スマートフォン版サイトがないのにスマホとPCで検索順位が全然違う、という事例を調べてみた

スマートフォン版サイトがないのにスマホとPCで検索順位が全然違う、という事例を調べてみた

6月に、「スマートフォンユーザーにとって著しくユーザーエクスペリエンスを損ねるような実装をしている場合、スマートフォン検索においてのみランキングを下げることがある」というような話題がありました。

※参考:Google ウェブマスター向け公式ブログ: スマートフォン向け検索でのランキングの変更について

先日、うちのメンバーに頼まれてあるクライアント様のサイトを調査してみたところ、それに近い話題で、ただちょっと特殊っぽい事例にあたりましたので紹介しておきます。

結論:スマホでは普通に見れるけどGooglebot-Mobileには不適切な転送設定されていた

ざっくり言いますと、「通常のスマホブラウザでは問題なくレスポンスが返されてサイトが閲覧できるのに、スマートフォンのUAを持ったGooglebot-Mobileに不適切なリダイレクト、具体的には『全てTOPページへ転送』のような設定がされていた」という状態でした。

と言われても何のこっちゃピンと来ないという方も多いと思いますので簡単に解説していきます。

解説

まず状況としては、

  • 少し前からスマホ検索でのみ検索結果に表示されなくなった
  • でもスマホサイトもないし、スマホでの閲覧も問題なく出来る
  • 変なリダイレクトがかかってたりする様子もない
  • PCサイトでは問題なく検索トラフィック伸びてるのにスマホだけ激減してる

という感じで、最初は検索結果のバグかテストか何かかな?とも思ったのですが、それなりの期間そういう状態だったのでそういうわけでもなく、何かしら致命的な問題があるはずと思って改めて調べてみたわけですがしばらくの間は良く分からんという感じでした。

ようやく思い立ってFetch as Googleで投げてみた

ちなみにFetch as Googleって何、という人のために言うと、「Googlebotがどういう風に情報を取得しているのかを確認できる、ウェブマスターツールの機能」です。こんな感じです。

ウェブマスターツール左メニュー「クロール」から「Fetch as Google」の機能を選び、URLを指定してクローラの種類を指定する
こんな風にURLとクローラーを指定すると、

Googlebotが受け取る情報がそのまま表示される
こんな風にクローラーが受け取る情報を表示してくれます。(↑はテストなので気にしないで下さい)

さて話を戻しますが、ChromeでUAとかいじくりながら色んなUAでアクセスしてみても全部通常に見れて、冒頭の記事にあるように「スマホ閲覧に苦しいくらい表示が遅い」なんてこともないし、何だろうなあと思いながら色々見てたのですが、「あ、Googlebotで見てない」と気付いてウェブマスターツールでFetch as Googleで投げたんですね。

そうしたら案の定、スマホUAを持ったGooglebot-Mobileでアクセスすると「リダイレクトループになる」とか「全てのURLがTOPページにリダイレクトされる」的な感じになっていました。Fetch as Googleで取得した情報は以下のようなものでした。

HTTP/1.1 302 Found
Date: Wed, 13 Nov 2013 11:36:07 GMT
Server: Apache
Location: http://www.**********.jp/
Keep-Alive: timeout=15, max=99
Connection: Keep-Alive
Transfer-Encoding: chunked
Content-Type: text/html; charset=iso-8859-1

<!DOCTYPE HTML PUBLIC “-//IETF//DTD HTML 2.0//EN”>
<HTML><HEAD>
<TITLE>302 Found</TITLE>
</HEAD><BODY>
<H1>Found</H1>
The document has moved <A HREF=”http://www.***********.jp/”>here</A>.<P>
</BODY></HTML>

※この辺りの見方についてはHTTPステータスコードについての記事を参考にしていただければと。

まとめ

「スマホ版のサイトを持ってないなら、変な仕様になってスマホ検索結果で変な結果になることはないはずなんだけどなあ」というところでちょっと先入観ありましたがあくまで情報を取得してるのはGoogleのクローラーなのですからそちらでチェックしないといけないですね。

あまり汎用的ではない話題だと思いますが、ここ最近だけでも数回、スマートフォン検索での検索結果が下がった、などの相談を頂きましたが、どれも不適切なリダイレクトなどの初歩的な設計ミスが何かしら発生しているという状態でした。

そもそも冒頭にあるような話題をキャッチアップしていなかった人は必ず知っておくべき事項ですし、こういう細かな設定ミスでもトラフィックに重大な影響を与える可能性もあるということで、きちんと予備知識として再確認をしておけると良いですね。

※追記※ 11/21

11月15日(金)にこのリダイレクトミスを修正した結果、20日(水)時点でスマートフォン検索のランキングが正常に戻りトラフィックも回復していることを確認いたしました。Googleのインデックスへの反映にはそこまで時間はかからないようですね。

ナイル株式会社 土居

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著者紹介

土居 健太郎(どい けんたろう)
土居 健太郎(どい けんたろう) 取締役

東京大学工学部を2度の留年を経て休学し、復帰すること無く中退。その後フリーターとして飲食店で働くも、ひょんなことから2009年ナイル株式会社に参画。2010年よりWebコンサルティング事業部 事業部長としてWebコンサルティング事業の立ち上げに従事。その後執行役員を経て、2015年、取締役に就任。「Appliv」にもサービスリリース時よりSEO/サービスグロース面から携わる。著書に「10年つかえるSEOの基本」がある。

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