人材業界のWebマーケティングで気をつけたいSEOの考え方

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人材業界のWebマーケティングで気をつけたいSEOの考え方

人材業界は、景気や社会情勢の変化に影響されやすい市場でもあり、人材獲得競争を勝ち抜くには優れたWebマーケティング施策が不可欠だといえます。

ナイルではさまざまな業界のWebマーケティング支援を行っています。今回は、人材業界において、Webマーケティングで気をつけたい「SEOの考え方」について解説します。

 

この記事のポイント

  • 求人サイトのSEO対策は上位サイトを中心に熾烈な競争下にある
  • 膨大なページに優先順位をつけてクローリングさせるページを決めることが必要
  • 社内理解を得て求人数を確保した上で、コンテンツのオリジナリティを追求する

 

求人サイトのSEO施策は難易度が高い

 

まずは、人材業界のビジネスモデルを確認しておくと、「求人媒体」「人材紹介」「人材派遣」の大きく3つがあります。

 

  • 求人媒体…企業の求人情報をWebや紙面に掲載して求職者を募る
  • 人材紹介…求人企業に求職者を紹介する成功報酬型ビジネスモデル
  • 人材派遣…自社に登録した人材を企業のニーズに応じて派遣する

 

今回のコラムでは、Webの「求人媒体(求人サイト)」を扱います。人材業界は、正規雇用と非正規雇用で分けて考えられることが多いですが、求人媒体で見ると、すべての雇用形態を網羅した「総合求人サイト」から、アルバイトや人材派遣・人材紹介など「テーマを絞ったサイト」まで幅広く存在しています。

 

求人サイトのSEO対策は、上位サイトを中心に熾烈な競争下にあります。情報量とユーザー数で圧倒的な優位にある大手のサイトはSEOに非常に強く、後発サイトが3ヵ月、半年、といった短期間で追い抜くのは非常に困難と言わざるを得ません。そのため、以下の点をWebマーケティングの担当者がしっかり理解し、腰を据えて取り組むことが大切です。

  • 短期間で成果を出すのは難しく、1、2年かかることも珍しくない
  • 大手サイトに追いつき、追い抜くのは難易度が高い
  • 取り組みが長期化することを踏まえて、施策を考える必要がある

 

人材業界におけるSEO施策の流れ

 

では、具体的な人材業界のSEO施策について確認していきましょう。大きく2つのSEO施策を意識することをおすすめします。

 

人材業界2

①ページに優先順位をつけて効果的なクローリングを目指す

1つの職種に対する求人の募集対象地域を限定せず全国に展開した場合、ページ数が一気に増えます。

例えば、「マーケティング担当者」の求人を全国に展開すると、エリア、職種・業界、条件で掛け合わせると、一覧で表示されるページ数はゆうに1,000万を超えるでしょう。ところが、検索エンジン上の情報を巡回して認識するクローラーが1日にクローリングする件数はそれほど多くありません。100万件を超えてクローリングすることはほとんどないのです。

効果的にクローリングさせるため、次に挙げるような観点からページに優先順位をつけるべきです。

  • どこを起点にクローリングさせるか
  • クローラーに評価させたい重要なページ、よく更新されるページはどこか
  • ハブになっているページはどこか

トップページから求人の詳細ページまでの導線設計を行って、内部リンクとXMLサイトマップを活用してクローリングを効率化しておきましょう。

 

②関係する他部署を巻き込む体制をつくる

求人情報のデータベース部分は、違う企業だとしても業界や職種の類似点が多く、どうしても同じような内容になりがちです。他社と差別化するには、企業側に追加情報を依頼するか、求人サイト側が企業にヒアリングするか、いずれかの方法で記事系のコンテンツを追加し、独自色をプラスすることをおすすめします。

後者の場合、クライアントとの折衝は営業が担当するケースが多いため、マーケティング担当者と営業担当者がしっかり連携できる体制を整えたいところです。「なぜやるのか」「やる価値はどこにあるのか」という目的意識を共有できるといいでしょう。

事業部や部署の間が縦割りになっている組織では、WebマーケティングやSEO施策の取り組みについて、部門を横断した横串のプロジェクトとして展開できるのが理想的です。他部署を巻き込める雰囲気づくり、体制づくりから取り組む必要があるでしょう。

ユーザーに求められる求人サイトとは?

では、求人サイトで成果を出すためには、具体的にどうすればいいのでしょうか。「ユーザーが求める情報を網羅する」「求人情報のオリジナリティを追求する」といった2つのポイントを押さえる必要があります。

ユーザーが求める情報を網羅する

ユーザーの期待を裏切らないためには、求人サイトの情報を充実させる必要があります。ユーザーが条件検索したときに、興味のある求人情報がヒットすることが重要です。そのために、さまざまな業界・職種の求人情報を増やさないといけません。

営業にリソースを割いて新規案件の獲得を増やす、キュレーションサイトのように情報を集めてくる仕組みを取り入れる、といった方法が考えられます。ターゲットとその検索軸に沿った十分な案件数を担保しましょう。

求人情報のオリジナリティを追求する

検索ボリュームが多い「東京都 求人」「品川区 求人」といったエリアワードでは、上位サイトに勝つことができません。Web上に掲載されている求人情報を検索してまとめる方法でも、太刀打ちできないでしょう。

しかし、後発のサイトは、すべての分野で先行サイトに勝つ必要はありません。業界や職種を絞るといったように、ターゲットの検索軸にあった求人数を担保してみてもいいでしょう。そこから、徹底してオリジナリティを追求し、ニッチ化することでシェアの確立を目指しましょう。

ただし、費用対効果を考えたとき、Webマーケティングよりも広告費にコストをかけ、営業力を強化することに注力すべきケースもあります。後発のまだそれほど集客力がないサイトで、成約課金で実績を出しながら少しずつ掲載課金にしていくビジネスモデルの場合、SEOにこだわらず広告やリスティングから成約につなげることを意識してもいいでしょう。

インハウスか?アウトソースか?気をつけること

人材業界の場合は、自社にWebマーケティングの部署があっても、コンサルティングが入るケースが多く、インハウスのみで進めるケースはほとんどありません。自社だけでは最新情報のキャッチアップに限界があるほか、ノウハウ不足でデータベースの実装に失敗する懸念があるからです。

基本的には自社組織でWebマーケティングの指標を持って取り組みつつ、自社のリニューアルの際の監修や全体設計、コンテンツ制作のリソース部分などをアウトソースするケースが多いでしょう。

SEOをアウトソースで進める場合は、パートナーになるコンサル会社と目標やゴールを確実に共有しておきましょう。営業部との関係性やWebの運用体制、営業体制など、社内の体制をコンサル側にインストールしておくと、施策の方向性が明確になりやすく、実装までがスムーズです。

あわせて、競合サイトの情報、およびGoogle検索から無料で求人を検索できる「しごと検索(旧Google for Jobs)」に表示されているデータの収集を進めておきましょう。

求人数の確保とオリジナリティの追求がカギ!

求人サイトのWebマーケティングは、求人数を確保した上でオリジナリティを追求し、確実なSEO対策でシェアを獲得する流れが基本です。ノウハウやリソースが不足している場合はもちろん、リニューアルの方向性やリニューアル後のSEOに不安がある際は、コンサル会社をディスカッションパートナーにして最善策を探りましょう。

 

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記事監修

宮澤 徹(みやざわ とおる)

久保 瞭也(くぼ りょうや)

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