ホームページリニューアルのタイミング4選!安易なリニューアルはNG

ホームページリニューアルのタイミング4選!安易なリニューアルはNG

ホームページのデザインを大きく変更したい場合や、断続的に不具合が発生している場合などに、選択肢として考えられるのがホームページのリニューアルです。

ホームページのリニューアルは頻繁に行うものではないため、「何から始めていいかわからない」「本当に今やるべき?」と悩むこともあるのではないでしょうか。

リニューアルで改善できることもありますが、適切に実施しなければマイナスに働く恐れもあります。

今回の記事では、ホームページをリニューアルするタイミング、メリット、またリニューアル時に起こるデメリットを解説します。

現在のホームページに課題を抱え、改善方法を模索しているという方は、ぜひ最後までご一読ください。

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前提:サイトリニューアルは大変

前提として知っておくべき点は、ホームページのリニューアルは非常に大変だということです。

ホームページはウェブ上における企業の自宅のようなもので、自宅の建て替えと同様に簡単にはできません。

ホームページのリニューアル

例えば、ホームページのリニューアルには、下記の業務が必要です。

  • ホームページのデザインを考える
  • 必要なページと不要なページを検討する
  • 社内のさまざまなステークホルダーに確認をとる
  • ドメイン、サーバー周りを整備する
  • CMSを導入するか検討する

さらに、ホームページのリニューアルはイメージ戦略やロゴ変更など、その他の要因に合わせて実施される場合が多く、基本的に短納期になることが多いです。

また、デザインやページが大きく変わるため、ホームページのパフォーマンスにも影響が出ることもあります。プラスの影響だけではなく、マイナスの影響も起きやすく、売上が下がるケースも0ではありません。

したがって、覚悟のない「なんとなく」のリニューアルは避けるべきです。しっかりと考え込まれた、必要なタイミングでのリニューアルにはメリットがあります。

ホームページをリニューアルするタイミング4つの例

ホームページのリニューアルは慎重にするべきですが、下記のタイミングは検討段階といえます。

それぞれのタイミングを具体的に見てみましょう。

ホームページリニューアルのタイミング4選

【タイミング1】既存ページの改修だけでは改善が見込めなくなったとき

既存ページの改修ではどうしても改善が見込めなくなったときは、ホームページをリニューアルするタイミングです。

成果が上がらないからホームページのリニューアル、という安直な理由はおすすめしません。ホームページのリニューアルを実施することは時間や手間がかかる上、確実に成果が上がる保証もないからです。

例えば、ありがちなのは下記のケースです。

  • セッション数が上がらない
  • コンバージョン数が上がらない

上記の場合は、徹底的に既存コンテンツ・ページの改善を試みましょう。セッション数が上がらない場合は、内容をリライトしてよりユーザーに必要とされる価値を提供したり、コンテンツ数を増やして検索エンジンの評価を得たりすることで改善される可能性があります。

コンバージョン数が上がらない場合は、CTA周りの訴求やデザインを変更したり、入力フォームを改善したりすることがおすすめです。また、内容とキーワードが合致していない場合もコンバージョンにつながらない場合があります。

「商品名 とは」で検索するユーザーはまだ興味を持っている段階で、購入を検討しているとは限りません。コンテンツ内のCTAは問い合わせやメールマガジン登録ではなく、紹介資料のダウンロードが適切です。

このように既存ページの改修を徹底的に行い、それでも改善が見られない場合には、情報設計から見直すなど、ホームページのリニューアルを検討しましょう。

【タイミング2】ホームページに新たな機能が必要になったとき

ホームページに新しい機能が必要になった場合は、ホームページのリニューアルをするタイミングといえます。

ホームページのリニューアルをしないままでは、ホームページが正しく表示されなかったりセキュリティ対策として不十分だったりするからです。

例えば、下記のケースが考えられます。

  • ブラウザのバージョンアップへの対応
  • 脆弱性に対するアップデート
  • FLASHへの対応

特に、現在のインターネットブラウザはさまざまな種類があり、有名なソフトはGoogle Chrome、Safari、Microsoft Edgeなどです。

これらのブラウザは頻繁にバージョンアップされ、ホームページが対応していないと正しく表示されなかったり動作しなかったりする恐れがあります。

また、WordPressのようなCMSで脆弱性が発見されれば、対応するためにホームページのリニューアルが必要です。ホームページの不具合はユーザーにストレスを与えるため、早急な対応が重要です。

【タイミング3】ホームページのデザインが古すぎて、ユーザーの信頼感を損ねる可能性があるとき

ホームページのデザインには多少の流行り廃りがあり、古めかしいホームページはリニューアルが必要です。

古さを感じるホームページは、見やすさを重視するユーザーにとって親切とはいえず、不信感を募らせます。

特に、下記のケースなどです。

  • テキストばかりで画像や動画がない
  • 画像サイズが最適化されていない

ほとんどのホームページはビジュアル性に富んだ内容へと変化し、ファーストビューでバックグラウンドに動画が再生されたりわかりやすいバナーが表示されたりします。

さらに、ユーザーが使用する主なデバイスは、PCからスマートフォンへと変化しました。デバイスが変化したことで、PCでの閲覧を前提とし、スマートフォンに対応していないホームページはユーザーの離脱率が上がります。

また、SEOの観点でもスマートフォンに対応していないホームページは、不利になるアルゴリズムが存在します。

【タイミング4】既存コンテンツを闇雲に増やした結果、管理ができなくなったとき

既存コンテンツが増えすぎて管理が行き届かなくなった場合、ホームページをリニューアルしてコンテンツを整理します。

既存コンテンツが増えすぎると、ホームページそのものの構造が複雑化してしまいます。結果として、下記の状況を引き起こしかねません。

  • ユーザーが求める情報にたどり着けない
  • 古くなった情報が更新されない
  • コンテンツが重複する

特に、コンテンツを増やしすぎると情報更新の管理が困難です。通常、すべてのコンテンツをリライトすることは工数がかかるため、ある程度コンテンツを絞る必要があります。しかし、コンテンツが多すぎると絞りきれず、リライト候補を洗い出すだけでも大変な業務です。

取り扱っている商品やサービスごとに、ホームページやドメインを分けることも考えられます。ユーザーにとって不親切な状態が続く場合は、ホームページのリニューアルを実施して改善しましょう。

ホームページをリニューアルするメリット

ホームページをリニューアルするメリットは、下記の5つが挙げられます。

ホームページリニューアル5つのメリット

特に、PCやスマートフォンなどのデバイスに適したUIへ変更すれば、どのデバイスを用いて訪れたユーザーにも読みやすいホームページを提供できます。ひとつずつみてみましょう。

【メリット1】コンテンツの整理を行うことでホームページの管理運用がしやすくなる

ホームページをリニューアルすることでコンテンツを整理でき、ホームページの管理運用にかかる負担が軽減できます。

長期間ホームページを運用していると、ページや画像、動画などのコンテンツや素材が増えて管理が行き届かなくなるからです。

ホームページ運用開始時は素材やコンテンツの保管場所が決まっていても、後から「あれもこれも」とコンテンツが増えることで、保管場所は継ぎ足されます。最初から計画されていない場合がほとんどなので、ホームページの構造はどんどん複雑化するのです。

その点、ホームページをリニューアルすれば素材やコンテンツの整理整頓ができ、必要のないデータを削除できます。また、それまでに培ったノウハウを活用して、複雑化しないホームページ設計が可能です。

コンテンツを整理整頓すれば、ユーザー目線でもわかりやすいホームページとなるので、顧客満足度の向上につながります。

【メリット2】ホームページを設計し直すことで成果までの導線を見直せる

ホームページをリニューアルすることで、成果までの導線を見直せます。

そのため、コンテンツの整理整頓をするホームページのリニューアルは管理がしやすくなるだけではなく、コンバージョン数の向上にもつながります。

ユーザーにとって使いやすいホームページになれば、セッション数や滞在時間の増加が可能です。ユーザーが長くホームページを閲覧していると商品やサービスをアピールできる機会も増え、コンバージョンにつながる可能性が高くなります。

例えば、コンバージョンにつながるエース記事を用意して、複数の他記事から内部リンクを張ることでユーザーをエース記事に集めることができます。セッション数が多くなれば、その分コンバージョンにつながることも期待できるでしょう。

【メリット3】各デバイスに適したUIに変更することで可読性が上がる

各デバイスに適したUIへリニューアルすることで、可読性が上がり、ユーザーの離脱を防止できます。

スマートフォンの普及によって、PCよりもスマートフォンでインターネットを利用するユーザーが増加しているからです。

PCにのみ最適化されたホームページをスマートフォンで閲覧しようとすると、デザインが崩れたり正しく動作しなかったりしかねません。そもそも表示されない場合もあります。

また、スマートフォンで普及しているOSはAndroidとiOSですが、両者で仕様が異なる場合もあります。ブラウザの最新版に対応するだけではなく、できる限り双方のスマートフォンで動作確認をしましょう。

ホームページのデザインに不具合があるとユーザーはすぐに離脱してしまうため、未対応の場合は早急な対応が重要です。

【メリット4】デザインの変更を利用したブランディングができる

ホームページをリニューアルすると、デザインを大きく変更できるため、企業のブランディングが可能です。

特に、デザインが古くなってリニューアルした場合に顕著で、ユーザーに与えるイメージがガラッと変わります。

例えば、下記の効果が期待できます。

  • ホームページの見た目がキレイになる
  • 使いやすさが向上する
  • 洗練された印象を与えられる

特に、最新のデザインや流行のデザインを採用することで上記の効果を得られ、ユーザーにも好印象を与えられます。近年の傾向としては画像や動画など、ビジュアル面の強化が重要です。画像や動画はさまざまな内容にできるため、企業の世界観やストーリーの表現に適しています。

トレンドを調査し、企業ならではの特色を盛り込むことで、他社にない価値の提供が可能です。ユーザーファーストを意識しつつ個性的なホームページにリニューアルすると、ユーザーがファン化し、長期的な関係性の構築につながります。

【メリット5】SEOに適した設計に変更することで検索順位の向上が期待できる

ホームページをSEOに適した設計へとリニューアルすることで、検索順位の向上が期待できます。

検索順位が向上すると多くのユーザーの目に留まり、セッション数の増加につながります。そもそも既存コンテンツにSEOを施して検索上位を目指すことは重要です。しかし、コンテンツを整理しきれない場合は、ホームページのリニューアルにより根本的な改善が有効な場合もあります。

例えば、SEO(主に順位改善)に効く施策には下記の例が挙げられます。

  • 内部リンク設計の最適化
  • 表示速度の改善
  • テンプレートページの情報設計の見直し
  • タグやカテゴリの見直し など

ユーザーにとって使いやすいUIを意識し、SEO施策を実行することで上位表示が可能になる場合があります。安定した流入を図るためにも、SEOを意識したホームページへリニューアルしましょう。

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ホームページのリニューアル時に起こるデメリット3つ

ホームページをリニューアルする際に起こるデメリットは、下記のとおりです。

特に、もっとも避けたい事態は「リニューアルしてパフォーマンス・成果が下がる」場合です。順番に見ていきましょう。

ホームページリニューアル時に起こる3つのデメリット

【デメリット1】リニューアルした結果、以前よりもパフォーマンスが下がる

ホームページをリニューアルすると、結果的に以前よりもパフォーマンスが下がるケースもあり、もっとも避けたい事態といえます。

注意すべきは、順位の変動がないにも関わらず、コンバージョン数が下がる場合です。例えば、動画や画像をふんだんに使用しすぎて表示速度が遅くなったときは、ユーザーの離脱をまねきます。

また、入力フォームがどこにあるのかわかりにくい場合は、そもそもコンバージョンされません。ほかにも、以前はあったボタンがなくなるとユーザーはそのページにたどり着けなくなります。

パフォーマンス低下を避けるためにも、リニューアル前に「現状の問題点」や「どのように改善したいのか」などの目的を明確にし、リニューアル前後の差分に意識を持つことが大事です。「たかだかボタンの数1個減ったぐらいでは変わらない」とたとえ思っているならば、のちに命取りになる場合もあるのです。

【デメリット2】リニューアルが完了するまで運用が止まってしまうことがある

ホームページのリニューアルが完了するまで、ホームページのその他の改修ができなくなる場合があります。

リニューアル前後で調整内容が反映できなくなってしまうことがあるからです。

ホームページのリニューアルは、以下のように業務量がとても多いです。

  • デザイン検討・反映
  • データ移行
  • リニューアル後のプログラムに差し替え
  • リダイレクトやcanonicalなどの設定
  • リニューアル後の動作確認

ホームページの規模などにもよりますが、数日〜数週間かかってしまうこともあります。その間は、ほかの改修が止まってしまうことも考慮しながら進めなければなりません。

【デメリット3】前の状態に戻しにくい

ホームページをリニューアルしてパフォーマンスが下がったからといって、簡単に以前の状態へ戻せません。

リニューアルに伴いデータの構造を変えていることも多く、戻すにはリニューアルと同様にコストと時間が必要となるためです。

避けたい事態は、「リニューアルしてパフォーマンスが下がったけど、どうしようもないから仕方ない」というマインドに陥ることです。

この状態は、コストをかけて成果を下げた結果にほかなりません。立て直すことは簡単ではないので、やはりリニューアル前に問題の把握と改善目的を明確にすることが重要になります。そして、時には勇気を持って以前の状態に戻すことも大切です。

失敗しないためのリニューアルの流れ

ホームページのリニューアルで失敗しないためには、下記3原則の流れに沿ってポイントを押さえておくことが重要です。

特に、ホームページをリニューアルした後は、告知を行い管理体制を整える必要があります。ひとつずつ確認しましょう。

失敗しない!リニューアル3原則

ホームページをリニューアルする前にすべきこと

ホームページをリニューアルする場合は、要件定義が大切です。

要件定義とは、ホームページをリニューアルする際に、下記のような要望や条件を取りまとめておくことです。

  • どのようなコンセプトにするのか
  • どのような機能を実装するのか
  • スケジュールと予算はどれくらいか
  • サーバーやドメインの環境を変更するのか

要件定義が不十分だと、ホームページをリニューアルしても必要な機能が実装されていなかったり、想定した効果を発揮できなかったりする恐れがあります。このようにホームページのリニューアルを成功させるために、要件定義は必須条件と考えましょう。

下記の記事では、要件定義の進め方やポイントを紹介しています。要件定義を具体的に定めたい方は、ぜひチェックしてください。

ホームページをリニューアルする手順

ホームページをリニューアルする際は、下記の手順で進めていきます。

  1. 目的を明確にする
  2. 自社サイトや競合サイトを分析する
  3. 要件定義書に落とし込む
  4. サイトマップ、ワイヤーフレームを作成する
  5. サイトデザインを決定する
  6. コンテンツを制作する
  7. コーディングを行う

特に、既存コンテンツが多い場合は、ホームページの構造が複雑化している場合が多いです。そのため、要件定義が定まったらサイトマップを作成しましょう。サイトマップは、ホームページ全体の構成をまとめた一覧表で、わかりやすい構造にするためには欠かせません。

下記の記事でも、リニューアルの手順や注意点を紹介しています。効率的にホームページのリニューアルを進めたい方は、ぜひご一読ください。

ホームページをリニューアルした後にすべきこと

ホームページのリニューアルは、ホームページが完成して終わりではありません。

特に、下記の内容を必ず確認しておきましょう。

  • 不具合がないか確認する
  • ホームページをリニューアルしたことを告知する
  • SEO対応の抜け漏れがないか確認する
  • 管理体制を整えて運用する
  • リニューアルの効果検証を行う

管理体制を整えて適切なコンテンツ管理を行わなければ、ホームページ構造が複雑になり、再度ホームページのリニューアルを検討しなければならない事態に陥ります。整理整頓されたわかりやすいホームページを維持するためにも、管理体制の見直しも行いましょう。

既存コンテンツの見直しを徹底してからホームページのリニューアルに臨もう

ホームページのリニューアルは時間と手間がかかる大変な業務ですが、既存コンテンツの改修で改善できなくなった場合は実行を検討しましょう。

コンテンツの整理を行うと、管理運用がしやすくなります。また、意図を持ったデザインにすることで企業のブランディングも可能です。

コンテンツの整理をすると管理運用がしやすい

ただし、「なぜか成果が出ないから」「なんとなくかっこよくしたい」「いい感じのデザインにしたい」と安易な理由でホームページのリニューアルを進めてしまうと、リニューアル前よりもパフォーマンスが下がる危険性もあります。

リニューアル前の状態には簡単に戻せないため、要件定義をしっかりと定めてからホームページのリニューアルを実行しましょう。

なお、ナイルでは問い合わせいただいた内容をもとに、リニューアルに関するよくある質問と回答をまとめています。ホームページのリニューアルについてお悩みの方は、以下の資料をぜひご覧ください!ダウンロードは無料です。

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ナイル編集部
監修:ナイル編集部

この記事は、ナイル株式会社のマーケティング相談室編集部が監修しており、わかりやすく役に立つ記事を目指しています。編集長青木がライティング、編集、入稿の全工程をチェックしています。記事内に気になる点がございましたら、こちらよりご連絡くださいませ。

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