ロングテールSEOとは?ロングテールキーワードのメリットとSEO対策の方法

ロングテールSEOとは、複数のキーワードを組み合わせて、検索するユーザーが必要とするコンテンツを作成して集客する施策のことです。
ここでは、ロングテールSEOを行う際に、どのようにキーワードを選択して組み合わせて、成果につなげていくのか、詳しく解説していきます。
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目次
ロングテールSEOとは
ロングテールSEOとは、一般には特定のキーワードでの上位表示だけではなく、関連するさまざまなキーワードでウェブサイトをヒットさせ、より幅広い、またはより購買に近い検索を行うユーザーを獲得できるようにするためのSEOのことを指します。
インターネット時代以前に、「20%の人気商品が全体の80%の売上を占める」というパレートの法則が一般的とされていましたが、インターネットにおいてはAmazonのような大型のEコマースサイトを代表として、「人気商品ではない商品の総売上が、上位の人気商品の売上を上回る」というロングテールの法則が重要視される傾向にあります。
下図:ロングテールのイメージ
SEOでも同様に、アクセス数を多く集めているウェブサイトにおいては、一部の人気キーワードからのアクセス数よりも、アクセス数の少ないキーワード(ロングテールキーワード)を積み重ねたアクセス数が上回ることがほとんどです。
これをより広範にわたって実現するのがロングテールSEOです。
アクセス解析から見るロングテールSEOの重要性
例えば、ある期間内で25,000程度の検索流入があるウェブサイトの事例を見てみます。このウェブサイトでは人気のあるキーワードで上位表示が実現できているため、それらのキーワードからの流入は実際に多くあります。
ただし、全体の24,583という流入数に対し、アクセスが100を超えるキーワードでのアクセス数合計は10,000程度、つまりそれ以外の大半の検索流入はアクセス100未満のキーワードでの流入になります。
実際にはこの期間における検索元のキーワードは6,646種類にも及び、そのうち95%以上がアクセス10未満のニッチなキーワードからの流入ですが、そのアクセス数の合計が全体アクセスの大半です。
ロングテールキーワード
このように細かなキーワード流入を積み重ねるために、ウェブサイト全体をより幅広い、あるいはより絞り込まれた検索にヒットさせるようにすることがSEOにおいては重要です。
また、このように豊富な検索キーワードからの流入を確保できていることにより、仮に人気キーワードでの大幅な順位変動があった際にも、比較的安定した検索流入を獲得できるでしょう。さらに、外部要因による売上低下などのリスクも低減できます。
ロングテールキーワードを狙うメリット
ロングテールキーワードで検索順位を上げるメリットには次のようなものがあります。
コンバージョン率が高い
2つのキーワードの掛け合わせで検索するユーザーは、そのキーワードについてより詳しい情報を知りたい人であり、ニーズがすでに絞り込まれている状態であるといえます。逆にビッグキーワードで検索する人は、その言葉について何となく知りたい人や、まだ自分自身のニーズを深く掘り下げることができていない人が多いと予想できます。
もちろんボリュームの大きいビッグキーワードで順位向上を狙うことも大切ですが、ビッグキーワードから獲得できるコンバージョン率は高くない場合もあります。それに対してロングテールキーワードはボリュームこそ小さいものの、ニーズに応えるコンテンツさえ用意できればコンバージョン率はビッグキーワードよりも高くなることが期待できるのです。
ユーザーニーズに合ったコンテンツを作りやすい
コンテンツの作成においても、ロングテールキーワードのほうがビッグキーワードよりもユーザーのニーズに合った内容を作りやすいというメリットがあります。
例えば、「チョコレート」というキーワードで検索するユーザーがどんなニーズを持っているかははっきりとはわかりません。「おいしいチョコレートについて知りたい」かもしれないし、「チョコレートの種類」について調べたいのかもしれないし、近所でチョコレートを売っている店を探しているのかもしれません。
一方で「チョコレート 歴史」というロングテールキーワードなら、ユーザーのニーズを想像することは難しくありません。チョコレートの歴史について書いたページを用意しておけば、高確率でユーザーの検索意図に応えることができるはずです。
競合サイトが少ない
ロングテールキーワードには競合サイトが少ないというメリットもあります。検索ボリュームも大きいビッグキーワードは他社も優先してSEOを行っているため、競合サイトが多く検索上位に表示させることは容易ではありません。ロングテールキーワードになるとグッと検索ボリュームが減るため、コンテンツをしっかりと作り込めば、比較的容易に検索上位に表示される可能性が高まります。
もちろん、ビッグキーワードを無視していいわけではありませんが、ビッグキーワードでの上位表示にこだわるのではなく、ロングテールキーワードで少ない流入をたくさん積み上げるほうが早く良い結果を得られる可能性はあります。
競合サイトが少ないからといってコンテンツの質を落としていいわけではありません。しっかりとした内容を発信し、一度公開した記事も最新情報を盛り込むなど精査しなければ、順位を落としてしまうこともあります。
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ロングテールキーワードの見つけ方
ユーザーニーズの高いロングテールキーワードを見つけるためには次のような方法が有効です。
Googleのサジェスト欄を使う
ロングテールキーワードを見つけるには、Google検索のサジェスト欄を参考にする方法が有効です。
サジェストとは、何かキーワードを検索窓に打ち込んだ際に表示される複合キーワードの候補のこと。例えば「チョコレート」と入れると、「チョコレート レシピ」や「チョコレート 由来」などが自動的に表示されます。これは「チョコレート」と一緒に多く検索されているキーワードが「レシピ」や「由来」であることを示しています。つまり、「チョコレート レシピ」で1記事、「チョコレート 由来」で1記事を作成すれば、ユーザーのニーズに応えることができるのです。このようにサジェスト欄をチェックすることで、適切なロングテールキーワードコンテンツをどんどん増やすことができます。
・ラッコキーワード(https://www.related-keywords.com)
無料で使える関連キーワードツールでも、ロングテールキーワードを見つけることができます。
例えば、チョコレートに関する複合キーワードを調べたいなら、「チョコレート」と入力してクリックします。すると、関連するキーワードが50音順とアルファベット順にずらりと表示されます。そのなかから、検索ボリュームが大きいキーワードを調べてコンテンツを作成していきましょう。
また関連キーワードは非常に数が多く、ジャンルもバラバラです。「チョコレート 人気店」ならチョコレートの販売店ですし、「チョコレート ヴァンパイア」は書籍名が検索上位の情報になります。同じチョコレートの関連キーワードでも、両者はまったくの別物です。自社のウェブサイトにより関係の深いキーワードをしっかり見極めて選びましょう。
自社に合ったキーワードを選ぶ重要性と選び方
無数にあるキーワードから自社に合ったものを選ぶことは非常に重要です。選んだキーワードで検索順位が上がれば上がるほど、そのキーワードが自社のイメージとして定着していくからです。とにかく露出を増やしたいからといって、あまりにも自社のブランドイメージと異なるロングテールキーワードでコンテンツを増やし続けると、長期的には良い成果を得られません。自社に合ったキーワードを選ぶことが重要なのです。
また、検索ボリュームが大きくても、「そもそも記事コンテンツが求められていないキーワード」もあるので注意が必要です。そのキーワードで検索したユーザーが何を求めているのか、想像力を膨らませてコンテンツを作成することが大切です。
ナイルでは成果獲得を追求するSEOコンサルティングサービスを提供しております。ロングテールキーワードやSEOでお悩みでしたらお気軽にご相談ください。
ロングテールSEOまとめ
以上、簡単にロングテールSEOの概要を記載しましたが、もちろん人気のあるキーワードでの上位表示対策も非常に重要ですし、成功した場合の見返りも大きいことは多くあります。ただそれだけに固執していてはSEOの本来の威力は十分に発揮されません。
ロングテールSEOは費用をかけずともちょっとした工夫で改善できることもありますので、このページを参考に実践されてみてはいかがでしょうか。
参考
ロングテールSEOの重要性を、別の角度からご紹介しています。こちらの記事も合わせてご覧ください。
[寄稿] 「検索順位で1位になる」ことがSEOの成功なのか?を、事例を踏まえて考えてみる
\SEOの疑問がある場合は、ぜひご相談ください!/
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