【わかりやすく】Googleアナリティクス 4(GA4)の使い方・画面構成を解説

【わかりやすく】Googleアナリティクス 4(GA4)の使い方・画面構成を解説

新たなGoogleアナリティクスの規格として、「Google アナリティクス 4(GA4)」がリリースされました。

2022年2月にGoogleは、従来のGoogleアナリティクスであるユニバーサルアナリティクス(UA)のサポートが2023年7月1日で終了する旨も明言しています※。

※参考:ユニバーサル アナリティクスのサポートは終了します(Googleアナリティクスヘルプ)

7月31日現在データの更新もされていますが、いつ更新が止まるかわからないため、GA4への乗り換えは必須と言えるでしょう。

これまで「ユニバーサルアナリティクスに慣れているから」「GA4はわかりづらいから」と、GA4の使用を遠ざけていた方もいるのではないでしょうか。

本記事ではそのような方のために、GA4の基本的な使い方や導入方法について、実際の画面キャプチャを交えて解説します。

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Googleアナリティクス4(GA4)とユニバーサルアナリティクス(UA)の違い

2020年10月にリリースされたGoogleアナリティクス4(以下、説明文はGA4)※は、従来のGoogle アナリティクスである「ユニバーサルアナリティクス(UA)」と比較すると大幅に変更されています。

※参考:Meet the next generation of Google Analytics(Google Analytics Help)

主な変更点は、以下の5点です。

【GA4 5つの変更点】

  1. 計測方法でイベントが用いられる
  2. ウェブとアプリを横断して計測できる
  3. レポート画面の項目が大きく変化している
  4. AIを活用した予測機能がある
  5. BigQueryが無料版でも利用できる

    大前提として、GAとユニバーサルアナリティクスは「アカウント構造」が異なります。

    ユニバーサルアナリティクスのアカウント構造は、下図のように「アカウント > プロパティ > ビュー」です。

    ユニバーサルアナリティクスのアカウント構造

    それに対してGA4では、下図のように「アカウント > プロパティ > データストリーム」という構造になっています。

    Google アナリティクス 4 のアカウント構造

    ユニバーサルアナリティクスでは、プロパティごとにデータ収集用のトラッキングIDが発行されていましたが、GA4ではデータストリーム単位で発行されるようになりました。

    なお、「データストリーム」とは、GA4のプロパティでデータ収集する範囲を指定します。

    GA4では、ひとつのプロパティの中にウェブサイトやiOSアプリ、Androidアプリといったデータストリームを内包することで、サイトとアプリを横断した計測や分析が可能になりました。

    そのため、ユニバーサルアナリティクスと比べると、ユーザー行動をより深く分析できます。

    ただし、データ計測やレポート画面の仕様も大きく変更されているため、まったくの別物と考えて取り扱うのがおすすめです。

    以下の記事では、GA4の初期設定や注意点について解説していますので、こちらも併せて参考にしてください。

    GA4の基本的な使い方 7ステップ

    ここからは、GA4の基本的な使い方について解説します。

    ひとつずつ見ていきましょう。

    GA4の基本的な使い方 7ステップ(SEO最適化のウェブ分析図)

    【ステップ1】ページビューを確認する

    GA4では、「ページビュー数」にあたる指標名は「表示回数」という表記に変更されています。

    表示回数:プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

    全体のページビュー数の概要をざっくりと確認したいときは、「レポート」>「ライフサイクル」>「エンゲージメント」>「エンゲージメントの概要(「概要」のみの場合もあります)」で確認します。

    ライフサイクル・エンゲージメント・エンゲージメントの概要:プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

    ここで表示される指標は、ユニバーサルアナリティクスの「ユーザー」>「概要」や「行動」>「概要」で確認していたページビューと近い数字です。

    ページごとのページビュー数を見たい場合は、「エンゲージメント」>「ページとスクリーン」でチェックできます。

    こちらは、ユニバーサルアナリティクスの「行動」>「サイトコンテンツ」>「すべてのページ」で確認していたのと近い内容になっています。

    【ステップ2】コンバージョンを確認する

    GA4とユニバーサルアナリティクスでは、コンバージョンの計測方法が異なります。

    コンバージョン:プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

    ユニバーサルアナリティクスでは、「1セッションにつきカウントできるコンバージョンは1回」でした。

    それに対してGA4では、「1セッションあたり複数回のコンバージョンがカウントできる」仕様です。このため、GA4のほうがコンバージョン数が多くなる傾向にあります。

    GA4におけるコンバージョンの確認方法は、以下に記載のとおり複数あります。

    【GA4のコンバージョン確認 4つの方法】

    1. どのページでコンバージョンが発生したか確認する:「エンゲージメント」>「ページとスクリーン」
    2. 流入経路別にコンバージョンを確認する:「集客」>「トラフィック獲得」
    3. 日別ごとのコンバージョン発生推移を確認する:「エンゲージメント」>「コンバージョン」
    4. コンバージョン数と期間ごとの増減を確認する:「管理」>「プロパティ」>「コンバージョン」

      どのような視点でコンバージョンを確認したいのかなど、必要に応じて使い分けてください。

      【ステップ3】セッションを確認する

      セッションは、「レポート」>「ライフサイクル」>「集客」>「トラフィック獲得」で確認できます。

      セッション・エンゲージのあったセッション数・セッションあたりの平均エンゲージメント時間・エンゲージのあったセッション数(1ユーザーあたり):プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

      ざっくりとした数値だけなら、「レポート」>「ライフサイクル」>「集客」>「集客サマリー(概要)」でもチェック可能です。

      ライフサイクル・集客・トラフィック獲得:プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

      GA4では、セッションの算出方法が変更されています。セッション中にキャンペーンソースが変更された場合、ユニバーサルアナリティクスでは新しいセッションが作成されますが、GA4では作成されません。

      また、セッションが日付をまたぐ場合、ユニバーサルアナリティクスでは各日で1カウントされますが、GA4は1セッションとみなされます。

      自然検索やリファラーなど各流入元のセッション数はカウントされるものの、セッションの長さが変わったので、GA4ではセッション数が少なくなる傾向にあることを覚えておきましょう。

      なお、ユニバーサルアナリティクスにあった「平均セッション時間」は、GA4の「セッションあたりの平均エンゲージメント時間」に近い指標となっています。

      【ステップ4】ユーザー属性を確認する

      ユーザー属性は、「レポート」>「ユーザー」>「ユーザー属性」>「概要(ユーザー属性サマリー)」で確認できます。

      ユーザー(国)・Japan 8.7万:プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

      ユニバーサルアナリティクスと同じく、ユーザーの国・言語・性別といった情報や、どのようなユーザーがウェブサイトに訪問してくれたのかを把握できます。

      ユーザー・概要(ユーザー属性サマリー):プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

      ユーザーの国別推移やエンゲージメント率などの詳細データを調べたい場合は、「レポート」>「ユーザー」>「ユーザー属性」>「ユーザー属性の詳細」で確認してください。

      【ステップ5】流入経路を確認する

      流入経路は、「レポート」>「ライフサイクル」>「集客」>「トラフィック獲得」で調べられます。

      主な流入経路(1.Organic Search、2. Direct、3. Referral、4. Unassigned、5. Organic Social、6. Paid Search、7. Organic Shopping):プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

      新規ユーザー数やセッションごとの流入経路などの、大まかな数字を見たい場合は、「レポート」>「ライフサイクル」>「集客」>「集客サマリー(概要)」でも確認可能です。

      集客・トラフィック獲得:プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

      主な流入経路としては、以下のようなものが挙げられます。

      【自社サイトへの主な5つの流入経路】

      1. Organic Search:自然検索による流入
      2. Direct:ブックマークやメールマガジンなどからの流入
      3. Referral:リンクからの流入
      4. Paid Search:リスティング広告からの流入
      5. Display:ディスプレイ広告からの流入

        【ステップ6】ページのスクロール数を確認する

        GA4では、デフォルトでユーザーのスクロール数を確認できるようになりました。

        「レポート」>「エンゲージメント」>「イベント」で表示される画面のイベント名「scroll」で確認できます。

        エンゲージメント・イベント:プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

        イベント名・2 scroll:プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

        ただし、デフォルトでは、ページを90%スクロールしたときにしか計測されません。

        より細かいスクロール深度を把握したい場合は、Googleタグマネージャーでのイベント計測設定が別途必要です。

        【ステップ7】クロスデバイスユーザーを確認する

        「探索」>「テンプレートギャラリー」>「セグメントの重複」から、クロスデバイスユーザーの確認ができます。

        テンプレートギャラリー・セグメントの重複:プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

        「タブの設定」内にある「セグメントの比較」には、「モバイルトラフィック」「タブレットトラフィック」「年齢:25〜54歳」の3つのセグメントが、デフォルトで表示されています。自身の取得したい条件に合わせて設定してください。

        3つのセグメントで重複する数が、同一ユーザーが別デバイスからアクセスしている数になります。

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        GA4の画面構成

        GA4の基本画面は、左側にメニューが表示されるシンプルな構成になっており、各アイコンにカーソルを合わせるとメニューが拡張されます。

        それでは、GA4の画面構成について詳しく解説します。

        GA4 6つの画面構成(SEO最適化のための分析画面と背景の地球に検索エンジン、各施策が取り巻いているイラスト)

        1. ホーム

        GA4の「ホーム」では、ユーザー・新規ユーザー数・イベント数のほかに、最近表示したものや、よくチェックする項目が表示されるようになりました。

        サイト内でも特に重要な情報を、簡単にチェックできます。

        ホーム:プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

        2. レポート

        「レポート」では、集客や収益などの計測データがより詳細に確認でき、サイト状況の把握が可能です。

        レポートのスナップショット:プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

        主に、以下の4つです。

        【レポートで閲覧できるデータ】

        1. レポートのスナップショット:ユーザー数などの主要データを視覚的に確認できる
        2. リアルタイム:過去30分間のユーザー数など、アクティビティをリアルタイムに確認できる
        3. ユーザー:訪問ユーザーの属性や使用デバイスなどを確認できる
        4. ライフサイクル:集客・エンゲージメント・収益化・維持率に関するデータが確認できる

          レポートは、「集計用レポート」と呼ばれることもあります。

          ユニバーサルアナリティクスの構成と似ていますが、表示できるレポートの種類を変えたり、レポートの情報を編集したりとカスタマイズできます。

          例えば、アプリケーションのレポートを表示させるといったことも可能です。

          ただし、ユニバーサルアナリティクスにあった、セカンダリディメンションやセグメントなどは使えません。

          特定のセグメントを適用するなど、細かなデータを確認したい場合は、次に紹介する「探索」を使用します。

          3. 探索

          「探索」は、「分析用レポート」と呼ばれることもあります。

          上記で解説した「集計用レポート」と比べると、よりカスタマイズ性の高い分析が可能です。新しい施策を考える際の調査に役立てることもできます。

          データ検索:プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

          探索には、以下7つのテンプレートが用意されています。

          【探索 7つのテンプレート】

          1. 自由形式:自由にグラフや表をカスタマイズして分析
          2. 目標到達プロセスデータ探索:目標到達プロセスを確認しユーザー行動経路を分析
          3. 経路データ探索:ツリーグラフからユーザーの行動経路を確認
          4. セグメントの重複:ユーザーのセグメントの重なりと相互関係などの状況を確認
          5. ユーザーエクスプローラー:個々のユーザーの利用状況を分析・確認
          6. コホートデータ探索:ユーザーの特性をグループ分けして行動を分析
          7. ユーザーのライフタイム:初回訪問以降の訪問、購入などユーザーのライフタイム全体を分析

            この「探索」を活用することで、ユニバーサルアナリティクスで使用していたようなカスタマイズのレポートを作成することが可能です。

            探索レポートの利用や分析方法については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

            4. 広告

            広告を配信していない場合でも、コンバージョンやコンバージョンまでの経路を確認できるメニューと捉えると、活用の幅が広がります。

            広告スナップショット:プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

            「広告」では、以下の項目から、広告のパフォーマンスを確認・分析できます。

            【「広告」で閲覧できるデータ】

            • 広告スナップショット:広告のコンバージョン獲得状況、経路などが視覚的に確認できる
            • パフォーマンス:チャネル別にコンバージョンの推移などを確認できる
            • アトリビューション:アトリビューション(コンバージョンの貢献度を計測する方法)別にコンバージョン状況を確認できる

              5. 設定

              2023年3月現在、「設定」の項目は消滅しましたが、2023年2月までは「設定」の項目があり、「設定」画面を開くと「[管理] に移動」と表示されていました。

              [構成の設定] は[管理] に移動しました:プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

              「設定」で確認できた内容は、左下にある歯車マークの「管理」に移動しています。

              管理:プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

              こちらの「管理」で確認できる内容は、次に解説する項目をご覧ください。

              6. 管理

              「管理」は、アカウント設定やプロパティの管理ができるページです。

              管理・ユーザー・アカウント作成:プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

              管理画面で押さえておきたいポイントは、「Google アナリティクス 4(GA4)とユニバーサルアナリティクスの違い」でもお伝えしたように、アカウント構造が大きく変わったことです。

              GA4では、ユニバーサルアナリティクスにあった「ビュー」がなくなっており、代わりに「データストリーム」を作成します。

              「管理」>「プロパティ」内の「データストリーム」で、データを計測するウェブサイト・iOSアプリ・Androidアプリなどの各プラットフォームを設定することにより、さまざまなデータ計測ができるようになりました。

              なお、コンバージョンの設定もプロパティ内で行います。

               


              GA4に関するご質問やご相談は、以下のバナーよりお気軽にご連絡ください。

              \本記事に関するどんなことでもお答えします!/

              GA4の導入方法

              すでにGoogleアナリティクスのアカウントを保有している方がGA4を導入する場合、設定は3つのステップを踏むことで完了します。

              以下から、各工程を確認していきましょう。

              GA4 導入の流れ

              なお、ユニバーサルアナリティクスのサポートが終わる2023年7月までは、ユニバーサルアナリティクスとGA4を併用できます。

              慣れるまでは、ユニバーサルアナリティクスのプロパティを削除せずに、GA4のプロパティを追加することをおすすめします。

              動画でもGA4の設定方法を紹介しています!

              ステップ1 プロパティの作成

              まずは、GA4のプロパティを作成します。

              管理画面の左下にある歯車マーク「管理」をクリックします。次に表示される、中央のプロパティ欄にある「プロパティを作成」を選択してください。

              プロパティを作成:プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

              「プロパティ名」「レポートのタイムゾーン」「通貨」を設定します。

              プロパティを作成・プロパティ名・レポートのタイムゾーン・通過:プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

              続いて、「ビジネスの概要」にビジネス情報を入力することで、プロパティの設定が完了します。

              ビジネスの概要・ビジネス情報:プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

              ステップ2 設定

              次に、GA4のプロパティでデータ収集する範囲を指定するために「データストリーム」を作成します。

              GA4プロパティを作成すると、データストリーム作成画面が表示されます。

              データ収集を開始する:プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

              「ウェブ」「Androidアプリ」「iOSアプリ」の3つの中からデータストリームを設定したいプラットフォームを選択して、ウェブサイトのURLやアプリ名などの、必要な情報を入力してください。

              ステップ3 トラフィックコードの設置

              GA4のプロパティとデータストリームの設定が完了したら、GA4のトラフィックコードを設置します。

              以下の場合を、それぞれ解説します。

              • Googleタグマネージャーを使用しない場合
              • Googleタグマネージャーを使用する場合

              Googleタグマネージャーを使用しない場合

              Googleタグマネージャーを使わない場合は、「タグの実装手順を表示する」を選択すると、実装方法の手順を確認できます。

                タグの実装手順を表示する:プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

                GA4管理画面の「プロパティ」>「データストリーム」から、任意のデータストリームをクリックしてください。

                「Googleタグ」の項目から「タグの実装手順を表示する」をクリックすると、以下の項目を選択できます。

                Googleタグを設置する:プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

                • ウェブサイト作成ツールまたはCMSを使用してインストールする
                • 手動でインストールする

                「ウェブサイト作成ツールまたはCMSを使用してインストールする」では、「URLをスキャンする」または「プラットフォームを選択する」ことで、具体的な設置方法の手順を確認できます。

                例えば、使用するプラットフォームがWordPressで、「ウェブサイトのプラットフォームを選択」する場合、以下の画像のように「Site Kit plugin」「MonsterInsights plugin」が表示されています。

                対応プラットフォーム:プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

                これらをクリックすると詳しい手順が表示されるので、タグの設定を進めてください。

                もうひとつの「手動でインストールする」をクリックすると、「Google タグを手動でインストールする」に、トラッキングコードが表示されます。

                このコードを、ウェブサイト内にある全ページの<head>タグ直後に貼り付ければ設置完了です。

                Googleタグマネージャーを使用する場合

                Googleタグマネージャーを使用する場合は、以下の手順で設定します。

                「プロパティ」>「データストリーム」から任意のデータストリームを選択してください。

                「ストリームの詳細」に表示される「G-」から始まるトラッキングIDをコピーした上で、Googleタグマネージャーにアクセスします。

                Googleタグマネージャーでタグを作成して「Googleアナリティクス:GA4設定」を選択し、「測定ID」にコピーしたトラッキングIDを貼り付けると設定完了です。

                なお、GA4で全ページ測定する場合はトリガーを「All Pages」に設定します。

                  GA4イベントの分析

                  GA4を使用する際は、「イベント」について把握しておく必要があります。

                  イベントとは、ユーザーがウェブサイトに訪れてページを表示したり、リンクをクリックしたりなど「何らかの行動を起こしたとき」に計測されるデータです。

                  計測されたイベントは、GA4の左メニューにある「レポート」>「リアルタイム」で確認できます。

                  ライフサイクル・エンゲージメント・イベント:プロパティ「GA4テスト」のキャプチャ画像

                  このイベントを活用することで、ユーザーのさまざまな行動を計測し、サイト運営に役立てることが可能です。

                  それでは、ここからイベントの種類について解説していきます。

                  GA4「イベント」の4種類(ウェブ解析 、SEO対策をする男性)

                  1. 自動収集イベント

                  デフォルトで、自動的に計測されるイベントです。

                  主に、以下のようなイベントがあります。

                  【自動収集イベント】

                  • page_view:ページが読み込まれると計測される
                  • first_visit:ウェブサイトにユーザーが初めてアクセスしたときに計測される
                  • session_start:ユーザーがウェブサイトを利用してセッションが開始されたときにのみ計測される

                    参考:[GA4] 自動収集イベント(Googleアナリティクスヘルプ)

                    2. 拡張計測機能イベント

                    プロパティの設定画面で計測を有効にすると、自動的に計測されるイベントです。

                    次のようなイベントがあります。

                    【拡張計測機能イベント】

                    • scroll:各ページの最下部(90%の深度)までスクロールされたときに計測される
                    • click:ユーザーがサイトを離脱する際にクリックすると計測される
                    • video_start:動画再生がスタートしたときに計測される

                      参考:[GA4] 拡張イベント計測機能(Googleアナリティクス)

                      3. 推奨イベント

                      Googleが定義したイベントパラメーターの中で、使用したいイベントを手動で設定します。主にコンバージョンに関わるイベントが該当します。

                      【推奨イベント】

                      • purchase:購入が完了したときに計測される
                      • login:ユーザーがログインしたときに計測される
                      • search:コンテンツが検索されたときに計測される

                        参考:[GA4] 推奨イベント(Googleアナリティクスヘルプ)

                        4. カスタムイベント

                        手動で自由に設定できるイベントで、任意のイベント名をつけることも可能です。

                        例えば、サイト内にある特定のリンクがクリックされた数など、既存のイベントでは計測できない条件でユーザーの行動を計測したいときに活用できます。

                        なお、イベント設定の定義を間違えてしまうと、何のために計測しているのかわからないイベント計測になる恐れもあります。

                        既存のイベントでは足らない、または合わない場合のみ設定するようにしましょう。

                        Google アナリティクス 4(GA4)で深い分析をしよう

                        GA4には、ユニバーサルアナリティクス以上に詳細な分析ができる機能が搭載されています。

                        ユーザー行動をより深く分析し、データをサイト運営に活かすためにも、まずはGA4の基本的な使い方を把握して操作に慣れていきましょう。

                        ナイルでは、GA4とUAの違いや、GA4への移行手順がわかる資料を無料で配布しています。

                        • GA4とUAの違い
                        • UA→GA4データの対応表
                        • UA→GA4への移行手順
                        • 基本的な探索レポートの作成方法

                        といった内容を解説しています。具体的な内容については、ダウンロードの上、ご確認ください。

                        Googleアナリティクス4(GA4)何から始めたいいかわからない方へ

                        本資料では、GA4の導入や移行で最低限押さえておくべきポイントを解説しています。2023年7月1日以降、Googleアナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)がいつ見れなくなるかわかりません。急に困らないよう、資料の内容を参考にGA4の設定をしましょう!

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                          金子 光
                          金子 光(かねこ ひかる)
                          新卒で楽天グループ株式会社に入社。
                          営業管理として40人規模のチームをマネジメント。その後社員3人のベンチャー企業に入社し新規事業立ち上げを経験。
                          現在はナイルのマーケティング相談室編集長として、Webマーケティングに従事している。
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                          ナイル編集部
                          ナイル編集部

                          2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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                          マーケティング組織に課題がある方はぜひご覧下さい。
                          動画を見る

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