ページ表示速度のSEOへの影響は?サイトの表示速度改善のメリット

ページ表示速度のSEOへの影響は?サイトの表示速度改善のメリット

ページ表示速度は、Google2012年時点で検索結果のランキングの要因の一つであると公表しています。影響としてはさほど大きくはないですが、ページ表示速度はユーザーエクスペリエンスに直結します。

ここでは、ページ表示速度のSEOへの影響度や改善方法などについて解説します。

この記事のポイント

  • ページ表示速度は、検索結果ランキングに影響を与える要因の一つ
  • SEOとUXの両側面から表示速度改善には取り組むべき
  • PageSpeed Insightsなどのツールで状態を確認し、コンテンツを最適化する

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ページ表示速度はSEOにも一定の影響がある

Googleは2012年の時点でページ表示速度がランキング要因の一つであることを既に公表しています。

もっとも、ページ表示速度は数あるランキング要因の一部にすぎず、その影響は関連性や外部リンクに比べると小さいものです。ページ表示速度について、GoogleのWebスパムチーム/品質管理チームの責任者であるマット・カッツ(Matt Cutts)氏は、

もしサイトが本当に、本当に遅かったとしたら、ページのスピードをランキング要因に実際に使うと今までに言ってきた。したがって、それ以外のすべての条件が同じだったとしたら、確かにランキングが低くなることがある。

しかし、こんなふうに言うことはできる ? 上下のウェブサイトを見たり同時に返されるサイトを見たりして、もしあなたのサイトが本当に本当に遅くて異常なくらいだったり、(スピードの点で)底辺に位置していたりしたら、そのときは、ページ速度が理由でランキングが低くなるとことがたしかにあるかもしれない。(引用元:モバイル検索の上位表示にページ速度はどのくらい重要なのか | 海外SEO情報ブログ

と述べるにとどまっていました。

しかし、2018年1月にページスピードがモバイル検索のランキング要因として使用されることが事前アナウンスをされ、2018年7月にスピードアップデート”Speed Update” として導入されました。

参考:Google ウェブマスター向け公式ブログ [JA]: ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します

影響を受けるサイトは一部で、本当に遅いページだけがマイナスの影響を受け、一般的なページ表示速度であればマイナス影響を受けることはないでしょう。

SEOをさしおいても、ページ表示速度は重要な指標

ランキング要因としては影響が比較的小さい要素であるとはいえ、ページ表示速度の向上はUX(ユーザー・エクスペリエンス)の向上、サーバーの負担を減らし運用コストが削減されるなど、多くのメリットをもたらすものです。

一般に表示が遅れるごとにコンバージョン率、顧客満足度は大幅に低下し、表示に3秒以上かかるページは40%以上のユーザーが離脱するとまで言われています。

SEOの目的は「検索順位の向上による、検索流入の増加」だけではなく、Webサイト運営者の利益の増大です。ページ表示速度の向上は、「検索順位の向上」以外にも多くのフェーズに確実にメリットをもたらす重要な施策だと言えます。

ページ表示速度の改善

ページの表示速度は様々な要素が複合して決定しており、どこを最適化するべきかはサイトによって異なります。「速度が遅くなる」原因がどこにあるかを検討するために役立つサービスを3点ご紹介します。

PageSpeed Insights

Googleが無料で提供しているサービスで、URLを入力するとページを読み込み、表示速度の下落要因をチェックします。一度にモバイル、PCともにチェックを行う上、ファーストビューを画像として出力されます。また、Googleから、改善出来る項目や診断結果を提示してくれるためにサイトの問題点を掴みたい場合に、もっとも便利です。

一方で具体的な表示時間の情報はなく、時系列を遡ることも出来ないため、あくまで現在の状況を把握するために使うツールといえるでしょう。

「Google Developers PageSpeed Insights」
https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/

 

Google サーチコンソール 速度レポート(試験運用版)

2019年11月にGoogle サーチコンソールに新しく速度レポートが試験運用版として実装されました。

参考:Official Google Webmaster Central Blog [EN]: Get faster with the new Speed report in Search Console

速度レポートは、サイト全体でどの程度遅いページがあるのかを時系列で把握することができます。実際のChromeユーザーのページ表示速度に基づいています。

レポートでは、「高速」「中速」「低速」の3段階の速度ステータスがページごとに付与されます。Googleは「低速」と判断されたURLは修正することをおすすめしています。

このURL速度のステータスは、「FCP」と「FID」の2つの項目で計測されています。

FCP(First Contentful Paint):ユーザーが URL をリクエストしてから、ブラウザが URL の最初の表示要素をレンダリングするまでの時間。

FID(First Input Delay):ユーザーが最初にページを操作したとき(リンクのクリックやボタンのタップなど)から、ブラウザがその操作に応答するまでの時間。

低速~高速の付与されているステータスは、ページ単位でどちらかの最低のステータスが適用されます。

参考:ユーザー中心のパフォーマンス指標 | Web Fundamentals | Google Developers

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具体的な手段について

このようにページ表示速度を確認する手段はありますが、実際にどのように修正していくかは一筋縄ではいかず、専門的な知識が必要になってきます。

例えば下記のような項目が改善点の例となります。

  • サーバーとの通信の回数を減らす
  • 画像のサイズを最適化する
  • データの通信量を減らす
  • スクロールせずに見える範囲のコンテンツを最適化する

よりもっと具体的な改善の手段について知りたい方は以下のエントリーが参考にできますのでこちらもあわせて御覧ください。
Webサイト高速化・表示速度改善のために知っておきたい基礎知識

まとめ

ページ表示速度の向上は、

  • コンバージョン率の最適化
  • ユーザー・エクスペリエンスの改善
  • サーバー運用コストの削減
  • ランキングの向上

などのメリットをもたらす、Webサイト運用上で重要な施策です。まずは無料で使うことができる各種ツールで、ご自分のサイトの状況を確認してみることをおすすめします。

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ナイル編集部
監修:ナイル編集部

この記事は、ナイル株式会社のマーケティング相談室編集部が監修しており、わかりやすく役に立つ記事を目指しています。編集長青木がライティング、編集、入稿の全工程をチェックしています。記事内に気になる点がございましたら、こちらよりご連絡くださいませ。

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