オウンドメディア立ち上げに必要な工程!始め方を3ステップで解説

「これからオウンドメディアを立ち上げたいが、何から始めたらいいのかわからない」
この記事では、このようなお悩みを抱えている方へ向けて、オウンドメディアの立ち上げ工程を「準備」「サイト構築」「コンテンツ制作」の3つのステップに分けて、ひとつずつ解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
また、ナイルのSEO相談室では、オウンドメディアの立ち上げ準備や体制づくりの際に役立つ無料のPDF資料をご用意しております。
お気軽に以下のバナーをクリックして資料をお申し込みください。
\オウンドメディアの立ち上げに役立つ資料はこちら!/
目次
オウンドメディアを立ち上げる手順
オウンドメディアを、立ち上げる流れを解説します。
「準備」「サイト構築」「コンテンツ制作」の3ステップに分けて、順番に見ていきましょう。
オウンドメディアの立ち上げ方 Step1:準備編
オウンドメディアを立ち上げる前に、実際に作業に入る前に下記の準備をしておく必要があります。
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
目的を決める
まず最初にやるべきなのは、オウンドメディアの目的を定めることです。
オウンドメディアを運営する目的としては、主に以下の4つが考えられます。
- 集客:新規顧客を呼び込む
- ブランディング:企業や商品の価値を上げる
- 売上向上:商品・サービスの購入につなげる
- 採用・求人:適した人材を確保する
目的によって作るコンテンツは変わってくるため、自社の目的がどれに該当するのかを明確にしておくことをおすすめします。
ユーザー調査を実施する
オウンドメディアの目的が定まったら、続いては戦略設計のための調査を実施します。
「顧客満足度調査」や「ユーザー意識調査」、「ユーザー実態調査」などを通じて、ニーズやトレンドを把握してみてください。
【ユーザー実態調査例】
ターゲット(ペルソナ)を決める
ユーザー調査を実施したら、その結果をもとにオウンドメディアのターゲットを決めていきます。
このとき、年代・性別・職業・年収などを細かく設定したターゲットのことを「ペルソナ」と呼びます。具体的には、以下のようにまとめるイメージです。
ペルソナを設定する際には、以下の3ステップを踏むことがおすすめです。
- ユーザーをよく知る社員へインタビューをする
- ユーザーへのアンケートを実施する
- ユーザーへ直接インタビューする
上記のインタビューやアンケートを積み重ねながら、具体的なユーザー像を作り上げていきます。ペルソナの具体的な設定方法については、下記の資料を参考にしてみてください。
\オウンドメディアのペルソナ設計を解説!/
集客チャネルを検討する
ターゲットが設定できたら、続いては集客チャネルの設計を行います。
集客チャネルとは、オウンドメディアへの流入経路のことです。主な集客チャネルとしては、以下の3つが考えられます。
- 検索エンジン
- SNS
- 広告
集客のためにはそれぞれの特徴をよく理解した上で、力を入れるチャネルを選ぶことが大事です。集客チャネルの設計の考え方については、下記の記事をご参照ください。
カスタマージャーニーを設計する
オウンドメディアの目的を達成するためには、カスタマージャーニーの設計がおすすめです。
カスタマージャーニーとは、顧客の行動や感情の変化を時系列に沿って見える化したものです。下図のようなイメージです。
「認知段階」「検討段階」「決定段階」の各場面で、どのようなアプローチが必要なのかを検討しましょう。カスタマージャーニーは、以下のようなフローで設計します。
- 目的を決める
- ペルソナを設定する
- 項目を決める
- カスタマージャーニーマップを埋める
- カスタマージャーニーマップの修正と改善
詳しくは以下の記事で紹介しているので、併せて参考にしてみてください。
コンテンツ戦略を練る
ペルソナとカスタマージャーニーが設計できたら、それらを踏まえて制作していくコンテンツを検討します。
ターゲットの特徴とその人が置かれている状況をイメージしながら、どのような情報が必要とされるかをイメージしましょう。
ここで決定した戦略は、明文化しておくとチームで共通認識を持ってコンテンツの制作に入れます。
KGI・KPIを設定する
オウンドメディアを運用していく上では、あらかじめKGIとKPIを設定しておくと良いです。
KGI(Key Goal Indicator)とは、「オウンドメディアで最終的に達成したい目標」のことで、メディアの方向性を見失わないために必要になります。
一方、KPI(Key Performance Indicator)とは、「KGIを達成するための中間的な指標」で、メディアの現状を数値で把握するために設定します。
例えば、資料ダウンロード後の受注率が5%、1顧客あたりの平均月間売上が25万円の場合は、下記のようなイメージです。
- KGI:オウンドメディア経由の月間売上100万円
- KPI:オウンドメディアの資料ダウンロード数80件
100万円を目的とするのであれば、4社受注する必要があり、資料が20件ダウンロードされれば1社受注できる計算なので、KPIは80件となります。
要するに、「オウンドメディアでの目標と、達成をするためには何の数値を改善すれば良いのか」を決めておくイメージです。
KGIとKPIの詳細については、下記の記事をご参照ください。
また、この段階で必要な記事数も見えてくるため、メディアの運用にかける予算を決めておくとさらに進行がスムーズになります。
運営体制を構築する
最後の準備として、オウンドメディアを運営していくためのチームを構築します。
メディアの運営には、具体的に以下のような人材が必要になります。
成果が出るまで継続的にコンテンツを制作していけるよう、運営体制を固めることは重要です。人材を自社で採用するのか、外部に委託するのかも含めて、よく検討するようにしてください。
番外編:企画書を作成する
オウンドメディアの実施が社内で確定していない場合には、企画書を作成して、会社からの承認を得る必要があります。
社内稟議が通りやすい企画書にするためには、以下のポイントに気をつけるとよいでしょう。
- 目的を明確にする:何のためにオウンドメディアを立ち上げるのか
- ターゲットを定める:誰に向けて情報発信をするのか
- コンテンツの方向性を決める:ターゲットのどのようなニーズを満たしていくのか
- 成功数値を設定する:最終目的を達成するため、いつまでに何を成し遂げるのか
下記の記事でも企画書の書き方やポイントを詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
動画でもオウンドメディアの事前準備について解説しています!
オウンドメディアの立ち上げ方 Step2:サイト構築編
事前準備が整ったら、いよいよサイト構築の作業に入ります。
ここでは、下記の4つについて詳しく解説していきます。
メディア名をつける
まずは、オウンドメディアの名称を決めます。
メディア名は、自社の商品・サービスがイメージしやすいものがおすすめです。例えば、弊社ナイルは「SEOのコンサルティングサービス」を提供しており、SEOを中心としたコンテンツを発信しているため、「ナイルのSEO相談室」というメディア名にしています。
名称が決まったら、念のため商標登録されていないことも確認しておきましょう。特許情報プラットフォーム(独立行政法人工業所有権情報・研修館)で検索することができます。
ドメインを決める
オウンドメディアの名称が決定したら、それに合わせてドメイン(「https://www.seohacks.net/」なら「www.seohacks.net」の部分)を決めていきます。
メインサイトがある場合には、下記のようにサブドメインやサブディレクトリを活用することも可能です。
<https://example.com/>をメインドメインとした場合
- サブドメイン:「https://blog.example.com/」
- サブディレクトリ:「https://example.com/blog/」
サブドメインとサブディレクトリの詳細については、下記の記事をご覧ください。
サーバー環境を整える
オウンドメディアを運営していくためには、データを保管するためのサーバーを準備しておく必要があります。
サーバーの整備方法としては、主に以下の3つがあります。それぞれのメリットとデメリットを確認して、自社に適したものを選ぶようにしてください。
仕様
|
自社専用サーバー
|
クラウド型サーバー
|
共有サーバー
|
概要
|
|
|
|
メリット
|
|
|
|
デメリット
|
|
|
|
サイトを制作する
サーバーの準備ができたら、続いてはサイトの制作です。
ここでは、CMS(コンテンツマネジメントシステム)を使って、ウェブサイトを作っていきます。CMSの導入形態としては、以下の3つがあります。
オープンソースのWordPressでサイトを制作することが一般的ですが、自社のリソースや予算を勘案しながら、どの方法を採るのか検討してみてください。
オープンソース | プログラムのソースコードが無料で公開されているもの。有名なものとして、「WordPress」がある。 |
パッケージ | ライセンスを購入して、サーバーにインストールしてから使う。
自分でオープンソースを使ってサイト構築ができない場合でも短時間で作成できるが、ライセンスを買うコストがかかる。 |
クラウド | ベンダーが管理するサーバー内にサイトを作る。簡単にサイトを作れる一方、毎月の使用料がかかる。 |
オウンドメディアの立ち上げ方 Step3:コンテンツ制作編
サイトが構築できたら、いよいよ掲載するコンテンツを制作していきます。
ここでは、上記の流れに沿って、作成方法を解説します。
なお、自然検索流入を増やしたい場合には、SEOを意識した記事制作が必要です。SEO記事の場合は、ここで紹介する工程の前に「キーワード選定」と「検索意図の推測」をフローに組み込む必要があります。具体的な方法は、下記の2つの記事をご参照ください。
この記事もチェック
構成を作成する
記事の執筆に入る前に、まずやるべきなのは「記事の構成(目次)」を考えることです。
一般的には「大見出し(h2)」と「小見出し(h3)」を決めて、それぞれの中身を検討していきます。ちなみに、本記事でいうと構成は以下のようになっています(正式な構成書のフォーマットは、下のバナーをクリックするとダウンロードできます)。
ライターが構成書を作成したら、この時点でディレクターや編集者がチェックしておくと良いです。執筆前に確認しておけば、後で大幅な修正が生じることもなくなります。
\成果につながる記事を作る!構成書のフォーマットは、こちらから/
ダウンロードは無料です
記事を執筆する
構成が完成したら、それに沿って本文を執筆していきます。
質の高い記事を書くためには、以下の3点がポイントです。
- わかりやすい原稿にする
- 情報源は信頼性を重視する
- 見せ方を工夫する
記事を書く際のポイントは下記の記事でも解説していますので、併せてご確認ください。
この記事もチェック
校正・校閲をする
記事が完成したら、校正と校閲を行います。両者の違いは、以下のとおりです。
校正:文字の誤りを正すこと
校閲:文章表現や事実関係に間違いがないかチェックすること
完成した記事は何度も読み返して(推敲)、ブラッシュアップしましょう。文章チェックは、最低でもライターと編集者と合わせて2人以上の複数人でするとベストです。
校正と校閲については、下記の記事でも詳しく解説していますので、興味のある方はご覧ください。
アイキャッチ画像や図版を作成する
オウンドメディアに掲載する記事が文字ばかりだと、ユーザーは読みづらさを感じて離脱につながってしまいます。
そこで、記事には適宜、アイキャッチ画像や図版を挟むことをおすすめします。社内にイラストを描けるスタッフがいない場合には、コストはかかりますが、外部のデザイナーに発注するのもいいでしょう。
記事を投稿する
記事が無事完成したら、オウンドメディアに投稿します。
公開後は必要に応じてSNSでも投稿することで、より閲覧数を増やすことができます。オウンドメディアと組み合わせると効果的なSNSについては、以下の記事で解説しているため、併せて参考にしてみてください。
オウンドメディアを立ち上げた後は必ず分析を実施しよう
オウンドメディアで成果を上げるためには、コンテンツを作りっぱなしではいけません。
「設定した目標がどこまで達成されているのか」「改善すべきページや施策はないか」などを確認するために、現状の分析は必ず行うべきです。
分析をする際は、ツールを用いてデータを収集する必要があります。代表的な分析ツールとしては、「Googleアナリティクス」「Google Search Console」「GRC」などがあります。これらのツールを使って最低限、下記のポイントをチェックしましょう。
- アクセス状況
- 流入経路
- 検索キーワード
- ユーザーの行動
- コンバージョン状況
なお、サイト分析の方法については下記の記事でも詳しく解説していますので、併せてご覧ください。
この記事もチェック
オウンドメディアを立ち上げてビジネスを成功させよう
オウンドメディアを上手く活用していけば、ブランディングや売上向上、さらには良い人材の確保にもつながります。
オウンドメディアを立ち上げるまでには、やらなければならないことが非常に多いですが、一歩づつオウンドメディアを立ち上げてみてください。
また、オウンドメディアの立ち上げ準備に役立つ、コンテンツマーケティングのノウハウをまとめた無料のPDF資料もご用意しております。
- 勝ち筋に繋げる競合調査
- 成果に繋げるユーザー調査
- 失敗しないコンテンツ制作体制
- コンテンツの品質を高めるポイント
- 投資対効果を最大化させる効果検証
等を解説しております。
お気軽に以下のバナーをクリックして資料をお申し込みください。
コンテンツマーケティングってどう始めればいいのだろうとお困りの方へ
ナイルでは初心者の方でもわかりやすい「コンテンツマーケティング」に関してまとめた資料をご用意しております。取り組み始める前にぜひダウンロードください。社内の課題やご質問があればお気軽に無料相談をご利用ください!