとらわれず、自社のビジネス目標達成に向けた総合的なSEO施策の一環として、ドメインパワーを正しく活用していきましょう。

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