サンクスページとは?作成方法から実践に役立つ7つの活用アイデアも紹介

サンクスページとは?作成方法から実践に役立つ7つの活用アイデアも紹介

サンクスページとは、購入や登録などの手続きが完了した際に表示するページです。成約後に表示されるサンクスページは、工夫次第でリピーター獲得やファン化も期待できる重要な役割を持ちます。

そこで本記事では、サンクスページの概要やBtoC・BtoBそれぞれに合った施策アイデアを中心に解説します。広告やランディングページに加えてさらなる施策を打ちたいという方はぜひ最後までお読みください。

サンクスページの作成にあたり、そもそもウェブサイトがコンバージョンできる状態になっているかも見直したいところです。

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サンクスページとは

前述のとおり、サンクスページとは、会員登録や商品購入などの何らかの成約後に、提供側から成約者へ感謝を伝えるページを指します。

BtoCであれば、Amazonや楽天などECサイトの購入後に表示される画面が一例です。BtoBの場合は、資料請求・セミナーの申し込みから問い合わせまでさまざまなシーンに用います。

サンクスページは、自社に何らかの関心を寄せてアクションを起こした人だけに表示されるページです。そのため、工夫次第ではクロスセルやリピーター獲得などの売上アップにもつなげられます。

サンクスページを設定する3つのメリット

ここで、サンクスページを設定するメリットを以下の3つ紹介します。

サンクスページを設定する3つのメリット

メリット1 顧客に安心してもらえる

まず紹介するメリットは、「顧客に安心感を与えられる」という点です。

例えば、問い合わせフォームに入力後、手続きが正常に完了したのかどうか、返信がいつどのように返ってくるのかがわからないと相手は不安になってしまいます。そこで、サンクスページで以下のようなメッセージを伝えます。

  • 正常に処理が完了したこと
  • ○営業日までに返信する旨
  • 受付完了メールが来ない場合の連絡先

顧客が「また利用しよう」という気持ちになるには、先を見越した対応で安心してもらうことが必要です。企業が顧客と信頼関係を構築できれば、リピーターやファンの獲得に役立ちます。

メリット2 関連する商品やコンテンツを訴求できる

前述のとおり、サンクスページを訪れるユーザーは、すでにアクションを起こしているため、自社への興味関心が高い状態です。つまり、その状態で適切な誘導をすれば、リピート率アップやサイト回遊へとつなげやすくなります。

具体的な例は、以下のとおりです。

  • ECサイトの場合、商品購入完了のページで関連商品の紹介や次に使えるクーポンを提供する
  • BtoBの場合、問い合わせ後完了ページで、関連情報やお役立ち情報、自社コンテンツを紹介する

このように、工夫次第でお礼だけで終わらせずさまざまな効果を期待できます。

メリット3 コンバージョン計測ができる

3つ目のメリットは、コンバージョン測定としての役割です。前提として、サンクスページは、購入や問い合わせなど何らかの成約(=コンバージョン)したユーザーにしか表示されないページです。

そのため、サンクスページに配信した広告の成果を測定するタグ(=コンバージョンタグ)を設定することで、自社のサイトに訪れた人のうち何人がコンバージョンしたのかがわかります。

さらに、過去にサイトに訪れたことがあるユーザーに対して広告を表示する「リターゲティング広告」でも配信リストに活用できます。

コンバージョンタグを使用すれば、以下3つのリストを作成できるので、各リストの温度感に合わせて表示する広告を変えることが可能です。

【A】商品ページを閲覧した人:全訪問者

【B】サンクスページを閲覧した人:購入者

【C】AーB=未購入者

なお、リターゲティング広告についての詳細は、以下の記事をご一読ください。

サンクスページを作成する4つのステップ

次は、サンクスページを作成する際の以下4つのステップについて紹介します。

工程

概要

具体例

ステップ1 構成を決める 何の目的のために、どのような要素を盛り込むかを決める
  • リピーター獲得のために関連商品の紹介・クーポンを発行
  • サイト滞在時間を伸ばすために関連コンテンツへの誘導
ステップ2 導線を設計する どのようなメッセージで、どこへ誘導するか決める
  • 購入者限定クーポンを表示し、購買意欲を刺激する
  • 使い方やお役立ち情報を案内し、SNSやコンテンツへと誘導する
ステップ3 デザインを決定する ターゲットの年齢・性別や興味・関心などに合わせて、デザインを決める
  • 女性向けにパステルカラーで統一する
  • 高級感を演出するため、シンプルなデザインにする
ステップ4 解析データをもとに改善する アクセス解析をもとに改善点を見つけ、改善する
  • フォームの使いやすさ、項目の多さを見直す
  • バナーや文言を改善する

まずは、サンクスページを何のために使い、どのような要素を盛り込みたいかというような目的と構成を明確にします。サンクスページの閲覧後に、次の行動を起こしたくなるような誘導文を入れることがポイントです。

また、サンクスページは一度作ったら終わりではなく、アクセス解析をもとに改善点を見つけ出し修正していく必要があります。サイト全体の改善ステップについては、以下の記事を参考にしてください。

BtoCサンクスページの施策アイデア4選

サンクスページは、業界・業種によってさまざまなパターンがあります。そこでまず紹介するのは、BtoCのサンクスページにおける以下4つのアイデアです。

なお、BtoCのサンクスページでは、商品購入完了ページを想定しています。では、それぞれ見ていきましょう。

サンクスページの施策アイデア4選

アイデア1 自社コンテンツへのリンクを設置

1つ目は、自社が運営しているコンテンツへのリンクを設置する施策です。商品を購入した後のユーザーに対し、より自社を知ってもらう目的で行います。

  • 自社で運営しているブログやオウンドメディアのURLを設置
  • メールマガジン登録の案内
  • LINE・InstagramやYouTubeなど、自社のSNSへ誘導する

誘導する際は、上記のように「次のセールのお知らせ」や「お役立ち情報」「商品の具体的な使い方」など、顧客にとってのメリットをアピールすると効果的です。

アイデア2 クーポンの付与

商品購入者限定のクーポンを発行するアイデアもあります。ECサイトのリピーター獲得に効果的です。

なお、クーポンは「購入後○日まで」と期限を設けると限定感が増し、より購買意欲を刺激できます。購入者が思わず次に何を買おうか想像するような要素を、盛り込みましょう。

アイデア3 SNSでのシェアを促す

3つ目のアイデアは、ユーザーが購入したことをSNSでシェアするためのボタンを設置する方法です。クリックするだけで投稿画面に移行できれば、購入して気持ちが高まったユーザーがすぐに投稿してくれる期待ができます。

なお、アジャイルメディア・ネットワーク株式会社の「SNSのクチコミが購入・来店に与える影響調査(2022年)」では、モノやサービスの購入検討時に最も影響を受けるのは、「SNS検索」で偶然みつけた投稿であるという結果が出ています。

そのため、商品の購入を検討しているほかのユーザーの目に留まれば、新たな顧客となり得ます。なお、SNSのシェアボタンはユーザーが選べるように複数のSNSを用意すると、より投稿しやすくなるのでおすすめです。

アイデア4 関連商品・コンテンツを紹介

購入した商品と関連するほかの商品やコンテンツを紹介する方法も、BtoCでは有効です。関連商品が表示されれば、ユーザー自身がまだ見つけられていない類似商品を提案することができます。

例えば、大手ECサイトのAmazonの購入完了画面では、ほかの商品ページを見たくなる工夫がされています。具体的には「ユーザーが購入した商品の関連商品」や「閲覧履歴などから興味にもとづく商品」を紹介するような仕組みです。

このように、ユーザーへ積極的に商品やコンテンツの提案ができればリピート購入へとつながります。さらに、「自分に必要な商品を扱っているブランド」のように信頼を得ることも可能です。

なお、ユーザーへ自社の魅力を伝えるには、広告の遷移先として設定するランディングページも重要です。ナイルではヒアリングから改善まで一貫して対応する「ランディングページ制作サービス」をご用意していますので、「購入からリピーター獲得までのばしたい」とお考えの方はこちらからお気軽にご連絡ください。

BtoBサンクスページの施策アイデア3選

ここでは、BtoBで活用できるサンクスページの施策アイデアを、以下の3つ紹介します。

サンクスページの施策アイデア3選

BtoBの場合は、資料請求や問い合わせ獲得が主なコンバージョンと考えます。では1つずつ見ていきましょう。

アイデア1 資料DLのサンクスページから「問い合わせ」へつなげる

最初に紹介するアイデアは、資料ダウンロード後のサンクスページから「問い合わせ」につなげる施策です。ダウンロードした資料に関連する悩みや、ユーザーがよく抱える課題を明記し、自社なら解決できると訴求します。

問い合わせへとつなげるには想定されるターゲットを明確にすることが重要です。ターゲットが曖昧なままでは、悩みを言語化できません。悩みがわからなければ既存の顧客からヒアリングするなど、自社に対する興味関心を高められる施策を打ちましょう。

アイデア2 サンクスページで、メールマガジン登録やウェビナーを訴求する

BtoBのサンクスページでは、メールマガジンの登録案内やセミナー・ウェビナーへの参加を促すことも有効です。サンクスページを見ているユーザーは自社に興味関心のある状態なので、その場で簡単に登録できるメールマガジンの訴求は特に高い効果が期待できます。

案内する際には、押し売りにならないよう「業界の最新トレンドを配信」や「お役立ち情報をわかりやすく解説」など、ユーザーにとって有益な情報を得られることを伝えましょう。

ユーザーが欲しい情報を得られるとわかれば、「自社の課題を解決できるのでは?」と期待してもらえるため、商談のきっかけを作れます。

アイデア3 サンクスページに、電話番号を設置する

サンクスページに自社の電話番号を設置することもおすすめです。前述のとおり、アクションを起こした後に連絡がないと、「間違った手続きをしていないだろうか」「上司にどのように報告しておけばいいのだろう」と、ユーザーが不安になります。

そこで、問い合わせ先を記載しておくことで、もし正常に手続きができていなくても、電話で問い合わせるなど、ユーザーが必要な行動を考えられます。

なお、問い合わせにいち早く対応するために、インサイドセールスの導入を検討するのも1つの手です。インサイドセールスとは、社内にいながら顧客へとアプローチしていく内勤型営業のことです。

わざわざ問い合わせをしてくれる顧客とのつながりを追ってアプローチしていくことで、商機を得られるケースがあります。

もしサンクスページの作り方がわからない、自社に合った施策がわからないことでしたら、お気軽にナイルまでご相談ください。

サンクスページを作成するときの2つの注意点

No

注意点

概要

1 noindex・nofollow設定にする
  • サンクスページはGoogleの検索エンジンに登録する必要がないため、検索結果に載せない
  • リンク先を検索エンジンにクロールさせない
2 サンクスページに内部リンクを設置しない
  • メニューやサイドバーなどに意図しない表示で読者を困らせない

サンクスページは、限定的に表示するページであり、検索結果に表示する必要のないページです。Googleの検索エンジンに登録されないよう作成時にnoindex(ノーインデックス)nofollow(ノーフォロー)設定を行いましょう。

インデックスされると、検索した人による閲覧が可能です。もしサンクスページにタグを設置しCVを計測していた場合、検索した人の閲覧も「CVした」とみなされ正しい計測ができません。

また、意図しない表示で読者を困らせないため、サンクスページ内への内部リンク設定は不要です。特にWordPressを使っている場合は、メニューやサイドバーなどにも表示しないように確認しておきましょう。

なお、内部リンクの最適化に関しては以下の記事でまとめていますので、あわせてお読みください。

サンクスページを有効活用してリピート率アップを図ろう

サンクスページは、顧客が何らかのアクションを起こしてくれたことに対する感謝を伝えるページです。加えて、ほかの商品やコンテンツへと誘導することで、リピーターの獲得やほかのコンテンツへつなげることができます。

一度作って終わりにするのではなく、アクセス解析をもとに改善し、長期的に顧客とつながりを持てるページにしましょう。

なおナイルではサンクスページを含めたサイト全体のコンバージョンを改善する支援をおこなっております。累計2,000社以上支援実績があり、採用倍率100倍を超えた優秀なコンサルタントが貴社の集客強化に向けて伴走させて頂きます。

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編集者情報

金子 光
金子 光(かねこ ひかる)
新卒で楽天グループ株式会社に入社。
営業管理として40人規模のチームをマネジメント。その後社員3人のベンチャー企業に入社し新規事業立ち上げを経験。
現在はナイルのマーケティング相談室編集長として、Webマーケティングに従事している。
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監修者情報

ナイル編集部
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2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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