【初心者向け】自分でできるSEO対策の取り組みや学び方をプロが徹底解説!
「SEOに取り組もう」と思っても、初心者の方は「何から始めたら良いのかわからない」という状況になりやすいです。また、SEOについてどのように学べばいいか迷うことも多いでしょう。
そこで本記事では、SEO初心者の方へ向けてSEOの基礎知識やSEO対策で取り組むべきこと、SEOの学び方などをお伝えします。後発メディアとしてSEOで成功した事例も紹介するので、これからSEOに着手する方は、ぜひ参考にしてください。
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SEOにお困りの方へ
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目次
【そもそもの確認】SEOとは?
SEO(Search Engine Optimization)は、「検索エンジン最適化」という意味です。
具体的には、Googleなどの検索エンジンから、自社サイトのページが高い評価を得られるよう、サイトの構造を整えたりコンテンツの内容を工夫したりすることを指します。
SEOについてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事もチェックしてみてください。
SEO初心者が知っておきたいSEOの基礎知識
SEOに取り組む際、知っておきたい基礎的な知識が3つあります。
SEO初心者が知っておきたいSEOの基礎知識
- 検索エンジンの仕組みを知る
- SEO対策は3つから成り立つ
- YMYL,E-E-A-Tを理解する
SEOに取り組むためには、検索エンジンの仕組みを知ることが重要です。検索エンジンの仕組みがわかれば、どのような行動を取れば評価してもらいやすくなるか、傾向が見えてきます。
その上で、SEO対策で何をすべきかや、SEOにおいて重視されている「YMYL」や「E-E-A-T」を押さえておく必要があります。
SEOに取り組む前に知っておきたい知識なので、順番に紹介します。
検索エンジンの仕組みを知る
SEO初心者にまず取り組んでもらいたいのは、「検索エンジンの仕組みを知る」ことです。
なぜなら、効果的なSEO施策を実施するためには、検索エンジンがどのような仕組みで検索結果を表示しているのか知っておくことが必須だからです。
そこでここでは、検索エンジンが「検索キーワード」から「検索結果」を表示する仕組みをお伝えします。
検索エンジンが表示順位を決める流れ
検索エンジンにおける表示順位は、3ステップの流れがあります。
それぞれ、工程の仕組みを見ていきましょう。
クローラーがページの情報を収集する
まず検索エンジンは、「クローラー」というプログラムを使って、インターネット上にある膨大なWebページから自動で情報を収集します。
この作業は、「クロール」と呼ばれています。
インデックス登録して情報を保管する
クローラーが集めた情報は、整理した上でデータベースに格納されます。
このことを、「インデックス」といいます。
インデックスの詳細について知りたい方は、下記の記事をチェックしてみてください。
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アルゴリズムによって順位づけをする
ユーザーが検索エンジンにキーワードを入力すると、「検索ワードとの関連度」や「コンテンツの質の高さ」などによってインデックスされた情報が順位付けされます。
高評価のページから順に表示されますが、この評価基準を「アルゴリズム」と呼びます。
「このアルゴリズムに従ってコンテンツを作成すれば、簡単に検索上位を獲得できるのではないか」と思われるかもしれませんが、Googleはアルゴリズムの詳細な内容を非公開にしており、全容を掴むことはできません。
そこで、SEOを実施する際は、アルゴリズムの動向をウォッチしながら、「ユーザーの検索意図を満たすページ」を作ることを目指します。
アルゴリズムについてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
アルゴリズムは常にアップデートされている
Googleのアルゴリズムは頻繁に更新されており、年に数回は大規模なアップデートも行われています。
これまでに、Googleが行ってきたアルゴリズムアップデートの歴史は、下記の記事で紹介しています。
アルゴリズムがアップデートされた結果、これまで上位を獲得していたページが大きく順位を落とすケースは度々見られます。
ただ、上位にいる顔ぶれが変わったとしても、「ユーザーにとって価値の高いページが上位に表示される」という基本的な構造は変わりません。
ユーザーにとって価値の高いページの条件は、「ユーザーの求める情報が載っている」ことと「ページが見やすい」ことです。
SEOに取り組む上では、アップデートに振り回されて一喜一憂するのではなく、ユーザーにとって価値のある情報を提供し続ける姿勢を持つことが大切です。
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SEO対策は3つから成り立つ
SEO対策は大きく分けて次の3つから成り立ちます。
- コンテンツSEO
- 内部対策
- 外部対策
ひとつずつ見ていきましょう。
コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、品質の良いコンテンツを制作し、検索エンジンで上位表示させる施策です。上位表示させることで、自然検索流入の増加を狙います。
コンテンツSEOを成功させるためには、コンテンツ制作前の準備が大切です。メディアの目的と方向性を明確にし、どんなキーワードで記事を制作するかを決めます。このキーワード選定は、コンテンツSEOの結果を左右する重要な作業です。
その上で、キーワードに対するユーザーの検索意図を考え、意図を満たす情報を漏れなく記載し、オリジナルの情報を盛り込んだコンテンツを制作する必要があります。
コンテンツSEOについては「コンテンツSEOの攻略法とは?メリットを活かして成果を得る手順を紹介」で詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。
内部対策
内部対策とは、サイト内部の構造を整える施策のことです。例えば、「グローバルナビゲーションを設置する」や「レスポンシブWebデザインにする」といった施策があります。
内部対策ができていないと、検索エンジンがサイト内を巡回しにくくなり、各コンテンツを見つけてもらえません。検索エンジンに見つけてもらえなければ、上位表示どころか検索結果に出てくることさえありません。
内部対策で確認すべきポイントは「SEOの内部対策で確認すべき24のSEOチェックリスト」でまとめているので、ご一読ください。
外部対策
SEOにおける外部対策とは、ほかのサイトに自メディアのリンクを設置してもらったり(被リンク)、他メディアやSNSなどで言及される機会を増やしたりする対策のことです。
例えば被リンクが多いと、検索エンジンが「このサイトはほかのサイトからたくさんリンクされているから、有用なコンテンツが書いてある」と判断し、評価が高くなりやすいです。
詳しくは「初心者でもやりたいSEO外部対策2つ」で解説しています。
YMYL,E-E-A-Tを理解する
SEOを実施する上で必ず覚えておきたいのが、YMYLとE-E-A-Tです。
YMYLとは「Your Money or Your Life」を意味し、Google検索品質評価ガイドラインで「将来の幸福、健康、経済的安定、人々の安全に影響を与える可能性のあるページ、トピック」と示されています。わかりやすく言い換えると「人生や人命に大きな影響を与えるコンテンツ」です。
具体的には7種類のジャンルがYMYLの対象です。
イメージしやすいのが「健康と安全」です。医療や薬、応急処置が該当し、これらの間違った情報が広まると人命にかかわる問題に発展しかねません。そのため、医者や病院など信頼できる発信源でなければ、上位表示されにくいと言われています。
YMYLジャンルで検索上位に表示させるためには、ほかのジャンルよりも信頼できる情報であることが求められています。そこで、必要なのがE-E-A-Tです。
E-E-A-Tとは、Google検索品質評価ガイドラインで定義されているWebサイトの評価基準で、下記の頭文字を組み合わせています。
上記4つの項目は深く関連しており、独立しているものではありません。医者であれば、医療に関しての経験があり、専門的で権威もあるため信頼性も高いです。従って、医師が監修する「健康と安全」のジャンルのメディアは、おのずとSEOでの評価が高くなると考えられています。
E-E-A-Tの重要性は、YMYLのみに限りません。YMYLに該当しないジャンルでも、E-E-A-Tが高いほど有利とされています。
E-E-A-Tは検索エンジンだけでなく、ユーザーに対しても信頼性をアピールできる要因です。E-E-A-Tを示せれば、ユーザーは安心して情報を信じられるため、コンバージョンにつながりやすくなります。そのため、どのようなジャンルでもE-E-A-Tを意識したコンテンツ作りが大切です。
YMYLとE-E-A-Tについては、それぞれ下記の記事で詳しく解説しています。
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初心者のコンテンツSEO対策のやり方6ステップ
基本的なSEO対策を、6つのステップで解説します。
もちろんサイトや目的によって流れは異なりますが、ユーザーの検索意図を考えながら進めていく基本的なSEO対策としては、以下の流れがスタンダードです。
もし、まだメディアがない場合は、前段階として下記の記事をご覧ください。
オウンドメディアを立ち上げる手順を詳しく解説しているため、準備・サイト構築・コンテンツ制作それぞれのステップでやるべきことがわかります。
ステップ1 「メディアの目的」を明確にする
まずは、メディアの目的を明確にしましょう。
なぜなら、SEO対策を始めるとメディアへの検索流入が増えただけで満足してしまい、目的を達成できていないことが多々あるからです。
「売上を10%アップさせたい」「自社の認知度を上げて問い合わせを増やしたい」など、SEOを通して何を叶えたいのか目的を明確化させておくことが重要です。
- SEOで何を叶えたいのか
- 最終的に達成したい成果は何か
を整理し、具体的な目的を明確にしましょう。
ステップ2 目的の「ターゲット設定」をする
次は、目的に合わせたターゲットの明確化です。
どんな人にコンテンツを届けて目的を達成するのか、イメージを明確化するために「ペルソナ」を設定します。
ペルソナとは、ターゲットとなる象徴的な架空の顧客モデルのことです。
ペルソナを設定することで、コンテンツの方向性を決めやすくなったり、ユーザー視点で考えやすくなったりします。
コンテンツ作成の際に、以下のような情報でモデリングしたペルソナを設定しましょう。
【ペルソナの設定項目】
- 名前
- 年齢
- 性別
- 収入
- 価値観
- 家族構成
- 生活スタイル
など
実在する人物のように詳細な情報を設定することで、この後のキーワードの整理やコンテンツ作成などに役立ちます。
ステップ3 対策の「キーワード整理」をする
ターゲットを明確化したら、ターゲットがどのような言葉で検索するのかを考え、キーワードを整理します。
例えば、子ども向けのおもちゃを販売している会社が、ターゲットを「両親もしくは祖父母」と設定してSEO対策を行うとします。
その場合、「おもちゃ」のみのキーワードではペルソナとの結びつきが不十分です。
一歩踏み込んで、「おもちゃ 小学生」や「おもちゃ 男の子」などの複合キーワードにすると、ペルソナのニーズに少し近づけます。
また、おもちゃをプレゼントすることを考えると、「どれくらいで配達してくれるのか」「最近の流行は何か」「どのくらいの費用が無難か」といった情報が必要なことも考えられます。
このようにターゲットが検索しそうな言葉を挙げていき、対策するキーワードを整理しましょう。
編集長のコメント
イメージしたキーワードのどれを採用するかは、「キーワードプランナー」を使うと判断できます。
キーワードプランナーは、Google広告で利用できる機能で、キーワードごとに「月間どれくらいの回数が検索されているのか」がわかり、関連したキーワードも発見できます。
検索回数が多ければ多いほど、そのキーワードに対するユーザーの関心が高く、検索上位を獲得できればサイトへの流入を大幅に増やせます。ですがその分、検索上位獲得の難易度は高いです。
新規サイトではすぐに上位表示することは難しいため、サイトの状況からキーワードを選定することが大切です。
キーワード選定については、以下の記事にて詳しく解説しています。
キーワードを選定する手順やキーワードプランナー以外のツールなども紹介しているので、ぜひご確認ください。
ステップ4 「ユーザーの検索意図」を調べる
ターゲットとキーワードが決まったら、ターゲットがどのような検索意図を持って、そのキーワードを検索したのかを調査します。
検索意図とは、ユーザーがそのキーワードを検索する際に、「何を知りたいと思って検索したか」ということです。
検索結果に表示されるコンテンツの傾向は検索意図によって左右されるため、調査は必須といえます。
ユーザーの検索意図を特定することはできませんが、インテントのアテをつけずにコンテンツを作ってしまうと、改善のしようがありません。
そのためにも、「このページを見るユーザーはどんなことが書かれていると、その検索に満足するのか」という視点を欠かさないようにしましょう。
検索意図は、そのキーワードの検索結果から推測が可能です。
検索意図を把握するには、検索結果の上位コンテンツを読み込み、ユーザーが何を知りたいと思って検索したのかを探っていきましょう。
検索窓にキーワードを入力した際に表示される「サジェストワード」や検索結果下部に表示される「関連キーワード」なども検索意図を探るヒントになります。
しかし、検索結果を見ただけでわかった気になってはいけません。特に、1位の記事の真似は絶対にやめましょう。ただ同じページが2つできるだけです。
ステップ2で考えたペルソナや、実際のユーザーヒアリングなどを通じて、少しでもインテントを満たせる記事を考えてください。
検索意図については、以下の記事にて詳しく紹介しています。「検索意図の見抜き方」や「検索意図をつかんだコンテンツの作り方」などを解説しているので、ぜひご一読ください。
ステップ5 記事の「構成作成と執筆」をする
ターゲットやキーワードを決め、検索意図を調査したら、ページを作成します。
調査をもとに記事の構成を作成し、記事を書いていきましょう。
記事の構成は、どのような見出しが入るのか、どのような流れになるのかをまとめた「記事の設計図」です。
構成を作る際には、ターゲットの検索意図に合わせて伝えるべき要素を列挙し、理解しやすい流れになるように順番を整理します。
構成があると、白紙の状態から書き始めるよりも記事が書きやすくなるため、執筆前に作成するのがおすすめです。
構成を作ったら、続けて執筆に入ります。コンテンツの本文は、ターゲットユーザーが普段使いそうな言葉を意識・イメージして作成しましょう。
例えば、同じ単語でも人によって「ひらがな」「カタカナ」「漢字」と選び方が異なります。
どの表記を使って検索するかを配慮しておけば、ユーザーがコンテンツに対して違和感を持ちにくくなります。図や表といった視覚的な工夫もユーザーに好まれます。
テキストばかりが続くと、どうしても最後まで読むのがつらくなるため、ユーザーが途中で離脱しやすくなりSEOにも悪影響です。
図や表などのビジュアル要素を随所に入れると、読みやすい記事に仕上がります。
図や表の作成は一手間かかりますが、Googleだけではなく、ユーザーの満足度を第一に考えた記事作成の成果を高めるカギです。
ターゲットユーザーとインテント調査を踏まえた上で、ユーザーが理解しやすいライティングを心がけましょう。
ステップ6 ページ公開後に「効果検証」する
ページ公開後、成果を上げるために定期的な効果検証を行います。
「設定した目標がどこまで達成されているか」「改善すべきポイントがないか」などを確認するために、効果検証は必ず行いましょう。ただし、SEOはすぐに効果が現れません。
新規ページを作成した場合、翌日から上位表示できる場合もありますが、多くは2~3ヵ月かけて徐々に順位が上がっていったり、順位がつかなかったりします。
Googleの公式は、下記のように明言しています。
成果が出るまで時間がかかることを忘れないでください。変更に着手してからメリットが得られるようになるまで、通常は 4 か月から 1 年かかります。
そのため、新規ページ作成後すぐに効果が出なくても落ち込む必要はありません。
新規ページ作成後にSEOの成否を判断するのは、3ヵ月くらい経って順位が落ち着いたタイミングがおすすめです。
SEOの効果を確認し、「現状のコンテンツに足りないものは何か」、「ユーザーのニーズに応えられているか」といった視点で、トライアンドエラーを繰り返しましょう。
編集長のコメント
効果検証の際には、ツールを用いたデータ収集が必要です。代表的な分析ツールとしては、以下の2つが挙げられます。
- Googleアナリティクス:自社サイトに訪問したユーザーについて分析するツール
- Google Search Console:Googleから自社サイトに流入した検索クエリを分析するツール
この2つのツールを使って、アクセス状況や流入経路、検索キーワード、ユーザー行動、コンバージョン状況などのポイントをチェックし、効果検証に役立てましょう。
GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールについては、下記の記事にて詳しく紹介しています。これから活用する方は、ぜひご一読ください。
初心者でも押さえたいSEOの内部対策3つ
SEOの施策は数多くあるため、すべてを実施するのは初心者にとって大変です。特に内部対策には施策が多く、すべてを完璧に実施するのは、メディア運営の経験が豊富でも簡単ではありません。
そのため、SEO初心者が最低限実施したい内部対策を3つ紹介します。
初心者でも押さえたいSEOの内部対策3つ
対策1 「インデックスされた」ことを確認する
実施すべき施策の1つ目は、自社のページが「インデックスされているか確認する」ことです。
前述のとおり、検索エンジンはクローラーでWebサイトの情報を収集して、データベースにインデックスしています。
そして検索結果には、インデックスされたデータベースの中から選ばれたページが表示されます。
自社が公開しているページがインデックスされていなければ、価値の高い情報を載せていたとしても、検索結果には表示されません。
このため、ページの公開から1〜2ヵ月経っても検索結果にページが表示されない場合は、「インデックスされているかどうか」を確認してみてください。
具体的な確認方法には、以下の2つがあります。
【インデックス確認方法】
- 検索「site:」で確認する
- Google Search Consoleで確認する
方法1 検索「site:」で確認する
下図のように、検索窓に「site:(調べたいページのURL)」と入力して検索し、表示されればインデックスされていると考えられます。
その反対に、検索結果に表示されない場合は、インデックスされていない可能性が高いです。
ただし、この方法でわかる結果は100%正確ではないので、あくまで参考程度に考えてください。
方法2 Google Search Consoleで確認する
インデックスの有無を正確に調べたいのであれば、Google Search Consoleを使います。
Google Search Consoleの「URL検査」で、調べたいページのURLを入力すると、上の画像のようにインデックスの状況がわかります。
もし、インデックスされていなければ、同じ画面上で「インデックスの登録をリクエスト」することも可能です。
Google Search Consoleの具体的な使い方は、以下の記事を参考にしてみてください。
対策2 サイト内の「全リンク構造を整理」する
実施すべき施策の2つ目は、「サイト内のリンク構造を整理する」ことです。
クローラーはリンクをたどって、さまざまなサイトのページを巡回しながら情報を収集しています。
そこで、サイト内のリンクを整理しておくと、スムーズにクロールされるようになります。
また、リンク構造を整理しておくと、クローラーだけではなく、ユーザーにとっても使いやすいサイトになるので、ぜひ優先的に取り組んでみてください。
サイト内のリンク構造を整理する具体的な方法としては、下記の2つがあります。
- グローバルナビゲーションを設置する
- パンくずリストを設置する
以下では、それぞれの取り組み方をお伝えします。
方法1 グローバルナビゲーションを設置する
グローバルナビゲーションとは、下図で赤く囲った部分のように、すべてのページに共通して表示されるリンクのことを指します。
ページ上部のヘッダーや、ページ下部のフッターに配置されることが多いです。
▼「ナイルのマーケティング相談室」のグローバルナビゲーション
ここに、サイト内の主要なコンテンツのリンクを張っておくことで、検索エンジンに「重要なコンテンツはどれなのか」を伝えられます。
このグローバルナビゲーションについてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事もご参照ください。
方法2 パンくずリストを設置する
パンくずリストを設置することで、クローラーにとってもユーザーにとっても、ページの階層構造が把握しやすいサイトになります。
下図の赤く囲った部分のように、サイトに訪れたユーザーがこれまでたどってきたページを順に表示したものが、パンくずリストです。
パンくずリストについて詳しく知りたい方は、下記の記事もチェックしてみてください。
対策3 「レスポンシブWebデザイン」にする
自社のサイトを「スマートフォンに対応させる」ことも、取り組むべき施策のひとつです。
現代では、パソコンよりもスマートフォンで検索されることが増えました。
このため、スマートフォンでも自社のサイトのページを見やすくする「モバイルフレンドリー」に対応することをおすすめします。
Googleも2015年のアップデートで、モバイルフレンドリーのサイトを優遇すると公表しています※。
モバイルフレンドリーへの対応は、「レスポンシブWebデザイン」でサイトを構築すれば問題ありません。
このレスポンシブWebデザインとは、スマートフォンでページを閲覧した際に、自動的に見やすいデザインに変更してくれるというものです。
また、スマートフォンでも見やすいように、文字や画像、図解のサイズを大きめにしておくことも重要です。
ページを作成する作業はパソコン環境で取り組むことが一般的ですが、実際にユーザーがページを閲覧するのはスマートフォン環境になることが多いと考えられます。
そのような違いにも注意を払い、スマートフォンに対応したページ作りを心がけましょう。
※参考:モバイル フレンドリー アップデートを開始します(Google検索セントラルブログ)
モバイルフレンドリーについて詳しく知りたい方は、下記の記事もご参照ください。
初心者でもやりたいSEO外部対策 2つ
外部対策として実施しておきたいことは2つあります。
初心者でもやりたいSEO外部対策2つ
- 対策1 被リンクを獲得する
- 対策2 サイテーションを獲得する
被リンクやサイテーションの獲得は、SEOの経験者でも難しい対策です。行動してすぐに効果が出るわけではありません。
とはいえ、どちらも検索エンジンに対してページの有用性をアピールでき、順位の向上に貢献する可能性が高いので、初心者のうちから押さえておくことをおすすめします。
具体的な内容を見ていきましょう。
対策1 被リンクを獲得する
被リンクとは、自社サイトのページをほかのサイトに貼ってもらうことです。ほかのサイトにリンクを貼ってもらえるということは、それだけ信頼性のある情報だと言えます。
検索エンジンも「被リンクが多いサイトは信頼できる」と判断するため、SEO対策として非常に有効です。
ただし、被リンクは数ばかり集めれば良いというものではありません。リンク元サイトの品質やテーマも重要です。
例えば、医療に関するサイトを運営している場合は、医療法人や医者などのサイトから被リンクされるのが好ましいとされます。関連性の低いテーマのサイトからの被リンクはあまり意味がないと言われています。
被リンクを獲得するためには、下記のポイントを押さえる必要があります。
最も大切なことは、他メディアの運営者がリンクを貼りたくなるような魅力的なコンテンツを自社サイトに掲載することです。専門性の高い内容であれば、読んだユーザーが「みんなに紹介したい」と思うようになり、被リンク獲得につながります。
被リンクの重要性や獲得方法は、下記の記事で詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。
対策2 サイテーションを獲得する
被リンクと同様に、サイテーションを獲得することもSEOの外部対策として有効です。サイテーションとは「言及」や「引用」を意味する言葉です。SEOの文脈では、ほかのサイトやSNSなどのインターネット上で、自社メディアについて記載されることを指します。
サイテーションを獲得することで、SEOに直接的な影響を与えるかは明らかになっていません。しかし、アクセス数の増加や認知度の向上に貢献し、サイト名や企業名で指名検索されるようになれば、SEOの評価につながります。
サイテーションを獲得するためには、下記の方法が考えられます。
- SNSの運用
- 情報メディアへの掲載
- 広告の出稿
低コストでサイテーションを獲得したいなら、SNS運用がおすすめです。自社メディア専用のアカウントを作成し、企業名やサイト名、URLを正しく記載し発信しましょう。SNSユーザーの間で認知度が高まれば、言及や引用してもらえる機会が増え、サイテーションの獲得につながります。
サイテーションの重要性や獲得方法は、下記の記事で詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。
SEOで絶対にやってはいけないこと4選
SEOに取り組む上では、絶対にやってはいけない「タブー」がいくつも存在します。
ここでは、特に気をつけてほしい4つのことを紹介します。
NG1 特別な理由なく「URLを変更」する
まず気をつけてほしいのは、「安易にページのURLを変更しない」ということです。
検索エンジンの評価はURLごとにされており、下記のようにURLが少し違うだけでも、異なるページとして扱われます。
- https://www.example.com/123
- https://www.example.com/123/
- https://www.example.com/123/?click=header
これは、まったく同じ内容のページでも、URLが変わってしまうと「今までの検索エンジンからの評価」が一切なくなってしまうことを意味します。
例えば、検索上位を獲得していたページのURLを下記のように変更した場合、何も対策していなければ、変えた途端に一気に順位が下落する可能性があります。
- (旧)https://example.com/
- (新)https://example1.com/
このため、特別な理由がなくURLを変更することは、絶対に避けるべきです。
どうしても変更する必要がある場合には、必ず検索エンジンにURLの変更を伝える「301リダイレクト」の設定をするようにしてください。
301リダイレクトの詳細については、下記の記事で紹介しています。
NG2 違反である「被リンク購入」をする
SEOでやってはいけないことの2つ目は、「被リンクを購入する」ことです。
基本的に、多くの被リンクを集めたページは検索エンジンから高い評価をもらいやすくなります。ただし、それは自然に張られる「ナチュラルリンク」に限られます。
被リンクを購入して増やすことは、Googleのペナルティ対象で、発覚した場合には検索順位が大幅に落ちたり、インデックスから削除されたりする可能性があるので注意してください。
NG3 他メディアの「記事をコピー」する
コンテンツを制作する際、「ほかのメディアの記事をコピーする」ことは、絶対にしないでください。
執筆時に競合サイトを参考にすることはよくありますが、単にコピペすることは盗作にあたります。
「語尾を変えただけ」も、もちろんNGです。Googleから「コピーコンテンツ」と見なされた場合、検索結果で順位が圏外に飛ばされるなどのペナルティが課されます。
NG4 古い情報を「更新せずに放置」する
SEOに取り組む上では、「古い情報を更新せずに放置する」ことも避けるべきです。
コンテンツを作ったまま放置していると、どんどん情報が古くなっていき、場合によっては、「今となっては間違っている情報」を掲載し続けてしまうこともあります。
誤った情報を公開していると、Googleからの評価は落ちるため、公開したコンテンツは定期的に内容の点検をするようにしてください。
以上、SEOで絶対にやってはいけないことを紹介しました。
なかでも悪質とみなされる「被リンクを購入する」「ほかのメディアの記事をコピーする」などの行為は、ブラックハットSEOと呼ばれます。
このブラックハットSEOについて詳しく知りたい方は、下記の記事もご確認ください。
初心者におすすめしたいSEOの学び方
SEOを学ぶ方法はさまざまあり、例えば有料教材や講座などもあります。その中で、初心者が取り組みやすい学び方を3つ紹介します。
初心者におすすめしたいSEOの学び方
SEOに正解はないと言われていますが、Googleが発表する情報は「不正解」ではないため、公式情報は確認しておきましょう。さらに、アルゴリズムのアップデートで順位が変わることもあるので、SEOに関連する情報は継続的に収集するのがおすすめです。
Googleの公式情報に目を通す
SEOでわからないことがあったり、行き詰まったりしたときにまず確認したいのが、「Googleの公式情報」です。
特に、以下の4つは、SEOに携わるのであれば目を通しておきたいページです。
ここでは、それぞれのページの概要を見ていきます。
目を通すべき「Googleの公式情報」 | |
名称 | 優先度 |
---|---|
検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド | ★★★ |
Google検索の仕組み | ★★ |
Google 検索の基本事項 (旧:ウェブマスター向けガイドライン) |
★ |
Google検索品質評価ガイドライン | ★ |
【優先度★★★】検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド
「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」には、これからSEOに取り組む方へ向けて、SEOの基礎知識が掲載されています。
そのため、SEOの初心者が最初に目を通しておくべき情報です。
このガイドでは、項目ごとに「推奨されること」と「避けるべきこと」が書かれており、それに従ってSEOに取り組むことで、Googleに評価されやすいサイトになります。
参考:検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド(Google検索セントラル)
【優先度★★】Google検索の仕組み
「Google検索の仕組み」には、検索エンジンが情報を整理する方法やランキングの付け方などが解説されています。
見た目はシンプルですが、掲載されているのは「Googleの基本姿勢を理解するための重要な情報」ばかりです。
これを読むことで、SEOの核となる「ユーザーの目線に立つこと」の大切さを再認識できます。
参考:Google検索の仕組み(Google検索セントラル)
【優先度★】Google検索の基本事項
「Google 検索の基本事項」は、検索結果で上位に表示されるために重要となる要素が網羅的に紹介されています。
元々は、「ウェブマスター向けガイドライン」と呼ばれていました。前述の「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」も、この「Google 検索の基本事項」の一部です。
このページは、SEO関連でわからないことが出てきた際の辞書のように使えます。
ただし、情報量が膨大で、技術的・専門的な内容も多いため、初心者には難解に感じる可能性があります。
そこで、まずは「どのようなことが書かれているのか」といった全体像をざっと把握しておき、必要なタイミングが来たときに読み返すのがおすすめです。
出典:Google検索の基本事項(Google検索セントラル)
【優先度★】Google検索品質評価ガイドライン
「検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)」は、Googleがページの品質を評価する際の基準などを説明したページです。
このガイドラインで一貫しているのは、「Page Quality(ページの品質)」と「Needs Met(ユーザーのニーズを満たしていること)」の2点を評価するということです。
前述の「E-E-A-T」についても、このガイドラインの中に記載されています。
「検索エンジンはどのようなページを上位に表示させたいのか」を知る上での重要なヒントになりますが、すべて英語で書かれており文量も多いことが難点です。
SEO初心者が読み解くのは骨が折れるので、SEOの実務をある程度経験してから読むことをおすすめします。
参考:Google検索品質評価ガイドライン(General Guidelines)
SEOの情報を継続的に収集する
検索エンジンを取り巻く環境は、日々変化しています。
そのため、効果的なSEO施策を実施するには、継続的な情報収集をしていなければなりません。
そこでここでは、SEO初心者が読んでおきたい本とチェックすべきSEO参考サイトを紹介します。
10年つかえるSEOの基本
『10年つかえるSEOの基本』は、ナイルの土居健太郎が執筆した書籍です。
この本の特徴は、会話形式でSEOを学べることです。文量が少なく、図解を交えてわかりやすくSEOの解説がされているため、初心者にも理解しやすい内容になっています。
このため、最初の1冊としては、非常におすすめです。
【書誌情報】
- 書名:10年つかえるSEOの基本
- 著者名:土居健太郎
- 出版社:技術評論社
- 1,628円(税込)/136ページ
いちばんやさしい新しいSEOの教本
『いちばんやさしい新しいSEOの教本』は、レッスン形式でSEOを解説している入門書で、SEOの基礎から実践的なノウハウまで学べます。
この本も図解が多いため、初心者でも理解しやすいです。
【書誌情報】
- 書名:いちばんやさしい新しいSEOの教本 第3版
- 著者名:江沢 真紀、コガン・ポリーナ、西村 彰悟
- 出版社:インプレス
- 1,848円(税込)/256ページ
いちばんやさしいスマートフォンSEOの教本
『いちばんやさしいスマートフォンSEOの教本』は、スマートフォンのSEOに特化した解説書です。
検索の多くがスマートフォンで行われている現代では、スマートフォン画面でも見やすいサイトを作ることが非常に重要です。
この書籍では、パソコンとは異なるスマートフォンの特性について、基礎から丁寧に解説されています。
【書誌情報】
- 書名:いちばんやさしいスマートフォンSEOの教本
- 著者名:江沢真紀、コガン・ポリーナ、井上達也
- 出版社:インプレス
- 2,178円(税込)/288ページ
沈黙のWebマーケティング(アップデート・エディション)
『沈黙のWebマーケティング(アップデート・エディション)』では、会話劇を通じてSEOを含むWebマーケティングの全体像が学べる1冊です(2015年発行の改訂版)。
ページ数が多く分厚い本ですが、ストーリーが面白いので楽しみながら読み進められます。
堅実な内容で、「Webマーケティングの基礎知識」から「実務で使えるテクニック・アイデア」まで網羅されています。
【書誌情報】
- 書名:沈黙のWebマーケティング(アップデート・エディション)
- 著者名:松尾茂起、上野高史
- 出版社:エムディエヌコーポレーション
- 2,420円(税込)/496ページ
10倍はかどるSEOの進め方
『10倍はかどるSEOの進め方』は、ナイルの青木創平が執筆した書籍です。この本はSEOの基礎を押さえつつ、組織でどのようにSEOに取り組むのか、コンテンツを制作するのかといった「進め方」を軸に紹介しています。
特に、組織でSEOに取り組む場合、予算取りや他部署との連携、期待値の設定など、SEO対策とは違う動きも欠かせません。そういった企業が必要な取り組みについても触れながら、SEOの実践的な進め方をまとめています。
SEO初学者はもちろん、組織としてSEOに取り組んでいる方におすすめです。
【書誌情報】
- 書名:10倍はかどるSEOの進め方
- 著書名:青木創平
- 出版社:技術評論社
- 1,760円(税込)/240ページ
以下の書籍も、SEOに取り組む上で大変参考になるためおすすめです。
【SEOにおすすめの書籍】
- 沈黙のWebライティング-アップデート・エディション(エムディエヌコーポレーション)
- イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb制作と運用の基本(SBクリエイティブ)
- 現場のプロから学ぶ SEO技術バイブル(マイナビ出版)
- 1億稼ぐ「検索キーワード」の見つけ方(PHP研究所)
- たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング(翔泳社)
- 現場のプロがやさしく書いたWebサイトの分析・改善の教科書【改訂3版 GA4対応】(マイナビ出版)
- ステークホルダーを巻き込みファンをつくる!オウンドメディア進化論 (宣伝会議)
下記の記事では、これらの書籍についても詳しく紹介していますので、ご興味のある方は併せてチェックしてみてください。
チェックしておくべきSEO関連のWebサイト
SEOの情報収集におすすめのサイトは、手前味噌ながら現在ご覧いただいている「ナイルのマーケティング相談室」です。
ここでは、SEOを含むWebマーケティングに関する情報を発信しています。気になる記事から読んでいただければ、自然とSEOの知識が身に付きます。
ほかに、弊社のSEOディレクターがよく参考にしているサイトは、以下のとおりです。
【ナイルSEOディレクターの参考サイト】
なお、下記の記事では、ナイルのSEOコンサルタントが新人SEOディレクターに社内研修を実施した模様をお伝えしています。
弊社の新入社員がどのようにSEOの知識を身につけていくのかが気になる方は、ぜひご覧になってみてください。
この記事もチェック
SEO対策を社内で進めていく上で決定すべき事項
SEO対策の基本的な流れを紹介しましたが、社内でSEO対策を進めていく(内製化する)上では、下記の2点も重要です。
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
決定事項1 SEO対策の「専任担当者」を立てる
SEO対策を社内で進めていく上では、SEOの専任者を立てることが重要です。
SEOは専門的な知識が必要な上、施策スピードも求められます。SEOの担当者がほかの業務と兼務していると、スピードを上げられず、成果につなげることは困難です。
SEOの専任者がいると、専任者を中心に施策をスピーディーに進められるため、SEOで成果を出しやすくなります。
また、専任者を立てることで、社内にSEOに関する知見を一カ所に蓄積できるメリットもあるため、SEO対策を社内で進めていく場合は有効です。
決定事項2 SEOの重要性を「社内で理解」する
SEOを社内で進めていくことは、短期間で実現できるものではありません。
SEOのノウハウを一から社内に蓄積していくという地道で長い取り組みになります。短期的に成果を求められても、実現は困難です。
そのため、SEOは時間がかかる施策だということを社内の方々に理解してもらうことが、成功のカギを握ります。
社内理解を広げるためには、SEOを内製化するメリットをアピールすることが重要です。SEOの内製化については、以下の記事にて詳しく紹介しています。
内製化のメリットだけではなく、成功に導く流れも解説しているので、ぜひご覧ください。
SEO対策を自分で行うことのメリット3つ
SEO対策を自分で行うことは多くの労力と時間がかかりますが、下記の3点のメリットが得られます。
特に、3点目の「ニーズの仮説検証スキルが得られる」は、SEO対策以外にも役立つことなので、ぜひご確認ください。
メリット1 自社商品・サービスの理解が深まる
SEO対策を自分で行うと、紹介するプロダクトの理解が深まります。
コンテンツを作成する上では紹介したい商品・サービスを深く理解していないと、ユーザーの悩みや知りたいことに対して正確に答えられません。
その状態だと、SEO効果につながる高品質なコンテンツを作ることは困難です。
コンテンツ作成前のリサーチやコンテンツ作成後の効果検証を進める中で、「子ども向けの商品が高齢者にも需要があった」など、そのプロダクトについて想像もしていなかったニーズが見つかることもあります。
プロダクトへの理解が深まれば、SEO以外のプロモーションに活かすこともできるでしょう。
メリット2 施策を進めるスピードを速められる
SEO対策を自分で行うと、施策を進めるスピードを速められます。
SEOを外注していると、外部のSEO担当者とコミュニケーションをとる必要があります。そのため、外部担当者の確認が必要な場合はスムーズに施策を進められません。
外注先のスケジュールと合わない場合は、すぐに実施できる施策にも時間がかかる場合があります。
その点、自分でSEOを行う場合、コミュニケーションは社内の関係者だけで済むので、よりスピーディーに施策を進めることができるのです。
メリット3 ニーズの仮説検証スキルが得られる
SEO対策を自分で行うことで、ユーザー理解や仮説検証を行うスキルが身につきます。
SEO対策の際には、インテント調査、効果検証などで、ユーザーについて深掘りします。
「何を知りたいのか」「何に悩んでいるのか」「ユーザーが自分でも気づいていない、ニーズは何か」などを考え、それらを満たすことで、SEO効果を上げられます。
また、SEO対策は仮説検証の繰り返しです。明確な正解がないため、現状の課題に対して仮説を立て、確かめることを繰り返し、少しずつ成果に近づいていきます。
SEOで得られる「ユーザー理解」や「仮説検証を行うスキル」は、どちらも正解のない問題に対して有用なスキルです。
SEOに限らず、ビジネスをしていく上で広く活用できるでしょう。
専門家に相談しながら進めたほうがいい理由
完全に0からSEO対策を始める場合は、まずSEOコンサルタントに相談しながら進め、独力でも問題なくなったタイミングで、自分で取り組んでいくやり方がおすすめです。
先にお伝えしたように、自分でSEO対策をやることは可能です。
ただし、自分で0からSEO対策をやるとなると、トライアンドエラーを繰り返しながら進んでいくため、成果が出るまで相当な時間がかかります。
完全に0からSEOに取り組み、成果まで一直線に到達できることはほぼ不可能で、施策によってはサイトに著しい悪影響を与えてしまう可能性もあります。
専門家と相談しながらSEOを進めるのは、一人で0から始めるよりトライアンドエラーの回数を大幅に減らせるため、効率よく成果やメリットを享受できます。
ナイルでは、自社でSEOを実施する「インハウスSEOに向かうためのサポート」も行っています。
初期のコンサルティング、取り組み体制の構築支援、メンバー研修など、幅広い支援が可能です。ぜひ一度、お気軽にお問い合わせください。
後発から始めてもSEOで成功した事例
これからSEOに取り組む場合、ほとんどが後発のメディア(すでに競合メディアがいる状態)のはずです。そこで、後発メディアとして成功したSEOの事例を紹介します。
第一生命保険株式会社は、2021年にオウンドメディア「ほけんの第一歩」を立ち上げました。情報収集段階にあるお客様へのアプローチが不十分だったため、Webで保険について検索する顧客層へのリーチを目指してSEOの取り組みを始めました。
まずは社内で「SEOとはどういうものか」を理解してもらい、リスティング広告と両論でスタート。目標を月間10万セッションに定め、中間的な指標として「コンバージョンに近い領域まで遷移できたか」を重視しました。
キーワード選定においては、保険会社としての認知度や信頼性、権威性が十分なため、オーソドックスなSEOでユーザーにアプローチする方針に決定しました。保険について検索した際に、常に上位に出てくる状態を目指し、初心者向けのコンテンツを押さえます。
例えば、「保険の選び方」「見直し方」「保険の用語、種類」などのキーワードと、それらの掛け合わせです。その上で「問い合わせ、資料請求につながるか」などコンバージョンの貢献度を定量的に評価し、コンテンツ制作の優先度を決めました。
記事制作は、上位記事を分析するだけではなく、監修者へのヒアリングを通して、ターゲットがどんな情報を求めているかを吟味して進めました。
このような施策をとったことで、オウンドメディアの公開から1年ほどで目標だった月間10万セッションを達成。「オンライン相談予約」のコンバージョンを数多く獲得できました。
この案件・類似案件を担当したメンバー
富江 弘幸(とみえ ひろゆき)
・英字新聞社在籍時のプロジェクトで、自社を含む3社でのコラボレーション企画の立ち上げを経験
SEOに不安があるならぜひナイルに相談してください
SEOは奥が深いため、ベテランでもうまく成果を出せないケースがあります。初心者が成功を収めるのは、さらに難易度が高いです。しかし、本記事で紹介した内容を押さえ、実践することで上位表示される可能性は高まります。ひとつずつ試して、ぜひ上位表示を目指してください。
ただし、SEOにおいては最低限のポイントだけでも数が多く時間もかかるため、成果が出る前に挫折する恐れがあります。もし自社だけでは運用が難しいなら、外注するのもひとつの手段です。
ナイルではSEOの支援を行っています。「効果的なコンテンツの作成方法を知りたい」や「そもそもWebサイトをどのように設計していいかわからない」などの内容でも無料で相談に乗れるため、お気軽に問い合わせください。
SEOにお困りの方へ
本資料はSEOに必要な基本的な知識を理解し、最適な結果を得るために役立つ方法を詳細に説明しています。SEOに関連する問題に直面している方は、無料の相談サービスを利用することで、解決策を見つけることができます。ぜひ、今すぐお申し込みください!