【プロが解説】ブログのSEO対策14選│開設前に知っておくべきノウハウ全まとめ
「運営するブログをより多くの方に見てもらいたい」と思ったときに、取り組むべき施策の1つが「SEO」です。本記事では、ブログのSEOで実施したい施策と対策のポイントをお伝えします。
なお、ブログなどコンテンツを用いてマーケティング実施する方に向けたノウハウを、無料配布しておりますので、以下からお気軽にダウンロードしてください。
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目次
ブログ開設におけるSEOの必要性
ブログ運営で成果を出すには、SEOが重要です。本章では、その理由を解説します。
SEOとは
SEOとは、検索エンジンで検索した際に、自身のブログが上位に表示されるための取り組みのことです。
ブログを運営する目的には、「自社の商品・サービスの購買につなげる」「自社のことを知ってもらう」などがありますが、まずは多くのユーザーにサイトへ訪問してもらわなければ何も始まりません。
そこで、訪問者を増やすために行うのが、特定のキーワードで検索上位を獲得するSEOです。
ブログにおけるSEOの施策の種類
ブログにおけるSEOの施策には、大まかに分けて、以下の2つの種類があります。
- 内部対策
- ユーザビリティの向上
1つ目の「内部対策」とは、検索エンジンがページを発見して、内容を正しく認識し、インデックスする流れをスムーズにするための施策を指します。
そもそも、記事の質と内部対策(テクニカルSEO)の2つが検索順位に影響を及ぼす割合を見ると、下図のように「内部対策」の比重が大きいです。
このため、内部対策ができていないと、「競合サイトよりも良いコンテンツを作っているのに、検索順位は上がらない」という状況になりかねません。
施策の種類の2つ目は、「ユーザビリティの向上」です。Googleは「Google が掲げる 10 の事実」の1つ目に「 ユーザーに焦点を絞れば、ほかのものはみな後からついてくる」と明記しています。
このことから、ユーザーにとって「便利」で「有益」な記事にすることが、検索順位の向上にもつながると考えられます。
ただし、検索エンジンが順位づけする際の「評価基準(アルゴリズム)」は公表されていない上に、日々変動する可能性があるものです。このため、SEOでは最新の情報を収集しながら、施策を改善し続ける必要があります。
ブログ運営ではE-E-A-Tを高めることが重要
Googleは、「ページの質」を測る基準として「品質評価ガイドライン」を公表しています。
このガイドラインの中で、特に重要なのが「E-E-A-T」という概念です。
Googleは、上記の4つの要素を「Webサイトの評価」の基準にしています。そのため、検索エンジンから高評価を得て、検索上位を獲得するには、E-E-A-Tを意識したブログ運営が必要です。
ナイルでは、E-E-A-Tの中でも「Experience(経験)」が今後重視されると予測しています。生成AIの登場によって、誰でもコンテンツを大量生産できるようになり、コンテンツ数で競合と差をつける戦略では、評価を上げづらくなってきているからです。
つまり、コンテンツを制作する人の「経験」が盛り込まれた「オリジナリティの高い記事」が、検索エンジンからより高い評価を受けるようになると考えられます。
ブログの「内部対策」のためにできるSEO対策7選
ブログの内部対策の項目としては、下記の7つがあります。では、それぞれについて詳しく見ていきます。
対策1 タイトルにキーワードを含める
タイトルは記事の「主題」を、ユーザーと検索エンジンに伝えるための要素です。
検索結果に表示されるので、ユーザーは、タイトルを見て自分が知りたい情報が記載されているかどうかを確認します。
また、タイトル(title)タグをHTMLの<head>内に使用することで、検索エンジンのクローラーがWebサイトのコンテンツを認識しやすくなります。
クローラーとは、検索結果を表示するために、Webサイトの情報を収集する自動巡回プログラムのことです。
タイトルをつける際のポイントは、以下の6つです。
- 数字や記号を駆使してクリックを促す
- 上位表示を狙うキーワードを入れる
- 文字数は30字程度にする
- ページ固有のタイトルにする
- キーワードを詰め込みすぎない
- 上位の記事のタイトルを参考にする
前述の通りクローラーはタイトルタグを見て記事の内容をまず判断するため、タイトルタグには必ず狙っているキーワードを含めるようにしましょう。
またユーザー目線で読みたくなるようなタイトルにすることも、流入数を上げるには重要です。
それぞれのポイントの詳細は、下記の記事を参考にしてください。
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対策2 メタディスクリプションを設定する
検索結果ページでタイトルの下に表示されるページの説明文を、メタディスクリプションといいます。
メタディスクリプションがSEOに及ぼす効果は少ないとされていますが、検索結果でユーザーが記事の概要を見る時に使われるため、クリック率に影響します。そのため、1記事ずつ個別に設定しておきましょう。
対策3 画像にはalt属性を設定する
alt属性とは、画像に設定できるテキスト情報のことです。検索エンジンは、まだ画像認識精度がそこまで高くなく、alt属性から「どのような画像なのか」を認識するため、できるだけ設定するようにしましょう。
ただ、すべての画像に設定する必要はなく、一般的には自社や商品・サービスに関連する画像やオリジナルで制作した画像などに設定します。
対策4 ディレクトリをシンプルに整理する
サイトのディレクトリをシンプルに整理することも、SEOとして重要な対策です。
検索エンジンは、クローラーがインターネットのリンクをたどりながらWebページの情報を収集し、独自の基準で順位づけしています。この情報収集の仕組みは、「クロール」と呼ばれ、ブログ内のディレクトリを整理することでスムーズにすることが可能です。
ディレクトリを整理することで、検索エンジンが「漏れなく」サイト内のページを認識し、その結果が検索ランキングに「正しく」反映されると期待できます。
対策5 パンくずリストを設置する
パンくずリストとは、下記のような、ユーザーが現在どの階層のページにいるかを表示したナビゲーションのことです。
パンくずリストに表示される階層には、「内部リンク」が張られており、検索エンジンがサイトの構造を認識する手助けになります。結果として、クロールがスムーズに行われ、SEOに好影響を及ぼします。
対策6 グローバルナビゲーションを設置する
ページの上部などに主要なコンテンツへのリンクを設置したものを、グローバルナビゲーションといいます。
グローバルナビゲーション内にサイト内での重要ページがすぐに見れるように設定をすると、検索エンジンに主要なコンテンツはどれなのかを伝えられます。
対策7 XMLサイトマップを作成する
サイトマップとは、「サイト全体のコンテンツの構成」をリスト化したもので、XMLサイトマップとHTMLサイトマップの2種類があります。
XMLサイトマップは、検索エンジンにクロールしてほしい重要なページを伝えることを目的として作成されるファイルで、下記の手順で設定します。
- サイトマップを作成する
- サーバーへアップロードする
- Google Search Consoleで送信する
この設定により、「内部リンクがほとんどないページ」や「画像・動画コンテンツ」へのクロールやインデックスが促進されます。
ただ、サイト内のページ数が1,000以内の小規模なサイトであれば、わざわざサイトマップを作成しなくても、問題なくクローラーが行き届くケースが多いです。このため、サイトマップは自身のサイトの「規模」に合わせて作成するか否か検討してください。
以上、ブログの内部対策についてお伝えしました。ナイルでは、SEOの内部対策で確認すべきことをチェックリストにまとめて無料で公開していますので、ご興味のある方は下記からダウンロードしてご活用ください。
ブログの「ユーザビリティ向上」のためにできるSEO対策7選
ブログにおける「ユーザーの利便性」を向上させる方法には、下記の7つがあります。では、それぞれについて詳しく解説します。
対策1 ターゲットに合わせてキーワードを選定する
SEOで上位表示を狙うには、「自社の商品・サービスに興味を持つ人は、どのような言葉で検索するのか?」を考えてキーワードを選定します。
そこで役に立つのが、ユーザーが自社の商品・サービスを知って、購入するまでの流れをまとめたカスタマージャーニーです。
このカスタマージャーニーを作ると「検索する人の心理状態」が見えてくるので、その心理に合わせてキーワードを選ぶと成果を上げやすくなります。
なお、カスタマージャーニーを活用したキーワードの選定方法の詳細は、下記の記事でお伝えしていますので、併せて参考にしてください。
対策2 運営者を明示する
ブログの運営者をユーザーに伝えることは、前述のE-E-A-Tのうち「権威性をアピールする」という点で重要です。運営者の顔が見えれば、読者が安心して情報を活用できます。
例えばナイルでは、以下のように「編集者」の名前・顔写真や簡単な経歴を記載しています。
また編集者以外にも運営会社(運営社)ページを用意することにより、よりサイト全体の信頼性を上げることが出来ます。
実際、専門家が執筆・監修した記事は上位に表示されやすいため、誰が書いているか、誰が運営しているかなどの情報は可能な限り掲載するのがおすすめです。
対策3 問い合わせページを設置する
下記のような問い合わせページがあると、ユーザーが記事を読んでもわからなかったことを運営者に質問して疑問を解消できるため、より満足度の高いブログになります。
また、運営者としても、問い合わせをもらうことで「記事のわかりにくい部分」や「不足している情報」など、ユーザーの生の声を把握できる点がメリットです。
ユーザーからの質問をもとに、記事の追加やリライトを行えば、求められる情報をブログ内に増やせるので、SEOにも好影響を及ぼします。
対策4 スマートフォンでも見やすくする
スマートフォンでも見やすいようにサイトの設計をすることを、「モバイルフレンドリー」といいます。
世界的にモバイル端末が使用されるケースが増えてきたため、Googleではモバイルフレンドリーなサイトを高く評価するようになりました。
情報通信白令和5年版で発表されているように、日本におけるスマートフォンの保有率は71.2%と年々増加しています。このような事情から、ブログのSEOでは「モバイルフレンドリー」への対応も求められます。
対策5 目次を設置する
ユーザーは、知りたいことがあって検索エンジンで調べています。そこで、記事の上部に「目次」を設置すると、知りたい情報が載っている箇所が一目瞭然となり、ユーザーの利便性が向上します。
さらに「読みやすい記事」にするためには、重要な箇所を太字にしたり、マーカーを引いたりして、文字に装飾をするのもおすすめです。
対策6 記事はPREP法で執筆する
文章を書く際に取り入れたい文章の型が「PREP法」です。PREPとは、下記の4つの頭文字を取った言葉で、この順番で文章が書かれていると読者がより理解しやすくなります。
- Point(結論)
- Reason(理由)
- Example(例)
- Point(結論・まとめ)
なお、ユーザーにとってわかりやすい記事にするポイントには、下記の4つもあります。
- 「5W1H」を意識する
- 信頼できる情報源に基づいて書く
- イラスト・写真・図版を活用する
- 書き終わったら必ず読み直す
これらのポイントの詳細は、「良い記事とは?質の高い内容にするためのコツ」でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
なお、ナイルでは記事の制作代行も承っています。「リソースが足りない」「良い記事にする方法がわからない」などでお困りの方は、ぜひ下記からサービスの詳細をご覧ください。
対策7 ページの表示速度を高める
ブログ内の記事が表示されるまでの速度が遅いと、ユーザーをイライラさせてしまうだけではなく、表示される前に離脱するケースがあります。また、Googleも「ページの表示速度」を評価の対象にすると公言しているので対策が必要です。
そのため、以下の「PageSpeed Insights」などで、自身のブログのページ表示速度は定期的にチェックし、遅くなっている場合には改善してください。
なお、ページ表示速度の改善方法については、下記の記事で詳しくお伝えしています。
【参考】良質な記事制作はSEOの外部対策としても有効
ユーザーが有益と感じる質の高い記事を制作することは、SEOの外部対策としても有効です。外部対策とは、優良な被リンクの数を増やすことを指します。
外部のサイトから自分のサイトへ貼られた被リンクは、「ユーザーから見て価値のあるコンテンツだから、リンクが貼られた」と考えられます。そのため、関連性の高いサイトから引用など自然な文脈で貼られたリンクは「良質な被リンク」というわけです。
つまり、多くのユーザーに「良い記事だ」と感じてもらうことで、ほかのブログやSNSで紹介されるようになり、自然と被リンクが増えていきます。
基本的には、リンクの数が多い記事ほどGoogleからの評価が高くなります。ただ、「被リンクを購入する」など不正な方法で増やすと、Googleからペナルティーを課せられるリスクがあるため注意が必要です。
このような判断をすることは、ブログを開設したばかりの段階では難しいケースがあります。そこでナイルでは、品質だけではなく投資対効果を高める方法までを含む「コンテンツマーケティング」全体の戦略設計や施策を無料資料にまとめていますので、興味のある方は下記からダウンロードしてご覧ください。
SEOに強いブログを制作する2つのポイント
「SEOに強いブログ」を制作するためのポイントとして、下記の2つが挙げられます。では、1つずつ見ていきましょう。
SEOに強いブログを制作する2つのポイント
ポイント1 E-E-A-Tを意識したコンテンツを作る
冒頭で紹介したとおり、E-E-A-Tを意識することはブログのSEOで最も重要な要素です。E-E-A-Tを高める具体的な手法として、下記があります。
項目 | 概要 | 例 |
---|---|---|
Experience(経験)を高める方法 | 作成者自身が実際に体験する | ・店舗に出向いて、料理を食べる |
経験者へのヒアリングをする | ・美容エステに行った人の感想を聞く | |
Expertise(専門性)を高める方法 | 自社の専門性を活かすテーマにする | ・バリスタの資格を持っている人が、コーヒーの記事を書く |
専門家や体験者の一次情報を伝える | ・ダイエットに成功した方の話を聞く | |
各専門家に取材をし監修を依頼する | ・肌のお悩みの解決策を紹介する記事を、皮膚科の医師に監修してもらう | |
Authoriatativeness(権威性)を高める方法 | 記事の著者や運営者を明確に記載する | ・コンサル会社がマーケティングについて発信するメディアを運営する |
大手メディアや公共機関に掲載される | ・営業しているカフェを地域情報を発信しているサイトで紹介してもらう | |
公共機関のサイトから被リンクを得る | ・地元で活躍している中小企業として、自治体のホームページで紹介してもらう | |
Trustworthiness(信頼性)を高める方法 | 運営者情報や連絡先を明記する | ・運営者情報を掲載する欄に、企業名・事業内容・所在地・電話番号・メールアドレス・各種SNSアカウントなどを載せる |
引用・参考・出典元を表記する | ・法律の条文を掲載する際は、枠で囲って、法律の名称を記載し、「e-Gov」などへのリンクを設定する | |
最新の情報にアップデートする | ・記事で紹介した店舗が閉店した場合には、すぐに閉店した旨を追記する |
このようなポイントを意識することで、ユーザーにとって独自性のある有益なコンテンツを制作できるだけではなく、思わぬ失敗を防ぐことが可能です。
例えば、SEO記事の制作では、検索意図を探るため上位の記事を参考にしますが、熟読するあまり同じような内容になるケースがあります。
ですが、Experience(経験)を高める方法を取り入れていれば、ほかのサイトにはない情報を盛り込めるので、競合記事と内容が似てしまうリスクを減らせます。
Trustworthiness(信頼性)を高める観点でも、「最新の情報にアップデートする」意識を持って、古い情報やリンク切れの発生を防ぐようにしましょう。
以上のように、E-E-A-Tを意識したコンテンツ作りは、読者だけではなくSEOにも役立ちます。
ポイント2 分析と改善を繰り返す
記事を公開した後は、GA4などのツールを使って、結果の分析を必ずしましょう。前述のとおり、検索エンジンの評価基準は日々変動するためです。
なお、分析の際に見るべきポイントとして下記の5つがあります。
- アクセス状況
- 流入経路
- 検索キーワード
- ユーザーの行動
- コンバージョンの状況
サイトの分析では基本的にデータを扱いますが、数字を眺めているだけでは改善点を見つけられません。ブログで成果を上げるためには、以下の3つの心構えを把握した上で分析を行いましょう。
なお、心構えや分析方法の詳細については下記の記事で解説していますので、ぜひご参照ください。
SEO対策に取り組んでブログで成果を出そう!
本記事では、ブログのSEOのポイントを紹介しました。ただし、ブログを運営する際は、SEOばかりに気を取られてはいけません。
SEOは集客の手段の1つに過ぎないからです。成果につなげるために大事なのは、「集めたユーザーを、自身のビジネスにいかにつなげて成果を上げるか」ということです。
そこで、ブログなどを用いたコンテンツマーケティングを成功させるためのノウハウを、本サイトで無料配布しております。2,000社以上の支援実績をもとに制作しておりますので、以下からお気軽にダウンロードください。
コンテンツマーケティングってどう始めればいいのだろうとお困りの方へ
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