【Webの】PVとは?ページビュー数の意味やカウント方法を解説

PVとは、Pageview(ページビュー)の略で、Webサイトのページが開かれた回数のことです。サイト運営において特に重要な指標の一つであるため、PVを注視している方は多いのではないでしょうか。
ここでは、PVの正しい意味や見方について、基礎からしっかり解説していきます。
目次
PV(ページビュー)とは
PV(Pageview、ページビュー)とは、ウェブサイト内の特定のページが開かれた回数を表し、ウェブサイトがどのくらい閲覧されているかを測るための最も一般的な指標の一つです。
ブラウザにHTML文書(ウェブページ)が1ページ表示されたら1PVとカウントされます。PV数はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析ツールをサイトに導入することで解析することができます。
上の図の場合、6名のユーザーがサイトに訪れた(トップページを開いた)のでこの時点でPV数は6とカウントされます。そのうち、2名がAページを、1名がBページを、2名がCページを開いたのでPV数は+5カウントされます。その後さらに1名がDページを、1名がEページを開いたのでPV数は+2カウントされ、合計PV数は13となります。
※図に記述してあるUUとは、何人がサイトを訪れたかの指標であるユニークユーザーの略称です。詳しくはSEO用語集UU(ユニークユーザー)のページをご覧ください。
アクセス解析でよく使用される用語として、特にUU数や訪問数(セッション数)と混同されますが、PV数はユーザーや訪問回数に関係なく、サイト内のページが表示された、のべ回数を積算して集計しています。
そのためPV数が5万PVでも、実は2千人のユーザーにしか見られていない可能性もあります。
UU(ユニークユーザー)数が「サイトの人気度」を測る指標であるのに対して、PV数は「サイトがどれくらい利用されているか」を測る指標として考えておくと良いと思います。
\PV増=売上増とは限りません!追うべき指標の考え方を解説/
訪問別PV数(平均PV数、ページ/セッション)
訪問別PV数(平均PV数)とは1訪問(1セッション)毎のPV数の平均を表す数値です。
訪問別PV数が多いほど、ユーザーが1回の訪問でサイト内のページを多く閲覧していることになりますが、訪問別PV数がただ多ければ良いというわけではありません。
最終的にそれが良いか悪いかはサイトの目的が達成しているのか、などの要素と併せて判断する必要があります。
例えば、不動産サイトやECサイト等の情報量の多いサイトでは、物件詳細ページや商品詳細ページなどを見て回る傾向があるため、訪問別PVは多くなりやすいです。
しかし、
- 回遊した後、欲しい情報(コンテンツ)が無いとユーザーが判断し離脱している
- サイト内の導線が悪く目的ページに辿り着く前にユーザーが離脱している
などの理由で訪問別PV数は多いのにコンバージョンに結びつかない場合も起こりえます。これでは訪問数が多くても決して良いとは言えません。
その場合は、アクセス解析ツールから得られるユーザーフローレポート(ユーザーがどこからどのようにサイトに入ってきて、どのようにサイト内を遷移しどのページでサイトから離脱したかなどの情報)やコンテンツレポート(サイト内でどのコンテンツが人気かなどの情報)を確認し、きちんと購入画面やお問い合わせフォームへ誘導するようなサイト構造に修正することが望ましいです。
PVと混同しやすい指標
PVと混同しやすい指標がありますので、それぞれの意味を押さえておきましょう。
UU(ユニークユーザー)
UUは「ユニークユーザー」の略称で、ページに訪問したユーザーの数を表します。例えば、Aさんが2回、Bさんが3回、サイトを開いた場合、PVは「5」ですが、訪れた人数は2人なので、UUは「2」ということになります。
セッション数(SS)
セッション数(SS)は、サイト全体への訪問回数のことを表します。そのため、訪問数と呼ばれることもあります。
例えば、Aさんが午前中と午後にサイトを訪れた場合、セッションは「2」ということになります。その1回の訪問時にどれだけページを閲覧したかは、PVで測ることになります。
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リーチ
リーチとは、「到達率」のことで、インターネット上の広告や投稿を見たユーザーの数、率を表しています。ウェブ広告のリーチを図るには、ユニークユーザーが使用されることが多くあります。
AU(アクティブユーザー)
AU(アクティブユーザー)は、特定の期間のUU数を指す指標です。
イメージは「28日間のアクティブ ユーザー数は1,000で、総PV数は2,500だった」という感じです。
ただし、スマートフォンアプリの場合は、「実際に利用しているユーザー」を指します。あるアプリのUU数が「200」、AU数が「100」だった場合、アプリをダウンロードしたユーザーのうち、実際に使っているのは半数だけということがわかります。
UB(ユニークブラウザ)
UB(ユニークブラウザ)とは、サイトの訪問者数をブラウザ単位で計測する指標のことです。
訪問したユーザーのブラウザにクッキーを振り、ユーザーを特定することで、訪問者数をカウントするという手法です。例えば、一定期間に同一のユーザーが2台の端末から訪問した場合、UBは「2」になります。
インプレッション数
インプレッション数とは、ページ内で広告が表示された回数のことです。
例えば、一度、訪問したサイトに、広告が2つ表示されていれば、PVは「1」、インプレッションは「2」ということになります。
SNSの効果測定でよく使われる指標で、TwitterやFacebookなどでは、投稿が表示されると1インプレッションとしてカウントされます。
PV(ページビュー)を増やす方法
PVを増やすための施策がいくつかあります。それぞれ見ていきましょう。
SEOを実施する
検索エンジンからの流入により、PVを増加させるためには、SEOは欠かせません。SEOとは「検索エンジン最適化」を意味します。
SEOをしっかり行うことで、ウェブサイトが検索上位に表示されれば、ユーザーがサイトに訪れやすくなります。具体的には、記事のタイトルや見出しにキーワードを入れたり、本文を読みやすくしたりして、ユーザーの利便性を高めることがSEOでは重要です。
ウェブ広告を活用する
ウェブ広告を活用することで、PV数の増加につなげる方法です。キャッチ―な広告文や、インパクトのある画像などでユーザーの関心を引きつけるようにしましょう。ただし、広告の内容とリンク先のコンテンツ内容に齟齬がないようにしてください。誇張した内容になっていると、自社の信用度が落ちてしまい、かえって逆効果になることもあります。
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SNSを活用する
SNSを活用することで、PV数の増加につなげる方法です。自社サイトの特徴を踏まえた上で、適したSNSプラットフォームを選んで、拡散を狙っていきましょう。
Twitterは拡散性に優れていて、Facebookは属性がわかりやすいといった特徴があります。そのほかに、InstagramやTik TokといったSNSもあります。それぞれのSNSの特性に応じた露出の方法を検討してみてください。
自社サイトの回遊性を改善する
自社サイトの回遊性を改善することも、PVを増やすためには、重要な施策です。回遊性とは、ユーザーが訪問したサイトをどのくらい閲覧してくれたかを測る指標のこと。トップページを充実させたり、関連のあるコンテンツ同士をリンクでつなげたりして、回遊性を改善して、PV数の増加につなげていきましょう。
まとめ
PV数とは、ユーザーや訪問回数に関係なく、サイト内のページが表示されたのべ回数を積算して集計する指標です。また、訪問別PV数(平均PV数)とは、実際のサイトの利用状況や閲覧状況を推し量ることのできる指標を意味します。
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