【2024年最新】SEOとは?SEOの基礎や対策方法や事例についてプロが徹底解説
SEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジン最適化のことを意味し、検索エンジンで上位表示させるための施策のことを「SEO対策」と言います。SEO対策が実を結べば、広告に頼りきらずにWebでの集客ができ、売上などにつなげることが可能です。
この記事では、SEO対策の概要や目的、基本や具体的な施策などを紹介します。
SEO業界に15年以上携わり、2,000社以上の企業を支援してきたナイルの知見をもとに解説するので、ぜひ最後までご一読ください。なお、すぐにSEOのノウハウを身につけたい方は、以下から無料ダウンロードできる資料でまとめていますのでご覧ください。
SEOにお困りの方へ 本資料はSEOに必要な基本的な知識を理解し、最適な結果を得るために役立つ方法を詳細に説明しています。SEOに関連する問題に直面している方は、無料の相談サービスを利用することで、解決策を見つけることができます。ぜひ、今すぐお申し込みください!
目次
SEO対策とは
SEO対策とは、検索エンジンで上位表示させるために行う施策のことです。SEOで最も重要なポイントは、「ユーザーが何を求めて検索しているのか」という検索意図を考え、それを満たすコンテンツを作成するところにあります。
SEO対策にはすべきことが多くありますが、大きく分けると以下の3つに分類できます。
- コンテンツSEO
- 内部対策
- 外部対策
この中でも特に重要なのは「コンテンツSEO」です。その理由や詳細について、SEOの目的から解説します。
SEOの目的は「検索を通じてビジネスを成長させること」
SEOを実施する目的を一言で表すと「検索を通じてビジネスを成長させること」といえます。
例えば「商品購入」「問い合わせ」「資料ダウンロード」など、売上につながるアクションをユーザーにとってもらうことです。ほかにも認知獲得や、正しい情報を知ってもらうこと(啓蒙・PR)が目的になる場合もあります。
共通していえることは、「ユーザーの検索」という行為に合わせて、ユーザーの要望を実現に導くという点です。
ユーザーの要望には潜在層、顕在層、検討層に大別でき、以下のように分けるとイメージしやすくなります。
検索するキーワードの例 | ニーズの強さ | 探しているもの | 提供しているもの | |
---|---|---|---|---|
潜在層 | SEO | 弱い | SEOに関する知識 | SEOの基礎をまとめたお役立ち資料 |
顕在層 | SEO 順位上げ方 | 強い | SEOで順位を上げる具体的な方法 | SEOで順位改善につながるリライトのコツをまとめた資料 |
検討層 | ナイル SEO | かなり強い | ナイルのSEOコンサルティングサービスの内容 | ナイルのSEOコンサルティングサービスの内容がわかる資料 |
重要なポイントは「検索するキーワードによって検索意図が異なり、提供すべきものも変わる」という点です。上記の表の例で言うと、検討層であり「ナイル SEO」で検索しているユーザーに対しては、「SEOのノウハウ資料」よりも、「ナイルのSEOサービス資料」を勧めたほうが成果が出やすくなります。
サイトを通じて成し遂げたいことを明確にした上でキーワードを選定し、各キーワードに合わせたコンテンツを作ることが大切です。
SEO対策は大きく分けて3つある
SEO対策は大きく以下の3つに分けられます。
コンテンツSEO
「コンテンツSEO」とは、検索エンジンにおいて、狙ったキーワードで自社のコンテンツを上位に表示させるために、コンテンツの最適化を行う施策のことです。
コンテンツの最適化のためには、「検索ニーズを満たすこと」と「Googleが重要視しているE-E-A-Tの指標を満たすこと」が必要となります。
また「そもそもどんなキーワードを狙うのか?」もコンテンツSEOにおいては重要なポイントです。
*E-E-A-Tについては後述するので、まずはこんな概念があるということを押さえて下さい。
そのために、ターゲットユーザーのニーズ調査や、ユーザーが実際に検索するキーワードの選定、E-E-A-Tの評価を満たすコンテンツ作りといった施策を行います。
また、コンテンツ作成後は定期的にコンテンツを更新し、常に情報の最新化をすることがコンテンツSEOでは欠かせません。
内部対策
「内部対策」は、サイトの内部構造に対して行うSEOの施策のことです。
その中でも、検索エンジンがサイト内をスムーズにクロール(巡回)・インデックス(情報収集)できるようにする対策を「テクニカルSEO」と言います。わかりやすいURL構造の設計、内部リンクの最適化、ページの読み込み速度の改善などが挙げられます。
外部対策
「外部対策」は、外部サイトやSNSを通じて自社サイトの評価を高める対策です。具体的には、他サイトに自社サイトのリンクを設置してもらう「被リンクの獲得」や、自社サイトについて他サイトやSNSなどで言及される「サイテーションの獲得」が主な手段となります。
3つの対策はそれぞれ独立していますが、実際には相互に影響を与えあうため、バランスよく取り組むことがSEO成功の鍵となります。
SEO対策が難しい理由
Webサイトを運営する上で重要なSEOですが、なぜ対策が難しいとされているのでしょうか。
その答えは下記の3点にあります。
SEO対策が難しい理由
- ユーザーのインテント(検索意図・目的)を完全には把握できないこと
- 検索エンジンの評価基準(アルゴリズム)が明らかでないこと
- 評価基準(アルゴリズム)が毎日変わり、定期的にも大きな変動(コアアップデート)があること
冒頭でもインテントを考えることの重要性を紹介しましたが、これが本当に難しいのです。
例えば「サウナ」と検索する人は近くのサウナを探している人もいれば、サウナの歴史を調べている人もいるでしょう。もしくは、単純に言葉の意味を検索していることも考えられます。
このように、キーワードを見るだけでは検索意図の把握は非常に難しい作業になります。
また、Googleは独自のアルゴリズムに基づいた検索結果で順位を決めていきます。そのアルゴリズムの詳細は公表されておらず、「何をすれば順位が上がる」といった明確なアクションができないことも難しいポイントです。
アルゴリズムは日々更新されており、自社サイトの順位が急に落ちることもあります。その時々でアルゴリズムの裏をかいた手法で不正に評価を得るサイトがありますが、一時的に順位が上がったとしてもアルゴリズムの更新で流入数を大幅に落とすことも珍しく有りません。
このような不確実性があるため、SEOは難しいと考えられています。
重要なことは「ユーザーが何を求めて検索しているか」を考え、それを満たすコンテンツを作成することです。ユーザーにとって質の高いコンテンツを作ることでこうした変動の影響を抑えたり、逆に一気に順位を改善することが出来ます。
多くのビジネスで有効に働くSEOですが、そのメリットを享受するためにはこうした変動性などと向き合わなければならないのです。
ここまでSEOの基本をご紹介してきましたが、不変的なSEOの考え方については、弊社の土居健太郎が執筆した、「10年つかえるSEOの基本」もぜひご一読ください。
当書は、さまざまな読者の方から「SEOの基本の基本を学ぶのに適している」「対話式で読みやすい」と評価いただいている1冊です。
まずはSEOの基本を理解することが重要
SEOの具体的な対策方法について解説する前に、SEOの基本を押さえるようにしましょう。基本を押さえることでそれぞれの対策の意義を理解できるようになります。
SEOの基本を以下2つの観点で紹介します。
SEOで押さえるべき2つの基本
基本1 検索エンジンが順位を決める仕組み
検索結果の順位(ランキング)はどのように決定されるのでしょうか?それを知るためには、検索エンジンの仕組みを理解することが欠かせません。
少し専門的ですが、検索結果が生成される仕組みや、順位が付く流れなど確認していきましょう。
クロールとインデックス
Googleのような検索エンジンに必須の仕組みとして、「クロール」と「インデックス」があります。
クロールとインデックスの関係は、「図書館」に置き換えると、より分かりやすくなります。
- クロールによってコンテンツを集める→ 図書館でいえば本の中身を確認する
- コンテンツをインデックスする→ 図書館でいえば本棚に本をジャンルごとに整理して格納する
実際にはもう少し複雑ですが、概念的にはこのように理解しておけば問題ないでしょう。では、このことを踏まえ、もう少し詳しく見ていきます。
クロールとは
クロールとは、クローラーと呼ばれるロボットが行う、世界中のサイトの新しいコンテンツや更新されたコンテンツを見つけたり、その内容を確認したりすることです。
クローラーは、各URLごとにWebページを巡回し 、記事の内容やリンク、画像などのコンテンツを把握します。Googleのクローラーは非常に優れており、基本的には人間と同様にページを閲覧できますが、いくつかの注意点があります。
クローラーはページ内のリンクを辿って別のページを発見します。そのため、リンクがないページはクロールされにくくなります。
また、クローラーはURLは1文字でも違うと異なるURLとして認識するので気をつけましょう。
- https://www.seohacks.net/
- https://www.seohacks.net
上記は、末尾のスラッシュの有無だけの非常に似ているURLですが、別のURLとしてクロールされます。そうすると評価が分散されてしまうので、URLの表記は統一しましょう。
インデックスとは
インデックスとは、クロールしたコンテンツを検索エンジンのデータベースに格納することです。ユーザーがキーワードを検索した際に、瞬時に検索結果を表示できるよう、整理された形式でページの情報をデータベースに格納しています。インデックスを直訳すると「索引」になります。
クローラーがWebの世界のコンテンツをクロール(回収)し、データベースに索引(見出しなど)をつけて整理してインデックスしているとイメージしてください。
その上で、理解しておきたいポイントは「クロールされる=インデックスされる」ではないということです。
クローラーはページをクロールして、記事の内容やリンク情報をチェックしてインデックスするかを判断します。ページの品質が基準に達していない場合はインデックスされないこともあることを押さえておきましょう。
検索結果が生成される仕組み
検索エンジンは、ユーザーにとって適したコンテンツを検索結果に表示しようとします。
現在、インターネット上には膨大な数のWebページが存在しています。もし何らかの基準や優先度もなく無造作に検索結果が表示されてしまったら、ユーザーはその中から必要な情報を見つけるために多大な時間を費やすことになってしまうでしょう。
そこで、検索エンジンはユーザーが求める情報に対し、サイトやコンテンツの品質などの要素を考慮しながら、ランキング形式で提示します。
これにより形成されるのが検索結果です。
図書館にたとえてみましょう。司書に「タイトルが思い出せないんだけど、魔法使いが出てくる本が読みたい」と伝えたら、該当しそうな本として『ハリー・ポッター』や『オズの魔法使い』を選定してくれるイメージです。
これがコンテンツのランキングの仕組みであり、ランキングを付ける仕組みが「検索アルゴリズム」と呼ばれるものです。
検索アルゴリズムとランキング
検索アルゴリズムとは、検索結果に表示する対象となるWEBページに対し、検索キーワードに応じて得点付け(スコアリング)するための仕組みです。
Googleは毎日細かな検索アルゴリズム調整を行い、検索結果の品質を改善しています。アルゴリズムの精度が上がるにつれて、より関連度が高く、有益な情報を検索結果に表示でき、ユーザーの満足度を上げることが出来るからです。
細かな調整とは別に、コアアルゴリズムアップデートと呼ばれる大規模なシステム変更も行われます。コアアルゴリズムアップデートは検索結果の広範囲に影響し、様々な点に対処するために、年に数回行われています。
コアアルゴリズムアップデートが起こると、検索順位が大きく変動し自社サイトの流入数が大きく増減することがあるので、アップデート前後でチェックが必要になります。
基本2 Googleが重要視しているSEOの考え方
SEO対策を行う際は、Googleの考え方も必ず押さえておくようにしましょう。Googleはブログや、ガイドラインなどで考え方を公開しています。
これを押さえていなければ、施策を打っても成果が出ないどころか、Googleからペナルティを受けてしまうおそれがあります。
YMYL
YMYLとは「Your Money or Your Life」の略語で、Googleの検索品質評価ガイドライン内で「将来の幸福、健康、経済的安定、人々の安全に潜在的に影響を与えるページ」を指している用語です。
※2024/3/5改訂の「検索品質評価ガイドライン」についての情報です。
YMYLページに関するページは主に下記の7種類があります。
- 最新の重要なニュースとイベント
- 市民の権利、政府、法律
- 金融情報
- ショッピング
- 健康と安全
- 人々のグループ
- その他
フィットネスや栄養、住宅情報、大学の選択、仕事の探し方などはYMYLとみなされることがあります。
これらのテーマは人々の生活に非常に大きな影響を与えます。誤った情報が検索結果にあると、その情報を信じた人の経済状況への深刻な影響、健康への被害、進路への影響を与えかねません。
よって、このYMYL領域では、情報の正確性や、その情報および情報を発信している人への信頼性が非常に重視されます。
E-E-A-T
E-E-A-Tとは、Googleの「検索品質評価ガイドライン」で定義されている、Webサイトを評価する基準のひとつです。「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trust(信頼)」という4つの指標の頭文字を組み合わせています。
E-E-A-Tは、それぞれ独立した指標ではなく、経験・専門性・権威性によって、信頼性が証明できるという関係性になっています。コンテンツを制作する際は、経験、専門性、権威性に注視することで、信頼性を高められ、Googleに対して品質をアピールできます。
ただし、E-E-A-TがSEOの評価に直接影響しているわけではありません。あくまでも、コンテンツの品質を判断するための指標であることを押さえておく必要があります。
E-E-A-Tを満たしていれば検索結果の上位に必ず表示されるのではなく、E-E-A-Tを満たすことでコンテンツが高品質だと判断され、検索結果の上位に表示されやすくなると考えておきましょう。
E-E-A-Tを高める方法は、下記の記事で詳細をまとめていますのでぜひお読みください。
Google が掲げる 10 の事実
「Googleが掲げる10の事実」とは、Google社が会社創設から間もないころに作成した理念を明文化したリストです。この内容に目を通すと、ブラックボックスな検索エンジンのアルゴリズムが、何を目指しているかを考えるヒントになり得ます。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能する。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツを着なくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
例えば最初の「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。」はGoogleが口酸っぱく発信している「ユーザーに役立つコンテンツを作成してください」というメッセージと似ています。ユーザーに役立つコンテンツを作りつづければ、検索エンジンがそれを見つけて評価するように、アルゴリズムアップデートを続けているからです。
ただし、検索エンジンはまだ完璧とはいえません。コンテンツの内容や品質を検索エンジンにしっかり伝えるためには、後述するテクニカルSEO(技術的なSEO対策)も必要です。
また「1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。」は、検索の世界では「E-E-A-T」と紐づくように考えられます。
このように一つひとつの項目が最近のアルゴリズムアップデートや、Google社がWeb担当者向けに行うセミナーでの解説内容に近いものになっているとナイルは考えています。
Googleが出しているSEOに関連するガイドライン
Googleは、「Google 検索の基本事項(旧ウェブマスター向けガイドライン)」というサイト運営者向けのガイドラインや、「General Guidelines Google 品質評価ガイドライン」を公開しています。
各ガイドラインの中ではサイト運営における注意点や評価されるコンテンツについて、事例を交えながら解説されています。
また、ガイドラインは随時更新されているため、古いSEO情報や知識で施策を行ってしまうと、知らぬ間にペナルティの対象となり検索結果から除外されるリスクがあります。Googleが公開しているSEOガイドラインは定期的に確認するようにしましょう。
コンテンツSEO対策で行うべきこと
ここからはコンテンツSEO対策で具体的に行うべきことを5つ紹介します。
コンテンツSEO対策で行うべきこと5つ
1.サイト全体のコンテンツ設計と対策キーワード選定をする
最初にすべきことは、サイト全体のコンテンツ設計と対策キーワード選定をすることです。サイト全体のコンテンツ設計では、自社サービスにつながるテーマに合わせてコンテンツを設計します。
例えば弊社の場合は「マーケティング戦略」「SEO」「広告」「サイト分析 / 改善」「コンテンツ制作」などのサービスに関連したテーマに沿ってコンテンツを制作しています。
テーマの洗い出しを終えたら、どのテーマを優先的に扱うかを決めましょう。企業が運営するサイトの場合は、事業部内で何を伸ばしたいのかを考慮し、該当するテーマの優先度を高く設定するようなイメージです。
サイトのテーマや優先順位を決めたら、そのテーマに関するキーワードをピックアップします。その際、「キーワードプランナー」や「Ubersuggest」、「SEMrush」や「Ahrefs」といったツールを使うのがおすすめです。
ツールを利用することで、実際に検索されているキーワードや、各キーワードの検索回数などを把握できます。
キーワードの候補が整理できたら、対策するべきキーワードを決めましょう。ここで見たいのが「検索回数」と「コンバージョンへの近さ」です。コンバージョン(CV)とは、資料ダウンロードやお問い合わせ、商品購入などWebサイトを運営する上での成果を指します。
もちろん検索回数が多いほど、そのキーワードで上位表示されたときに多くの人に見てもらいやすくなります。しかし、見てもらうだけではなく、自社の目的達成ができるキーワード(コンバージョンに近いキーワード)を選ぶことが重要となります。
コンバージョンへの近さは、検索意図を考えることで見えてきます。
例えばパソコンの購入がコンバージョンの場合を考えてみましょう。 検索回数が多い「パソコン おすすめ」というキーワードよりも、検索回数がやや少なくなる「Mac Surface どっち」というキーワードの方が、検索意図が具体的なため、コンバージョンに近いキーワードだと予想できます。
このように、コンバージョンへの近さを考慮した上で「検索回数が多くてコンバージョンに近いキーワード」に力を入れて取り組みます。
ただし、検索回数が多いキーワードは競合も多いため、そのキーワードでコンテンツを公開しただけでは上位表示されません。そこでおすすめするのが「トピッククラスターモデル」です。
トピッククラスターモデルとは、以下のようにピラーコンテンツ(検索回数の多いメインコンテンツ)とクラスターコンテンツ(サブコンテンツ)をそれぞれリンクでつなぎ、トピック全体の評価を高め、上位表示を狙う戦略です。
関連するコンテンツを内部リンクでつなぐことで、クローラーが評価しやすくなり、上位表示されやすくなります。
キーワード選定に関しては下記の記事でも紹介しておりますので、ぜひご覧下さい。
2.対策キーワードの検索目的にあったコンテンツを作成する
コンテンツSEOですべき対策として「対策キーワードの検索目的にあったコンテンツを作成すること」も挙げられます。
ユーザーのニーズに合わせたコンテンツを作成することで、検索結果の上位表示が狙える上、ユーザーにCVにつながる行動を促せるからです。
例えば「プロジェクト管理システム おすすめ」のキーワードの検索意図は「おすすめのシステムを知りたい」だと想定できます。しかし、ユーザーが訪問したページの内容が「プロジェクト管理のノウハウまとめ」だと、検索したユーザーの目的に合わず、読んでもらえません。
一方で、検索の目的にマッチした「システムの選び方」や「複数のシステムを比較した表」などをまとめたコンテンツであれば、最後まで読んでもらえ、資料請求や問い合わせにつながる可能性が高くなります。
ここで特に重要となるのが、検索の目的を正確に把握することです。検索の目的を把握するためには、自分で考えるだけでなく、実際に検索して出てきたコンテンツを確認し、どんな内容が求められているかをチェックする必要があります。
他にも、以下のような方法で検索の目的を整理することも可能です。
- 検索結果を確認する
- ユーザーインタビューを実施する
- SNSでキーワードで検索して話題を調べる
- Yahoo!知恵袋などで質問を調べる
- 再検索キーワードを調べる
特に検索結果はGoogleがその検索キーワードに対して最も検索意図を満たすコンテンツを表示しているので、上位に表示されているページは必ず確認しましょう。検索結果などから得られた情報をベースにユーザーインタビューができると、よりユーザーの知りたい情報を理解できるのでおすすめです。
また、コンバージョンを増やす上では「最終的にユーザーが何をしたいかを考える」ことも重要となります。例えば「パソコン 選び方」で検索しているユーザーは、選び方を知った上で、パソコンを購入したいと思っているはずです。そこで、選び方だけではなく、その選び方に沿っておすすめのパソコンを紹介すれば、コンバージョンにつながる可能性があります。
検索の目的を把握できたら、その目的を満たすコンテンツを制作しましょう。当たり前に思うかもしれませんが、コンテンツが完成すると、目的を満たすには情報が多かったり足りなかったりするケースはよくあります。
「ユーザーの検索の目的を達成するためにはどんな情報が必要なのか」を徹底的に考え、その内容をわかりやすく提示しましょう。
なお、ここでいうコンテンツはSEO記事だけではなく、「商品ページ」や「サービスページ」も該当します。検索キーワードに合わせて求められているページを用意することが非常に重要です。
例えば、「秋 コーデ メンズ」であれば、コーディネートを紹介するSEO記事ではなく、コーディネートの一覧ページや紹介動画が適している可能性があります。
どんなコンテンツを制作するかは、ユーザーの視点で「欲しい情報を得るために、どの形式が一番スムーズか?」と考えるとわかりやすいです。
3.E-E-A-T対策を行う
「E-E-A-T対策」もコンテンツSEOにおいて押さえておくべきポイントです。
先ほども紹介したとおり、E-E-A-Tは以下4つの用語を掛け合わせた、Googleの「検索品質評価ガイドライン」で定義されているWebサイトを評価する基準のひとつです。
ここでは、以下4つに分けて具体的な対策を紹介します。
信頼性のある情報源をつかう
E-E-A-T対策として徹底したいのが「信頼性のある情報源をつかうこと」です。
コンテンツを制作する際、さまざまな情報源を参考にします。ほかの情報源を引用することもあるでしょう。
このとき、参考にする情報源が信頼できるかが重要です。例えば情報の出所がわからない個人のブログなど、信頼できない情報を使うべきではありません。
専門家の情報や公的機関の情報など、信頼できるものだけを利用しましょう。
著者情報や、運営会社情報を明示する
E-E-A-T対策では「著者情報や、運営会社情報を明示すること」も有効です。コンテンツの前半もしくは末尾などに、編集者や監修者などの情報を載せることをおすすめします。
例えば弊社の場合は、下記画像のように編集者と監修者の情報をコンテンツの末尾に掲載しています。
コンテンツの内容と掲載している編集者や監修者に関連性があれば、権威性や専門性を示せます。
もしテレビ番組やYouTube番組、新聞などの他メディアへの出演や掲載の実績がある場合は、その情報も掲載することで信頼性をアピールできます。
根拠を明示する
E-E-A-Tでは「根拠を明示すること」も大切です。特に具体的な効果や数字を出す場合などは、その根拠が重要になります。
例えば「このサプリメントを毎日飲むだけで3kg痩せる」とだけ言われた場合、「本当に痩せるの?」と疑問を持つ人がほとんどでしょう。一方で、「100人にテストを行い約80%の人が3kg痩せた」というデータがあれば、データがないときに比べて「信頼できそう」と思う人が増えるはずです。
根拠を明示することはどんなジャンルにも欠かせません。なぜその結論に至ったのか具体的な根拠を示すことで、信頼性を高められます。
オリジナリティのある一次情報を使う
「オリジナリティのある一次情報を使うこと」もE-E-A-T対策において欠かせません。
以前までは、検索意図を満たす内容が網羅的に書かれていれば、検索結果の上位に表示されやすい傾向にありました。インターネット上に公開されている情報をまとめただけの、いわゆる「コタツ記事」でも評価されていたのです。
しかし、Googleの評価基準に「経験」が追加されてからは、体験したことや調査したことを含むコンテンツが評価されやすくなっています。
例えば弊社の場合では、以下の方法で一次情報をもとに記事制作をしています。
- 実際の顧客の事例を出す
- 自社で試した実績を出す
- 独自のアンケート調査の結果を出す
もし自社の中で特定の分野に関する有識者がいる場合は、その人にヒアリングしながらコンテンツを制作することもおすすめです。いずれにしても、自社の知見や情報をもとにコンテンツを制作することが大切です。
E-E-A-Tに関しては下記の記事で詳しく解説しているので、併せてご覧ください。
4.情報の最新性を保つ
コンテンツSEOでは「情報の最新性を保つこと」も徹底すべきポイントです。情報は日々更新されているため、完成したコンテンツを放置していると情報があっという間に古くなります。
例えばキャッシュレス決済サービスでは、手数料が数か月や数年ごとに変更されることがあります。そのため、コンテンツを更新しなければ、公式サイトの情報との間にズレが生じてしまうことがあります。
情報が古いとGoogleからの評価が下がってしまう上、読者に誤った情報を伝えてしまうため、メディアの信頼性にも影響しかねません。
コンテンツが完成したら終わりではなく、情報を最新の状態に保つために定期的なリライトを実施しましょう。
5.コンテンツの見やすさ・使いやすさを磨く
Googleは、2021年6月にモバイル向けサイトを対象とした「ページエクスペリエンスアップデート」を実施しました。そして2022年の3月には、PCサイトを対象としたアップデートも完了しました。
これまでにも、UI、UX(ユーザーインターフェイス、ユーザーエクスペリエンス)を対象としたアップデートは実施されてきました。こうしたアップデートは順位への影響は現状そこまで大きいものではなく、依然として内容重視であることに変わりはありません。
しかしながら、ちょっとした使いにくさが原因でユーザーはサイトから離れてしまうため、サイトの使いやすさや読みやすさもSEO対策として押さえておくべき要素です。
また、多数の事例が示しているように、UI、UX改善はCVR(コンバージョンレート)などのサイトパフォーマンスの向上にもつながります。ユーザーがどんな情報を欲しいかだけでなく、「いつ、どんな場面で、どのように情報を、どんな順番で入手したいか」「逆に情報過多になってしまい、わかりにくくなっていないか」を考えてみるのは改善に役立つでしょう。
テクニカルSEO / 内部対策で行うべきこと
テクニカルSEOや内部対策も、さまざまな施策があります。最初からすべてを徹底するのは難しいので、最低限押さえておきたいことに絞って紹介します。
テクニカルSEOや内部対策で行うべきこと8つ
1.ページ内容を表したわかりやすいタイトルタグを設定する
タイトルタグとは、サイトやページのタイトルを指定するためのHTMLタグのことを指します。
検索結果では以下のように表示されます。
タイトルタグをHTMLに記述する際は、headタグの中に以下のようなソースを入れ込みます。
こうすることで、「SEOに効果的なタイトルのつけかた」がこのページのタイトルとして検索エンジンに認識されるようになります。
検索エンジンは検索キーワードとページの関連性を考える上で、このタイトルタグを参考にしているので順位に影響があります。
そのため、すべてのページで同じタイトルだったり、ページの説明として不足していたり、逆に書いていないことがタイトルに記載されていたりすると、検索エンジンはそのページを検索結果に出しにくくなります。
なお、タイトルタグの内容がすべて検索結果上に表示されるわけではなく、Googleの場合は30文字前後が表示されることになります。
長文のタイトルをつけると途中で文章が途切れ、「…」と表示されますので、注意が必要です。
その他、以下のようなポイントがあります。
- 数字や記号を駆使し、クリックしたいと思うタイトルにする
- 上位表示をさせたいキーワードを入れる
- 検索結果に表示される文字数を意識する
- ユニークな(ページ固有)タイトルにする
タイトルタグの設定はSEO対策の中でも、取り組みやすさ、効果などから、非常に重要な施策といえます。上記のリストを参考にタイトルタグの設定に取り組んでみましょう。
2.ユーザーの興味を集めるメタディスクリプションでクリックを増やす
メタディスクリプション(meta description)は、ページ(HTML文書)の説明を目的に設定されます。
検索結果に表示されるタイトル下のテキストは、スニペットと呼ばれますが、その内容はページごとに設定されたメタディスクリプションから引用されることが多いです。
メタディスクリプションをHTMLに記述する際は、headタグの中に以下のようなソースを入れ込みます。
こうすることで、「効果的なメタディスクリプションの設定方法」の部分がこのページのメタディスクリプションとして検索エンジンに認識されるようになります。
メタディスクリプションは、検索されているキーワードが太文字で表示されます。例えば「SEO」で検索すると、メタディスクリプションはこのように太字になります。
よって、そのページを表すキーワードを含んでおくことがポイントの1つになります。
メタディスクリプションのポイントは以下のとおりです。
- 文字数は60文字~80文字以内を目安にする
- 検索キーワードをメタディスクリプションの文に含める
- クリック率を高めることを目的に、文章を作る
タイトルタグと異なり、メタディスクリプションは順位には直接影響はないとされていますが、「検索結果でのクリック」を考えると、対策は必須といえます。
検索結果に1位で表示されても、クリックされないのでは、サイトにユーザーを呼び込むことはできません。キーワードを含むだけでなく、クリックしたくなるような文章を記載しましょう。
3.検索エンジンにも優しい内部リンク構造を目指す
内部リンクとは、自社サイト内を行き交うリンクのことを指します。
内部リンクを最適化することは、外部リンクを獲得することと同じく、SEO対策を行う上で重要な要素になります。前述の通り、クローラーはページ内のリンクをたどりながらページを移動しインデックスしますが、そのつながりを判断しページやサイトを評価していくからです。
内部リンクは、外部リンクとは異なり、自分自身で設定が可能です。ユーザーを一番に意識しつつも、クローラーにとっても最適化した構造にすることが望ましいです。
内部リンクのポイントは以下です。
- 検索エンジンがページを見つけられるように張り巡らされている
- リンクのアンカーテキストにはキーワードが含まれている
- 重要なページに内部リンクを集める
内部リンクは現在も検索エンジンがページを見つけたり、評価したりすることに活用されています。これまで、特に意識していなかったという方は以下の記事を参考に最適化を目指してみて下さい。
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4.重複コンテンツを解消する
「クロールとは」で説明したように、検索エンジンはURLがわずかに異なる場合でも、それを別のページとみなしてクロールします。
そのため、ページ内容が類似もしくは重複しているURLが複数存在すると、検索エンジンがどのページをインデックスするべきか迷ってしまうことがあります。こうしたページを重複コンテンツといいます。
例えば以下のようなURLが該当します。
- https://www.seohacks.net/
- https://www.seohacks.net
重複コンテンツを放置すると、どのページが検索結果に表示(インデックス)されるかわからない上、被リンクによる評価が分散するほか、検索エンジンに必要以上にクロールさせることになります。したがって、可能な限り解消すべきといえます。
canonical(カノニカル)などの重複コンテンツの解消方法については、以下の記事をご参考ください。
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5. robots.txtを利用する
robots.txtの役割は「クロールして欲しくないページを指定し、クローラーのアクセスを制限する」ことです。
適切に活用することで、検索エンジンのクロールを効率的にすることが可能です。そのため、大規模サイトではサイトの状態に合わせて、丁寧に設定することがポイントになります。
一方で、サイト内の総ページ数が10,000ページ程度であれば、そこまで気を配る必要はありませんが、存在を知らないで施策を進めると、思わぬ事態を引き起こすこともあるので、最低限その存在を理解しておきましょう。
robots.txtはこちらの記事で詳しく解説しています。
6.画像検索対策を最適化する
昨今、検索エンジンは画像検索にも力をいれています。
例えば、ユーザーが「靴」や「かばん」などを探している際には、画像検索を使って自分の求める靴やかばんを見つけたい人もいるでしょう。
サイトに画像を設置しても、何の画像なのかを検索エンジンが認識できなければ、適切に検索結果に表示することはできません。
画像を設置する際には、以下のポイントに気をつけるとSEOの効果が上がります。
- 代替テキスト(alt属性)を設置する
- 画像サイズは必ずスマホからの見え方もチェックして決める
- 画像サイトマップを用意する
- JPGやPNGなど一般的な画像ファイル形式を選択する
代替テキスト(alt属性)の解説や、画像サイトマップの設置方法はこちらをご覧ください。
7.スマートフォン(モバイル)に対応する
まず押さえておきたいのは、Googleの検索エンジンはスマホページを元にクロール、インデックスを行う点です。このことをモバイルファーストインデックス(MFI)といいます。
多くのユーザーがスマホで検索するためMFIの方針が取られていますが、サイト運営者側はパソコンで作業することが多いため、特に注意が必要です。
スマートフォンに対応したSEO対策のポイントは大きく4点あります。
- スマホの画面でも、問題なく使用できること
- 通信環境が弱い場合もあるので、表示時間を意識すること
- 可能な限りスマホとPCのページ内容を合わせる
- レスポンシブWebデザインを導入する
1と2はパソコン画面のみでページを作成していると、気づきにくい点になります。スマホの画面はパソコンに比べれば小さいため、タップのしやすさやテキストの読みやすさを意識しないと、ユーザーが使いにくいものになってしまいます。
同様に、通信環境もパソコンに比べると不安定なことがあり、特に月末などは通信制限でサイトの表示に時間がかかるケースも考えられます。そのため、可能な限りサイト側で表示速度を上げる取り組みが必要になります。
続いて3ですが、スマホページがインデックス対象になるため、スマホページでの情報が少ないと、評価に影響が出る可能性があります。デザインなどを工夫することで、パソコンページと内容に差分が出ないように心がけましょう。
そして、最後の4を簡単にいえば、「検索エンジンのクロールの負担がかかるため、パソコン版とスマホ版とで別々のURLを生成しない方が良い。」と理解いただければと思います。これらを実現するのが、レスポンシブWebデザインなのです。
レスポンシブWebデザインはこちらをご覧ください。
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色々と意識する点は多いのですが、「検索エンジンはスマホページを見て評価する」ということを最低限意識して、SEOに取り組みましょう。
8.ページの使いやすさ、ページスピード(表示速度)を最適化する
Googleの検索エンジンはページの内容だけでなく、ページの使いやすさ、表示速度なども考慮して評価しています。その考え方が反映されているのが、「ページエクスペリエンスアップデート」です。
2021年6月に導入されたこのアップデートは、以下の要素をシグナルとします。
詳しい定義などは、Googleの公式ヘルプを参照していただければと思いますが、簡単に言うと、ユーザーがストレスなくページを閲覧できることを目指して設定されております。
なお、FID(First Input Delay)の指標は、2024年3月12日にINP(Interaction to Next Paint)へ置き換えられました。
INPはページの読み込みを開始してからユーザーがページを離れるまでの間に発生する、ユーザー入力への応答性(インタラクション)を評価する測定基準を指しています。
FIDでは最初のインタラクションのみが考慮されていましたが、INPではすべてのページインタラクションが考慮されます。
ページの内容とキーワードの関連性が、今でも評価の最も大きいポイントではありますが、SEOに熱中するあまりに、こうしたユーザーにとっての使いやすさへの心配りを忘れないようにしましょう。
参考:ウェブに関する主な指標レポート | Search Console ヘルプ
テクニカルSEOまとめ「検索エンジンフレンドリーなサイトを目指そう」
ここまでテクニカルSEO対策について説明してきましたが、こうした取り組みは、「順位を大きく上げるための裏ワザ的な取り組みではなく、あくまで検索エンジンがクロール、インデックスをしやすくし、正しくページの内容を伝え、適切な評価を得るために行うこと」であると理解していただければと思います。
もちろん順位を改善するためには、こうしたテクニカルSEOも必須ではあるのですが、結局はページ内容やサイトの信頼性などが重要になるのです。
下記の資料では内部対策でチェックするべき項目を24つ紹介していますので、併せてご覧ください
SEOの外部対策で行うべきこと
SEOの外部対策は、コンテンツSEOや内部対策とは違い、自社だけで完結するものではありません。自社サイトの外部から、自社のサイトの評価を高める施策です。
具体的には、以下2つの行うべきことがあります。
被リンクの獲得
SEOの外部対策で力を入れたいのが「被リンクの獲得」です。被リンクとは、別のメディアやサイトに貼られた自社サイトへのリンクのことを指します。
被リンクの多い記事は、Googleが「他サイトが紹介するほど質が高い記事」だと判断するため、SEOでの高評価につながります。
被リンクを獲得する第一歩は、質の高いコンテンツを作成することです。以前は被リンクを購入し順位操作をする悪手が横行していましたが、ペナルティの対象なので避けましょう。
被リンクを獲得するためには、他社サイトがリンクを貼りたくなるような、自社サイトオリジナルの情報を掲載する必要があります。例えば、独自の調査結果をまとめたレポートや、わかりやすい図解などを公開するのが効果的です。サービスを提供している場合は、利用者インタビューを作成することも被リンク獲得につながりやすいです。
そのほかにも、ユーザーが情報を得やすいような見せ方の工夫や、コンテンツの届け方の工夫も、被リンク獲得のために必要となります。
押さえておきたいのが、被リンクは数が多ければいいわけではないことです。
自社サイトやコンテンツとの関連性が薄い被リンクは、評価につながりません。大切なのは、関連性のあるサイトから、自然な形で自社サイトへのリンクを設置してもらうことです。
被リンクの詳細や具体的な獲得方法については下記の記事でも解説しているので、ぜひご覧ください!
サイテーションの獲得
サイテーションとは、メディアやSNSなどで自社や自社サービスについて言及されることを指します。
被リンクとの違いは、リンクが貼られているかどうかです。サイテーションは、リンクが貼られていない言及のことを指します。
Googleの評価に直接影響するわけではありませんが、露出が増えることで会社名や製品・サービス名での指名検索の増加が期待できます。結果的に、自社サイトへ流入するユーザーが増えることで、SEOにも好影響を及ぼすわけです。
サイテーションの獲得には、認知拡大が欠かせません。 WebサイトやSNS、ウェビナーなどを利用して発信を強化する必要があります。
また、一度に密度の濃い情報を伝えられる動画SEOも重要です。映像や音声といった動画の特性を活かして情報を伝えることで、SNSや外部メディアにてその動画を紹介してもらえる可能性があります。
ナイルでもYouTubeで動画コンテンツを公開しています。
サイテーション獲得は展示会やイベントへの出展といったオフライン施策も有効です。オンラインもオフラインも最大限活用し、サイトの露出を増やしていきましょう。
2024年に注目されている最新のSEO対策
ここからは、2024年に注目されている最新のSEO対策を4つ紹介します。
2024年に注目されている最新のSEO対策4つ
上記はあくまでナイル独自の予測であり、 Googleが明言しているものではない点にご留意ください。動画でもまとめていますので、下記から併せてご確認ください。
隠れた宝石
1つ目に紹介する対策は「隠れた宝石」です。隠れた宝石とは、生成AIの進化により普遍的な内容が誰でも書けるようになったことで、口コミやレビューコンテンツなどの評価が高まっていくことを表した言葉です。
Googleは「ユーザーの役に立つ情報(ユーザーのためになる情報)であれば、生成AIで作られたとしてもこれまで通り評価する」と公表しています。
参考:AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス | Google 検索セントラル ブログ | Google for Developers
そのため、生成AIを活用して記事制作する人はこれからも増えていくことが予想され、AIで作られない情報の価値が相対的に上がっていくと考えられます。
上記の背景により、これまで以上に口コミなどの一次情報が評価されるのではないかと予想しています。サイト運営においては、「実際にやってみた」というような経験ベースのコンテンツ制作も検討することがおすすめです。
SGE対策
2つ目に紹介する対策は「SGE対策」です。SGEとはGoogleで検索すると、生成AIが答えを提示してくれる機能のことです。2023年の8月から日本でも試験運用が始まりました。
SGEによって検索したユーザーのニーズが満たされれば、自社サイトのコンテンツが検索結果の上位を獲得できても、読んでもらえなくなる恐れがあります。
SGEが本格導入されたとしても、すべてのキーワードでSGEが表示されるわけではありません。「SGEで解決して読まれなくなるキーワード」と「サイトに訪れて記事を確認するキーワード」に分かれていくことが予想されます。
そのため、SGEが表示されないキーワードを選定できるかが、SEOにおいて重要になってくると考えられます。どんなキーワードでSGEが表示されるのか、Google検索を繰り返して検証しておきましょう。
超ニーズメット
3つ目に紹介する対策は「超ニーズメット」です。超ニーズメットとは、検索意図にまっすぐ答えるコンテンツを制作する施策です。
過去には情報量の多いコンテンツが上位に表示されやすい時期がありました。しかし、今後はユーザーのニーズを満たす情報が的確に書かれたコンテンツが評価されると予想されています。
例えば「AIツール おすすめ」というキーワードに対して、AIの仕組みやAIツールを使うメリットばかり書かれたコンテンツは、超ニーズメットとはいえません。ユーザーは「おすすめのAIツールが知りたい」「AIツールを使いたい」と思っているはずなので、まず紹介すべきは「おすすめのAIツール」です。
ニーズを満たすための前段階として、選び方などを紹介した方がいいケースもありますが、今後は検索したユーザーが最も知りたい情報を紹介することも重要です。
指名検索対策
4つ目に紹介する対策は「指名検索対策」です。
会社名やサービス名での検索に加え、それらと掛け合わせたキーワードの対策も重要になってくると予想しています。例えば「サービス名 メリット」「サービス名 デメリット」などです。
ここで重要なのは、検索上位をただ獲得するのではなく、適切なページが評価されることです。コンバージョンを狙うためにランディングページで上位を狙いたいのに、SEO記事だけが上位に表示されていては、満足のいく成果は見込めません。
まずは会社名やサービス名と、さまざまな単語を掛け合わせたキーワードの検索結果を調査してみてください。その後、コンバージョンにつながりやすそうなキーワードを選定し、そのキーワードに合うコンテンツを制作することをおすすめします。
また、指名検索はすでに自社やサービスに興味を持っているユーザーなので、問い合わせや資料請求などコンバージョンへの導線を整えることも大切です。
現役マーケターがおすすめするSEO無料分析ツール
ここからは、現役マーケターである私のお墨付きのSEO無料分析ツールを4つ紹介します。
現役マーケターがおすすめするSEO無料分析ツール4つ
GA4
1つ目に紹介するツールは「GA4」です。GA4には以下のような特徴があります。
- 無料で利用可能なGoogle公式のサイト分析ツール
- サイトに訪れたユーザーの行動を分析できる
GA4を使うことで、各コンテンツに訪れたユーザー数や、そのユーザーの行動などの把握が可能です。例えば、ユーザーがサイトに訪問した回数やユーザーがページを下までスクロールした回数、ユーザーがサイト内検索した回数など、細かな行動がわかります。
GA4の詳細については下記の無料資料にまとめておりますので、ぜひご一読ください。
Google Serach Console
2つ目に紹介するツールは「Google Serach Console」です。Google Serach Consoleは、主に以下の用途で使います。
- サイトの中でエラーになっているページを把握する
- ページのクロールをリクエストする
- ページがインデックスされているかを確認する
- サイト内の記事の順位やクリック率などを把握する
Webサイト立ち上げ初期では、サイト内のページにエラーが起きていないかのチェックに活用できます。運用期に入ると、順位やクリック率などを確認し、リライト対象記事を選定できます。
Google Serach Consoleの詳細については、【使い方解説】Googleサーチコンソールとは?9つの機能と活用方法をご一読ください。
ラッコキーワード
3つ目に紹介するツールは「ラッコキーワード」です。ラッコキーワードの特徴は以下のとおりです。
- 指定したキーワードの月間検索数や関連キーワード候補を確認できる
- 競合上位記事の見出しを抽出できる
ラッコキーワードは、 SEOキーワードの選定や記事制作に役立つ無料ツールです。検索上位記事の内容と見出し名を抽出して一覧できる機能は、ユーザーの検索意図を捉える際に特に活用できます。
Ubersuggest
4つ目に紹介するツールは「Ubersuggest」です。Ubersuggestは主に2つの用途で使えます。
- キーワードごとのボリュームを確認する
- ドメインランクや被リンク数などサイト全体に関する競合調査を行う
>Ubersuggestは、競合調査をする際に役立つツールです。特に記事制作においては、記事単体だけではなく競合メディアの強さの把握が重要となります。 そのため、ドメインランクや被リンク数などの調査ができるのは魅力です。
無料でも使えますが、使える機能やリサーチの回数などに上限があります。まずは無料で使ってみて、物足りなくなったら有料版を検討してみてはいかがでしょうか。
SEOのメリット・デメリット
SEO対策について触れたところで、改めてSEOのメリットとデメリットをそれぞれ紹介します。
自社でSEOを始める際にはメリット・デメリットを理解したうえで始めるようにしましょう。
SEOのメリット
SEOを行うメリットは、「費用対効果に優れている」「ブランドの認知向上につながる」「コンテンツが資産になる」といった点があげられます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
費用対効果に優れている
リスティング広告は、継続的に流入を獲得するためには一定の費用がかかります。一方、SEOでは一度上位に表示されれば、検索結果に継続的に表示される傾向があります。
上位に表示される期間が長くなればなるほど、SEOの費用対効果は高まります。リスティング広告は、費用対効果はほぼ一定です(CPCが一定であることを前提とする)。
ブランドの認知向上につながる
SEOはサイトへの流入チャネルの一つであり、コンバージョンへの直接的な効果があらわれにくい場合もあります。
ただし、以下のように間接的には効果を発揮している可能性があります。
- 自社サービス・自社サイトのブランド認知の向上
- 検索ユーザーとの接点の増加による顧客エンゲージメントの向上
- リターゲティング広告リストへの活用
特に、月間の検索回数が多いキーワードで上位表示を達成していると、サイト、企業、製品やサービスのブランド力を示す一助になります。
コンテンツが資産になる
SEOに強いサイトを作るには、高品質なコンテンツの継続的な提供が欠かせません。高品質なコンテンツはそのサイトで流入を獲得する資産になります。
ただし、放置すると効果や評価が低下するので注意が必要です。
古い情報の更新やリライトといったメンテナンスに取り組むことで、中長期的な流入獲得、ユーザーやGoogleの高評価の獲得にも寄与するでしょう。
SEOのデメリット
SEOは集客手法として大変すぐれているものの、企業が取り組むうえでは以下のようなデメリットがあります。
SEOに詳しい人の採用・育成が難しい
SEOは検索エンジンに関連する技術的な知識や、検索キーワードからユーザーの意図や心理を読み取る洞察力が求められます。
また、コンテンツ制作においても法令遵守の意識、テーマに関する高度な専門知識が求められます。したがって、企業がSEOに特化した人材を育成するには大いに時間を要します。
この記事もチェック
効果が表れるまでに時間がかかる
SEOはリスティング広告に比べると、効果が出るまで時間がかかったり、どの程度で効果が出るのか予測できません。
タイトルタグを変えるだけですぐに順位が上がることもあれば、内部リンクの設置を変更したり、コンテンツを充実させたりしても、なかなか向上しないこともあります。
成果が出る前に、一度順位が下がるようなこともあります。
ある程度、SEO施策を実施し続けてきた人ならば「この施策を打った後、どのくらい様子を見よう」など予想をつけられますが、実践経験が少ないとなかなか難しいです。
SEOの効果測定についてはこちらをご覧ください。
アルゴリズムアップデートに左右される場合がある
Googleは、検索結果のランキングに影響をおよぼすアルゴリズムを定期的にアップデートしています。
このアップデートが原因で、これまで上位表示できていたページの順位が下がってしまうことがあります。
このような順位変動があることは事前に知っておきましょう。
SEOで成功したナイルの事例
最後にSEOで成功した弊社の事例を2つ紹介します。
SEOで成功したナイルの事例2つ
ローンチから2年で月間100セッション獲得 | 株式会社トライアルカンパニー様
1つ目に紹介する事例は、オウンドメディア「トライアルマガジン」のローンチから2年で100万セッションを獲得した株式会社トライアルカンパニー様です。
SEOに取り組む前は「チラシ」をメインに情報発信をしていました。新聞の購読数が減っていく中で、「トライアルのオリジナル商品の情報をどうやってお客様に伝えればいいのか」という課題に直面することが予想されていたため、オウンドメディアを立ち上げました。
まず実施したのが調査です。実際に店舗で買い物している人の動向や、競合メディアを調査した上で、オウンドメディアの目的やコンセプトを明確にします。その後、トライアルへの来店のきっかけになるコンテンツを優先的に制作しました。
新規コンテンツを継続的に増やし、既存コンテンツのテコ入れにも着手した結果、ローンチから2年で100万セッションを獲得しました。また、これまで接点があまりなかった20〜40代のユーザーにもアプローチできています。
事例の詳細については、以下をご確認ください。
この案件・類似案件を担当したメンバー 加藤 直子(かとう なおこ)
・一般情報誌、ムック本、ウェブメディア等の制作、編集経験があり、コンテンツ制作の造詣が深い
SEO / CRO / 広告運用でCV数2.6倍 | 株式会社スクロール360様
2つ目に紹介する事例は、物流業界でのさらなるリード獲得を狙い、2022年12月よりナイルとのSEO・CRO・広告運用の取り組みをスタートした株式会社スクロール360様の事例です。
「360通販note」の記事制作や導入事例の制作、広告運用などWebマーケティングは社内でも進めていましたが、社内のリソース不足で競合に比べて伸び悩んでいる状態だったため弊社への依頼を決意したそうです。
初期調査を進めると「広告ありきのコンバージョンを獲得しているサイト」であることと、コンバージョンのほとんどがスクロール360様を知っている人だと判明しました。そこで、自然検索から流入したユーザーのコンバージョンを目指し、既存コンテンツのリライトや、内部リンクの改善などの内部対策を進めます。また、認知向上のためのコンテンツ作りにも着手しました。
結果的に狙ったキーワードでしっかり上位を獲得し、セッション数が約9倍、コンバージョン数が2.6倍に増加しました。
事例の詳細については、以下をご一読ください。
この案件・類似案件を担当したメンバー 大脇 功暉(おおわき こうき)
・人材系や不動産系のSEOコンサルティング経験が豊富
・前職の経験を活かし金融業界でのマーケティングに定評あり
正しい知識を身につけてSEOで成果を出そう
ここまで、SEOの基本や具体的な対策方法、最新のSEO情報やツールなどSEO対策に必要な情報について解説してきました。
SEO対策を適切に行うためには、Webやマーケティングに関する広範囲の知識が必要です。広範囲の情報から取捨選択を行い、実践する必要があります。
ナイルでは、Webサイトやオウンドメディアの戦略設計からコンテンツ制作、分析・改善までを一気通貫で対応できます。お客様の悩みや課題に耳を傾け、最適なプランをご提案しております。まずはお気軽に無料相談フォームよりお問い合わせください。
気軽な施策の壁打ちも歓迎しております。
SEO対策の悩みをプロに相談してみませんか? SEOやWebマーケティングの悩みがありましたら、お気軽にナイルの無料相談をご利用ください!資料では、ナイルのSEO支援実績(事例)、コンサルティングの方針や進め方、費用の目安といった情報をご紹介しています。あわせてご覧ください。