サブドメインとサブディレクトリの違い・使い分けについて

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SEO対策を実践する際に何かしらの理由でサブドメインの使用を考えることもあると思いますが、サブドメインとサブディレクトリ、各々どのように使い分ければ良いかと質問されることがありますのでそれに関して解説します。

ドメインについて知りたい方はこちら

そもそもサブドメイン・サブディレクトリとは何か

サブドメインとは

サブドメインとは、「https://example.com/」を本体(ルートドメイン)とした場合に、「https://sub.example.com/」の”sub”の部分をルートドメインに対するサブドメインと呼びます。

身近なサイトではYahoo!でもサブドメインでのサイト展開がされています。

  • Yahoo!JAPAN: https://www.yahoo.co.jp/
  • Yahoo!オークション: https://auction.yahoo.co.jp/
  • Yahoo!知恵袋: https://chiebukuro.yahoo.co.jp/

Yahoo!JAPANの「yahoo.co.jp」に対して、「auctions」や「chiebukuro」がサブドメインに当たります。

※実際には「www.」もサブドメインなのですがここではその議論は割愛します。

サブディレクトリとは

一方、サブディレクトリとは、「https://example.com/」を本体(ルートドメイン)とした場合に、「https://example.com/sub/」の”sub”の部分をルートドメインに対するサブディレクトリと呼びます。

身近なサイトでは価格.comで、サブディレクトリでのサイト展開がされています。

  • 価格.com : https://hoken.kakaku.com/
  • 価格.com 家電製品: https://kakaku.com/kaden/
  • 価格.com PC製品: https://kakaku.com/pc/

価格.com保険比較の「kakaku.com/」に対して「kaden」「pc」がサブディレクトリに当たります。

サブドメインとサブディレクトリの違い

これもGoogleの中で厳密にサブドメインとサブドメインの扱いがどのようになっているかは少し微妙なところもあるのですが、例えば「Yahoo!」と検索したGoogleの検索結果を見てみましょう。(2019年12月9日の検索結果です。)

Yahoo!検索結果のサイト内リンク
Yahoo!JAPANの検索結果の中にYahoo!のサブドメインのコンテンツが束ねられて表示されています。ここから、少なくとも完全な別サイトということではなく本体(ルートドメイン)と密接な関係にあるWEBサイトとして扱われていることは伺えます。

一方、今度は「価格 com」でのGoogle検索結果を見てみます。(2019年12月9日の検索結果です。)

価格comの検索結果サイト内リンク
こちらはサブドメインではなく、サブディレクトリのコンテンツが先ほどの「Yahoo!」の例と同じように束ねられて表示されます。ここだけ見ると、どちらも検索エンジンからは似たような扱いを受けている部分もあるのではないかという想像ができます。

※2019年12月9日にこのページの情報は更新されていますが、検索結果上の表示は時折検索エンジンの仕様変更により変化することもあります。記事作成時点ではこの表示をされています。

サブドメインからのリンクは外部リンク扱いか?内部リンク扱いか?

現状のGoogle サーチコンソールにおいては、対象のURLがプロパティ範囲内からのリンクであれば内部リンクと認識され、対象のURLがプロパティ範囲外からのリンクであれば外部リンクと認識されています。

参考:リンクレポート – Search Console ヘルプ

ですので、Googleサーチコンソールを起点に外部リンクか、内部リンク扱いなのかを確認することはできませんが、以前のサーチコンソールではサブドメインからのリンクは内部リンクの扱いとなっていました。

また、検索結果に同時に表示されるページ数は同一ドメインで原則は最大2ページですが、サブドメイン、ルートドメインも同一ドメイン内として扱われます。(関連性が高いと3ページ以上表示されることもあります。)

このことから、通常の内部リンクとほぼ同一の扱いであることが想像できると思います。

サブドメイン、サブディレクトリをどう使い分けるのか

基本的には、本体サイトに対して、

  • 同じテーマのコンテンツである場合にはサブディレクトリ
  • テーマや役割が異なるコンテンツである場合にはサブドメイン

という考え方で良いと思います。

 

同じテーマであれば、敢えてサブドメインを切ることで得られる特別なメリットはあまりないように思えます。Googleではサブドメイン、サブディレクトリの双方で特に大きな扱いの違いはないように感じています。従って、サイトの構造上の問題、運用上の都合などを優先してどちら(または完全に別のドメインを取得して新規の別サイトとして運営するなどの選択肢ももちろんあります)、を選択するかを検討されると良いと思います。

SEOの観点で言えば、サブディレクトリで展開している場合であれば、ドメイン内のページに対して向けられた外部リンクや、カメラのページに対して向けられた外部リンクがあった場合に、それが全て本体のルートドメインに蓄積されます。つまりサイト内でどのページでリンクを獲得しても、それが内部リンクを通じてサイト内に行き渡り、直接サイト全体の評価の向上につながるのです。

一方サブドメインとして切り分けられた場合、サブドメインに向けられた被リンクのパワーは、ルートドメインに直接蓄積されるわけではなく、リンクを通じてリンク先にページランクを受け流すという間接的なものです。つまりサブドメインのサイト一つ一つがそれぞれ強化されていかなければいけないのです。

このような理由で、特に「サイトとして切り分ける」という事情がない場合にはサブドメインよりもサブディレクトリでの展開が一般的で、SEOの観点からも望ましい場合が多いと思います。

例えば、Yahoo!JAPANは巨大なポータルサイトですが、Yahoo!知恵袋はQ&AサイトですしYahoo!オークションはオークションサイトです。Yahoo!の名を持つサイトではありますが、サイトとしての性質と目的がそれぞれ異なる独立したものですので、この場合はサブドメインで切り分けるのが自然と思います。

価格.comは価格比較サイトです。上記の例に挙げた「パソコン」「カメラ」などは、サイト内で扱う商品カテゴリにです。同じ価格比較というテーマの中で、どのコンテンツも最終的なゴールは同じで、単にそれぞれ異なる商品カテゴリを表すページですので、この場合にはサブディレクトリで同一サイト内で展開するのが良いです。

ただし、価格.comは保険カテゴリーを一部サブドメインで展開しています。

  • 価格.com : https://hoken.kakaku.com/
  • 価格.com 生命保険: https://hoken.kakaku.com/insurance/gla/
  • 価格.com 自動車保険: https://hoken.kakaku.com/kuruma_hoken/

「家電製品」「パソコン」と比較して「保険商品」はテーマが少し異なります。このように、取り扱っている情報のテーマが大きく異なる場合においては、サブドメインで活用することをお奨めします。

Yahoo!がサブディレクトリで展開しない理由

ここまでの話を読むと、サブドメインに何のメリットもないと感じる方もいるかもしれませんが、そういうことでもありません。例えばYahoo!のサイトでそれぞれをサブディレクトリで展開するとどのようなことが生じるでしょうか?

①サイト内でテーマがバラバラになる

基本的にSEOを行う上で、サイト全体として1つのテーマを持ち、各コンテンツごとに情報がテーマ別にまとまって整理されているということは基本中の基本になりますが、ポータルサイト、Q&A掲示板サイト、オークションサイト、ニュースサイト、路線情報、天気情報などが一つのサイトの中に混在していた場合、単にいろいろななコンテンツを1サイトにグチャっとまとめただけのテーマの一貫性の薄いサイトになってしまいます。

テーマやサイトとしての役割や目的、ターゲットとするユーザーがそもそも異なるので、同じサイト内で展開する必要はありません。1つのサイトで1つのテーマ、はSEOでの基本中の基本です

②アクセス解析もゴチャゴチャになる

先ほどとは正反対の意見になりますが、サイトのテーマやターゲットユーザー、サイトごとのゴール(目標)やKPIが全く異なるものをサイト内でまとめて解析することはまるでナンセンスで、それぞれ独立して解析を行わなくてはなりませんし、無理やりサイト内で解析を切り分けることもできなくはないと思いますが、あえてそうする理由はないと思います。

その他、システムの設計上の問題も大いに関わってくると思いますが、こういった理由から、Yahoo!はサブドメインでのサイト展開を行う必然性があると言えます。同じようなことは楽天などでも言えると思います。

結論

少し長くなってしまいましたが、結論としては、まずは「本体サイトのテーマの中の1コンテンツ」であればサブディレクトリで展開することにメリットが多いですし、「本体サイトとは役割や目的、サイトのテーマが異なる」場合にはサブドメインでの展開が自然です。

サブドメイン、サブディレクトリということ自体にSEO上の優劣は現在ではほとんどないように思います。どういった意図でどういうサイト運用・展開を行っていくかによってどちらを用いるかは判断されると良い思います。

 

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