オウンドメディアの作り方を解説!サイト構築、記事制作、分析まで網羅

オウンドメディアは、自社オリジナルの魅力的なコンテンツを発信することで、ユーザーとの接点が生まれるといったメリットがあります。しかし、0から作り上げるとなると、大変な労力がかかります。
今回の記事では、「企業の目的を達成するため」のオウンドメディアの作り方を紹介します。これからオウンドメディアを作ろうと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
また、オウンドメディア運営のよくある課題と解決策についてまとめた無料のPDF資料をご用意しています。
事前に課題と解決策を知っておくことで、円滑な準備と運営が可能です。
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目次
オウンドメディアとは
オウンドメディアとは、「企業が自社で所有するメディア」を指す言葉です。
広義では、パンフレットやカタログなどを含めた「自社で所有し提供されるもの」すべてがオウンドメディアに該当します。ただし、ウェブマーケティングの文脈では「ブログメディア」を指すことが多くなっています。
現代のウェブマーケティングでオウンドメディアが重要だとされている理由は、以下の6つのメリットがあるためです。
- ブランディングができる
- 新規接触・集客ができる
- 顧客とのつながりが強くなる
- 売上向上が見込める
- 良い人材の採用につながる
- 広告宣伝費を抑えられる
これらのメリットの詳細を含め、オウンドメディア自体についてより詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
オウンドメディアを作る流れ
オウンドメディアは、下記のとおり「準備」「サイト構築」「記事制作」「分析」の4つのステップを踏んで作り上げていきます。
本記事では、各ステップの詳細を順番に沿って解説していきます。
オウンドメディアの作り方:準備編
オウンドメディアを立ち上げる際、作業に入る前に考えておくべきこととして、下記の4項目があります。
それぞれの詳細を見ていきましょう。
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目的と目標を決める
オウンドメディアを作るうえで、何よりも優先して決めておかなければならないのが「目的」です。
オウンドメディアの目的としては、主に以下の4つが考えられます。
- 集客(新規顧客を呼び込む)
- ブランディング(企業や商品の価値を上げる)
- 売上向上(商品・サービスの購入につなげる)
- 採用・求人(適した人材を確保する)
自社がオウンドメディアを作る目的はどれに該当するのかを確認し、制作チームで共有するようにしてください。目的が固まったら、それを達成するための指標となる「目標」も併せて設定します。
ウェブマーケティングでは、目標設定をする際によく以下の2つが定められています。
- KGI:組織やプロジェクトの最終的なゴールとなる目標
- KPI:KGIを達成するために必要な各種プロセスの数値
KGIとKPIの詳細については、下記の記事でご確認ください。
ターゲットを決める
目的と目標が定まったところで、続いてはメディアを「誰に向けて作るのか」というターゲット設定を行います。
このターゲット設定の場面でよく用いられている手法が「ペルソナ」です。ペルソナとは、ターゲットとして設定した具体的な顧客像のことで「年代・性別・職業・年収・価値観・ライフスタイル」などを詳細に詰めて作成します。
以下の記事では、ペルソナの設定方法について解説しているので、興味のある方はぜひご覧ください。
集客チャネルを決める
ターゲットが決まったら、「集客チャネル=ユーザーを集める方法」を検討していきます。
オウンドメディアの集客チャネルとして考えられるのは、以下の3つです。
- 検索エンジン(SEO)
- SNS
- ウェブ広告
それぞれのチャネルでは、流入が期待できる人の年齢や性別、生活環境が異なります。先に設定したペルソナの行動を踏まえて、どのチャネルに注力するべきか検討してください。
運営体制を決める
「目的・目標」「ターゲット」「集客チャネル」の全てが決まったら、最後にオウンドメディアをどのように運用していくかを検討します。
メディアの運営には以下のような人材が必要になるのですが、すべて自社で用意するのか外注するのかまたは一部の役割を委託するのかを決めましょう。
すべて自社で運営したい場合は、社内にスキルを持っている社員がいなければ、教育をしたり新たに採用したりする時間が必要です。一方で、外注することに決めた場合には「人材が見つかりさえすれば、すぐにオウンドメディアの運営を始められる」というメリットがあります。
高度なスキルを持った人に外注しようとすると確かにコストはかかりますが、自社のリソースを削減しながら、クオリティの高いメディアを作り上げることが可能です。
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オウンドメディアの作り方:サイト構築編
事前準備が整ったら、実際にオウンドメディアの構築に着手します。
ここでは下記の4ステップについて、順番に見ていきましょう。
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メディア名をつける
まずは、オウンドメディアの「名前」を決めます。
扱うテーマや商品・サービスなどがイメージしやすい名称を考えてみてください。
なお、他社の商標と同じ名称になっていないか、念のため確認しておくことも大切です。商標権を侵害していると、後々トラブルにつながりかねません。商標登録は、特許情報プラットフォームで確認できます。
参考:J-PlatPat 特許情報プラットフォーム(独立行政法人工業所有権情報・研修館)
ドメインを決める
メディア名が決まったら、それに合わせてドメイン(メディアのURL)を設定します。
このとき、ドメインは長すぎず、一見して理解しやすいものにすることがおすすめです。メインサイトがある場合は、以下のようなサブドメインやサブディレクトリを設定するという方法もあります。
【「https://tatoe.com/」がメイン(ルートドメイン)の場合】
- サブドメイン:
「https://sub.tatoe.com/」の「sub」の部分
- サブディレクトリ:
「https://tatoe.com/sub/」の「sub」の部分
サブドメインとサブディレクトリについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
サーバー環境を整える
メディア名とドメインが決まったら、続いてはオウンドメディアのデータを保管するサーバーを用意してください。
サーバー環境を整備する方法としては、「自社専用サーバーを設置する」「クラウド型サーバーを活用する」「共有サーバーをレンタルする」の3つが考えられます。それぞれの方法の特徴は、以下の通りです。
特徴 | 自社専用サーバー | クラウド型サーバー | 共有サーバー |
概要 | サーバーを購入して、自社に設置する | サーバーを提供するクラウドサービスと契約する | 1つのサーバーを複数の会社でシェアする |
メリット |
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デメリット |
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どの方法を採用するか決める際には、それぞれのメリット・デメリットを比較して、自社に適したものを選ぶようにしてください。
サイトを作る
サーバー環境が整ったら、いよいよサイトを作っていきます。
サイトの制作には、CMS(コンテンツマネジメントシステム)という、ウェブの専門知識がなくても管理画面から記事の作成・更新ができるシステムを活用することがおすすめです。CMSはブログを書くように作業できて分業体制がとりやすいため、複数人で運用していくことの多いオウンドメディアに適しています。
CMSの導入形態としては、以下の3つがあります。
オープンソース |
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パッケージ |
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クラウド |
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なかでもオープンソースのWordPressは、使い勝手の良さから多くのオウンドメディアで活用されています。迷ったらWordPressでオウンドメディアを作るとよいでしょう。
オウンドメディアの作り方:記事制作編
オウンドメディアのサイト構築ができたら、続いては記事の制作です。
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なお自然検索流入を増やしたいという場合には、SEOを意識した記事制作が必要になります。以下で紹介する作業の前に「キーワード選定」と「検索意図の推測」を実践してみてください!詳しい方法は、以下の記事で紹介しています。
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記事の構成を作る
いきなり本文を執筆して質の高い記事を書くことは難しいため、まずは記事全体の構成を練ることから始めましょう。
具体的には、以下のようなものを作成します。
このように「大見出し(h2)」と「小見出し(h3)」を決めて、それぞれの部分に何を書くのかを検討してください。
また、この時点でディレクター・編集者・ライターがコミュニケーションをとって、検索意図を満たしているかチェックしておけば、後から大幅に変更となる事態を避けられます。
記事を作成する
構成が完成したら、本文の執筆に入ります。
ユーザーの満足度を高める記事を書くためには、最低限、以下の3つのポイントを意識するようにしてください。
- わかりやすい原稿にする
- 情報源は信頼性を重視する
- 見せ方を工夫する
質の高い記事を作成するコツは、下記の記事で詳しく解説しています。こちらも併せて参考にしてください。
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記事を編集して公開する
本文の執筆が終わったら、完成した原稿は何度も読み直して推敲していきます。推敲の際は、以下のポイントに着目してみてください。
- 誤字脱字はないか
- 数字に誤りはないか
- 漢字やひらがなの表記は統一されているか
- 語尾が連続していないか
- 論理が飛躍していないか
ライター自身による推敲が終わったら、次は編集者によるチェックを行って、さらに質を上げていきます。
なお、文章のクオリティをアップさせる方法は下記の記事でも解説しているので、興味のある方は併せてご覧ください。
オウンドメディアの作り方:分析編
オウンドメディアで記事を作成した後、そのまま放置していては当初に設定した目的を達成することはできません。
成果を出すためには、現状の運営方法が成果につながっているのか常にチェックすることが大切です。そこでここでは、オウンドメディアの現状を分析する方法を解説していきます。
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解析ツールを選ぶ
オウンドメディアを分析する際は、「解析ツール」を使うと短時間で多くのデータを得られます。代表的な解析ツールは、以下の3つです。
オウンドメディアの運営に力を入れたいのであれば、少なくともこの3つは全て活用することをおすすめします。
Googleアナリティクス |
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Google Search Console |
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GRC |
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分析をする
解析ツールを使ってチェックするべき主なポイントは、以下の5つです。
- アクセス状況:「サイト全体のアクセス数」および「コンテンツごとのアクセス状況」を把握する
- 流入経路:ユーザーがどういった経路で、サイトに訪問したのかを確認する
- 検索キーワード:検索エンジンからは、どのようなキーワードで流入しているのかチェックする
- ユーザーの行動:ユーザーがサイト内でどのような行動をとっているのか分析する
- コンバージョン状況:商品・サービスの購入や新規登録、お問合せがどれほど発生しているのか確認する
具体的な分析方法については、以下の記事で紹介しています。詳しくはこちらを参考にしてください。
世界に1つしかないメディアを作ろう
ここまで見てきたように、オウンドメディアを0から作るには、多くのステップを踏まなければなりません。
オウンドメディアを作り上げるのは確かに大変です。しかし、オウンドメディアで継続的に良質なコンテンツを発信できれば、ユーザーとの接点が生まれ、自社の商品やサービスを購入してもらいやすくなります。
ビジネスを成功させるためにも、世界に1つしかない自分たちだけのメディアを作り上げてみてはいかがでしょうか。
また、ナイルではオウンドメディア運営のよくある課題と解決策についてまとめた無料のPDF資料をご用意しています。
- 成果を評価できない
- 質を担保できない
- ネタ切れしてしまう
- 人手不足・スキル不足
のよくある4つの課題と解決策を紹介しています。
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