静的ページとは?静的コンテンツのメリット・デメリットについて

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静的ページとは?静的コンテンツのメリット・デメリットについて

サイトを運用していると静的ページと動的ページという言葉を聞くことがあると思いますが、自分のサイトがどちらに当てはまるか説明できない人もいるのではないでしょうか。

今回は静的ページについての基礎知識や、メリット・デメリットについて解説します。これを読み終えた頃には、自分のサイトがどちらなのか分かるようになっているはずです。

\疑問や不明点はお気軽にご相談ください!/

意味:静的ページとは

静的ページとは「いつ誰が閲覧しても表示内容が変わらないWebページ」を指します。

それに対し、動的ページは「ユーザー側の状況などによって表示内容が変わるWebページ」を指します。

例えば、ECサイトなどは動的サイトであることが多いです。Amazonのようにその人の購入履歴や閲覧履歴によって表示内容が異なるページをイメージしてもらえれば、分かりやすいと思います。

静的ページのメリット

ユーザー側のメリット

ユーザー側のメリットは、一般的に動的ページよりも静的ページの方が表示速度が速いことが挙げられます。

動的コンテンツを利用する際には、Webサーバ上でプログラムが実行されるので、プログラムの実行を行うCPUなどに負荷がかかります。

それに対して、静的コンテンツを利用する際にはWebサーバは要求されたデータをブラウザに返すだけなので応答速度が速くなります。ただし、画像のサイズの最適化・ソースの記述内容の最適化・キャッシュの使用により動的ページを静的ページの表示速度ほどにすることも可能です。

事業・運営側のメリット

①動的ページと比較して、セキュリティ対策を行いやすいこと

動的ページを利用する場合には、データベースをサーバー上に設置する必要があるので、常に厳重なセキュリティ対策をする必要があります。それに対して、静的ページはファイルをローカルに保存するため、サーバーのセキュリティ対策は比較的行いやすいと言えます。

②サーバーの費用を抑えることができること

1つ目の事業・運営側のメリットで述べたとおり、静的ページは動的ページに比べサーバーで行う処理が少ないため、サーバーにかかる費用を抑えることができます。

③サーバーダウンしづらいこと

動的ページがアクセスされる度にページが生成されるのに対し、静的ページはアクセスしても生成されているページを表示するだけです。つまり、ページにアクセスが集中した際に静的ページの方がサーバーダウンする可能性が低くなります。

ご不明な点は、下記のボタンよりお気軽にご相談ください。

静的ページのデメリット

ユーザー側のデメリット

ユーザ側のデメリットは、動的ページがユーザーに最適化されてページが表示されるのに対して、静的ページはユーザーに決まった内容のページしか表示できないことです。

事業・運営側のデメリット

①共同作業による複数人管理が難しいこと

ローカルに保存されたファイルを共有して使うこともできますが、最新バージョンでないファイルを更新してしまうといったことが起こる可能性があります。

②リアルタイムな情報を反映しにくいこと

静的ページは生成されたページを表示するため、リアルタイムに情報を反映する場合には、頻繁にページを生成する必要あります。そのためリアルタイムに情報を反映する場合には、動的ページより静的ページのほうがメンテナンスコストがかかります。

静的/動的ページとSEO

静的/動的ページのうち、どちらかが順位が上がりやすいといったことはありません

しかし、検索エンジンのレンダリング※1に関しては、JavaScriptなどを実行しなくて良い分、静的ページの方がクロール~レンダリングはされやすいです。スクリプトを実行しない分、時間がかからないからです。

もちろん、動的ページがレンダリングされないというわけではないのですが、様々な動的要素を詰め込むと、レンダリングされないリソースなども出てくるため、そういう意味では静的ページの方がクロール~レンダリングの負荷は低いと言えます。

※1レンダリング…クロールした情報をベースにページ(HTML)を表示する工程。とても簡単に説明すると、ユーザーがブラウザで見ているページ(HTML)と同じものをGooglebotが生成するイメージ

補足

ここまで読んでいただいて、「静的ページの方がいいかも!」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、サイトのすべてのページを静的ページにするということは、「すべてのページの完全な状態のHTMLを用意しなければならないこと」を意味します。これは、数十ページ規模のサイトであれば実現できるかもしれませんが、ECサイトなどのページ数が多いサイトをすべて静的ページで実現させるのは、開発を考えた際に現実的ではありません。

  • サーバーサイドでレンダリングを行うことで、コンテンツ表示が安定しやすいサーバーサイドレンダリング(SSR)
  • 必要箇所のみサーバーと通信し、高速なページ遷移を実現するシングルページアプリケーション(SPA)
  • ビルド時にHTMLを生成することで、ブラウザからのリクエスト時に静的ページを返すことができる静的サイトジェネレーター(SSG)

など、ページの表示安定性や、表示速度を早める手法が様々あるため、動的か静的かだけでなく、自社ビジネスに合った手法を取り入れましょう

まとめ

静的ページは、ユーザから見ていつでも表示内容が変わらないWebページを指します。それに対して、動的ページはユーザから見て状況次第で表示内容が変わるWebページを指します。

静的ページのメリットは表示速度の速さ、セキュリティ対策のしやすさ、サーバーダウンしづらいことなどが挙げられます。逆にデメリットはユーザーに最適化されたコンテンツが表示できない、共同作業による複数人管理が難しいことなどがあります。

Webサイトの検索エンジン最適化(SEO)について詳しく知りたい方はこの記事も読んでみてください。

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編集者情報

大澤 心咲
大澤 心咲
新卒でアクセンチュア株式会社を経て、2018年ナイル入社。
コンサルタントとして大手企業SEO戦略策定・コンテンツマーケティング支援を担当。
現在はナイルのマーケティングとセールスの統括マネージャーとして従事。
著書:「ひとりマーケター成果を出す仕事術

監修者情報

ナイル編集部
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2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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