指名検索とは?対策が必要な理由や増やし方について解説

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指名検索とは?対策が必要な理由や増やし方について解説

指名検索とは、検索エンジンに「企業の名前」や「商品名」を入れてページを探すことです。今となってはSEOに力を入れている企業も多いですが、意外と指名検索への対策が盲点になっている場合があります。

指名検索から上手に自社のサイトへ誘導できれば成果につながりやすい一方、対策をしていないと思わぬ不利益を被りかねません。

そこで今回の記事では、指名検索の対策が必要な理由や実際に対策する際の流れなどについて解説していきます。

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指名検索とは

指名検索とは、以下のような企業名・店名・商品名などの固有名詞を含むキーワードで検索することを指します。

指名検索の対策をしていく上では、企業やサービスの過去の名称なども意識するようにしましょう。

  • 企業名 :(例)ナイル株式会社
  • メディア名:(例)ナイルのSEO相談室
  • 店名:(例)ナイル相談所 品川店
  • 商品・サービス名:(例)ナイルプライム
  • 型番:(例)NL-SE07

指名検索の対策が必要な3つの理由

指名検索の対策が必要な理由としては、下記の3つがあります。

ここではそれぞれの理由について、詳しく解説していきます。

指名検索

理由1 指名検索に対応するページはCVRが高いため

指名検索から流入してくるページは、CVR(Conversion Rate)が高い傾向にあります。

CVRはコンバージョンする確率のことで、ページに訪れたセッションのうち、成果につながる行動をしてくれたセッションの割合を指します。

指名検索をしたユーザーは、もともと自社の商品・サービスに興味を持っている方が多いため、そのまま購入や申し込みにつながりやすいです。

一方で、指名検索から流入してきたユーザーへの適切なアプローチができていないと、せっかくのビジネスチャンスを逃すことになります。

そのため、指名検索に対応するページには、商品購入やサービス申し込みなど、成果への導線を作っておくことが大切です。

理由2 1位を取りやすく、流入数を増やしやすいため

指名検索ではキーワードに企業名や商品名、サービス名が入っているため、公式サイトである自社のページが検索結果の上位になりやすいです。

一般的に検索結果の順位が上がれば上がるほど、検索エンジンから自社サイトへ流入してくるユーザーの数が増えるため、そこから成約につなげられる可能性が広がります。

理由3 検索アルゴリズムの変動に強いため

指名検索は、検索アルゴリズムの変更に強いという特徴もあります。

アルゴリズムが変わった際、これまで上位に表示されていたページの順位が大きく下がってしまうのは、よくあることです。

しかし、指名検索の場合は自社サイトとキーワードの関連性が非常に高いため、アルゴリズム変更の影響はあまり受けず、高い順位を維持しやすい傾向にあります。

以下の記事では、指名検索から売上やコンバージョンに結びつける考え方について詳しく解説しています。

指名検索の対策をしないことで起こる2つのデメリット

指名検索の対策をしていないと、下記のようなデメリットが生じる可能性があります。

ここでは、この2つのデメリットの詳細を見ていきます。

指名検索

デメリット1 ユーザーが他者のコンテンツに流入してしまう

指名検索で1位を獲得できていないと、自社の情報を求めていたユーザーが他者のサイトに流れてしまいます。

そうなるとユーザーは、他者のサイトから誤った情報を受け取ってしまいかねません。また、仮に正しい情報が掲載されていたとしても、自社が伝えたいものとは異なる場合があります。

ほかには、自社の商品・サービスが販売代行やパートナーのサイトを経由して購入されると、手数料が発生する可能性があることです。

以上のことから、自社が意図した正しい情報を発信するという意味でも、利益率を上げていくという観点でも、指名検索の対策は非常に重要になります。

デメリット2 意図しないページが1位に表示されてしまう

もう1つのデメリットは、指名検索の対策をしていないと、自社の意図とは異なるページが1位に表示されてしまう可能性があることです。

ユーザーが求めている情報がまったく載っていないページが1位になっていると、中身を読んでもらえずにすぐ離脱されてしまいます。

また、せっかく検索1位が獲得できているのに、成約への導線がなければ機会損失になりかねません。そのため、指名検索で1位に表示されるページをコントロールする工夫が必要になるのです。

指名検索されるためには、しっかりとしたコンテンツマーケティング設計が鍵になります。役立つ情報が詰まった、以下の資料も併せてご覧ください(ダウンロード無料)。

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指名検索の対策の流れ

指名検索の対策は、下記の流れで行っていきます。

それぞれのステップの詳細を見ていきましょう。

指名検索

ステップ1 キーワードの確認・選定

最初にGoogle サーチコンソールを使って、現在はどのようなキーワードで自社サイトへの流入があるのか調べます。

このとき、自社の名前や商品名、サービス名のサジェストキーワードも一緒にチェックするとよいでしょう。確認が終わったら、今後どのキーワードで上位表示を狙っていくのか検討してみてください。

ステップ2 現在の順位の確認

続いて、ステップ1で選定した上位表示を狙うキーワードの現在の順位を確認します。

仮に自社のページが1位になっていても、「意図しないページが表示されていないか」までチェックするようにしましょう。

ステップ3 コンテンツの作成・リライト

上位表示を狙うキーワードに対応するページがない場合は、新たに作成します。

また、対応するページはあるものの上位が獲得できていなかったり、内容が不適切だったりした場合にはリライトを試みてください。

ステップ4 検索結果の最適化

コンテンツを作成したのにも関わらず、意図しないページが検索結果の上位に出てきてしまう場合には対策をする必要があります。

具体的には、検索結果に表示させたくないページにnoindexの設定をしたり、重要な記事に内部リンクを集めたりします。

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ステップ5 サイトリンクの最適化

自社のページを上位に表示させることに成功したら、サイトリンクの表示も確認しましょう。

サイトリンクとは、下記のように検索結果でページタイトルの下に表示されるリンクのことを指します。

指名検索

意図したリンクが表示されるためには、Googleが認識しやすいようにサイトの構造を整理したり、グローバルナビゲーションに表示させたいリンクを設置したりといった工夫が必要になります。

ただし、サイトリンクは検索エンジンが決めるため、完璧に表示項目をコントロールすることはできない点に注意してください。

ステップ6 効果測定

すべての対策が完了したら、狙った効果が出ているか確認します。

主なチェック項目は、以下の3つです。

  • キーワードの順位:狙ったキーワードで1位を獲得できているか。意図しないページが上位に表示されていないか
  • CTR(Click Through Rate):検索結果に表示された回数に対するクリック数の割合
  • CV数:検索から流入してきたユーザーによる成約数

狙った効果が出ていなかった場合には、再び「ページのリライト・改修」や「検索結果の最適化」を行っていきます。

番外編 リスティング広告を検討する

指名検索の対策として、リスティング広告を出すこともあります。

リスティング広告とは、検索エンジンでユーザーが検索したキーワードに連動して掲載される広告のことで、下記のように検索結果ページの上部に表示されます。

指名検索

これまで紹介した指名検索の対策をすべて実施したとしても、類似した固有名詞があるなどの理由で自社のサイトが1位を取れない可能性はゼロではありません。

そこで、リスティング広告を出せば、費用はかかるものの確実に狙ったページをページ上部に表示させることができます。また、検索結果における自社ページの占める割合が大きくなって、流入が増えやすいといった効果も期待できるでしょう。

以上のことから、狙ったキーワードでさらに成果を上げやすくするために、リスティング広告を活用するのも一手です。なお、リスティング広告についてさらに詳しく知りたい場合は、以下の記事もご参照ください。

指名検索を増やすための5つの方法

最後に、指名検索を増やすための5つの方法を紹介します。

指名検索

方法1 SNSを活用する

指名検索を増やすためには、自社の名前や商品名などの認知度を上げることが鍵を握ります。

そこで、SNSで積極的に発信して、多くのユーザーの目にふれるようにすることが効果的です。たくさんの人から注目を浴びるためには、質の高いコンテンツを作ってシェアする必要があります。

方法2 広告を出す

認知度を上げるためには、広告を出すのもひとつの方法です。

具体的な広告の種類としては、以下のようなものが考えられます。

  • ウェブ広告
  • テレビCM
  • 新聞、雑誌広告

それぞれに要する費用と得られる効果を比較しながら、広告の出稿を検討しましょう。特にテレビCMは、予算と見合うなら多くのユーザーに一気にアプローチすることができるため、指名検索を増やすのにもってこいです。

方法3 プレスリリースを出す

プレスリリースとは、自社の情報を文書にまとめたものです。

新サービスや新商品を発表するタイミングでプレスリリースを出し、それをもとにメディアに取り上げてもらうことで認知度の向上が見込めます。

方法4 イベントを開催する

オフラインで自社の認知度をアップさせる手段として、セミナーを開催したり、展覧会に出展したりすることも効果的です。

イベントの中では積極的に参加者と交流し、自社のことを知ってもらうことがポイントです。

方法5 キャッチーな名前をつける

指名検索をされるためには、ユーザーに自社の名前や商品名、サービス名を覚えておいてもらう必要があります。

そこで、ネーミングをする際には、キャッチーでわかりやすい名称をつけると効果的です。

SEOについて詳しく知りたい方はこの記事も読んでみてください。

指名検索の対策をして成果をあげよう

指名検索は「自社サイトが1位になって当然」だと思われ、対策がされていない場合も散見されます。

成果につながりやすい手法なだけに、上位表示に失敗していると大きな機会損失になります。これを機に、今一度自社の指名検索の現状をチェックしてみてはいかがでしょうか。

対策が不十分だと感じられた場合には、本記事で紹介した内容を実践してみてください。

もし、指名検索を売上やお問い合わせ獲得に繋げたい、具体的な課題を相談したいとお考えでしたら、無料相談よりご連絡ください。

本記事のPDF版も以下よりダウンロードいただけます。

指名検索をコンバージョンに繋げたい方へ

企業名や商品名などで検索される「指名検索」が重要な理由、コンバージョンに繋げる対策の進め方を解説しています!指名検索を見直したい方は、無料相談よりご連絡ください!

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編集者情報

金子 光
金子 光(かねこ ひかる)
新卒で楽天グループ株式会社に入社。
営業管理として40人規模のチームをマネジメント。その後社員3人のベンチャー企業に入社し新規事業立ち上げを経験。
現在はナイルのマーケティング相談室編集長として、Webマーケティングに従事している。
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監修者情報

ナイル編集部
ナイル編集部

2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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