クリック率(CTR)とは?検索結果のクリック率を改善する4つのポイント

クリック率(CTR)とは?検索結果のクリック率を改善する4つのポイント

CTRとは、Click Through Rate(クリックスルーレート)の略でサイトや広告の表示回数に対して、何回クリックされたかの割合を示す数字であり、そのサイトや広告がどれだけ効果を発揮しているのかをはかる指標となります。
クリック率やクリックスルー率と呼ばれることもあります。

ここでは、クリック率を改善する4つのポイントについて詳しく解説します。

この記事のポイント

  • クリック率(CTR)とは、表示回数に対して、実際にクリックされた回数の割合のこと
  • 検索順位が上位であり、ユーザーの興味をそそる内容やワードを盛り込むと、クリック率が高まりやすい
  • 構造化データを用いて、リッチリザルトを実装することでもクリック率向上が狙える

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CTR(クリック率)とは

CTRは、表示された数(インプレッション数)のうちクリックされた回数(クリック数)の割合を示し、下記の式で計算します。

CTR(クリック率) [%]= クリック数÷表示回数(×100)

つまり、表示回数1000に対してクリック数10の場合CTRは1%、表示回数10000に対してクリック数50の場合CTRは0.5%となります。

よって、CTRを知ることで検索結果を見た人がどのぐらいの割合でWebページに訪れたかが分かります。インターネット広告では、CTRが高いほど効率の良い広告ということになります。

SEOにおける検索順位とCTR(クリック率)

自然検索では、上位表示されているページほどCTRは高くなります。

自然検索結果(モバイル)の順位別CTRを表したものが、以下のグラフです。

モバイル検索のクリック率データ(SISTRIX社2020年のデータ)

↑モバイル検索のクリック率データ(SISTRIX社2020年のデータ)
引用:Why (almost) everything you knew about Google CTR is no longer valid - SISTRIX

あくまでこれは平均であり、検索結果の表示によってはクリック率がこのデータよりも高く出ることもありますし、広告の表示数、強調スニペットなどが表示される検索であれば逆に低くなります。

また、検索順位によってユーザーがリンクを見る確率も大きく変わります。自然検索順位1位であれば、多くのユーザーの目に入りますが、同じ1ページ目でも10位の場合は、認識しないまま検索結果から遷移してしまうということも考えられます。

Google Search Consoleのクリック率に関して

Search Consoleのクリック率の定義についても触れておきます。

クリック率は冒頭でも述べたようにCTR(クリック率) [%]= クリック数÷表示回数(×100)

と算出されます。ではGoogleの検索結果においては

  • 表示回数
  • クリック数

 

はどのようにカウントされるのでしょうか。

Googleの公式ヘルプを参考に解説していきます。

基本的な検索結果における表示回数の定義

基本的な検索結果における表示回数の定義

このような基本的な検索結果の場合は、ユーザーが検索結果ページを開いた際に表示回数1とカウントされます。
よって、ページの一番下に表示され、ユーザーが検索結果を見たタイミングでは画面上に表示されていない場合でもカウントされます。
なお、検索結果によっては同じページへのリンクが複数回表示される場合もありますが、その場合はまとめて1回とカウントされます。

基本的な検索結果におけるクリック数の定義

基本的な検索結果の場合は、クリックすることでGoogle検索の外部サイトに遷移するクリックがクリック数としてカウントされます。
よって、以下の「他の人はこちらも検索」のような、再度Google検索が行われるようなリンクに関してはクリックしても、クリックにはカウントされません。

基本的な検索結果におけるクリック数の定義

また、検索結果をクリックし、外部サイトAに遷移し、再度検索結果に戻ってきて、また外部サイトAに遷移した場合も、重複してカウントされませんのでご注意下さい。(外部サイトBに遷移した場合は新たにクリック1とカウントされます。)

特別な検索結果における表示回数、クリック数の定義

強調スニペット、画像検索のような特別な検索結果の表示回数、クリック数は、検索タイプごとに定義が異なります。
例えば、強調スニペットは上記の基本的な検索結果の定義と同じですが、画像検索の場合は以下のように定義づけられています。

表示回数 - 表示回数は、ユーザーに対してサムネイルまたは展開した画像が表示されるとカウントされます。表示回数はホストページ URL ごとに 1 回のみカウントされます。つまり、ユーザーがスクロールしてから戻ってきたり、サムネイルを大きな画像に展開したりしても表示回数は 1 回です。1 つの URL に対して記録される表示回数は 1 回のみですので、検索結果に同じページからの画像が複数表示されている場合も、記録される表示回数は 1 回のみです。表示回数が記録されるタイミングは、ユーザーが開いた検索ビューによって異なります。

引用元:表示回数、掲載順位、クリック数とは - Search Console ヘルプ

 

実際にユーザーの画面上に表示された場合に表示回数1とカウントされ、1つのページから複数の画像が表示されたとしても、その検索結果においては1回しかカウントしない。と、基本的な検索結果のカウント方法と異なります。

全てを暗記しておく必要はないと思いますが、その他カウントのされ方がデータ分析中気になった際は
https://support.google.com/webmasters/answer/7042828?hl=ja#element-details

を参考にして下さい。

検索結果上のクリック率を高めるための4つのポイント

クリック数を増やすには、タイトルやスニペットで以下のことに気を付けてみましょう。

①内容を的確に示しており、ユーザーのニーズに合っているか

ユーザーはタイトルやスペニットで、そのWebページに書いてある内容を想像します。ユーザーも何か意図があって検索しているわけですから、自分のニーズに合っていると判断した場合クリックするはずです。そのため、タイトルやスペニットに嘘の内容を書くのではなく、ユーザーのニーズに合ったページを用意する必要があります。

②興味が惹かれる内容になっているか

同じようなタイトルが並んである場合、魅力的で興味を惹かれるタイトルやスニペットになっているかもクリックする重要な基準です。例えば、ECサイトだと「送料無料」といったユーザーのインセンティブになるキーワードや、公式サイトであれば「【公式】」といった公式サイトであることが一目でわかるキーワードなどが入っているだけで、クリックしやすくなります。

③構造化データでリッチリザルトを実装

表示できるコンテンツにも限りがありますが、構造化データを用いることでtitleやdescriptionといったメタタグ以外の情報も検索結果画面に表示すること可能です。実装し、検索結果に表示させることができれば、検索したユーザーのCTR向上が見込めます。用いることが出来るリッチリザルトをGoogleは紹介していますので、自社サイトに合ったものを参考にしてみて下さい。

参考ページ:検索ギャラリーを使ってみる | Google Developers

④検索キーワードが含まれているか

検索したキーワードがスニペットに含まれている場合、そのキーワードは太字で表示されます。下の画像は「301リダイレクト」で検索したので、「301リダイレクト」の文字が太字になっています。

検索キーワードが含まれているか

僅かな差ではありますが、少しでもユーザーの目に留まるように、キーワードの調整にも気を配りましょう。

リッチリザルトの例と検索結果上での見え方

リッチリザルトは検索結果上で目立ちますので、CTRの値を改善するのに効果的です。以下の例と、実際の検索結果を見ながら、対応の検討をしてみて下さい。

例:イベントのリッチリザルト

イベント開催日やイベント名、開催場所などを構造化データで検索結果上に表示することが出来ます。ページ自体はは東京都のイベント一覧ページですが、イベント名のリンク(SPではボタン)をクリックすると各イベントページへユーザーを遷移することが出来ます。

イベントのリッチリザルト

 

例:商品のリッチリザルト

商品画像やレビューの平均評価・総数、価格(価格帯)、在庫状況の有無を検索結果に表示させることが出来ます。検索結果で商品画像や関連情報を掲載でき検索結果上でも占める割合を高くすることができ、検索結果上での存在感を醸すことが出来ます。

商品のリッチリザルト

 

例:レシピのリッチリザルト

献立の調理時間やカロリーを表示させることが出来ます。こちらも検索結果上に占める割合が少し大きくなります

レシピのリッチリザルト

 

例:FAQのリッチリザルト

title・descriptionの下部に複数の質問と(その回答)を表示させることが出来ます。検索結果上に表示させる割合を非常に大きくすることが出来ます。また、Answer内にリンクも設定することが出来ます。

FAQのリッチリザルト

まとめ

これまでクリック率についていろいろお伝えしてきましたが、「結局1位をとればいいんじゃないの?」と思われた方も多いのではないでしょうか。

しかし、1位をとっても全ての検索結果で満足のいくCTRを獲得できるわけではありません。

例えば、ナレッジパネルが表示されている検索結果であれば、ユーザーが1位のサイトを目視できるまでに3スクロールほどしないといけない場合もありますし、ショッピング広告が表示される検索結果などは1位のCTRが10%台になることもあります。

よって、とにかく1位をとるという思考ではなく、検索結果で自社サイトのコンテンツがユーザーの目に入った時に、クリックしたくなるようにするという考えをもつと良いでしょう。

※これらの記事もぜひ参考にご覧ください。クリック率に関連するトピックをまとめています。

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ナイル編集部
監修:ナイル編集部

この記事は、ナイル株式会社のマーケティング相談室編集部が監修しており、わかりやすく役に立つ記事を目指しています。編集長青木がライティング、編集、入稿の全工程をチェックしています。記事内に気になる点がございましたら、こちらよりご連絡くださいませ。

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