E-E-A-Tとは?品質評価ガイドラインから読み解く重要性

Googleが、コンテンツを評価する際に重視している要素として「E-E-A-T」が挙げられます。SEOに取り組んでいる方であれば1度は聞いたことがある用語ではないでしょうか。
これまでは、「E-A-T」の3要素でしたが、2022年以降、経験の「Experience」が追加された「E-E-A-T」が新たな評価基準となりました※。
本記事では、新しい評価基準となった「E-E-A-T」の意味や重要性と有効な取り入れ方を解説します。
SEOにも力を入れていきたいとお考えの方は、ぜひご一読いただき、E-E-A-Tの強化の参考にしてください。
※参考:品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加(2022年12月15日リリース/Google検索セントラル)
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目次
E-E-A-Tとは?
E-E-A-Tとは、Googleの「検索品質評価ガイドライン」で定義されている、ウェブサイトを評価する基準のひとつです。
「E-E-A-T」とは、それぞれ下記のことを意味します。
上記のように4つの意味がある「E-E-A-T」ですが、それぞれを分けて考える必要はありません。
というのも信頼性のない専門性はありえないですし、専門性と信頼性を欠いた権威性は存在しないからです。また、経験にもとづいた話ならば信頼性の向上につながります。
1点注意したいのが「あくまで品質評価ガイドラインは順位評価アルゴリズムとイコールではない」ということです。
品質評価ガイドラインは、人間が、検索エンジンが正しく検索結果を返せているかを判断するためのガイドラインであり、ガイドラインを満たせれば、確実に順位が上がるというものではありません。
よって、このE-E-A-Tに関しても、間違いなく意識し、制作するコンテンツにおいて満たすべきものではありますが、何かポイントのようなものがあり、それで順位が上がると勘違いしないようにしましょう。
ここからは、それぞれどういった意味を持っているのか異なるため、さらに詳しく解説します。
Experience(経験)
「Experience(経験)」は、2022年12月に新たに追加された指標です※。
コンテンツ提供者の経験の有無を表し、Googleが評価するポイントのひとつです。
例えば、実際に商品を購入し使ったりふれてみたりすることで初めてわかることがあるように、商品ページの内容だけでは知り得なかったことがわかるのも経験に当てはまります。
このように、経験したことはその人にしか出せない独自性のある情報であるため、結果的に他コンテンツとの差別化につながります。
Googleは、専門家のコンセンサスのもと個人体験の共有を大事としています。
Pages that share first-hand life experience on clear YMYL topics may be considered to have high E-E-A-T as long as the content is trustworthy, safe, and consistent with well-established expert consensus.
【日本語訳】
明確なYMYLトピックに関する直接の人生経験を共有するページは、コンテンツが信頼でき、安全で、十分に確立された専門家のコンセンサスと一致している限り、E-E-A-Tが高いとみなされる場合があります。
【引用】3.4.1 YMYL Topics: Experience or Expertise?(Google General Guidelines:Google検索品質評価ガイドライン)
※参考:品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加(2022年12月15日リリース/Google検索セントラル)
Expertise(専門性)
「Expertise(専門性)」とは、専門性を十分に有しているウェブメディアおよびコンテンツのことを指します。
専門性の有無を決めるポイントのひとつが、専門的な知識を持っている人物によって作成されたコンテンツかどうかです。
例えば、コンテンツ記事のテーマが「体の症状」であれば、経験豊かな専門分野の医療従事者(食の栄養面では管理栄養士)が監修し、「法律の相談」であれば、各分野の専門弁護士が監修するなどです。
運営するサイトのテーマ(トピック)において、どのような専門性が求められるのかを明確にすると、イメージがつきやすいでしょう。
コンテンツ自体は誰でも作成することが可能ですが、「E-E-A-T」においては、コンテンツ作成者が専門性を持っているか否かが、非常に重要な点といえます。
Authoriatativeness(権威性)
「Authoriatativeness(権威性)」とは、サイトやコンテンツを運営する人・企業が、特定のジャンルにおいて優れていることを指します。
専門性の先に権威性があります。発信するサイトで、ユーザーは専門的な知識を学びます。そして評価を得ることで、被リンクされることもあるでしょう。
権威性は、その分野の第一人者や資格を有する人物からの発信(監修を含む)であることがいえます。
Trustworthiness(信頼性)
「Trustworthiness(信頼性)」とは、そのサイトやコンテンツの情報が信頼できるかどうかを意味します。
Googleがサイトの信頼性を判別するポイントは、コンテンツの関連性だけではなく、ウェブ上における評判なども加味しています。
具体的にサイトの信頼性を高めるためには、「誰がこのコンテンツを作成、運用しているのか」など、運営者情報や著者情報を明記することが大切です。
その際は、著者名だけではなく、人となりがわかるプロフィールページなどを作成するとユーザーも信頼して記事を読めるようになるでしょう。
E-E-A-TはSEOにどのような影響があるのか
E-E-A-Tをしっかり押さえてコンテンツを作成すれば、SEOに好影響を及ぼし、サイトを検索上位に表示できる可能性が高まります。
ここからは、E-E-A-TとSEOの関係性について詳しく解説した上で、特に求められる領域・ジャンルを紹介します。
E-E-A-Tによりコンテンツの質が評価される
SEOにおいて、E-E-A-Tの評価に応じてコンテンツの質も判断されるといわれています。
実際にGoogleの「検索品質評価ガイドライン」には、下記のように「E-E-A-T」はページの品質評価において重要な項目のひとつだと記されています。
YMYL(Your Money or Your Life)にもふれているため、ぜひ目を通しておいてください。
【日本語訳】
3.4 経験・専門性・権威性・信頼性 (E-E-A-T)について
経験・専門性・権威性・信頼性 (E-E-A-T)はすべて、ページ品質(PQ)評価の重要な考慮事項です。E-E-A-Tファミリーの中心にある最も重要なメンバーは信頼です。
信頼 : ページが正確で、正直で、安全で、信頼できる程度を考慮します。
必要な信頼の種類と量は、ページによって異なります。例えば、次のようになります。
- オンラインストアには、安全なオンライン決済システムと信頼できるカスタマーサービスが必要です。
- 商品レビューは正直で、他のユーザーが十分な情報にもとづいて購入を決定できるように書かれている必要があります(商品を売るためだけではなく)。
- 明確なYMYLトピックに関する情報ページは、人々や社会への危害を防ぐために正確でなければなりません。
- YMYL以外のトピックに関するソーシャルメディアの投稿は、投稿の目的が視聴者を楽しませることであり、投稿の内容が害を及ぼす危険性がない場合など、高いレベルの信頼を必要としない場合があります。
経験・専門性・権威性は、信頼性の評価をサポートする重要な概念です。
【引用・出典】3.4 Experience, Expertise, Authoritativeness, and Trust (E-E-A-T)(Google General Guidelines:Google検索品質評価ガイドライン)※原文の意味を変えず、日本語としてよりわかりやすく調整している箇所があります。
E-E-A-Tの評価が高いページは、Googleからの評価が高くなる上に、読者からも信頼できるコンテンツを提供していると判断されます。
反対に低品質なページと判断されてしまう場合は、E-E-A-Tのうちいずれかの要素が不足していると考えられるでしょう。
このようなことから、SEOを高める上でE-E-A-Tは欠かせない指標といえます。
E-E-A-Tは基本的に分野を問わず求められる
E-E-A-Tは、基本的に分野を問わず求められ、「良質な情報をユーザーへ届ける」というGoogle評価の重要な要素になります。
つまり検索結果で上位表示を狙うのであれば、すべてのコンテンツ作成においてE-E-A-Tを意識する必要があるのです。
なお、人の感覚による検索キーワードの対象コンテンツは、E-E-A-Tの重要度は低めといっていいでしょう。
例えば、「珍しい動物」を検索した場合、検索者にとってはさほど珍しくないと思う動物が表示されても大きな被害はありません。
SEOについて詳しく知りたい方は、以下の記事で解説しています。SEO対策のためにやるべきことがわかるようになっているので、ぜひご一読ください。
E-E-A-TはYMYLの領域で特に重要視される
E-E-A-Tは分野を問わずSEOにおける非常に重要な評価基準ですが、Googleは特にYMYL領域で「経験の共有」と「専門知識」が大切であることを述べています。
先にもふれていますが、YMYLとは「Your Money Your Life」の略で、医療やお金など人の健康や生活に関わるテーマのことを指します。
【日本語訳】
3.4.1 YMYLトピックス: 経験者か専門家か?
YMYLトピックに関するページは、さまざまな目的で作成できます。
明確なYMYLトピックに関するページの目的が情報提供またはアドバイスの提供である場合、そのページが信頼できるものであるためには高度な専門知識が必要になる場合があります。
ただし、YMYLトピックに関するページは、個人的な経験を共有するために作成されるものもあります。その多くは、困難な人生の課題に関するものです。
人々は、自分の経験を共有し、慰めやインスピレーションを求め、他の人から学ぶといった、互いに頼り合うことを必要とする場合があります。
専門家や信頼できる情報源からの事実のみの情報は、このニーズを満たさない場面もあるでしょう。
明確なYMYLトピックに関する直接の人生経験を共有するページは、コンテンツが信頼でき、安全で、十分に確立された専門家のコンセンサスと一致している限り、E-E-A-Tが高いとみなされる場合があります。
【引用・出典】3.4.1 YMYL Topics: Experience or Expertise?(Google General Guidelines:Google検索品質評価ガイドライン)※原文の意味を変えず、日本語としてよりわかりやすく調整している箇所があります。
内容の要点は、「YMYLに関するページで情報やアドバイスを提供する場合、信頼できるページであるために高度な専門知識が必要になる」ということです。
また、「Experience(経験)」の項目でお伝えしたように、専門家のコンセンサスのもと個人体験の共有も大事としています。
YMYLを扱うコンテンツの場合は、高度な専門知識や信頼できるページが必要とされるため、コンテンツ作成やウェブサイト運用の際にはE-E-A-Tへの意識が重要になります。
YMYLの具体的な対象ジャンルは、下記の記事でも詳しく解説しています。ぜひご一読ください。
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E-E-A-Tの「経験」を高める具体的な2つの方法
E-E-A-TのE、「Experience(経験)」を高める具体的な方法を紹介します。
ひとつずつ、見ていきましょう。
【経験1】作成者自身が実際に体験する
コンテンツ作成者が実際に体験することで、中身の濃い記事を作成できるようになります。
例えば、「遊園地の紹介をする記事」を執筆する場合、公式サイトなどの情報だけを頼りにすると、誰でも書ける記事にしかなりません。
しかし、実際に訪れた人が執筆すれば、下記の情報を盛り込むことができます。
【体験者が執筆できる遊園地の情報例】
- おすすめのアトラクション
- 少ない待ち時間で楽しむポイント
- 園内を回る際の注意点
- 美味しいレストラン・屋台
など
現場取材と同様、実際に体験した情報発信は、ユーザーもイメージがつきやすくなり、行動を起こす大きな原動力となるでしょう。
【経験2】経験者へのヒアリングをする
自身で体験することが困難な場合は、過去に経験のある人にヒアリングすることも有効な方法です。
紹介するテーマによっては物理的に利用できなかったり、利用料が高額だったりして、自身で体験するハードルが高い場合もあります。
そんなとき、実際に体験した人にヒアリングをすることで、ユーザーにとって有益な情報が入手できるでしょう。
下記に、ヒアリングポイントをまとめたので参考にしてください。
【経験者へのヒアリング・5ポイント】
- 良かったこと
- 楽しかったこと
- 悪かったこと・改善点
- おすすめしたいポイント
- 利用時の注意点
上記の点をヒアリングしておけば、ユーザーが対象となる商品やサービスを利用するか否かを決める判断材料になります。
Googleガイドラインでは、ソーシャルメディアの投稿や経験の共有は質が高いことを下記のように説明しています。
【日本語訳】
7.3 高レベルの E-E-A-Tについて
ページの目的、トピック、およびウェブサイトのタイプによっては、ページがその目的を十分に達成し、高品質と見なされるために、高レベルの E-E-A-Tが必要になる場合があります。E-E-A-Tが高いページは、信頼できる、または非常に信頼できるページです。
経験は、ほとんどのトピックで貴重なものです。ソーシャルメディアの投稿やフォーラムでのディスカッションは多くの場合、人々が経験を共有している場合に質が高くなります。
交響曲の作成から家電製品のレビューまで、直接経験したことをソーシャルメディアへ投稿したりディスカッションページで取り上げたりすることで質を高めることができます。
【引用・出典】7.3 High Level of E-E-A-T (Google General Guidelines:Google検索品質評価ガイドライン)※原文の意味を変えず、日本語としてよりわかりやすく調整している箇所があります。
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E-E-A-Tの「専門性」を高めるための具体的な3つの方法
E-E-A-Tの2つ目のE、「Expertise(専門性)」を高める具体的な方法を紹介します。
専門性を高めることで、競合との差別化やGoogleからの評価向上にもつながるため、しっかりと確認しましょう。
【専門性1】自社の専門性を活かすテーマにする
特定のテーマに関する専門的な記事を執筆していくことは、自然とサイトの専門性を高めることにもつながっていきます。
そのため、基本的には1サイト1つのテーマでコンテンツを作成していくことが望ましいです。
例えば、「節約」のような大きいテーマを設定してしまうと、競合プレイヤーの数も増えるので、差別化が難しくなります。
さらに、「財テク」や「ポイ活」などをテーマに据えているサイトと比較すると専門性で劣ってしまい、検索順位の上位表示が難しいと考えられるでしょう。
一方で、ニッチ過ぎるテーマを選ぶのも、ニーズが少ないために集客が難しくなります。
コンテンツのテーマを決める際は、自分たちの専門性が発揮でき、かつニーズのある分野を選ぶことが大切です。
下記のように、専門性が発揮できるテーマを見出してください。
【専門性が発揮できるテーマ例】
- 自社の専門性が活かせるテーマをピックアップする
- 一定以上のニーズが見込めるテーマかを精査する
➡︎ 決めたテーマに沿ったコンテンツの特色を考える
【専門性2】専門家や体験者の一次情報を伝える
さらに専門性を高めるに、一次情報の発信が非常に有効です。
例えば、「ダイエット」に関する記事であれば、実際にダイエットに成功した体験者やダイエット食に詳しい管理栄養士の情報などが挙げられます。
サービスに関しての記事であれば、営業や顧客の声を掲載することで見込み客に役立つ情報を伝えられるでしょう。
一次情報を発信することで競合との差別化ができ、専門性の向上にもつながり、内容によっては提供しているサービスへの販促も可能になります。
【一次情報を入手する方法例】
- 実際に体験した人にヒアリングをする
- アンケートを取るなどして現場や顧客の声を集める
➡︎ 集めた内容を整理してコンテンツへ反映する
【専門性3】各専門家に取材をし監修を依頼する
記事テーマの専門家に取材をし監修を依頼することは、専門性の高いコンテンツにするために重要です。
専門家の知識を掲載することは、メディアがしっかりとした運営体制でコンテンツ制作をしている証になります。
専門家への取材とその記事の監修もしてもらうことで、コンテンツの専門性とユーザーへの信頼性が高くなるでしょう。
【専門家へ取材および監修依頼の流れ】
- 記事テーマを専門とする専門家(資格所有者を含む)を調査する
- 取材や監修を依頼する専門家を選定する
➡︎ 専門家へ取材を依頼し記事を作成後、監修者として名前を表示する
E-E-A-Tの「権威性」を高めるため具体的な3つの方法
E-E-A-TのA、「Authoriatativeness(権威性)」を高める具体的な方法を紹介します。
ひとつずつ、見ていきましょう。
【権威性1】記事の著者や運営者を明確に記載する
誰が書いたのか、責任の所在を明確にするためにもメディアの運営者・運営会社がわかるようにしましょう。
記事の執筆者や監修者、運営者を明確にする上で有効な方法は、プロフィールページを作成することです。
検索エンジンは、記事の著者をプロフィールページやSNSアカウントと紐付けて判断することがあるからです。
その際には、プロフィールページに作成した記事リストを載せるなど、相互リンクのような形にするといいでしょう。
【権威性2】大手メディアや公共機関に掲載される
大手メディアや公的なサイトに掲載されたり取材されたりすることは、権威性の向上に役立ちます。
特に立ち上げたばかりのオウンドメディアや規模の小さいウェブサイトほど、効果が高い方法です。
立ち上げ当初などは、Googleにもどういったサイトなのか評価されている途中であるため、検索順位が上がりにくい傾向にあります。
また、読者も情報の少なさなどから本当に信頼できるサイトなのか判断しづらいと感じる可能性があります。
そこで、大手メディアからの取材や国・自治体などの公的なサイトに掲載をされれば有利です。
立ち上げ当初のサイトでも「〇〇に取り上げられた実績」が認知されて、ユーザーの信頼度も上がりやすいでしょう。
例えば、AとBという立ち上げたばかりの同じテーマを扱うウェブサイトでも、Aはニュースや雑誌にも掲載されていて、Bはどこにも取り上げられていない場合は、Aのサイトの方が信頼されやすいといえます。
大手メディアや公的機関からの取材は、信頼性や安全性において判断評価が高く、権威性にもつながることです。
【権威性3】公共機関のサイトから被リンクを得る
公的なサイトなどに被リンクをしてもらうことも、権威性を高める有効な方法です。
GoogleがE-E-A-Tを評価する基準のひとつに、どのサイトから被リンクをもらっているかという点があります。
国や自治体など公的なサイトは、信頼性が高いサイトと判断される傾向にあることから、被リンクをもらうと評価が上がりやすいです。
国や自治体からの被リンクをもらうことは難しいですが、扱うテーマによっては決して不可能ではありません。
権威性を高めるのには非常に有効な手段なので、どうしたら被リンクをもらえるか施策を考えてみるのもおすすめです。
E-E-A-Tの「信頼性」を高めるための具体的な3つの方法
E-E-A-TのT、「Trustworthiness(信頼性)」を高める具体的な方法を紹介します。
ほかの要素よりも比較的簡単なので、ぜひ明日から実践してみてください。
【信頼性1】運営者情報や連絡先を明記する
信頼性を高める方法として、設置しやすく効果があるのが運営者情報を開示することです。
ウェブサイトを運営する会社の住所や電話番号などの連絡先を掲載することで、信頼性が高まります。通販などの場合は、カスタマーサービスの設置も推奨されています。
個人のウェブサイトであれば、ユーザーがコンタクトをとれるメールアドレスの記載は忘れずにしましょう。
ただし、嘘の情報を載せることは、Googleに見抜かれて低い評価をされてしまいます。
ユーザーからの信頼を得る重要な情報として、しっかりと本当の運営者情報を掲載しましょう。
【信頼性2】引用・参考・出典元を表記する
コンテンツ作成の際に参考にしたウェブサイト(または書籍)の引用・参考・出典元を明記することが原則です。
参考にしたサイトの信頼性レベルによって、コンテンツの質が判断される可能性があるため、信頼性の高いサイトを参考にすることをおすすめします。
Googleに限らず、ユーザー目線からでも信頼できるサイトなのかを判断する基準にもなります。
例えば、参考サイトが個人の誰が運営しているかわからないサイトと、国や自治体が運営しているサイトでは、後者のほうが信頼度が高いことはいうまでもありません。
Googleだけではなくユーザーのためにも、信頼性のある参考サイトや文献を表記するようにしましょう。
【信頼性3】最新の情報にアップデートする
最新の情報が必要な業界サイトは、ユーザーが不利益を受けないよう定期的に更新しましょう。
例えば、新宿でランチができるお店を探すケースで考えてみてください。
「おすすめされている場所に行ったのに、すでに閉店になっていた」なんてことがあれば、ユーザーは参考にしたサイトを今後使わなくなります。
特に、変化の早い飲食店や小売業などの業界は、1週間前の情報ですら古くなっていることがあります。
コンテンツを増やすだけではなく、最新情報の更新とユーザーに役立つ記事であることを常に再確認する時間の確保も大切です。
\ご不明な点は、以下のバナーよりお気軽にお問い合わせください/
E-E-A-T評価を高めてSEOに好影響を出すポイント5つ
ここまで、E-E-A-Tを高める具体的な方法をお伝えしてきましたが、さらにSEOに好影響を与える以下の5ポイントを積極的に取り入れることをおすすめします。
ぜひ、図版をダウンロードして、すでに行っているポイントをチェックしてみてください。チェックが付いていないポイントは、すぐに実装しましょう。
詳細をひとつずつ、解説していきます。
【ポイント1】 「SSL 化の実施」で安全なサイト構築をしている
Googleは、安全なウェブサイト利用のために、HTTPからHTTPSへの変更(SSL化:Secure Sockets Layer)を推奨しています。
Googleは、下記を明言しています。
誰もがウェブを安全に利用できるよう、すべてのウェブサイトの所有者に HTTP から HTTPS への切り替えをおすすめしたいと考えているため、今後このウェイトは大きくする予定です。
引用:ランキング シグナルとしての HTTPS(Google検索セントラル)
GoogleのSEOスターターガイドにも、下記の記載があります。
可能な場合は、すべてのウェブサイトで https:// を使用することをおすすめします。
引用:検索エンジンによる URL の使用方法を理解する(検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド/Google検索セントラル)
このように、Googleは検索ユーザーに安心して利用してもらえるように、安全性が高くなるHTTPSへの変更を推奨しています。
もし、自社サイトのURLがHTTPの場合は、「HTTPS」のURLへ変更しSSL化を実施しましょう。
HTTPSに変更の際は、リダイレクト設定などの手順があります。詳しい方法については、下記の記事をご覧ください。
【ポイント2】 「会社概要や問い合わせページ」を設置している
ユーザーが自社サイトを見て信頼性を感じるのは、そのサイトの「運営会社情報が掲載されていること」です。
そのため、運営情報をひとつにまとめたページを設置しましょう。ページ内には、運営会社の必要な情報とともに各コンテンツの作成者(または組織名)を掲載するのがベストです。
例として、弊社ナイルが運営するコンテンツのひとつ「カルモマガジン By 定額カルモくん」の運営情報ページには以下の項目を記載しています。
【「カルモマガジン運営情報」記載事項】
- 運営会社の情報
- 代表者
- メディア制作者(部署名)
- 問い合わせ情報
ぜひ、実際のページをご参照ください。
「Google検索品質評価ガイドライン」では、サイトの運営会社情報について、評価基準を以下見本ページとともに明言しています。
【日本語訳】
2.5.3 会社概要、連絡先、カスタマーサービス情報を明確にする
多くのウェブサイトは、ユーザーとのコミュニケーションに関心を持っています。
ページが壊れているなどの問題を報告したり、コンテンツの削除を依頼したりと、ユーザーがウェブサイトに連絡する理由はさまざまです。
多くのウェブサイトは、ユーザーがウェブサイトに連絡するための複数の方法を提供しています:
それは、メールアドレス・電話番号・住所・問い合わせフォームなどです。この連絡先情報は、部署ごとに整理されて連絡すべき個人の名前を記載することもあります。
必要な連絡先情報の種類と量は、ウェブサイトのタイプによって異なります。
店舗、銀行、クレジットカード会社などのお金を扱うウェブサイトでは、特に問題が発生したときにユーザーが質問したり、助けを求めたりできるカスタマーサービス情報が必要です。
ショッピングサイトの場合は、支払い方法や交換・返品に関する店舗の方針など、ユーザーが確認できる「カスタマーサービスのページ」を用意してください。
【引用・出典】2.5.3 Finding About Us, Contact Information, and Customer Service Information(Google General Guidelines:Google検索品質評価ガイドライン)※原文の意味を変えず、日本語としてよりわかりやすく調整している箇所があります。
ただし、ウェブサイトの種類によって個人情報保護が必要な場合は、以下のように説明しています。
【日本語訳】
2.5.2 ウェブサイトの責任者とページのコンテンツ作成者を明確にする
すべてのページはウェブサイトに属しており、下記のことを明確にする必要があります:
- 誰が(個人、会社、ビジネス、組織、政府機関など)このウェブサイトの責任者なのか。
- 誰が(個人、会社、ビジネス、組織、政府機関など)評価するページのコンテンツを作成したのか。
なお、フォーラムやソーシャルメディアなどのウェブサイト上のページでは、個人を特定できる情報をオンラインで共有することを避けるために、別名またはユーザー名を使用してコンテンツを投稿することができます。
このような場合の別名やユーザー名は、コンテンツ作成者の特定に許容されます。
【引用・出典】2.5.2 Finding Who is Responsible for the Website and Who Created the Content on the Page(Google General Guidelines:Google検索品質評価ガイドライン)※原文の意味を変えず、日本語としてよりわかりやすく調整している箇所があります。
Googleのガイドラインでは、ウェブページの評価について、有名サイトを見本にするなどさらに詳しく解説しています。一流の評価を受けるために、ぜひサイト運営とコンテンツ制作の際はご一読ください。
【ポイント3】 「クローラーが評価しやすい」サイト構造である
サイト設計も、Googleから良い評価を得るためには重要なポイントです。
重複しているコンテンツやどこにもリンクされていないコンテンツなどがある場合、Googleから低い評価をもらう場合があります。
また、クローラー(Googleがサイトやコンテンツを評価するためのデータを集めるbot)がコンテンツを認識できず評価できません。
正しいサイト設計が行われないと、Googleがコンテンツを認識できないため、作成したコンテンツが無駄になってしまうこともあります。
Googleのクローラーがコンテンツを認識できるようにサイトマップを設置したり、コンテンツ同士をリンクしたりしましょう。
サイト設計やコンテンツ同士をリンクする内部リンクについては、下記の記事にて解説しています。内部リンクを設置する際の注意点もわかるようになっているので、ぜひ参考にしてください。
【ポイント4】 「ユーザーに対応した」良質なコンテンツである
ユーザーにとって高品質なコンテンツを提供し続けることも、E-E-A-Tを満たす上で重要です。
「高品質」と聞くと難しく感じるイメージですが、誤字脱字やリンク切れを防ぐだけでも、質の向上につながります。
逆に、誤字脱字やリンク切れはユーザー体験(UX)の悪化に直結するため、信頼性を損なうことになります。誤字脱字の防止策は、執筆後に音読したり、紙に印刷して読み返したりするのがおすすめです。
一方のリンク切れに関しては、意図せず発生したときのために、カスタム404ページを設定する方法があります。
また、「Screaming Frog SEO Spider」などのサイトをクロールするツールなどを使用して、リンクを定期的に確認するのもおすすめです。
リンク切れについては、下記の記事で詳しく解説しています。リンク切れを放置することで起こりうる現象も理解できますので、ぜひご一読ください。
【ポイント5】 「Google ビジネスプロフィール」に登録している
会社や店舗のウェブサイトを運営している場合は、Googleビジネスプロフィールに登録しましょう。
Googleビジネスプロフィールに登録するだけで、画像のように検索画面の右側に会社情報が表示されるようになります。
▼Googleビジネスプロフィールに登録すると出てくる情報(※画像右側参照)
会社や店舗の情報が検索画面に表示されるため、検索ユーザーに知ってもらいたい場合には非常に有効です。
Googleビジネスプロフィールは、特に飲食店や店舗など、ユーザーの口コミなどによって集客する場合は効果的です。
入力自体は10分程度でできるため、早めに登録しておきましょう。
E-E-A-Tを心がけたサイト設計と運営を
E-E-A-TはExperience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとった、Googleが提唱する重要な評価基準です。
多くのキーワードで、上位表示を目指すためにはE-E-A-Tを満たしたサイト・コンテンツであることが必要になります。
ユーザーからの信頼獲得とGoogleからの評価を高めるためにも、専門性・権威性・信頼性+経験の共有を意識したサイト構築やコンテンツ制作を継続することが非常に大切です。
ユーザーとGoogleの両方に、適切にE-E-A-Tの高さを伝えられるサイト設計および運営を心がけましょう。
「さらにSEOを学びたい!」という方へ
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