SEOの内部対策で確認すべき24のSEOチェックリスト

内部SEO対策の基本となるHTMLタグの最適化やURL正規化など、基本的な項目を一つのチェックリストにまとめました。サイトの点検・確認などにご活用ください。チェックの項目の意味や確認方法がわからない場合は、貴社のSEOに詳しい担当者様にご確認いただければと思います。
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目次
主要なHTMLタグの最適化
title要素の修正(対策ページ)
- 対策キーワードは含まれているか
- 特定のキーワードが過剰に含まれていないか
- 検索結果画面で途切れない文字数かどうか(30文字前後が目安)
- ページまたはサイトコンテンツを適切に表現する、魅力的な文言になっているか
- 対策キーワードが文章の前方に置かれているか
title要素の修正(対策ページ以外)
- 他のページと重複・競合するような文言になっていないか
- 特定のキーワードが過剰に含まれていないか
- 各ページの内容を適切に表すキーワードが含まれているか
- サイトテーマの統一性から外れた内容ではないか
titleタグはページのテーマを表し、検索エンジンもユーザーもチェックする重要な部分です。この部分にキーワードが正しく含まれているかは、そのページの検索エンジンからの評価にも大きく関わります。
またサイト内のそれぞれのページに組織だったtitle要素を設置することで、サイト全体のコンテンツがより正確に検索エンジンに認識されることにもつながります。
meta descriptionタグの修正(対策ページ)
- 対策キーワードは含まれているか
- 特定のキーワードが過剰に含まれていないか
- 検索結果画面で省略されずに表示される文字数(120文字以内)であるか
- ページまたはサイトコンテンツを適切に表現する、魅力的な文言になっているか
meta descriptionタグの修正(対策ページ以外)
- 特定のキーワードが過剰に含まれていないか
- 対策キーワードも含まれているか
- ページまたはサイトコンテンツを適切に表現した文言になっているか
- 他ページとの重複は無いか
meta descriptionは現在、順位向上のための要因として見なされているわけではありませんが、サマリーとして検索結果画面に表示されるため、オーガニック検索のクリック率に大きく影響します。
meta keywordsタグの修正
- 対策キーワードは含まれているか
- 特定のキーワードが過剰に含まれていないか
- meta keywordsが多すぎないか(10個以下が目安)
- ページのコンテンツにあったキーワードが盛り込まれているか
meta keywordsはページの内容を端的に表すキーワードを設置する部分ですが、かつてスパムに濫用されてしまったことから、現在Googleはこれをランキングの決定要因とはしないと明言しています。(2009/9/21)
改めて設定する優先度は高くないものの、将来的にGoogleがこの情報を利用する可能性はゼロではなく、少なくとも不適切なmeta keywordsの設定はスパムと判定される危険性があるため、確認する必要があります。
2021年追記:Google検索エンジンは現在もmeta keywordsを参照しておりません。そのためSEO施策としてキーワードを設定する必要性は引き続きほとんどないと言えます。
h1要素の最適化(対策ページ)
- ページ内容をテキストで端的に表しているか
- 対策キーワードが含まれているか
- 特定のキーワードが過剰に含まれていないか
- 見出しとしての役割を果たしているか
- ページ固有のものになっているか
h1要素の最適化(対策ページ以外)
- ページ内容をテキストで端的に表しているか
- 特定のキーワードが過剰に含まれていないか
- 見出しとしての役割を果たしているか
- ページ固有のものになっているか
h1要素は「heading=(見出し)」を表すHTMLのh要素の中で、もっとも高いレベルの「大見出し」です。titleタグと合わせて適切に表記することで、検索エンジンがサイトのコンテンツをより体系的に理解できるようになります。
h2要素の最適化
- ページ内の中コンテンツの内容(中見出し)を端的に表しているか
- 特定のキーワードが過剰に含まれていないか
- 中見出しとしての役割を果たしているか
h2要素は、上のh1要素に次ぐレベルの「中見出し」です。重要性はtitle要素、h1要素よりも低いものの、重複しないように階層構造を意識して設定することで、サイトのパフォーマンスを向上させることができます。
alt属性の最適化
- 特定のキーワードが過剰に含まれていないか
- 画像が表す内容を適切に言語化した文言であるか
HTMLのimg要素の中に記述される、画像の代替となるテキスト情報です。SEOへの貢献度は小さいですが、アクセシビリティやスパム対策の観点からもチェックが必要になります。
strongタグ・emタグの最適化
- 特定のキーワードが不自然に囲まれていないか
- 過剰に使用されていないか
HTMLにおいて「強調」を示すときに用いるタグです。現在、デザイン上の強調はCSSを用いて行うことが推奨されており、これらのタグを使用する局面は少なくなっています。あまりにも多くの利用はスパムと認識される危険性があります。
2021年追記:なんでもかんでも太字にすることはそもそも推奨されていませんが、strongタグ・emタグを使いすぎることで、検索エンジンからペナルティを受けることはありません。サイトによって行いやすい方法で、太字にしてください。
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URLの正規化
www有無の正規化
- www有無いずれもアクセス可能であるか
- アクセス可能な場合、どちらか片方へ301リダイレクトが行われているか
- リダイレクトができない場合、自己参照のcanonicalで正規のURLが示されているか
- canonicalが現実的でない場合、WMTでクロール制御が行われているか
index.html有無の正規化
- index.html(index.php)有無いずれもアクセス可能であるか
- アクセス可能な場合、どちらか片方へ301リダイレクトが行われているか
- リダイレクト不可能な場合、自己参照のcanonicalで正規のURLが示されているか
モバイル用URL・スマホ用URLの正規化
- PC版からモバイル版に正しくアノテーションが行われているか
- モバイル版にcanonicalでPC版URLを正規のURLとして指定
同一のコンテンツに対して複数のURLが割り当てられている状態では、検索エンジンはどれがオリジナルのコンテンツかわからず、本来統合されるべき評価が分散してしまうおそれがあります。
以上の3点はそれらに対応したチェックポイントです。詳細は以下のエントリーをご覧ください。
404エラーの最適化
- ファイルの存在しないページで正しく404が返るか
- 大規模サイトなどの絞り込みで、0件表示のものがインデックスされる設定になっていないか
- 404ページヘのリンクがそのままになっていないか(リンク切れが放置されていないか)
- 404ページは回遊しやすいようカスタマイズされているか
情報の全く存在しないページがサイト内にある状態は好ましくなく、HTTPステータスコードにおける404エラー(=ページが存在しない)が返されるべきです。詳細は以下のエントリーをご覧ください。
内部リンクの最適化
ヘッダーバナーリンクの最適化
- ヘッダーバナーリンクはTOPもしくはそれに準ずる根本ページにリンクしているか
グローバルメニューの最適化
- 主要なページにリンクしているか
- ナビゲーションが必要なページに設置されているか
サイドカラムの最適化
- グローバルメニューをカバーするようなナビゲーションになっているか
- ナビゲーションが必要なページに設置されているか
フッターリンクの最適化
- その他のROSリンクをカバーするようなナビゲーションになっているか
- ナビゲーションが必要なページに設置されているか
パンくずリストの最適化
- ユーザーが辿って納得感のあるナビゲーションになっているか
- ナビゲーションが必要なページに設置されているか
その他内部リンクの最適化
- 関連性のある・必然性のあるリンクであるか
- リンク先を端的に表したアンカーテキストであるか
- アンカーテキストに特定のキーワードが過剰に含まれていないか
内部リンクを最適化することによって、クローラーが巡回しやすい環境を整える(クローラビリティを高める)ことは、コンテンツ規模が大きいサイトほど不可欠な施策になります。詳しい内容は以下をご覧ください。
内部リンクとは
パンくずリストとは
グローバルナビゲーションとは
その他のチェックポイント
sitemap.xmlの設置確認
- sitemap.xmlがGoogle Search Consoleに登録されているか
XMLサイトマップを作成し、Googleサーチコンソールに登録することで、クロールするべきページと最終更新日データをGoogle検索エンジンに伝えることができます。適切なXMLサイトマップであれば、検索エンジンがクロールの参考にし、インデックス漏れを防ぐことが出来ます。
ユーザー用サイトマップ
- サイトマップが設置されているか
- 大規模サイトの場合、主要ディレクトリへのリンクがあるか
- 小規模サイトの場合、可能なかぎりリンクを設置されているか
サイトマップを設置し、グローバルナビゲーションなどを経由して主要なページへの導線を作ることで、ユーザビリティとクローラビリティの双方を改善することができます。特に大規模なサイトでは重要性を増す施策です。
2021年追記:ユーザー用サイトマップはSEO施策上、必須ではありませんので、訪問するユーザーの性質などによって作成を検討してください。
robots.txtの設定
- robots.txtは正しく設置されているか
- 検索エンジンに認識させる必要の無い入力フォームなどが適切に制御されているか
- 検索エンジンに認識させる必要のあるディレクトリ・ページが設定されていないか
robots.txtは検索エンジンのクローラーに、WEBページへのアクセスを制限するためのファイルです。全てのページをインデックスさせたいのであれば、特に作成する必要はありませんが、大規模な形でのインデックス操作を行う際に有効です。
JavaScriptリンクについて
- JavaScriptを無効にした際、辿れないリンクが存在していないか
- JavaScriptを利用したサイト内リンクが存在しないか
ページャーやサイト内リンクにおいてJavaScriptを用いたリンクはGoogleのクローラーがリンクを辿れない可能性があります。もっともGoogleは以下のようにJavaScriptでの記述をアルゴリズムがより正確に理解できるようになったと報告しており(2014/5/26)、従来よりもこの危険性は薄れているものと考えられます。
→Googleウェブマスター向け公式ブログ「ウェブページをより深く理解するようになりました」
2021年追記:とはいえ現在でもGoogleは、リンクはa href="URL"の形を推奨しております。
まとめ
上記、様々なチェック項目をまとめさせていただきました。技術的な話も多く、エンジニアの方とご相談いただく必要がありますので、開発の方にもこちらのURLをご共有いただき、確認いただければと思います。
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