【徹底解説】E-E-A-Tとは?SEOにおけるGoogleの評価基準やその対策を紹介

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【徹底解説】E-E-A-Tとは?SEOにおけるGoogleの評価基準やその対策を紹介

Googleがコンテンツ評価に重視している要素として「E-E-A-T」が挙げられますSEOに取り組んでいる方であれば1度は聞いたことがあるのではないでしょうか。2022年以降、経験「Experience」が追加されて、評価基準が「E-A-T」から「E-E-A-T」に変更されました。

本記事では、新しい評価基準となった「E-E-A-T」の意味や重要性、おすすめの対策方法11選を解説します。SEOに力を入れていきたい方は、ぜひご確認ください。最後まで読めば、E-E-A-Tの強化につながる施策がわかるようになります。

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E-E-A-Tとは

E-E-A-Tは「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の4つの要素を表す略語の図解

E-E-A-Tは「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の4つの要素を表す略語です

SEOにおいて情報の品質と信頼性を判断する際の重要な評価基準になっています。

2022年12月に「Experience(経験)」が加わり、以前のE-A-Tからアップデートされました。

特に、Googleの強調している要素は「Trustworthiness(信頼性)」です。Webページが正確で誠実で、安全かつ信頼できるかどうかを評価しています。Googleの公式サイトには、E-E-A-Tについて以下のように書かれています。

経験、専門知識、権威、信頼(E-E-A-T)は、すべてPQ評価(ページ品質評価)における重要な考慮事項である。E-E-A-Tの中心で最も重要な要素は「信頼」である。

経験、専門知識、権威の上に成り立つ信頼が最も重要であることを示したE-E-A-Tのベン図

引用元:Google検索品質評価ガイドライン|26ページ

「Experience(経験)」「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」のそれぞれが何を表しているか解説していきます。

Experience(経験)

Experience(経験)は、コンテンツ制作者の実体験にもとづいて書いているかどうかを評価する基準です。実際に商品やサービスを体験した人のオリジナルな体験談は、公式サイトや一般的なネット上の情報では得られない独自の価値を提供します。

例えば、あるユーザーが最新のiPhoneを購入した経験をコンテンツにする場合、実際の使用経験をもとに独自の視点でレビューを書くと、ユーザーから信頼されやすくなります。

具体的には、予約するまでの具体的な手順やつまずいたポイント、実際にカメラで撮影した画像を用いて他機種と比較するなどの独自のコンテンツなどがあてはまります。

最新のiPhoneに関するメリットやデメリットは、ユーザーによって異なる場合がよくあり、このような実体験にもとづいたレビューは、単なる商品説明を超えた貴重な情報を提供するため、コンテンツの差別化につながります。

Expertise(専門性)

Expertise(専門性)は、コンテンツ制作者がその分野における知識やスキルを持っているかどうかを評価する基準です。専門性が高い人物によって作成されたコンテンツは、より信頼性が高いと見なされます。

例えば、腰痛の改善に関する記事を制作する場合、医学的知識を持つ医師が書いた記事は、一般的なライターの記事よりも信頼されやすくなります。特に、整形外科医の中でも腰痛治療を専門とする医師は、その分野での経験と専門性が高く、信頼できる情報源として評価されます。

Webサイトを運営する際には、どのような専門性がユーザーから信頼されるかを考慮することが重要です。

Authoriatativeness(権威性)

Authoritativeness(権威性)は、コンテンツ制作者が特定のジャンルにおいてどれだけ優位性を持ち、認知されているかを評価する基準です

野球に関する情報を提供するWebサイトの場合、草野球の経験者よりも元プロの野球解説者が書いたコンテンツは権威性があり、より信頼されやすくなります。元プロの野球解説者という立場は、野球における権威性を高める社会的認知と結びついているからです。

野球解説者としての権威性は、必ずしも現役時代の実績に依存するものではありません。たとえ選手として目立った成績を残していなくても、野球の戦術や技術をわかりやすく解説できる能力があれば、ファンや視聴者からの信頼を獲得し、業界における権威性を構築することが可能です。

Trustworthiness(信頼性)

Trustworthiness(信頼性)は、サイトに書かれているコンテンツが信頼できるかどうかを判断する基準です。サイトの信頼性を高めるには、運営者や執筆者の情報を明記することが重要です。また、信頼できる公的機関や専門サイトからの引用を積極的に取り入れ、これらの情報源へのリンクを設置することが推奨されます。

特に、運営者や執筆者は、コンテンツのテーマに詳しい人物が書いていることをユーザーに伝えるために重要です。Webマーケティングのメディアであれば、担当者の名前や顔写真、これまでの実績を記載しましょう。自社の専門性をしっかりと打ち出せば、多くのユーザーは信用してくれます。また、SSL化を設定すると、通信の安全性を高めることが可能です。ユーザーに安心して、サイトを閲覧できる点を伝えることも大切な施策と言えます。

このように、E-E-A-Tの信頼性は「経験」「専門性」「権威性」の3つによって支えられています。SEOメディアを成功させるには、重要なポイントとなるため、コンセプトを考える際にはヒントにしてください。

GoogleはSEOにおいてE-E-A-Tを重要視している

Googleは、E-E-A-TをSEOの評価基準として大切にしています。その理由は、インターネット上に正確で信頼できる情報をユーザーに提供することがGoogleにおいてとても重要だからです。

E-E-A-TがGoogleの評価基準にとって良い理由

過去、一部のサイト運営者が、事実や根拠のない情報を述べている記事を作成していたことがあります。それらの記事は、長文コンテンツなどのテクニックを用いることで、Google検索で上位表示されやすい状況となっていました。

検索エンジンを健全に保つためには、Googleの対応が不可欠です。特に、医療や健康に関する情報は正確性が求められる傾向があります。そのため、GoogleはE-E-A-Tの基準を用いて質の高い情報源を優先表示し、誤った情報が検索結果に表示されないように対策しています

googleの評価基準

GoogleのSEOの評価基準は200項目以上のアルゴリズム要素から成り立っていますが、「コンテンツの質」と「ドメイン評価」が大きな評価基準です。この「コンテンツの質」にE-E-A-Tが大きく関わってくるため、対策が必要だと考えられています。

【編集長のコメント】

2024年3月のコアアップデートでは、低品質な大量記事を投下しているWebサイトが、検索結果に表示されなくなるなどの規制を受ける対象となりました。生成AIに頼り切った記事は正確性に欠けるため、今後生成AIを悪用したWebサイトは、検索順位が大きく下がると予想されます。このように、直近のアルゴリズムの動きでも、Googleの評価基準はコンテンツの質を重視していることがわかります。

E-E-A-TとYMYLの関係性

YMYL(Your Money or Your Life)は、金融や健康など、人の生活に大きな影響を与える分野のことを指し、Googleのコンテンツ評価基準も厳しいです

2017年の健康アップデート以降、Googleは人命や健康に関わる情報の正確性と信頼性を重視するようになりました。

一例として、金融系のコンテンツであれば銀行や証券会社のドメインを、医療系のコンテンツであればクリニックのドメインを優遇します。この方針転換により、情報元を信頼できるYMYLコンテンツが優先され、ユーザーは正確で信頼性の高い情報にアクセスすることが可能です。エビデンスのない情報を与えるリスクがなくなるため、プラットフォームの健全化につながります。

YMYLコンテンツにおいても、E-E-A-Tは重要な評価基準です。誰がどのような内容のコンテンツを制作しているかが重要視されています。E-E-A-TとYMYLの概念が導入されるようになったのは、このような経緯からです。

E-E-A-T対策として有効なSEO施策

E-E-A-T対策には、以下のように全部で11個の施策があります。

「経験」を高める具体的な2つの施策

経験の要素を高めることは、コンテンツの信頼性と価値を向上させるために重要です。具体的な2つの施策を紹介します。

  • 一次情報を基にコンテンツを制作する
  • 経験者へのヒアリングやユーザーレビューを記載する

施策1 一次情報をもとにコンテンツを制作する

一次情報をもとにしたコンテンツ制作は、経験の要素を高めてコンテンツの信頼性と深みを増すために重要です

例えば、旅行の記事を書く際には、実際に訪れた場所での体験談や撮影した写真を用いると、ユーザーにリアルな体験を伝えられます。訪れた人にしかわからない観光地の混雑状況なども価値のある一次情報です。土日の混雑状況や、駐車場・駐輪場の有無、アクセスの便利さなど、現地に実際に行ってみないと得られないリアルな情報や体験談などの一次情報を提供すると、ユーザーの旅行計画の作成に役立ちます。

BtoB企業の場合、製品やサービスの使用例を事例として紹介すると、一次情報を含めたコンテンツ制作が可能です。ナイルでは、SEOやWebコンサルティングの導入事例を記事コンテンツとして制作し、ユーザーに対して一次情報を提供しています。

ナイルで取り組んでいる一次情報をもと制作したコンテンツ一覧の画像

施策2 経験者へのヒアリングやユーザーレビューを記載する

ご自身で体験することが困難な場合は、経験者へのヒアリングやユーザーインタビューもおすすめの方法です。商品やサービスのユーザーインタビューや、実際のユーザーレビューを収集し公開すると、よりユーザー体験にもとづいた具体的なコンテンツを制作できます

SNSを利用して口コミや評判を収集し、それらの情報をコンテンツに組み込むことも、リアルなユーザー体験の声を伝える上で効果的です。少数の口コミ・評判ではどうしても評価に偏りが出てしまうため、属性の異なる複数人分の評価を掲載するなどの工夫で、信ぴょう性が増します。

下記の画像は、ナイルによる独自アンケート調査の例です。調査した内容を経験要素としてグラフや表にまとめ、オリジナルのコンテンツ制作に活用しています。

ナイルで取り組んでいる独自アンケート調査をもと制作したアンケート結果の画像

「専門性」を高めるための具体的な2つの施策

専門性を高めることは、サイトの信頼性と評価を向上させるために欠かせません。下記2つの施策についてチェックします。

  • 特定のテーマに絞ってサイト運営する
  • 専門家に取材し監修をしてもらう

施策1 特定のテーマに絞ってサイト運営する

サイトの専門性を高める施策のひとつが、特定のテーマに絞った運営です

例えば、金融メディアの場合、投資や資産運用などそれぞれのジャンルに特化したコンテンツを公開していくことが重要です。あまりにも取り扱うジャンルやテーマを広げすぎてしまうと、Webサイトがどのジャンルを専門的に取り扱っているのかをユーザーやGoogleが判断しにくくなるリスクがあります。

テーマを絞ることで、その分野において権威的で信頼できるサイトとみなされ、専門性の認識が強化されます。結果として、Googleやユーザーから信頼されるようになり、上記表示につなげることが可能です。

施策2 専門家に取材し監修をしてもらう

専門家による監修は、コンテンツの正確性を確保するために大切です。専門家にコンテンツを監修・チェックしてもらうと情報の信ぴょう性が高まり、サイトの専門性が向上します。

特に、自社内に該当する専門知識がない場合、外部の専門家に取材や監修を依頼することが有効です。経験や知識がないと、正確で信頼できるコンテンツを作成するには限界があるため、外部のリソースを活用することをおすすめします。

「権威性」を高めるための具体的な3つの施策

権威性を高めることは、信頼と評価の向上に直結します。以下の施策により、サイトの権威性を確立し、ユーザーに信頼感を与えることが可能です。

施策1 著者情報や運営者情報を記載する

著者情報や運営者情報を記載することは、コンテンツの権威性を高める上で不可欠です。情報によって、ユーザーはコンテンツがどのような知識や背景を持つ専門家によって作成されたかを理解できます。

特に、対象となるテーマや業界で知名度のある専門家によるコンテンツは、サイトの信頼性と権威性を大きく向上させることが可能です。例えば、そのテーマに関する書籍を出版している著者が制作に関わることで、ユーザーの信頼を獲得しやすくなります。

ナイルでは、SEOやWebマーケティングに関する書籍を執筆した著者が監修者としてコンテンツ制作に参加しています。下記画像のように、この情報を記事内に記載することで、専門家によるコンテンツとして権威性を高めることが可能です。

ナイルで取り組んでいる著者情報や運営者情報の記載例

施策2 質の高い被リンクを獲得する

被リンク獲得は、SEO戦略において今なお重要な要素のひとつです。特に被リンクの質と関連性を重視することが不可欠です。

信頼性の高いサイトや著者から被リンクがあるサイトは、情報源としてさらに信頼できるサイトであることの証明となります。

例えば、業界の大手企業や有名な業界メディアからの被リンクを獲得することが理想と言えます。関連性の低いサイトからの被リンクを増やすのではなく、業界内での評価を反映した質の高い被リンクを戦略的に獲得することが重要です。これにより、自サイトの権威性が向上し、検索エンジンからの評価も高まります。

施策3 サイテーションを獲得する

サイテーションと被リンクの違い

サイテーションとは、ほかのサイトやメディアから自社の商品、サービス、著者などが引用や言及されることを指します。自社の情報が信頼できる外部ソースから引用されることで、ブランドの認知度や信頼性が向上します。

例えば、大手メディアに自社の商品が紹介されたり、業界の有力者が自社のサービスを推奨したりすることがサイテーションに当たります。

特にSNSでのサイテーションは、フォロワー数の多いインフルエンサーがポジティブな投稿をすることで、ブランドの認知度向上や口コミ効果が期待できます。サイテーションがSEOに直接影響するとGoogleが公表しているわけではありませんが、指標として活用することは可能です。

「信頼性」を高めるための具体的な4つの施策

信頼性は以下の施策を通じて、ユーザーや検索エンジンの信頼を獲得します。

  • サイトをSSL対応にする
  • 運営者ページや編集ポリシーページを作る
  • Googleビジネスプロフィールを作成する
  • コンテンツの更新頻度を高める

施策1 サイトをSSL対応にする

サイトのSSL対応は、通信を暗号化し、データの盗聴や改ざんリスクを減らす重要な手段です。通信で暗号化されていれば、第三者によるデータの盗聴や改ざんリスクが少なくなり、ユーザーは安全にGoogleを利用できます。

実際にSSL未対応のサイトを訪れると、Google Chromeブラウザの場合、アドレスバーに以下のように表示されます。

サイトがSSL未対応のアドレスバーの表示

「この接続はプライバシーが保護されていません」と警告画面が表示される場合もあります。Googleも、SSLに対応したサイトを優遇すると公表しているため、SSLは有効な施策です

施策2 運営者ページや編集ポリシーページを作る

運営者ページと編集ポリシーページを設けることは、サイトの信頼性を高める上で非常に重要です。運営者ページでは、会社の基本情報(住所、電話番号、メールアドレスなど)に加えて、設立年、代表者名、事業内容、実績などを詳しく記載することで、企業の信頼性を向上させられます。

また、編集ポリシーページでは、コンテンツの制作プロセスや編集ルールを透明化します。監修者や著者の情報も掲載し、専門性を明確にすることが大切です。このページを丁寧に作成することで、サイトの透明性が高まり、ユーザーからの信頼を得られます。

施策3 Googleビジネスプロフィールを作成する

Googleビジネスプロフィールは、企業情報をGoogleの検索結果やマップに無料で掲載できるサービスです。登録することで、企業の住所、電話番号、営業時間、口コミ、写真などの詳細情報を表示できます。

ナイル株式会社のGoogleビジネスプロフィール

Googleビジネスプロフィールへの登録は、特にローカルビジネスにとって重要です。潜在的な顧客が企業を検索する際、Googleビジネスプロフィールに登録されている情報が表示されることで、企業の可視性が向上し、潜在顧客の信頼を獲得できます。

また、Googleビジネスプロフィールでは、顧客からの口コミや評価をチェックすることが可能です。評価に対して適切に対応することで、顧客との信頼関係を築けます。

施策4 コンテンツの更新頻度を高める

サイトの信頼性を高めるには、コンテンツを定期的に更新することが重要です。古い情報や誤った情報を放置すると、ユーザーの信頼を損ねる可能性があります。

特に、製品情報や価格、法律や規制に関する記事は、変更があった際の迅速な更新が必要です。また、業界の動向や新しい知見についても、情報を追加する必要があります。

ただし、更新の際はユーザーにとって価値のある情報を提供することが重要です。ただ、文章の言葉尻をかえるような変更は意味がないので、関連性の高い情報を追加したり、古い情報を削除したりするなど、メリハリのある更新を心がけます。

また下記の動画でもE-E-A-Tとその対策方法についてまとめているので併せてご覧ください

 

E-E-A-TのSEO効果をより高めるコツ

E-E-A-TのSEO効果を高めるためには、以下の方法をおすすめします。

E-E-A-TのSEO効果をより高める3つのコツ

コツ1 構造化マークアップ

構造化マークアップは、Webページ上の情報を整理し、検索エンジンがコンテンツを理解しやすい形式で表示する記述方法です。この方法を用いることで、WebページのE-E-A-T評価を向上できると考えられています。

例えば、会社情報や著者情報を構造化マークアップで設定すると、検索エンジンが情報を正確に理解しやすくなることが特徴です。これにより、サイトの信頼性、専門性、権威性に対する検索エンジンの評価を高められる可能性があります。

構造化マークアップは、直接的に検索順位に影響するわけではありませんが、E-E-A-Tの評価を向上させるひとつの手段として有効です。より詳細な情報は以下のページから確認してください。

コツ2 指名検索の強化とブランディング

指名検索とは、ユーザーが特定の商品名、サービス名、会社名、人物名などを直接検索することです。指名検索の増加は、ブランドの社会的認知度の向上を示すため、結果的にWebサイトの権威性が高まると考えられます。

指名検索はGoogleのアルゴリズム変更の影響を受けにくいと言われています。これは、指名検索がブランドの認知度と直接関連しており、検索エンジンの変動による影響を受けにくいことが理由です。

指名検索の具体的な対策については以下の資料で対策を詳しく解説しています。ぜひ資料をダウンロードしてご確認ください。

コツ3 UGCサイトの場合は品質をコントロールする

UGC(User-Generated Content)サイトとは、食べログなどのレビューサイトのようにユーザーが自らコンテンツを投稿し、共有するプラットフォームのことです。UGCサイトでは、ユーザー制作のコンテンツを適切に管理する必要があります。不適切なコンテンツを放置することで、サイトの品質や信頼性を損ねる可能性があるからです。

運営者は、明確なガイドラインを設けてコンテンツの品質を管理し、必要に応じて不適切なコンテンツを削除するなどの対応が求められます。これにより、ユーザーの信頼を獲得し、サイトの健全性を維持することができます。

UGCサイトにおけるコンテンツ品質の管理は、E-E-A-Tの評価にも影響を与える可能性があります

E-E-A-Tはどのように測ればいい?

そもそもE-E-A-Tは、Googleがコンテンツの品質を評価するために用いられる概念であり数値化できるものではありません。また、自サイトが「経験、専門性、権威性、信頼性」の要素を多く満たすことで直接的に上位表示につながるという保証もありません。

しかし前述してきたように、E-E-A-T自体が重要な概念であることは間違いなく、自サイトがその要素を満たしているかを確認することは重要です。

Googleでは、E-E-A-Tに関する具体的なスコアを公開していないため、直接計測することは難しいですが、質の高い被リンクや外部からの評価を通じて、間接的にE-E-A-Tの充足度を推測できます

具体的には、Ahrefs(エイチレフス)やGoogleサーチコンソールなどのツールを使用して、被リンクの有無や質、関連性を確認することが可能です。ドメインパワーの強いサイトからのリンクがあればE-E-A-Tを満たしているとは限りませんが、ジャンルが近く、信頼性の高いサイトからの被リンクは、E-E-A-Tのひとつの指標となり得ます。

また、質の高いコンテンツを継続的に提供することで、他社からの評価を得られる可能性があります。信頼性の高いコンテンツは、専門的な知識や経験にもとづいて書かれ、情報の正確性と有益性が担保されていることが望ましいですが、必ずしも専門家や第三者の確認が必要というわけではありません。

この結果から、E-E-A-Tを向上させるためには、外部からの評価と自社の努力の両方が重要だと理解できます。被リンクの分析により、現状の課題を把握し、改善策を講じることが求められます。同時に、自社の強みを活かした質の高いコンテンツを継続的に提供することで、E-E-A-Tの向上を目指すことが必要です。

E-E-A-Tを心がけたサイト設計と運営を

本記事では、E-E-A-T(Experience「経験」、Expertise「専門性」、Authoritativeness「権威性」、Trustworthiness「信頼性」)対策として全部で11個の施策を紹介しました。

E-E-A-Tを重視するWebサイトは、ユーザーに有益で信頼性の高い情報の提供を目的としています。また、E-E-A-TのSEO対策として、以下の3点も大切です。

  • 構造化マークアップ
  • 指名検索の強化とブランディング
  • UGCサイトの場合はコントロールする

個々の施策の効果は小さく感じられますが、E-E-A-Tの重要性は今後さらに高まると予想されるため、本記事で紹介した施策をぜひ参考にしてみて下さい。

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編集者情報

金子 光
金子 光(かねこ ひかる)
新卒で楽天グループ株式会社に入社。
営業管理として40人規模のチームをマネジメント。その後社員3人のベンチャー企業に入社し新規事業立ち上げを経験。
現在はナイルのマーケティング相談室編集長として、Webマーケティングに従事している。
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監修者情報

ナイル編集部
ナイル編集部

2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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