SEOとは?SEO対策の仕組み、技術対策、キーワード調査方法まで解説

SEO(エスイーオー)とは、“Search Engine Optimization” の略で、検索エンジン最適化のことを意味し、
自社のウェブサイトを検索結果でより多く露出するために行う一連の取り組みを「SEO対策」と呼びます。
この記事では、SEOの基礎知識から、効果が出る10個の対策ポイントまで、SEOにまつわることを徹底解説していきます。
集客・コンバージョン数を増やしたい方へ
目次
SEOとは何か?
SEO (Search Engine Optimization)とは、「検索エンジン最適化」の略語で、検索エンジンを通じてWebサイトへの流入を増やすことです。
SEOで最も重要なポイントは、「ユーザーが何を求めて検索しているのか」というインテント(意図や目的)を考え、それを満たすページを作成するところにあります。
まずは、このポイントを念頭に置いていただいた上で、最後までご一読ください。
SEOを実施する目的は「検索を通じてビジネスを成長させること」
SEOを実施する目的を一言で表すと、「検索を通じてビジネスを成長させること」といえます。
具体的には「商品購入」「お問い合わせ」「資料ダウンロード」などの売上につながるアクションをユーザーにとってもらうことです。他にも自社サイトの認知獲得や、正しい情報を知ってもらうこと(啓蒙・PR)が目的になる場合もあるでしょう。
いずれも共通していえることは、これらを「ユーザーの検索」という行為に合わせて実現に導くという点です。
例えば、商品を探して検索をしているユーザーであれば、商品購入ができるページを提供してあげます。一方で、課題を持ちながらもまだサービスの存在を知らない潜在的なユーザーには、課題の解決方法とその手段の1つとしてサービスを紹介するページを知ってもらうのです。
ユーザーが探しているもの
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ユーザーに提供できるもの
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Webサイトへの集客方法
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集客のノウハウまとめ |
ナイル株式会社の情報
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以上のように、ユーザーが探していることを提供しながら、自社のビジネスを成長させることを、基本的なSEOの考え方として押さえておきましょう。
SEOがサイト集客で外せない理由
SEOが重要である理由の1つは、SEOでの流入は広告と異なりアクセスを獲得することに直接的な費用がかからないことです。
さらに、SEOを適切に行うことができれば、段階的に流入を増やすことができ、その流入が継続的に獲得できる点も外せない理由として挙げられます。
いくつかの集客施策と比較してみましょう。
各種広告と異なる点としては、アクセスを獲得するために直接的な費用がかからないことが挙げられます。一般的な広告は、1クリックあたりに費用がかかりますが、SEOのクリックには費用はかかりません。
SEOと同じくアクセス獲得に費用がかからないSNSなどの施策に比べると、流入が比較的安定している点に優位性があります。SNSは爆発的な流入をもたらすこともありますが、投稿をやめてしまうと、当然流入は止まってしまいます。
SEOと同じ「検索」がポイントとなるリスティング広告と比較をすると、自然検索結果のクリック率の方が高いことがわかっています。 2017年の米国の調査によると、検索10回あたりのクリック率は、自然検索結果は54.1%(5.41回)で、リスティング広告のクリック率は2.8%(0.28回)に対して約20倍の数値と発表されています。
参考:Is SEO Opportunity Growing or Shrinking? - SparkToro
最近では有料検索広告のクリック率が高まっていたり、表示される数が増えているとはいえ、 自然検索のほうが圧倒的にクリックされやすいのです。
何より、Google検索の利用者数が多いという点が最も大きなポイントです。
Googleが2021年に公開したブログ内では、「1日に何十億回もGoogle検索が誰かをウェブサイトに送ります」との記載があります。これは全世界の合計の数値ですが、Googleが非常に利用者の多いサービスであることは間違いない事実です。
参考:Google Search sends more traffic to the open web every year
SEO対策が難しい理由
ウェブサイトを運営する上で重要なSEOですが、なぜ対策が難しいとされているのでしょうか。
その答えは下記の3点にあります。
SEO対策が難しい理由
- ユーザーのインテント(意図・目的)を完全には把握できないこと
- 検索エンジンの評価基準(アルゴリズム)が明らかでないこと
- 評価基準(アルゴリズム)が毎日変わり、定期的にも大きな変動(コアアップデート)があること
冒頭でもインテントを考えることの重要性を紹介しましたが、これが本当に難しいのです。
例えば「サウナ」と検索する人の目的を判断できるでしょうか。近くのサウナを探している人もいれば、サウナの歴史を調べている人もいるでしょう。もしくは、単純に言葉の意味を検索していることも考えられます。
このように、「ユーザーが検索で何を求めているのか」ということを突き詰めても答えはありません。そのため、キーワードだけを見ていても選定は非常に難しい作業になります。
また、Googleは独自のアルゴリズムに基づいた検索結果で順位を決めていきます。そのアルゴリズムは公表されておらず、「何をすれば順位が上がる」といった明確なアクションができないことも難しいポイントです。
基本的には「ユーザーが何を求めて検索しているか」を考え、それを満たすコンテンツを作成するのが重要です。とはいえ、その時々で順位が上がりやすいサイトやページの特徴などがあり、模倣してもまたアルゴリズムが変わってしまい、あまり評価されなくなるなど、いたちごっこになることはしばしばあります。
このようなアルゴリズムの変動によって順位が大きく変わり、流入数が下落する可能性もあるのが、SEOの最も難しい理由でしょう。 特に自然検索流入にセッション数を頼っていたサイトは、ビジネスへのマイナスインパクトも大きくなります。
もちろん逆も然りで、一気に順位が改善することもあります。ですが、このようなアルゴリズム変動を予測できないことが、SEOを難しくしている要因の1つといえるでしょう。多くのビジネスで有効に働くSEOですが、そのメリットを享受するためにはこうした変動性などと向き合わなければならないのです。
ここまでSEOの基本をご紹介してきましたが、SEOについては、弊社の土居健太郎が執筆した、「10年つかえるSEOの基本」もぜひご一読ください。
当書は、さまざまな読者の方から「SEOの基本の基本を学ぶのに適している」「対話式で読みやすい」とご好評をいただいている1冊です。
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検索エンジンが順位を決める仕組み
検索結果の順位(ランキング)はどのように決定されるのでしょうか?それを知るためには、検索エンジンの仕組みを理解することが欠かせません。
少し専門的ですが、検索結果が生成される仕組みや、順位が付く流れなど確認していきましょう。
クロールとインデックス
Googleのような検索エンジンに必須の仕組みとして、「クロール」と「インデックス」があります。
クロールとインデックスの関係は、「図書館」に置き換えると、より分かりやすくなります。
- クロールによってコンテンツを集める→ 図書館でいえば本の中身を確認する
- コンテンツをインデックスする→ 図書館でいえば本棚に本をジャンルごとに整理して格納する
実際にはもう少し複雑ですが、概念的にはこのように理解しておけば問題ないでしょう。では、このことを踏まえ、もう少し詳しく見ていきます。
クロールとは
クロールとは、クローラーと呼ばれるロボットが行う、世界中のサイトの新しいコンテンツや更新されたコンテンツを見つけたり、その内容を確認したりすることです。
クローラーはURLごとにクロールを行います。
よって、
- https://www.seohacks.net/
- https://www.seohacks.net
は、末尾のスラッシュの有無だけの非常に似ているURLですが、別のURLとしてクロールをします。
クロールの過程で、クローラーはレンダリングという我々がChromeなどのブラウザでページを閲覧するように、ページを表示する作業を行います。
その際にページに何が記載されているかといった内容や、リンク、画像などのコンテンツを把握します。Googleのクローラーは優秀で、基本的には我々と同様にページを見ることができますが、注意点もあります。
また、クローラーはページ内にあるリンクをたどって別のページを発見します。そのため、どのページからもリンクが貼られていないページはクロールしにくくなります。
インデックスとは
インデックスは、クロールしたコンテンツをデータベースに格納することです。ユーザーがキーワードを検索した際に、瞬時に検索結果を表示させるよう、整理された形式でページの情報を格納しています。インデックスは直訳すると「索引」になります。
クローラーというロボットが、Webの世界のコンテンツをクロール(回収)し、データベースに索引(見出しなど)をつけて整理してインデックスしている、とイメージしてください。
その上で、理解しておきたいポイントは「クロールされる=インデックスされる」ではないということです。
クローラーはページをクロールした上でインデックスするかどうか、内容やリンクなどから判断し、基準に達していない場合はインデックスされない場合があります。
検索結果が生成される仕組み
検索エンジンは、適したコンテンツを検索結果に出そうとしていますが、どのような仕組みになっているのでしょうか。
現在、世の中に何兆という単位で存在するWEBページの情報が、何の優先度もなく無造作に検索結果に返されてしまっては、結局その中の情報をユーザーが精査することになります。
そこで、検索エンジンは検索者が知りたいものに対し、関連性が高い順に情報を整理しつつ、その他の要素を踏まえ、ランキングとして提示します。これが検索結果になるのです。
図書館にたとえてみましょう。図書館の係の人に「タイトルが思い出せないんだけど、魔法使いが出てくる本が読みたい」と伝えたら、関連しそうな本として『ハリー・ポッター』や『オズの魔法使い』を選定してくれるイメージです。
これがコンテンツのランキングの仕組みであり、ランキングを付ける仕組みが「検索アルゴリズム」と呼ばれるものです。
検索アルゴリズムとランキング
検索アルゴリズムとは、検索結果に表示する対象となるWEBページに対し、検索キーワードに応じて得点付け(スコアリング)するための仕組みです。
アルゴリズムの精度が上がるにつれて、より関連度が高く、有益な情報を検索結果に表示できます。ランキングの精度を上げることで、ユーザーが知りたい情報を検索結果の上部に出せるのです。
期待通りの検索結果が返ってきたら、日常的にGoogleを使ってもらえます。そのために、Googleは毎日細かなアルゴリズム調整を行い、検索結果の品質を改善しています。
細かな調整とは別に、コアアルゴリズムアップデートも行われます。コアアルゴリズムアップデートは検索結果の広範囲に影響し、様々な点に対処するために、年に数回行われています。
参考:Googleがアルゴリズムを変更する目的とSEOの役割 | ナイルのSEO相談室
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2023年 SEO施策のポイント
基本的なSEOの考え方に加えて、2022年のSEO動向から2023年は以下の項目がポイントになると考えられます。
■2023年 押さえておきたいSEOのポイント
- E-E-A-Tを意識したコンテンツ制作を心がける
- コンテンツの見やすさ・使いやすさに気を配る
- SEOの費用対効果に敏感になる
1.E-E-A-Tを意識したコンテンツ制作を心がける
Googleは2022年12月15日にE-A-T(専門性、権威性、信頼性)の考え方に、さらにE(Experience:経験)を品質評価ガイドラインに追加しました。
品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加 | Google 検索セントラル ブログ | Google Developers
この中で「経験」は
実際に製品を使用している、実際にその場所を訪問している、誰かが経験したことを伝えているなど
と定義されています。
これまでも「経験」が軽視されてきたわけではありませんが、今後「商品のレビュー」「観光スポットの紹介」など経験に基づく情報が重要視されるコンテンツは、今後コアアップデートなどで大きな順位変動が起こるのではないかと考えられます。
また、こういった変更に合わせて「経験していない領域だが、どうにかして経験を踏まえたコンテンツに見せようとする」コンテンツ制作側の動きもあると考えられます。
そのため、コンテンツ上で分かりやすい形で「経験を基にしたコンテンツ」であることを示す工夫も必要です。著者や監修者情報はもちろんですが、オリジナルの写真や、体験した人でないと気づかないようなつまづきなどを紹介するとよいでしょう。
こうした背景にはインターネット上に「同じようなコンテンツ」が豊富にありすぎることが影響しているのかもしれません。これまで検索結果だけを見てコンテンツを制作していたという方はかなり大変ではありますが、これを機にコンテンツ制作の体制を見直してみるのはいかがでしょうか。
2.コンテンツの見やすさ・使いやすさに気を配る
Googleは、2021年6月にSPサイトを対象とした「ページエクスペリエンスアップデート」を実施しました。そして2022年の3月には、PCサイトを対象としたアップデートも完了しました。
これまでにも、UI、UX(ユーザーインターフェイス、ユーザーエクスペリエンス)を対象としたアップデートは実施されてきました。こうしたアップデートは順位への影響は現状そこまで大きいものではなく、依然として内容重視であることに変わりはありません。
しかしながら、情報があふれている現代社会では、ちょっとした使いにくさで、すぐにユーザーはサイトから離れてしまいます。つまり、サイトの使いやすさ、読みやすさなどはそれだけで、武器になりえることなのです。
また、多数の事例が示しているように、UI、UX改善はCVR(コンバージョンレート)などのサイトパフォーマンスの向上にもつながります。ユーザーがどんな情報を欲しいかだけでなく、「いつ、どんな場面で、どのように情報を、どんな順番で入手したいか」「逆に情報過多になってしまい、わかりにくくなっていないか」を考えてみるのは改善に役立つでしょう。
3.SEOの費用対効果に敏感になる
2022年は様々な要因が重なり、景気後退の年となりました。この流れは2023年もしばらく続くと考えられており、ビジネスにおいて様々なポイントでの費用対効果の見直しは必須と言えます。
また、以前に比べて「SEOの難易度」は上がっており、適当なコンテンツ、運用では順位がつかなくなっています。場合によってはそもそもインデックスされないということも考えられます。
また、そうでなくともSEOの費用対効果は広告などに比べると見えにくいため、事業の中でSEOに取り組む場合には、「いくら使って、いくら効果が出たのか」を常に意識する必要があります。
セッション数の増加などはもちろん重要ですが、その先の「商品購入」「問い合わせ」などのアクションがしっかりと発生しているか、それがかけている金額と照らし合わせた際に妥当かを考えた上で、SEOに取り組みましょう。
※動画でも2023年のSEOを紹介しています!
【テクニカルSEO】検索エンジンからサイトが適切に認識・評価されるようにする
ここまで「SEOとはそもそも何か」「検索エンジンの仕組み」に関して学んできましたが、いよいよ「SEO対策」に入っていきます。
SEO対策も広い言葉で、検索エンジン向けの「テクニカルSEO」と、コンテンツを制作することや後述するキーワード調査などをはじめとする「コンテンツSEO」に分けることができます。
まずは「テクニカルSEO」について解説していきます。はじめに、なぜSEOにおいて技術的な課題をクリアすることが重要なのかをご説明します。
例えば、あなたがとても良質なコンテンツをつくったとして、クローラーが、そのコンテンツを見つけられなかったり、見つけたとしても内容が理解できなかったりすると、どうなるでしょうか。
そうです。インデックスされないのです。インデックスされないということは、検索結果に表示されないということであり、SEOとして闘うフィールドにすら立ってない状態であると言えます。
コンテンツはユーザーを意識して、ユーザーのためになるものを作っていけばいいのですが、SEOはそれだけでは足りません。ユーザーだけではなく、検索エンジンにもわかるようにしていかないといけないのです。
よって、テクニカルSEOは、
- クローラーが、クロールしやすいようにする(クローラビリティの改善)
- インデックスされるようにする
- 検索エンジンから正当に評価されるようにする
の3点が目的になります。
では、実際の施策に関して確認していきましょう。
1.ページ内容を表したわかりやすいタイトルタグを設定しよう
タイトルタグとは、サイトやページのタイトルを指定するためのHTMLタグのことを指します。
検索結果では以下のように表示されます。
タイトルタグをHTMLに記述する際は、headタグの中に以下のようなソースを入れ込みます。
<title>SEOに効果的なタイトルのつけかた</title>
こうすることで、「SEOに効果的なタイトルのつけかた」がこのページのタイトルとして検索エンジンに認識されるようになります。
検索エンジンは検索キーワードとページの関連性を考える上で、このタイトルタグを参考にします。端的に言うと、順位に影響があると明言されています。
そのため、すべてのページで同じタイトルだったり、ページの説明として不足していたり、逆に書いていないことがタイトルに記載されていたりすると、検索エンジンはそのページを検索結果に出しにくくなります。
なお、タイトルタグの内容がすべて検索結果上に表示されるわけではなく、Googleの場合は30文字前後が表示されることになります。
長文のタイトルをつけると途中で文章が途切れ、「…」と表示されますので、注意が必要です。
その他、以下のようなポイントがあります。
- 数字や記号を駆使し、クリックしたいと思うタイトルにする
- 上位表示をさせたいキーワードを入れる
- 検索結果に表示される文字数を意識する
- ユニークな(ページ固有)タイトルにする
タイトルタグの設定はSEO対策の中でも、取組みやすさ、効果などから、非常に重要な施策といえます。上記のリストを参考にタイトルタグの設定に取り組んでみましょう。
2.ユーザーの興味を集めるメタディスクリプションでクリックを増やそう
メタディスクリプション(meta description)とは、ページ(HTML文書)の説明を目的に設定されます。
検索結果に表示されるタイトル下のテキストは、スニペットと呼ばれますが、その内容はページごとに設定されたメタディスクリプションから引用されることが多いです。
タイトルタグをHTMLに記述する際は、headタグの中に以下のようなソースを入れ込みます。
<meta name="description" content="効果的なメタディスクリプションの設定方法"/>
こうすることで、「効果的なメタディスクリプションの設定方法」の部分がこのページのメタディスクリプションとして検索エンジンに認識されるようになります。
メタディスクリプションは、検索されているキーワードが太文字で表示されます。例えば「SEO」で検索すると、メタディスクリプションはこのように太字になります。
よって、そのページを表すキーワードを含んでおくことがポイントの1つになります。
その他、以下のようなポイントも気をつけましょう。
- 文字数は60文字~80文字以内を目安にする
- 検索キーワードを含む
- クリック率を高めることを目的に、文章を作ること
タイトルタグと異なり、メタディスクリプションは順位には直接影響はないとされていますが、「検索結果でのクリック」を考えると、対策は必須と言えます。
検索結果に1位で表示されても、クリックされないのでは、サイトにユーザーを呼び込むことはできません。キーワードを含むだけでなく、クリックしたくなるような文章を記載しましょう。
3.検索エンジンにも優しい内部リンク構造を目指そう
内部リンクとは、自サイト内を行き交うリンクのことを指します。
内部リンクを最適化することは、外部リンクを獲得することと同じく、SEO対策を行う上で重要な要素になります。前述の通り、クローラーはページ内のリンクをたどりながらページを移動しインデックスしますが、そのつながりを判断しページやサイトを評価していくからです。
内部リンクは、外部リンクとは異なり、自分自身で設定が可能です。ユーザーを一番に意識しつつも、クローラーにとっても最適化した構造にすることが望ましいです。
内部リンクのポイントは以下です。
- 検索エンジンがページを見つけられるように張り巡らされている
- リンクのアンカーテキストにはキーワードが含まれている
- 重要なページに内部リンクを集める
内部リンクは現在も検索エンジンがページを見つけたり、評価したりすることに活用されています。これまで、特に意識していなかったという方は以下の記事を参考に最適化を目指してみて下さい。
4.重複コンテンツについて理解しよう
「クロールとは」で説明したように検索エンジンはURLが少しでも異なると、別のページとして扱い、クロールします。
そのため、ページ内容が類似もしくは重複しているURLが複数存在すると、検索エンジンがどのページをインデックスするべきか迷ってしまうことがあります。こうしたページを重複コンテンツといいます。
確かに、特に指定がなければ、
- https://www.seohacks.net/
- https://www.seohacks.net
上記のどちらをインデックスするか迷ってしまうのはわかりますね。
重複コンテンツを放置すると、どのページが検索結果に表示(インデックス)されるかわからない上、被リンクによる評価が分散するほか、検索エンジンに必要以上にクロールさせることになるため、可能な限り解消すべきといえます。
ここでは重複コンテンツがどういうものかということを押さえるまでにしておき、実際のcanonicalなどの対応は、以下のページを参考にしていただければと思います。
重複コンテンツへの対応やcanonicalについてはこちらをご覧ください。
5. robots.txtについても知っておこう
robots.txtの役割は「クロールしてほしくないページを指定し、クローラーのアクセスを制限する」ことです。
適切に活用することで、検索エンジンのクロールを効率的にすることが可能です。そのため、大規模サイトではサイトの状態に合わせて、丁寧に設定することがポイントになります。
一方で、サイト内の総ページ数が10,000ページ程度であれば、そこまで気を配る必要はありませんが、存在を知らないで施策を進めると、思わぬ事態を引き起こすこともあるので、最低限その存在を理解しておきましょう。
robots.txtはこちらの記事も詳しいです。
6.画像検索に対応しているか確認しよう
最近の検索エンジンは画像検索にも力をいれています。
またユーザーの中にも、例えば「靴」や「かばん」などを探している場合、画像検索から自分のイメージにあった靴や、かばんを選択する人も多いのではないでしょうか?
サイトに画像を設置しても、検索エンジンが、それは何の画像なのか認識できなければ、適切に検索結果に画像を表示することはできません。
画像の設置の際には、以下のポイントに気をつけましょう。
- 代替テキスト(alt属性)を設置する
- 画像サイズは必ずスマホからの見え方もチェックして決める
- 画像サイトマップを用意する
- JPGなど一般的な画像ファイル形式を選択する
代替テキスト(alt属性)の解説や、画像サイトマップの設置方法はこちらをご覧ください。
7.スマートフォン(モバイル)対応できているか確認しよう
まず押さえていただきたいのは、Googleの検索エンジンはスマホページを元にクロール、インデックスを行うという点です。
このことをモバイルファーストインデックス(MFI)といいます。
パソコンよりもスマホを使って検索する人が多いというシンプルな理由ではありますが、我々は普段パソコンで作業することが多いので、注意が必要です。
スマートフォンに対応したSEO対策のポイントは大きく4点あります。
- スマホの画面でも、問題なく使用できること
- 通信環境が弱い場合もあるので、表示時間を意識すること
- 可能な限りスマホとPCのページ内容を合わせる
- レスポンシブウェブデザインを導入する
1と2はパソコン画面のみでページを作成していると、気づきにくい点になります。大きくなってきたとはいえ、スマホの画面はパソコンに比べれば小さく、クリックのしやすさやテキストの読みやすさは、意識しないと、ユーザーが使いにくいものになってしまいます。
同様に、通信環境もパソコン環境に比べると、不安定なことが多く、特に月末などは通信制限などで、表示されるまでに時間がかかるケースも考えられます。そのため、可能な限り表示速度を上げる取り組みが必要になります。
続いて3ですが、スマホページがインデックス対象になるため、スマホページでの情報が少ないと、評価に影響が出る可能性があります。デザインなどを工夫することで、内容に差分が出ないように心がけましょう。
そして、最後の4は簡単に言うと、「検索エンジンのクロールの負担がかかるため、パソコンとスマホ版で別々のURLを可能な限り生成しない方が良い。」と理解いただければと思います。それを実現するのが、レスポンシブウェブデザインなのです。
レスポンシブウェブデザインはこちらをご覧ください。
色々と意識する点は多いのですが、「検索エンジンはスマホページを見て評価する」ということを最低限意識して、SEOに取り組みましょう。
8.ページの使いやすさ、ページスピード(表示速度)にも気を配ろう
Googleの検索エンジンはページの内容だけでなく、ページの使いやすさ、表示速度なども考慮して評価しています。その考え方が反映されているのが、「ページエクスペリエンスアップデート」です。
2021年6月に導入されたこのアップデートは、
をシグナルとします。
詳しい定義などは、Googleの公式ヘルプを参照していただければと思いますが、簡単に言うと、ユーザーがストレスなくページを閲覧できることを目指して設定されております。
ページの内容とキーワードの関連性が、今でも評価の最も大きいポイントではありますが、SEOに熱中するあまりに、こうした使いやすさへの心配りを忘れないようにしましょう。
テクニカルSEOまとめ「検索エンジンフレンドリーなサイトを目指そう」
ここまでテクニカルSEO対策について説明してきましたが、こうした取り組みは、「順位を大きく上げるための裏ワザ的な取り組みではなく、あくまで検索エンジンがクロール、インデックスをしやすくし、正しくページの内容を伝え、適切な評価を得るために行うこと」であると理解していただければと思います。
もちろん順位を改善するためには、こうしたテクニカルSEOも必須ではあるのですが、結局はページ内容やサイトの信頼性などが重要になるのです。
それでは続けて、有益なコンテンツを作るためのキーワード調査の方法を学んでいきましょう。
テクニカルSEOについて詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
【コンテンツSEO】適切なキーワード調査のポイント
続いて「コンテンツSEO」について解説していきます。
コンテンツSEOを端的に説明すると「検索しているユーザーのニーズに合わせて、適切な情報を提示し、ユーザーの望みを叶える」ということになります。
ここでいう、ユーザーの望みとは決して大層なものとして考えるのではなく、
- 「特定のものが見たい(ナビゲーショナルクエリ)」
- 「情報を知りたい(インフォメーショナルクエリ)」
- 「あれがほしい(トランザクショナルクエリ)」
などの単純なものとして、まずは考えると良いでしょう。
また、コンテンツSEOをタスクベースで大きく分類すると、
- 「どのようなキーワードが検索されているかを調査すること」
- 「その検索でどのような情報を求めているか、アクションを行いたいかなどを検討すること」
- 「それを実現する内容のコンテンツを用意すること」
の3つが具体的な対応になります。
それでは早速、実際の施策に関して確認していきましょう。
9.どのようなキーワードが検索されているかを調査
キーワード調査の目的は、この後に実施する「検索でどのような情報を求めているか、アクションを行いたいかなどを検討すること」のための事前調査になります。
先に記載しておきますが、キーワード調査と検索結果を見るだけでは、ユーザーニーズを把握することは不可能です。
もちろん、ユーザーニーズなんてものは、どこまで行っても把握できるようなものでもないのですが、キーワード調査と検索結果を見ただけで、ユーザーを知った気になるのはあまりにも無茶です。
例えば、「祖母にプレゼントでiPhoneをあげたいけど、使いこなせるだろうか?」と考えながら「iPhone」と検索するユーザーもありえますし「新しいiPhoneに切り替えたい」と考えながら「iPhone」と検索するユーザーもいるはずです。
しかし、キーワード調査をすることで見えてくるものもあります。
「iphone 中古買うならどこ」「iphone 中古 選び方」などの中古iPhoneに関する検索であれば、中古iPhoneを失敗せずに購入したいのだろうという理解や、「iphone 小学生 機種」「iphone 中学生 制限」などの子どもに関連するiPhoneの検索などは、実際にお子さんにiPhoneを買い与えた経験がない場合には、理解を深めるのに役立つでしょう。
また、検索キーワードは毎月の検索回数を調査することが可能です。上記のキーワードでいうと、2022年12月現在以下のような状況になっております。
- iphone 中古買うならどこ:5400回
- iphone 中古 選び方 20回
- iphone 小学生 機種 10回
- iphone 中学生 制限 210回
検索ボリュームが大きい=良いキーワードというわけではありません。検索ボリュームが少なくても、コンバージョンに貢献する可能性があるキーワードであれば狙っていく必要はありますし、検索ボリュームが大きいキーワードでも競合が強すぎて、対策しても成果をだすことが難しいキーワードもあります。
よって、さまざまな流入キーワードから、
- 競合には流入しているが、自社には流入していないキーワード
- キーワードの検索ボリューム
- キーワードがコンバージョンから近いのか、遠いのか
- 検索結果の傾向
をもとに、対策するキーワードに優先順位をつけていきます。
キーワード調査で使うツール・考え方については、以下で使い方を説明しています。
この記事もチェック
10.その検索でどのような情報を求めているか、アクションを行いたいかなどを検討する
この工程がコンテンツSEOで最も難しい作業になります。
例えば、「ワンピース」と検索すると、マンガのワンピースと、洋服のワンピース、両方の検索結果が出てきます。
これはGoogleが「ワンピース」と調べる人の検索意図には「マンガのことを知りたい人」と「洋服のことを知りたい人」の大きく2種類に分かれることを認識しているからです。
同じように「北海道 6月」と調べると、6月の北海道旅行の情報や、6月の北海道での気温・服装に関する情報が検索結果に並びます。しかし、検索キーワードには「気温」「観光」「服装」などの言葉は入っていません。
それでもGoogleはユーザーの検索意図として「6月の北海道の観光情報、気温、服装の情報を集めている」と理解しているのです。
このようにユーザーの検索キーワードから、一体何を求めているのか?を予測しながらコンテンツの内容を考えるのは非常に重要な作業になります。
知りたい情報が書いていないコンテンツは、Googleからもユーザーからも評価されないからです。
検索意図をとらえる方法として、
- 検索結果に、どんな内容のコンテンツがあるかを確認する
- ユーザーインタビューをする
- SNSでそのキーワードで検索し、どんな話題があるかを調べる
- Yahoo!知恵袋などで、どんな質問がされているのかを調べ、ユーザーの関心を推測する
などがおすすめです。
特に検索結果などから得ることができた情報をベースに、ユーザーインタビューができると、よりユーザーの知りたい情報を理解することができるでしょう。
また「最終的にユーザーが何をしたいか」ということを検討するのも大切です。
「その情報を知った上で、最終的にどうしたいのか?」「知って満足するのか、知った上で何かしらの作業を行うのか?」など、ユーザーが情報にアクセスした上で、最終的に何をしたいのかということを考えてみてください。
参考:SEOにおける検索意図とは?見抜き方やコンテンツの作り方を解説
11.ユーザーニーズを満たす内容のコンテンツを用意すること
最後にニーズに応えるためのコンテンツを用意します。
コンテンツというと記事を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、コンテンツは決して記事だけではありません。
例えば、商品の紹介をするサービスページや、商品そのものを購入できる商品詳細ページ、そしてサイトのトップページや、場合によっては画像や動画などが該当することもあります。
「ユーザーが欲しい情報を得るために、どの形式が一番スムーズか?」ということを考えるとわかりやすいです。
例えば、「秋 コーデ メンズ」であれば、コーディネートを紹介する記事か、コーディネートの一覧ページなどが適当ですし、紹介動画などもありかもしれません。
そして、作成する時のポイントになるのが「内容の純度」です。
この記事のように「SEO」という、知りたいことが複数考えられるキーワードで検索されることを想定している場合であれば、ユーザーニーズに対応するために内容が多くなる傾向があります。
しかし、「seo 初心者 本」という検索に対し、冒頭で長ったらしくSEOを語るのは、欲しい情報にたどり着くまでに時間がかかるということになってしまいかねません。
そのため、基本的には検索・ニーズに対するコンテンツの純度を高めることを意識してみてください。
参考:コンテンツSEOとは?メリット・デメリットや記事の作り方を解説
SEOのメリット
SEOを行うメリットは、「費用対効果に優れている」「ブランドの認知向上につながる」「コンテンツが資産になる」といった点があげられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
費用対効果に優れている
リスティング広告は、継続的に流入を獲得するためには一定の費用がかかります。一方、SEOでは一度上位に表示されれば、検索結果に継続的に表示される傾向があります。
上位に表示される期間が長くなればなるほど、費用対効果は高まります。リスティング広告は、費用対効果はほぼ一定です(CPCが一定であることを前提とする)。
ブランドの認知向上につながる
SEOはサイトへの流入チャネルの一つであり、コンバージョンへの直接的な効果があらわれにくい場合もあります。
ただし、以下のように間接的には効果を発揮している可能性があります。
- 自社サービス・自社サイトのブランド認知の向上
- 検索ユーザーとの接点の増加による顧客エンゲージメントの向上
- リターゲティング広告リストへの活用
特に、月間の検索回数が多いキーワードで上位表示を達成していると、サイト/企業/製品やサービスのブランド力を示す一助になります。
コンテンツが資産になる
SEOに強いサイトを作るために外せないのは、良質なコンテンツの追加です。良質なコンテンツはそのサイト上に残り続ける資産になります。
また検索に強いドメインを育てることも、一朝一夕にできることではないので、大きな資産といえます。
最近は良質なコンテンツを置き、しっかり技術要件を整えれば新しいドメインでも評価されるようになってきましたが、SEOではドメインパワーは重視しておくべきでしょう。ドメインパワーは、サイトのドメインについているパワー・SEOに有利に働く力を意味します。
参考:ドメインパワーとは?SEO評価への影響とその意味・確認方法について |SEO用語集[ナイルのSEO相談室]
\後で読み返しできるSEO解説資料はこちら(無料)/
SEOのデメリット
SEOは集客手法として大変すぐれているものの、企業が取り組むうえでは以下のようなデメリットがあります。
SEOに詳しい人の採用・育成が難しい
SEOは検索エンジンに関連する技術的な知識や、ユーザーの検索キーワードからユーザーの気持ちを予測するマーケティングセンスなどが求められます。
また、コンテンツを制作するにしても、法に触れないようにすることや、コンテンツによっては高い専門性が求められます。
よって企業でSEOに特化した人材を育てていくのはとても時間がかかります。
参考:SEOはインハウス?アウトソース?(前編)|ナイルのSEO相談室
効果が表れるまでに時間がかかる
SEOはリスティング広告に比べると、効果が出るまで時間がかかったり、どの程度で効果が出るのか予測できません。
タイトルタグを変えるだけですぐに順位が上がることもあれば、内部リンクの設置を変更したり、コンテンツを充実させたりしても、なかなか向上しないこともあります。
成果が出る前に、一度順位が下がるようなこともあります。
ある程度、SEO施策を実施し続けてきた人ならば「この施策を打った後、どのくらい様子を見よう」など予想をつけられますが、実践経験が少ないとなかなか難しいです。
SEOの効果測定についてはこちらをご覧ください。
アルゴリズムアップデートに左右される場合がある
Googleは、検索結果の表示の順番に影響を与えるアルゴリズムを定期的にアップデートしています。
このアップデートが原因で、これまで上位表示されていたキーワードの順位が落ちてしまうことがあります。
Googleの考え方を押さえる
SEO対策を行う際に、必ず押さえておきたいのは、Googleの考え方です。Googleはブログや、ガイドラインなどで、考え方を公開しています。これを押さえていなければ、施策を打っても成果が出ないどころか、Googleからペナルティを受けてしまうおそれがあります。
YMYLとは何か
YMYLとは「Your Money or Your Life」の略語で、Googleの検索品質評価ガイドライン内で「将来の幸福、健康、経済的安定、人々の安全に潜在的に影響を与えるページ」を指して使用されている用語です。
※2019/9/5改訂の「検索品質評価ガイドライン」についての情報です。
YMYLページに関するページは主に下記の7種類があります。
①最新の重要なニュースとイベント
②市民の権利、政府、法律
③金融情報
④ショッピング
⑤健康と安全
⑥人々のグループ
⑦その他
フィットネスや栄養、住宅情報、大学の選択、仕事の探し方などはYMYLとみなされることがあります。
これらのテーマは人々の生活に非常に大きな影響を与えます。誤った情報が検索結果にあると、その情報を信じた人の財務状況への深刻な影響、健康への被害、進路への影響を与えかねないものです。よって、このYMYL領域では、情報の正確性や、その情報および情報を発信している人への信頼性が非常に重視されます。
参考:YMYL(Your Money or Your Life)とは?Google検索品質評価ガイドラインについて| SEO用語集[ナイルのSEO相談室]
E-A-Tとは何か
E-A-Tとは、Webページ・WebサイトのExpertise(専門性があること)、Authoritativeness (権威があること)、TrustWorthiness(信頼できること)の頭文字をとった用語です。Googleが「検索品質評価ガイドライン」で示したWebサイトを「高品質なコンテンツ」としてみなす上で重要な要素を指します。
Googleは「Google General Guideline(検索品質評価ガイドライン)」にて「E-A-Tは有益な目的を持つすべてのページにとって非常に重要である」と公式に言及しており、Googleの観点から高品質のWebサイトを判別することがわかります。
参考:E-E-A-Tとは?コンテンツのE-E-A-Tを高める考え方| SEO用語集[ナイルのSEO相談室]
Google が掲げる 10 の事実
「Googleが掲げる以下の10の事実」は、Google社が会社創設から間もないころに作成したリストです。この内容に目を通すと、ブラックボックスな検索エンジンのアルゴリズムが、何を目指しているのか?を少し想像しやすくなるのではないでしょうか。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能する。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
例えば「1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」はGoogleが口酸っぱく発信している「ユーザーに役立つコンテンツを作成してください」というメッセージと似ています。ユーザーに役立つコンテンツを作りつづければ、それを検索エンジンが見つけて評価するように、アルゴリズムアップデートを続けているからです(ただしまだ完璧ではないので、検索エンジンというロボットにコンテンツの質を伝えるために、技術的な対策がSEOでは必要です)。
また「2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。」は、検索の世界では「E-A-T」と紐づくように考えられます。
このように一つひとつの項目が最近のアルゴリズムアップデートや、Google社がWebマスター向けに行うセミナーでの解説内容に近いものになっていると思います。
Googleが出しているSEOに関連するガイドライン
Googleは、「ウェブマスター向けガイドライン」というサイト運営者向けのガイドラインや、「Google 品質評価ガイドライン」を公開しています。
ガイドラインの中ではサイト運営での注意点や、どのようなコンテンツを評価しようとしているのか、事例も出しながら説明されています。知らぬ間にペナルティを受け検索結果から除外されないようにするためにも、サイト運営者は把握する必要があります。
ガイドラインは随時更新されています。昔のSEO知識だけで施策を行っていると、ペナルティの対象となる可能性もあるため、品質に関するガイドラインには必ず目を通しましょう。
まとめ
ここまで、
- SEOとはなにか?
- 検索結果の順位が決まる仕組み
- Googleの考え方
- SEO対策の方法
を解説してきました。
SEO対策を適切に行うには、広い範囲のWebにまつわる知識や、非常に情報が多い領域ですので、情報の取捨選択が必要です。
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