レスポンシブ広告とは?メリットから効果を最大化する運用のポイントまで解説

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レスポンシブ広告とは?メリットから効果を最大化する運用のポイントまで解説

レスポンシブ広告とは、ユーザーの閲覧するデバイスやブラウザの画面サイズに応じて自動的にサイズやレイアウトを調整してくれる広告手法のことです。本記事では、レスポンシブ広告の基礎的な知識からメリット、入稿・設定方法、効果を最大化させるためのコツまでを解説します。

なお、ナイルではレスポンシブ広告も含め、あらゆるウェブ広告の運用支援を行っています。無料の資料をご用意していますので、お気軽にダウンロードしてご覧ください。Web広告運用サービス紹介資料

レスポンシブ広告とは

上述のとおりレスポンシブ広告とは「パソコンやスマートフォンなど、ユーザーのデバイスやブラウザごとに、デザインや内容を自動で調整して配信する広告」のことですレスポンシブデザインという技術が応用されています。

レスポンスデザインとは、画面サイズが異なるデバイスに合わせ、ページのレイアウトやデザインを柔軟に調整すること

 

例えば同じ広告でも「スマートフォンでは小さなテキストのみ」「パソコンでは大きな画像付きで表示」「このユーザーにはこのテキストを使う」というように、ユーザーに応じて自動的に最適な表示に切り替えてくれます。広告の視認性も高くなるため、クリック率が高くなるのが特徴です。

「レスポンシブデザイン」について詳しく知りたい場合は、こちらの記事をご覧ください。レスポンシブデザインとは?SEO効果や特徴を解説


レスポンシブ広告 2つの種類

レスポンシブ広告には「レスポンシブディスプレイ広告」と「レスポンシブ検索広告」の2つの種類があります。以下、どのような違いがあるのかを解説します。

レスポンシブ広告 2つの種類

種類1 レスポンシブディスプレイ広告(RDA)
種類2 レスポンシブ検索広告(RSA)

種類1 レスポンシブディスプレイ広告(RDA)

レスポンシブディスプレイ広告(RDA、Responsive Display Ads)は、Google広告が提供する「広告の掲載面に合わせてレイアウトやサイズを自動的に調整してくれる配信手法」です

入稿した5つのアセット(広告見出し、説明文、画像、ロゴ、動画)を自動的に組み合わせ、ユーザーにとって最適な形や内容に整えて表示をしてくれます。個人ブログなどのウェブサイトのほか、YouTubeやSNS、Gmailなどさまざまなところに掲載されます。

種類2 レスポンシブ検索広告

レスポンシブ検索広告(RSA、Responsive Search Ads)は、リスティング広告の一種で「事前に設定した複数の見出しと説明文を自動的に組み合わせて表示する配信手法」です。広告の見出しと説明文を登録しておくと、ユーザーの興味関心と関係性が高いと考えられる組み合わせを自動で選別し、テキスト形式で表示をします。

こちらもユーザーが使用しているデバイスに最適な文字数に調整してくれるほか、ユーザーに関係性が高いと判断した組み合わせで広告を表示するため、クリック率が高まるなど広告効果を向上させることが可能です。

以前はGoogle広告のみの対応でしたが、2021年にYahoo!の検索広告でも同様の利用が開始されています。

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レスポンシブ広告を活用する4つのメリット


レスポンシブ広告の活用で得られるメリットは次の4つです。それぞれ詳しく解説します。

メリット1 自動で表示内容を調整してくれるので、広告制作の手間が減る

レスポンシブ広告は、アセットの設定をしておけば自動で最適な形に組み立ててくれるため、広告制作の工程を削減できます

パソコン、スマートフォン、タブレットなどデバイスごとに広告原稿を用意する必要もなく、しかもパーツを納品するだけで入稿もできるため、非常に取り入れやすい広告だと言えます。

メリット2 掲載先が増えるので、表示されやすくなる

2つ目のメリットは、掲載先が増える点です。レスポンシブ広告なら、ユーザーのデバイス画面に合わせて自動で表示を最適化してくれるため、さまざまなサイズの広告枠に対応が可能です。その結果、配信先が増え、広告の表示回数が増加します。

メリット3 ユーザーごとに最適な内容が表示されるため、クリックされやすい

また、クリック率が上がるのもメリットです。レスポンシブ広告は、機械学習によりユーザーごとに関連性の高い内容を組み合わせてくれます。そのため、クリックがされやすくなります。

実際にGoogle広告の「レスポンシブ検索広告」の成功事例として、家具のECサイトがレスポンシブ広告を導入した結果、広告クリック率は96%増加、売上は3,000%以上増加したなどの好事例が紹介されています。効果が気になる方は参考にご覧ください。
レスポンシブ検索広告を使ってクリック数とコンバージョン数を増やす

メリット4 リスティング広告としての評価が高まる(レスポンシブ検索広告)

4つ目のメリットは、リスティング広告として評価が高まる点です。

レスポンシブ検索広告は、リスティング広告の一種です。レスポンシブ検索広告の機能がユーザーの検索キーワードと「関連性の高い広告原稿」を生成してくれることで、リスティングの評価が高まり、露出が増えやすくなります

広告ランクが上がって競争力が高まれば、露出も増え、より多くのクリックが期待できます。リスティング広告のロジックを詳しく知りたい方は、こちらの記事をあわせてご覧ください

レスポンシブ広告の入稿・設定方法

ここからはGoogle広告を例に、レスポンシブディスプレイ広告とレスポンシブ検索広告、それぞれの入稿・設定方法を解説します。

レスポンシブディスプレイ広告

まずは、レスポンシブディスプレイ広告の入稿・設定方法を見ていきましょう。

入稿規定

レスポンシブディスプレイ広告の入稿規定は以下のとおりです。各入稿規定に従って、アセットを作成し登録してください。

項目

規定

個数

画像(横長)※必須

600×314(1.91:1)以上

※推奨は1200×628

最大15枚

画像(スクエア)※必須

300×300(1:1)以上

※推奨は1200×1200

最大15枚

ロゴ(横長)

512×128(4:1)以上

※推奨は1200×300

最大5個

ロゴ(スクエア)

128×128(1:1)以上

※推奨は1200×1200

最大5個

広告見出し ※必須

半角30文字(全角15文字)

最大5個

長い広告見出し ※必須

半角90文字(全角45文字)

最大1個

説明文 ※必須

半角90文字(全角45文字)

最大5個

会社名 ※必須

半角25文字(全角12文字)

最終ページのURL ※必須

行動を促すフレーズ

自動または選択

参考:Google広告 ヘルプ レスポンシブ ディスプレイ広告を作成する
※ファイル形式は、「JPG」「PNG」「GIF」のいずれか
※ファイルのサイズは、「画像(横長・スクエア)が5120KBまで」「ロゴ(横長・スクエア)が5120KBまで」

設定手順

レスポンシブディスプレイ広告の設定は、以下の手順で行います

レスポンシブディスプレイ広告の設定手順

手順1 [広告]タブ > [+]ボタン > [レスポンシブディスプレイ広告]をクリック
手順2 任意のキャンペーンと広告グループを選択
手順3 必要な項目を入力し保存

詳しい手順はGoogle広告のヘルプで動画付きで紹介されています。解説を参照しつつ、入稿作業を進めましょう。

参考:Google広告 ヘルプ レスポンシブ ディスプレイ広告を作成する

レスポンシブディスプレイ広告

続いて、レスポンシブ検索広告の入稿・設定方法を紹介します。


入稿規定

レスポンシブ検索広告の入稿規定は次のとおりです

種別

入稿可能数

文字数

広告見出し

3〜15個

30文字以内

説明文

2〜4個

90文字以内

表示URL

0〜2個

15文字以内

参考:Google広告 ヘルプ レスポンシブ検索広告についてGoogle広告 ヘルプ テキスト広告について
※文字カウントは、「全角および半角カナ:2文字」、「半角英数記号:1文字」です。
以上の入稿規定を守り、アセットを作成してください。

設定手順

レスポンシブ検索広告の設定方法は以下のとおりです

レスポンシブ検索広告の設定手順

手順1 [広告とアセット]タブ > [+]ボタン > [レスポンシブ検索広告]をクリック
手順2 見出しを最低3個、説明文を最低2個、配信URLを設定し保存

デフォルトの設定の場合、設定したアセットがどこに表示されるのか、または表示されないのか配信されるまでわからない状態です。表示位置を固定したい場合は、ピンボタンをクリックし固定したい場所を選ぶことで固定できます。

レスポンシブ広告の効果を最大化する5つのコツ

ここからはレスポンシブ広告を運用し、効果を最大にするためのコツを5つ紹介します。

コツ1 ターゲットを明確にする

まず重要なのが、ターゲットを明確にして絞り込むことです。自社の製品やサービスに興味を持っているのは、どのような層なのか、年齢や性別はどうなっているのかなど、ペルソナを設定してアセットを登録しましょう。これによりムダなクリックを防ぎ、費用を抑えることが可能です。

コツ2 アセットのパターンは多めに登録する

アセットのパターンを多めに登録するのもコツの1つです。例えばレスポンシブディスプレイ広告では、動画やロゴも用意をして登録をしておくことでより掲載先で視認性が高まり、クリックが獲得しやすくなります。

また、レスポンシブ検索広告でも、見出しや説明文のパターンは多めに登録しておくことをおすすめしますGoogle広告によれば、レスポンシブ検索広告では、広告ごとに最大3つの広告見出しと2つの説明文が選ばれます。そのため、最低でも「見出し3個」「説明文2個」は設定しておくようにしましょう。

コツ3 異なるテイストのアセットを登録する

レスポンシブ広告は機械学習をもとに、アセットを組み合わせてユーザーに最適な広告を組み立てます。

そのため、異なるテイストのアセットを登録しておくと組み合わせのバリエーションの幅が広がり、さまざまなユーザーに適した広告を表示しやすくなります。見出しや説明文を作成する際には、それぞれに差分が大きく、異なるテイストのものにするのがおすすめです

コツ4 1広告グループにつき、1つのレスポンシブ広告を設定する

Google広告では、レスポンシブ広告の有効な設定数は「1広告グループに3つまで」となっていますが基本的には「1広告グループにつき、1つのレスポンシブ広告」で設定をしましょう

これにより、レスポンシブ広告同士で表示回数を奪い合って効率が悪くなるリスクを回避できます。また、レスポンシブ広告だけを設定してしまうと、どの要素が広告の効果に寄与したのか正確に把握できなくなり、結果の分析が複雑になってしまう可能性もあるので注意しましょう。

コツ5 必ず効果検証を行う

レスポンシブ広告を配信したら、放置せずに必ず効果検証を行いましょう。配信した後は結果の分析を行い、配信先やペルソナの設定は最適なのかなど、改善点がないかを確認してください。成果が良い広告アセットは維持し、悪い広告については広告文の差し替えを行ってPDCAサイクルを回すことが大切です

レスポンシブ広告を活用する2つの注意点

最後に、レスポンシブ広告を活用する際の注意点を2つお伝えします。

レスポンシブ広告を活用する2つの注意点

注意点1 審査がある
注意点2 分析・検証がしづらい

注意点1 入稿審査がある

レスポンシブ広告には、ユーザーにとって「安全で適切」な広告かどうかを判断する審査があります。しかも、リスティング広告と比べて審査が厳しい傾向にあり、以下のような場合、審査で落ちてしまう可能性があります。

入稿審査で落とされやすい原稿の例

  • アダルトやギャンブルなど取り扱いに注意を要するカテゴリーである
  • 商標侵害や、ユーザーに誤解や不快感を与えるリスクのある広告である
  • 言い回しが似通っていたり重複していたりする

ただ、広告の効果は高いので、商材的に不可能というわけではないのであれば、諦めずに広告掲載基準やポリシーを参考に設定するのをおすすめします。詳しい要件はこちらをご覧ください。レスポンシブ広告の要件

注意点2 分析・検証がしづらい

レスポンシブ広告は現時点では「分析・検証がしづらい」という弱点があります

例えばレスポンシブディスプレイ広告の分析機能では、アセットごとのクリック率やコンバージョン率の数値を見ることができません。「最良」「良」「低」といった評価での検証になり、定量的な検証がしづらい点は理解しておきましょう。

ただ、改善は進んでいて「レスポンシブ検索広告」は、2024年より分析情報が追加される見込みです(2023年5月よりベータ版のテストが開始されています)。改善後は「クリック数」「クリック率(CTR)」「コンバージョン数」「コンバージョン率」などが確認できるようになります。詳しく知りたい場合は、こちらをご覧ください。Google広告 ヘルプ レスポンシブ検索広告の分析情報について

レスポンシブ広告を活用して集客につなげよう

レスポンシブ広告は、ユーザーにあわせて最適な原稿を調整してくれる便利な広告です。広告の表示回数やクリック数もアップが期待できますので、ぜひ集客の手法として積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。

なおナイルでは、広告を活用する際に知っておきたい「CPAを下げるためのアイデア集」を無料で配布しています。「そもそもの運用型広告の改善ポイント」「CPAを下げるために実施できる施策」など押さえるべきポイントを紹介していますので、ぜひお気軽にダウンロードしてください。


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編集者情報

大澤 心咲
大澤 心咲
新卒でアクセンチュア株式会社を経て、2018年ナイル入社。
コンサルタントとして大手企業SEO戦略策定・コンテンツマーケティング支援を担当。
現在はナイルのマーケティングとセールスの統括マネージャーとして従事。
著書:「ひとりマーケター成果を出す仕事術

監修者情報

ナイル編集部
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2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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