【SEO】強調スニペットとは?表示例やメリット、表示させる方法を解説

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【SEO】強調スニペットとは?表示例やメリット、表示させる方法を解説

検索結果の上位に表示される強調スニペットの効果をご存知でしょうか。本記事では、強調スニペットとは何か、どのような表示事例があるのか、そして具体的な対策方法・非表示にする方法をわかりやすく解説します。

強調スニペットについて詳しく知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。ナイルではこれまでに2,000社以上のSEO支援実績があります。無料相談を実施しているので、気になる方はお気軽に問い合わせてください。

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強調スニペットとは

強調スニペットとは、Googleの検索結果で、強調して回答される表示のことです。

表示される内容は、Googleが自動生成しており、検索結果に適したコンテンツとGoogleが判断したときに表示されます。そのため、サイト運営者が意図的に表示させることはできません。

強調スニペットが表示されると、検索結果画面で回答を確認できるため、ユーザーはWebサイトをクリックせずに回答を素早く確認可能です。

表示される内容には、Webページから自動的に抽出された画像や文章、ページタイトル、URLなどが含まれます。

強調スニペットの最大のメリットは、検索結果画面の中で目立つようになり、ユーザーの注目が集まりやすくなる点です。読者の求める回答が端的に表示されるため、自サイトやページのクリック率の向上につながる場合があります。

その結果として、Webサイトの認知度や信頼性が高まり、自社の集客につなげることが可能です。したがって、強調スニペットを狙ったSEO対策は、Webサイトの流入数増加に効果的といえます。

実際に表示された強調スニペットの例は以下の画像のとおりです(左がパソコン表示、右がスマートフォン表示)。

強調スニペットの表示例

 

上記のように「被リンク」と検索すると、通常の検索結果一覧に加え、最上部に被リンクの意味を端的に回答した抜粋が表示されています。ほかの表示形式も理解しておきたい方は次項をご参照ください。

強調スニペットの様々な表示例

強調スニペットには、以下の5つの表示形式が用意されています。具体例を用いながら、説明します。

>強調スニペットの様々な表示例<

表示例1 テキスト形式

テキスト形式の強調スニペットの表示例

 

テキスト形式の強調スニペットは、検索キーワードに対して詳細な回答がテキストで表示される形式です。例えば、上記の画像のように「Webライティングとは」と検索すると端的に回答が表示されます。

言葉の意味や概要を知りたいときにWebサイトを開かずに素早く確認できるため、ユーザーにとって利便性の高い表示形式です。

表示例2 画像+テキスト形式

画像+テキスト形式の強調スニペットの表示例

 

画像+テキスト形式の強調スニペットは、画像とテキストを組み合わせて表示される形式です。例えば「SEO 戦略」と検索すると、概要はテキストで、表示場所は画像で表示されます。

画像部分はサイト内から自動選定されたアイキャッチや図表などが表示され、テキスト部分は説明文や表、箇条書きとなることが特徴です。画像とテキストそれぞれの組み合わせで表示されます。

表示例3 表形式

表形式の強調スニペットの表示例

 

表形式の強調スニペットでは、金額や店舗名などの情報が表形式で掲載される形式です。例えば「東京ドーム イベント」と検索すると、イベント名と日付が表形式で表示されます。

表示例4 リスト形式

リスト形式の強調スニペットの表示例

 

リスト形式の強調スニペットは、ランキングや手順などを表示する形式です。画像や箇条書き、など複数の表示形式があります。

「検索エンジンランキング 日本」と検索すると、日本の検索エンジンランキングの上位3位までがナンバリングで表示されます。

表示例5 そのほかの形式

ここまで紹介した以外にも、強調スニペットには様々な表示形式があります。

「今日の天気」と検索すると、強調スニペットに天気予報が表示され、検索時の日付や時間や週ごとの結果を確認することが可能です。

また、位置情報の利用を許可していれば、現在地の天気情報が表示されるため、旅行や外出先の天気が気になる状況でも活用できます。

天気予報の強調スニペットの表示例

 

また食べ物名に続けて「カロリー」というキーワードを入れて検索すると、食べ物のカロリー情報が強調スニペットに表示され、すぐに対象のカロリー情報を確認できる場合もあります。

下記の画像は、「ラーメン カロリー」と検索した結果、436.2Kcalと表示された例です。

「ラーメン カロリー」の強調スニペットの表示例

 

自サイトを強調スニペットで表示させたい方や、SEOについて詳しく相談したいという方は、以下からご相談ください。

強調スニペットのメリット / デメリット

多くの表示形式がある強調スニペットですが、メリットとデメリットがあります。それぞれを整理しましょう。

強調スニペットのメリット

強調スニペットは、検索ユーザーにとってのメリットとWebサイト運営者にとってのメリットの2つにわけられます。それぞれ詳しく解説します。

ユーザーのメリット:欲しい情報がすぐに手に入る

強調スニペットは、検索ユーザーがWebサイトを開かずに知りたい情報をすぐに手に入れられるのがメリットです。ユーザーの属性や検索キーワードに対して、最も適した回答と判断した情報を検索結果画面の上部に表示してくれます。

強調スニペットが表示されることは「あなたにとって必要な情報はここにありますよ」とGoogleがユーザーにWebサイトをアピールしていることと同じです。必要な情報がそのWebサイトに含まれていることが一目でわかります。

このように、強調スニペットは検索エンジンを利用するユーザーにとって優しい存在であり、検索で知りたい情報を見つけるまでの手間を減らしてくれます。

サイト運営者のメリット:自サイトへの流入が期待できる

強調スニペットは、Webサイト運営者にとってもメリットがあります。なぜなら、目立って表示されるためユーザーの注目を集めやすく、ほかのサイトよりクリックされる可能性が高くなるからです。

実際に海外Webマーケティング会社の調査結果では、強調スニペットがGoogleユーザーによる総クリック数の35.1%を占めているという結果が出ています。

強調スニペットがGoogleユーザーによる総クリック数の35.1%を占めている結果画像

 

出典:eatured Snippets Study: Results From 3,500+ Internet Users

強調スニペットに表示されることで、Webサイトの情報がGoogleからも信頼されていることがユーザーにも伝わるため、ブランディングにも好影響を与えます。

強調スニペットのデメリット

強調スニペットには、Webサイト運営者にとってデメリットもあります。

テーマによっては、ユーザーが強調スニペットに表示された部分のみで疑問を解決してしまい、Webサイトを閲覧するユーザーが減少する可能性があることです。

これは「ゼロクリックサーチ」と呼ばれ、下記画像のように実際に平均クリック率が5.3%下がったというデータもあります。

「ゼロクリックサーチ」のグラフ

 

最初のランキング (注目のスニペットを含む) のクリック率は、この位置の平均値を5.3%下回っています。

出典:SISTRIX|Why (almost) everything you knew about Google CTR is no longer valid

ゼロクリックサーチが増加すると、Webサイトのセッション数が減少し、潜在的な顧客やコンバージョンの機会を逃す恐れがあります。

クリック率やセッション数、コンバージョンなどを測定するにはGA4の活用が必要です。ナイルでは、GA4を使いこなせているか不安な方やアクセス解析に力を入れたいという方向けに、支援内容や事例をまとめた資料を用意しています。ぜひ下記からダウンロードしてご参照ください。

強調スニペットを表示させる方法

強調スニペットは、Googleのアルゴリズムによって自動的に選択され、検索結果の上位に表示されます。そのため、Webサイト運営者が任意に設定できませんが、適切な対策をすれば強調スニペットに選ばれる確率を高めることはできます。

Google検索セントラルでは、下記のように説明されています。Google検索セントラルとは、Google検索の仕組みを理解し、Webサイトを最適化するための公式ガイドのことです。

自分のページを強調スニペットとして設定できますか?

それはできません。ユーザーの検索リクエストに対して、ページの内容が強調スニペットにふさわしいと Google のシステムが判断すれば、上位に表示されます。

出典:Google検索セントラル|強調スニペットとウェブサイト

上記のように、強調スニペットに選ばれるかどうかは、Googleのアルゴリズムによって決まります。そのため、Googleが公表している強調スニペットの表示基準を理解し、それに沿ったサイト設計を行うことは、Webサイト運営者にとって重要です。

強調スニペットに選ばれやすくなるコツ

強調スニペットは、通常上位の検索結果から選ばれるため基本的なSEO対策も重要です。

適切なキーワードを選択し、ページタイトルやメタディスクリプションを最適化するなど、Google検索で上位に表示されるためのSEO対策を実施し、10位以内に入るようにコンテンツを磨く必要があります。

SEO対策の基本から勉強しておきたいという方は、下記の記事をご確認ください。

基本的なSEO対策を実施した上で、強調スニペットに選ばれるためのポイントは下記のとおりです。

  • 明確で簡潔な情報を提供する
  • 結論ファーストで記載する
  • 文字数は120~150文字程度でまとめる
  • 質問形式の見出しを使う
  • 構造化データを使う

強調スニペットに選ばれるためには、ユーザーが求める情報を明確かつ簡潔に提供することが重要です。結論ファーストで記載し、ポイントを絞ってわかりやすく伝えるようにしましょう。文字数も120〜150文字程度でまとめると、ユーザーが必要な情報を素早く把握できます。

また、ユーザーが検索しそうな質問を見出しとして使用することも検討してください。よくある質問を見出しで活用すると、強調スニペットに選ばれる可能性が高まります。

さらに、構造化データを使ってコンテンツの意味や関連性をGoogleに明確に伝えることが可能です。「よくある質問」の見出しに構造化データを実装することもおすすめなので、積極的に活用しましょう。

下記の事例では、よくある質問(FAQ)構造化データを実装した結果、クリック数1.24倍、CTR1.25倍に増加しました。

よくある質問(FAQ)構造化データを実装しクリック数1.24倍、CTR1.25倍に増加したデータのグラフ

 

この成功事例を含め、よくある質問に構造化データを実装した例については、以下の記事でまとめているのでぜひご参照ください。

強調スニペットを非表示にする方法

強調スニペットは、Webサイトのクリック率を下げる可能性があるため、非表示にしたいと考える場合もあるでしょう。非表示にする方法として、以下の3つのタグを使用することができます。

  • max-snippetタグ:スニペットに表示される最大文字数を指定できるタグ
  • nosnippetタグ:スニペット表示を完全に拒否するタグ
  • data-nosnippetタグ:Google検索の結果に特定のページの部分を表示させないタグ

まずは、完全に非表示にする前に、max-snippetタグを使って表示される文字数を調整することをおすすめします。適切な文字数で強調スニペットを表示することで、ユーザーが詳細を知りたいと思うきっかけを作り、クリック率を高められる可能性があるからです。

例えば、記事の要約を強調スニペットに含めつつ、詳細な内容は控えめにすると、ユーザーが「この記事の続きを読みたい」と思う仕組みを作れます。このように、max-snippetタグを使えば、検索結果画面での見やすさを維持しながら、表示内容のコントロールが可能です。

それでも強調スニペットを非表示にしたい場合は、nosnippetタグやdata-nosnippetタグを使用しましょう。ただし、強調スニペットを非表示にすると、Webサイトへのクリック数や検索順位に影響を与える可能性があります。非表示にする前に、そのメリットとデメリットをよく考えた上での判断が必要です。

強調スニペットで注意したい点

Webサイトの流入増加に役立つ強調スニペットですが、以下の注意点もあります。

注意点1 常に同じサイトが表示されるわけではない

強調スニペットは、Googleのアルゴリズムによって自動生成されており、検索ニーズに適していると判断されたページやコンテンツが表示されています。そのため、常に同じサイトや内容が表示されるわけではありません。

一度表示されるようになった後、検索順位が変わらなくても、強調スニペットに表示されなくなる場合もあります。これは、Googleが強調スニペットに最適なコンテンツを選択しているためです。そのときのアルゴリズムによって、強調スニペットの表示有無が変わる可能性があります。

また、古い情報よりも最新情報を表示させる傾向があります。強調スニペットに選ばれるためには、定期的なコンテンツ更新も重要です。情報を定期的に更新し、鮮度を維持することを心がけましょう。

注意点2 表示の仕様がアップデートされる

Googleは、定期的にアルゴリズムのアップデートを実行しており、強調スニペットの表示方法も変更される可能性があります。

2019年8月には、強調スニペットに関する大規模なアップデートがあり、表示内容や仕様が変更となりました。この変更により、一部のWebサイトでは強調スニペットの表示が変化したケースもあります。Webサイト運営者は定期的にGoogleの発表や、SEO関連のニュースをチェックし、必要に応じて対策することが重要です。

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強調スニペットはメリット・デメリットを理解して活用しよう

強調スニペットは、検索結果の上位に表示されるためWebサイトの流入数に影響を与えます。

活用する際は、Webサイトの目的や状況に合わせて、ユーザーに価値のある情報を提供することが大切です。ただし、ユーザーが求める情報が強調スニペットで完結してしまうと、クリック率が低下するなどのデメリットもあります。

検索順位に変動がなくても流入数が減少傾向にあるときは、強調スニペットの表示内容や位置の変化が、流入数減少の原因になっている可能性があります。

強調スニペットを活用するには、継続的なモニタリングとSEO対策が重要ですが、専門的な知識と経験が求められるため、自社だけでは対応が難しいこともあるでしょう。その場合は、SEOの専門家に相談することをおすすめします。

ナイルでは、Webサイトの運営者に向けて、SEO支援サービスを提供しております。強調スニペットを含めた最新のSEO対策についてお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

SEO戦略を自社で立てるのは難しそうと思った方へ

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編集者情報

大澤 心咲
大澤 心咲
新卒でアクセンチュア株式会社を経て、2018年ナイル入社。
コンサルタントとして大手企業SEO戦略策定・コンテンツマーケティング支援を担当。
現在はナイルのマーケティングとセールスの統括マネージャーとして従事。
著書:「ひとりマーケター成果を出す仕事術

監修者情報

ナイル編集部
ナイル編集部

2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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