オウンドメディアの6つのメリット!無視できないデメリットと併せて紹介
オウンドメディアは、売上向上・ブランディング・リクルーティングなどさまざまな面でメリットのある施策です。
この記事では、オウンドメディアを運営するメリットやその特徴、デメリットについて解説していきます。
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目次
オウンドメディアとは
そもそもオウンドメディアとは、自社で運営するメディアのことを指します。
特にウェブマーケティングの文脈では、「ウェブマガジン」や「ブログ」を指すことが多いです。オウンドメディアは、主に集客、ブランディング、売上向上、リクルーティングの4つの目的から運営されます。
また、オウンドメディアは下記のペイドメディア、アーンドメディアに並ぶ「トリプルメディア」のひとつです。
- ペイドメディア(有料メディア/Paid Media):
広告やCMなど、費用を払って出稿するメディア - アーンドメディア(信用・情報獲得メディア/Earned media):
SNSやブログなど、ユーザー主体で情報が流通するメディア - オウンドメディア(自社所有メディア/Owned media):
自社発信のオリジナルウェブマガジンやブログ
オウンドメディアは、自社でコントロールできる領域が広く、ペイドメディアとアーンドメディアの欠点を補う意味で、各企業が力を入れて取り組んでいます。記事を掲載すること自体にはお金はかかりませんし、内容も自分で決めることができるのが大きな特徴です。
オウンドメディアの6つのメリット
オウンドメディアを運営する、具体的なメリットを紹介します。
6つのメリットを、ひとつずつ見ていきましょう。
メリット1 見込み顧客が増やせる
オウンドメディアのメリットの1つ目は、見込み顧客の獲得につながることです。
コンテンツを作成して、自社のページを検索結果の上位に表示させられれば、そこから多数のユーザーの流入が期待できます。また、オウンドメディアを活用すると、リスティング広告では費用対効果が低くなりやすい「潜在層」へのアプローチも可能です。
例えば、会計ソフトを提供している企業の場合、リスティング広告では「経理 効率化 事例」といったキーワードでは成果につながりにくいことがあります。これは、「経理業務を効率化させた事例」を知りたい検索者に対して、リスティング広告で「サービス紹介ページ」に遷移させても、検索した目的と合わずに離脱されてしまいやすいことが原因です。
一方、オウンドメディアであれば、「経理の効率化事例」を紹介しつつ「ちなみに経理を効率化したいなら、こんなソフトがあるよ」と、自然な文脈でサービスを紹介できます。
以上のように、オウンドメディアでは、「検索流入が増やせる」、「潜在層へのアプローチが可能」の2点から、見込み顧客を増やす効果があるといえるでしょう。
メリット2 売上向上が見込める
メリット1のように、オウンドメディアの活用は、自社ページへのアクセス数向上に役立ちます。
流入してきたユーザーを商品・サービスの成約まで誘導することができれば、売上アップも見込めるでしょう。
なお、商品・サービスの種類や業界によっては、記事を読んでも購入されないケースもあります。その場合は、メールマガジンやSNSなどに誘導し、定期的な情報発信を通じて商品理解を深める必要があります。
メリット3 広告宣伝費が抑えられる
オウンドメディアがあれば、集客を広告だけに依存することがなくなるため、広告宣伝費の削減にも寄与します。
特にリスティング広告を中心に集客している場合は、「リスティング広告で出しているキーワードを、代わりにオウンドメディアで上位表示して広告費を抑える」といったアプローチも可能です。
メリット4 ブランディングができる
オウンドメディアを通じて自社の思いを発信していくことで、企業イメージを作り上げることができます。
良いブランドイメージを確立できれば、集客や売上にも好影響が出てきます。ブランディングのためには、オウンドメディアでの発信内容に統一感を持たせることが大切です。
メリット5 顧客からの信頼感が強まる
オウンドメディアでユーザーの役に立つ情報を提供していくと、自社に対する信頼感が強まります。
さらに、好感を持ってくれたユーザーが自社のファンになってくれる可能性もあります。また、オウンドメディアに掲載したコンテンツをSNSで積極的にシェアすることで、フォロワーを増やしていくことも可能です。
SNSで広く認知されれば、そこからの問い合わせや集客にもつながっていきます。
メリット6 良い人材の採用につながる
近年では、オウンドメディアを通じて採用活動をする「オウンドメディアリクルーティング」という手法が注目されています。
オウンドメディアを通じて自社が求める人材や採用後の働き方を積極的に発信すれば、採用ミスマッチが起きにくい効果が期待できるでしょう。
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オウンドメディアの3つの特徴
オウンドメディアには下記のような特徴があり、これらを理解した上で運営することでより高い効果が発揮されます。
ここでは、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
特徴1 コンテンツが資産化し右肩上がりに効果が出る
オウンドメディアでは、作成したコンテンツが自社の資産として蓄積されていくことが大きな特徴です。
コンテンツ数が増えるにしたがって「集客」や「売上」などの成果も右肩上がりになりやすいため、コンテンツを作成してしまえば、その後は長期的に効果を発揮し続けます。
一方で、広告やテレアポなど他の集客手法では、「永続的に広告費がかかる」「毎回電話する必要がある」といったコストがかかり続けます。もちろん、広告の掲載内容を工夫したり、作業の効率化を図ることでコストは軽減できますが、それでも一定の量は必要です。
ただし、オウンドメディアも「記事を一通り書いたら放置してOK」というわけではありません。リライトを通じてブラッシュアップをしていかなければ、効果は薄れていきます。
特徴2 目的に応じて発信する内容を自由に決められる
オウンドメディアには、「目的に応じてどのような情報を発信していくのかコントロールできる」という特徴もあります。
例えば、SEOでの集客が目的なら「読んでほしい人が検索するキーワードを狙った内容」を発信できます。採用が目的なら「自社の社風や制度、働き方」などを発信して、マッチする人を探すことが可能です。
高い成果を上げるためにも、記事の「目的」と「内容」がリンクしているかは、じっくり詰めておくことをおすすめします。
特徴3 SNSと連携して情報拡散ができる
オウンドメディアはSNSと、とても相性が良いです。
メディアに掲載したコンテンツをSNSで拡散すれば、フォロワーを増やしたり、そこから集客や問い合わせにつなげたりできます。ただし、注目を集めるためには、質の高いコンテンツを作成することが条件です。
オウンドメディアとSNSの連携については、以下の記事で紹介しています。ぜひご覧ください。
動画でもオウンドメディアの特徴について解説しています!
オウンドメディアの4つのデメリット
メリットの多いオウンドメディアですが、無視できないデメリットもあります。
ここでは、オウンドメディア運営において理解しておくべき4つのデメリットを解説していきます。
デメリット1 効果が出るまでに時間がかかる
オウンドメディアは、狙った効果が出るまでに長期間を要する施策です。
まず、「制作チームの構成」から「執筆前の準備」、「構成・初稿の作成」、「複数人によるチェック」など、コンテンツの完成まで時間がかかります。また、記事を公開してから検索結果の上位にランクインするまでは、最低でも半年程度は必要なケースが多いです。
立ち上げから数ヵ月で効果がないからといって更新をストップしてしまうと、それまでかかったコストが無駄になってしまいます。オウンドメディアは時間がかかる施策であることを理解し、粘り強く取り組むようにしましょう。
デメリット2 運営にコストがかかる
オウンドメディアは費用対効果の高い施策ですが、それでも一定のコストは必要です。
まず、運営のためにはドメイン代やサーバー代が定期的にかかります。また、記事を作成するための人材を採用したり、外注したりする際には人件費がかかりますし、分析のために有料のツールを使う場合もあります。
オウンドメディアを継続的に運営していくためにも、以上のようなコストがかかることはあらかじめ認識しておいてください。
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デメリット3 人的リソースが必要になる
オウンドメディアの運営には、金銭的なコストに加えて、人的リソースも必要不可欠です。
高い成果を上げたいのであれば、オウンドメディア専任のメンバーを配置することをおすすめします。また、近年は各企業がオウンドメディアに力を入れているため、ライバルが多くなっています。
競争に勝つためには、優れた人材を集めて質の高いコンテンツを作成しなければなりません。社内に適任がいなければアウトソーシングする必要が出てきますが、ここでもコストがかかります。
デメリット4 質の低い記事だと逆効果になる
質の低いコンテンツを掲載していると、成果が出にくいだけではなく、自社の信頼も落ちていく危険性があります。
一度失った信頼は、取り戻すまでに相当な努力と時間を要します。オウンドメディアに取り組むのであれば、高品質でユーザーの役に立つ記事を作成することを心がけるようにしてください。
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オウンドメディアはメリットの多い施策
オウンドメディアには、自社のブランディングから売上向上、リクルーティングまで幅広いメリットがあります。
一方で、運営に関する正しい理解がないまま始めてしまうと、自社の信頼を落としてしまうなどのデメリットが生じる危険性もあります。
オウンドメディアを運営する際は、その特徴や注意点を把握しながら取り組むようにしてみてください。
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