【失敗回避】SEO業者に依頼する前に知るべき予備知識と失敗事例

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【失敗回避】SEO業者に依頼する前に知るべき予備知識と失敗事例

自社でSEO対策を進めることが困難な場合や、既存のSEO対策で成果が出ない場合、SEO専門業者に依頼することが選択肢として挙げられます。

しかし、専門業者に依頼すれば、必ず成果が出るわけではありません。専門業者に依頼して成功することが多い一方で、失敗したケースもあります。

そこで本記事では、「SEOの外部への依頼で失敗することを避けたい」と考える方に向けて、SEO業者に依頼する前に押さえておくべき予備知識や、良いSEO業者を選ぶコツを紹介します。また、ナイルに寄せられることが多い、SEOを依頼して失敗した事例と対策もまとめていますので、ぜひお読みください。

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SEO対策の依頼前に知っておくべきこと

SEO対策の依頼をする前には、最低限の予備知識が必要です

予備知識がないと、業者や施策の善し悪しを判断できません。その結果、成果が見込めない施策しかできない業者と契約し、予算を無駄使いしてしまうリスクも考えられます。

また、社内稟議を通すためには決裁者が納得できる説明をする必要があります。そのためにも、一定の知識をつけることは欠かせません。

SEO対策を依頼する前に知っておくべき予備知識は、下記の3つです。ひとつずつ見ていきましょう。

SEO対策を依頼する前の3つの予備知識

SEO対策は「効果が出るまでに時間がかかる」

SEO対策は、施策を行ってすぐに効果が出るものではありません。

新規のプロジェクトの場合、効果が出るまで1年以上かかることがあります。また、すでにある程度取り組んでいる場合でも効果が明確になるまで半年はかかります。

SEO対策を開始してすぐに効果が出ないからといって、1ヵ月や2ヵ月で業者や施策を変更してしまうと、正確な効果検証が出来ない上、また1からスタートすることになります。

SEO対策において「なかなか効果が出ない」というのは、よくあることなので、ある程度の期間は見守るスタンスが大切です。「効果がすぐには出ない」という事実を認識し、持続的な取り組みと観察を継続する姿勢が大切です

SEO会社によって「依頼できる業務内容が異なる」

SEO業者によって、得意とする施策が異なります。

例えば、提供されるサービスには下記のようなものがあります。

SEO業者によって提供されるサービス

自社でSEO対策を進める場合はコンサルティングサービス、外部委託を考えている場合はコンテンツ制作が可能な業者が望ましいでしょう

SEO業者によって対応できる施策が異なるため、「その業者が具体的にどのような施策を提供してくれるのか」を重視することも大切です。料金だけでなく、提供されるサービスや提案の内容も吟味して判断するようにしましょう。

料金が高くても、その分しっかりと成果につながる施策を行ってくれるなら費用対効果が高くなりますし、料金が安くても施策が成果に繋がらないなら費用対効果は低くなります。

どのような施策を提供できるのかを事前に確認し、自社に適した業者に依頼することが大切です。

ブラックハットSEOを行う業者への依頼は避けるべき

ブラックハットSEOを行うSEO業者も存在しますが、そのような手法はルール違反にあたります。そのため、不正な手段を用いるSEO業者への依頼は避けるべきです。

ブラックハットSEOとは、Googleのガイドラインに反したSEO対策で、下記のような手法が該当します

【ブラックハットSEOの手法】

  • 外部リンク購入
  • キーワード乱用
  • 隠しテキスト
  • コピーコンテンツ
  • 自動生成コンテンツの大量公開

短期的に検索順位が上がる場合もありますが、ほとんどの場合、検索結果からの除外、インデックスの削除といったペナルティを受けます。

このようなペナルティを受けた場合、検索結果に表示されなくなるため、検索エンジンからの流入が0になり、これまでSEOに使ってきた時間や費用などが無駄になってしまいます。

一度ペナルティを受けると、再びそのサイトで検索上位を取るのは非常に困難です。つまり、ブラックハットSEOは、仮に成果が出たとしても、長期で見ると損害をもたらすデメリットにしかならないので避けるようにしましょう

SEO業者に依頼する際は、その業者がブラックハットSEO提案してこないかを事前相談の際に確認することが重要です。

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SEO対策を依頼する業者選びに失敗した事例

SEO対策を外部に依頼し、失敗した事例を6つ紹介します。

SEOの依頼で失敗した事例

上記6つの失敗事例は、実際にナイルへ相談が寄せられたことがある内容です。対策も併せて紹介します。

失敗事例1 検索順位が上がらない

SEO対策を専門業者に依頼したとしても、検索順位が必ず上がるわけではありません。主な原因は、SEO業者の力不足です。

検索順位を上げるためには、検索エンジンがWebサイトを評価する仕組みを把握していなければなりません。この検索エンジンが評価する仕組みは、日々変化しています。過去には、大きなアップデートで評価基準が大幅に変わり、それまで有効だった手法の効果がなくなったケースもありました。

そのため、過去に素晴らしい実績を残している業者に依頼しても、ノウハウが時代遅れであれば検索順位はなかなか上がりません。検索順位を上げられる業者を選ぶためには、依頼する側もSEOの知識を身につけ、業者が行っている施策が古くないか判断する必要があります

最近の例で言うと、「キーワードの含有率」や「記事の文量の多さ」などを指摘して提案してくる業者などは怪しいでしょう。やみくもにキーワードを詰め込むことや記事の文量を多くすることは現在のSEOでは効果がなく、どれだけ検索意図に対して密度の濃い情報が発信できるかが非常に重要だとナイルは考えています。

また、「検索順位を確実に上げられる」と断言する業者は避けるのが無難です。SEOに詳しい企業ほどSEOの難しさを理解しているため、「自社が担当すれば検索順位を確実に上げられる」とは言い切れません。

業者を選ぶ際は、「検索順位を上げられそうか」ではなく、「常に最新のSEO情報を追っているのか、実践し続けているのか」を確認しましょう

失敗事例2 どのような施策を行っているのか不透明

依頼する側のSEOの知識が乏しい場合、SEO業者が実施する施策の内容が不透明になることが多いです。 特にサイト制作や改善の作業は専門知識が必要であるため、何をどのように変更したか把握することは容易ではありません。

SEO業者には実装した施策について説明を求めるようにしましょう。もし説明を避けるようであれば、施策を行っていない可能性も考えられます。

どのような施策を行ったのか、どういう結果が予測されるのかなどを、定期的に報告してくれそうな業者を選びましょう

失敗事例3 解約後、内部対策を元に戻される

中には解約後に実装した内部対策を元に戻すといった、悪質な行為をする業者も存在します。

依頼する側のSEOの知識が乏しい場合、証拠を出すことが難しく、場合によっては泣き寝入りすることもありえるでしょう。

このような事態を防ぐには、実装した施策などを定期的に報告してくれて、わからないことは丁寧に説明してくれるSEO業者を選ぶことが重要です

契約前の商談で、報告の頻度はどうか、質問に丁寧に答えてくれるかなどを確認しましょう。

また、契約書にしっかりと目を通すことが重要です。依頼する側が不利になる内容が記載されていないか確認しておきましょう。

失敗事例4 ブラックハットSEOを実行しGoogleからペナルティを受ける

SEO業者が無断でブラックハットSEOを実行し、自サイトにGoogleのペナルティを与えられてしまう失敗事例があります。

例えば、自作自演の被リンクを集めたり、ツールで自動生成したコンテンツを公開したりなどです。

こういったブラックハットSEOを行ってしまうと、サイトがペナルティを受けて検索結果から除外され、検索流入が0になる可能性があります

一度ペナルティを受けると回復させることは非常に困難です。ブラックハットSEOを行う業者と契約しないためにも、提案方針や実績を確認するようにしましょう。

ブラックハットSEOを実践する業者はペナルティのリスクが高いため、長期的な契約を維持する企業は少ない傾向にあります。また、悪い口コミが多いことも予想されますので、口コミも確認してみましょう。

安易に業者にSEO対策を丸投げにせず、施策を行う前に必ず連絡してもらうことや、依頼する側も施策の内容を理解してから実行してもらうことも大切です

失敗事例5 記事コンテンツの質が悪く、修正工数がかかる

依頼先が制作したコンテンツの質が悪く、修正に工数がかかってしまったという相談が、ナイルによく寄せられます。

多くのSEO業者は、コンテンツ制作の際に校閲までせず原稿を出すため、納品されたコンテンツに多くの修正が必要になるケースがあります

例えば内容に誤りがあるといった質が悪いコンテンツをそのまま公開しても、検索エンジンからの評価を得られません。また、読者が間違った情報を信じてしまい、自社に対する信用を損なう可能性もあります。

特に金融業界や不動産業界など、内容の誤りが致命的になりやすい業界では、コンテンツの質に細心の注意を払う必要があります。

契約前にコンテンツの質を確認することはできませんが、SEO業者に「自社の分野での実績があるか」を確かめることで、業界の事情などを踏まえたコンテンツを作成してもらえる可能性が高くなります。また、校正や校閲を行っているかも確認しておきましょう。

失敗事例6 知見がたまらず内製化できなかった

SEO業者に依頼し続けると中長期的な外注コストがかさんでしまうため、内製化するのもひとつの方法です。

SEOを内製化することで、外注先とのコミュニケーションコストも削減できます。また、社内にSEOのノウハウを蓄積できるため、新たなブランドやサービスを展開する際、自社でSEOメディアを運営して集客や売上につなげられます。

しかし、SEO業者に依頼してもノウハウが溜まるとは限りません。多くのSEO業者は、なるべく長くコンサルティングがしたいと考えています。ノウハウを共有すると仕事がなくなってしまうため、出し惜しみするケースがあります。

内製化を目指したいなら、まずSEO業者が「自社の体制構築もサポートしてくれるか」「内製後の支援も行っているか」を確かめることが大切です。その上で、内製化支援の具体的な内容やスケジュールを提案してくれるSEO業者を選ぶことをおすすめします。

SEO対策を依頼する際のステップと注意点

SEO対策を依頼する際、無策で業者を探すことはおすすめしません。また、業者を選定する際は、押さえておきたい注意点があります。

そこで、SEO対策を依頼する際のステップと注意点を紹介します。

SEO対策を依頼する際のステップ

ステップ1 大まかな「目標とそれに伴う予算」を決める

SEO対策を依頼する際には、到達目標とそれに伴う費用(予算)は決めておきましょう。

業者に「これくらいの予算でどのくらいの効果が出せる?」と聞いても、目標やサイトの状況次第で回答が変わるので話が進みません。

そのため、予算だけではなく、どのくらいの成果が欲しいのか、目標を決めておくことが重要です

また、SEO専門の業者は、「固定費用型」か「成果報酬型」のどちらかの料金体系であることがほとんどです。

SEO業者の料金体系

「固定費用型」は、対策の成果に関係なく固定額を支払う料金体系で、月単位で契約するのが一般的です

一方、「成果報酬型」は、依頼時に決めた目標を達成するごとに費用が発生します

よくある例としては、対象のキーワードで10位以内にランクインした場合、その順位を維持する日数にもとづいて費用算定されるケースがあります。

SEO対策の費用相場を、下記の記事で解説しています。費用相場を知ると目標や予算を考えやすくなりますので、ぜひご覧ください。

また、目標や予算と併せて費用対効果についても押さえておくといいでしょう

下記の記事では、費用対効果の測定に使われる指標「ROI」について解説しています。ぜひご一読ください。

ステップ2 注力したいキーワードを決めておく

大まかな目標とそれに伴う予算と併せて、注力したいキーワードも事前に決めておきましょう。

注力したいキーワードを明確にしないまま見積りを取ると、SEO業者にとって都合のよいキーワードをすすめられる可能性があります。例えば、自社の売上や資料請求などのコンバージョンではなく、検索上位の狙いやすさが優先されてしまうケースです。

キーワードを決める際のコツは、「月間検索数」と「狙っているコンバージョン」への近さ」を考えることです

月間検索数が多いキーワードで上位を獲得できると、検索エンジンからの流入が増加します。しかし、コンバージョンにつながらなければ目的は達成されません。

そこで、コンバージョンへの近さも加味して、多くの流入とコンバージョンが獲得しやすいキーワードを選定できます。

キーワード選定の際に覚えておきたいのがロングテールキーワードです。ロングテールキーワードとは、3語程度の単語を組み合わせた、月間検索数が多くないキーワードのことを指します

月間検索数が多くないため競合が少なく、検索上位を狙いやすい傾向にあります。加えて、1語や2語のキーワードよりも読者のニーズがわかりやすいため、コンバージョンが獲得しやすいです。

例えば、「英語 勉強」よりも「英語 勉強 アプリ おすすめ」というキーワードの方が、検索したユーザーが得たい情報が明確なため、コンバージョンに近いといえます。

ステップ3 実績などをよく見て依頼先を選定する

ここからは、SEO業者を選ぶステップに入ります。

まずは、SEO業者をリストアップしましょう。具体的には、各業者の実績や成功事例を確認し、自社の目的を実現できそうか判断します。実績や成功事例を事前に確認することによって、自社の依頼した内容の成功確度を測ることができます

実績を確認する際は、下記のポイントに注目しましょう。

  • 自社と同じ業界や業種の実績があるか
  • YMYL領域での実績があるか
  • SEO業者自身が運営するオウンドメディアの実績があるか
  • 継続率が高いか

自社と同じ業界の実績を見るだけではなく、SEO難易度の高いYMYL領域での実績を見ることで、その会社の実力がわかります

また、継続率も必ず見ておくようにしましょう。継続率が高い企業は顧客満足度が高い傾向にあり、短期契約を好むブラックハットSEO業者を避けられます。

SEO業者は実績をすべて公開しているわけではないため、相談時にも実績を確認するのがおすすめです。

ステップ4 具体的な「数値目標はSEO会社と協議」する

SEO対策を行った前後の変化は数値で計測できるため、効果の「見える化」が可能です

主な指標としては、「検索順位」「自然検索経由セッション」「自然検索経由コンバージョン数」などがあります。

この効果計測は、SEO対策の方向性や料金に絡むことから、SEO対策業者と綿密にすり合わせをしておかないとトラブルの原因になりかねません。

業者に丸投げではなく、関係者間で閲覧できるレポートを作成し、定期的に計測を確認しながら意見交換を行うようにしておきましょう

ステップ5 「3種類のSEO対策」をメインに依頼する(内部対策・外部対策・コンテンツSEO)

SEO業者との打ち合わせでは、対象となるサイトの調査・分析などを行い、SEO対策の方向性を決めていくことになります。

具体的に依頼する業務内容は、主に以下の3つです。ひとつずつ解説します。

1. SEOの内部対策

SEOの内部対策とは、基本となるHTMLタグの最適化やURLの正規化などを指します。テクニカルな部分でサイトの調整などを行うため、技術的な知識や専門的なスキルが必要となります。

主な目的としては、Google検索エンジンのクローラーに自サイトの情報を的確に認識させ、インデックス登録を促し、検索結果の上位を得ることです。

具体例として、下記の項目が挙げられます。

【SEO内部対策の例】

  • 階層構造の改善
  • 内部リンクの最適化
  • タイトルの最適化
  • hタグ・alt属性などの改善
  • メタディスクリプションの最適化
  • パンくずリストの設置
  • URLの正規化

このような対策をして、検索エンジンの評価を受けるときに減点を防ぎます。内部対策を正確にしなければ、高品質なコンテンツを発信しても適切に評価されません

SEOの内部対策は、検索結果の上位表示を目指すうえで欠かせない対策です。詳しいSEOの内部対策は、下記の記事でも解説しています。ぜひご覧ください。

2. SEOの外部対策

SEOの外部対策とは、高品質の他サイトから外部リンク(被リンク)を獲得する対策のことです

被リンクは「サイトの人気票」のようなもので、自社コンテンツがWeb上で注目を集めている証拠にもなり、順位にも影響する要素となります。そして、被リンクの質も重要で、サイトの品質が高いリンクほど、検索エンジンに高く評価されます。

「Google が掲げる 10 の事実」では、「4. ウェブ上の民主主義は機能する。」で、下記のように被リンクの説明をしています。

PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。この手法なら、新しいサイトが増えるたびに情報源と投票数が増えるため、ウェブが拡大するにつれて効果も高まります。

引用:Google が掲げる 10 の事実(Googleについて/Google)

この、Googleが評価する被リンクは、あくまで「自然に獲得した」ものでなければなりません。自作自演のリンクを作成する行為は当然「ルール違反」となり、ペナルティを受けるリスクがあります

SEO業者からの、「被リンクを使って順位アップを狙いましょう」といった提案には注意をしましょう。

詳しいSEOの外部対策は、下記の記事でも解説しています。ぜひご覧ください。

3. コンテンツSEO

コンテンツSEOとは、定期的に「コンテンツ(記事)」を発信・更新することで、検索順位の向上を狙う施策です

コンテンツを作成して検索エンジンの評価を高めますが、何よりも重要なのは、「ユーザーのニーズを満たす」ことです。良質なコンテンツであれば、検索エンジンから評価され、検索結果画面でも上位に表示される可能性が高くなります。

また、コンテンツを経由してユーザーとの接点が生まれるため、自サイトやオウンドメディアへの流入が増えるでしょう。

しかし、質の高い記事を継続して発信することは非常に難しいです。人的リソースの確保だけではなく、キーワード選定など「SEOライティング」といった専門的なスキルも求められます。

しかも、その時々の検索結果のトレンドを追いながら、検索エンジンに評価される形にコンテンツを改良していく必要もあります。成果を出すまで時間がかかるため、自社で継続的に記事を発信し続けることが難しいようであれば、外注したほうが得策です

SEOライティングについては、下記の記事で詳しく解説しています。上位表示させるためのコツも紹介していますので、ぜひご覧ください。

また、下記の記事ではコンテンツSEOのメリット・デメリットについて紹介しています。

外部へ依頼する前にコンテンツSEOがどのようなものかさらに詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

ステップ6 SEO対策の「依頼期間には余裕を」持たせる

SEO対策は検索エンジンの評価が絡むため、比較的時間がかかりやすい傾向があります。

期待する効果が出るまでには、最低でも半年ほどかかると認識しておきましょう

また、施策を実行する前段階で「方向性確定までの期間」「コンテンツ制作に必要な期間」も必要です。成果に対する焦りは禁物です。依頼する期間は余裕を持って設定しましょう。

もちろん、定期的なチェックが目的のスポットでの依頼は別ですが、成果につなげるためにも1~2ヵ月での判断は避けることをおすすめします

良いSEO業者に依頼するためのコツ

良いSEO業者に依頼するためにはコツがあります。リサーチの段階と相談に乗ってもらう段階で、意識しておきたい観点を2つずつ紹介します。

コツ1 会社の規模や費用だけで選ばない(リサーチ)

SEO業者に依頼する際は、複数の業者に相見積もりをとりましょう。業者の規模とSEOのレベル感は比例しないため、「大きな会社だから安心」という理由で一社に決め打ちすることはおすすめしません

また、費用だけを比較して業者を決めるのも避けるべきです。費用が安くても、成果が得られなければ意味がありません。成果が上がらないばかりか、業者に作成してもらったコンテンツの質が低く、修正に多くの手間がかかってしまう可能性もあります。

会社の規模や費用は比較しやすい項目ですが、あくまでも比較対象のひとつでしかありません。業者選びで比較したいポイントは、この後のコツ2〜4で紹介します。

コツ2 業者が運営するサイトの実績を確認する(リサーチ)

各業者へコンタクトする前に確認しておきたいのが、業者が運営するサイトの実績です。

SEO業者は、集客やリード獲得のために、自社でサイトを運営しているケースが多いです。そのサイトで結果が出ていれば、SEOに関する知識や実力が十分であるといえます

SEO業者が運営するサイトの実績を確かめる方法は、主に2つあります。

1つ目は、SEOの分析ツールを使う方法です。有料ツールを使うことになりますが、各サイトが作成しているコンテンツのキーワードや検索順位がわかります。

2つ目は、SEO業者がコンテンツを作成していそうなキーワードで、実際に検索する方法です。例えば「SEO」に関連するキーワードや、「オウンドメディア」に関連するキーワードで検索します。

実際に検索して、サイトがなかったり、成果が出てなかったりする業者は避けるのが無難です

なお、ナイルでは「ナイルのマーケティング相談室」というオウンドメディアを運営しており、SEOやマーケティング関連のキーワードでコンテンツを作成しています。支援実績は2,000社を超え、その一部を導入事例として公開していますので、下記からご覧ください。

SEOコンサルティング事例一覧はこちらから

コツ3 提案の具体性や現実性を考える(相談)

SEO業者に相談する際に確認しておきたいのが、提案内容の具体性や現実性です。特に作業内容や費用、目標となる数字、スケジュールなどが具体的・現実的かに注視しましょう。

優良なSEO業者は、契約前でも具体的な数字やキーワードを提案する傾向にあります。具体的な提案は知識があってこそできるものです。

反対に、曖昧な提案はあまり知識がなくてもできます。例えば、「目標である問い合わせにつながりやすいキーワードを中心に記事を作成しましょう」という提案なら、SEOに詳しくない人でもできます。

曖昧なまま商談が進む場合は、疑問や不安に感じたことを質問してみてください。質問しても納得のいく回答が得られない場合、思い切って候補から外すことも検討しましょう

SEOを専門業者に依頼する際は、SEOの知識やスキルだけではなく、相性も重要です。相性が悪いと、施策の共有やコンテンツの修正などにおいて、コミュニケーションコストが増えてしまいます。また、意思の伝達ができておらず、認識の齟齬がある状態でSEOの施策が進んでしまう可能性もあります。

SEO対策は、自社と依頼先がチームになって進めていくことで成果が出るものなので、「この人(この業者)と一緒にSEOに取り組みたい」と感じる業者に依頼するのが理想です。

コツ4 記事の制作体制が整っているか確認する(相談)

記事制作がどのような体制で行われているのかも確認しましょう。提案内容が良かったとしても、実際に記事を制作する体制が整っていなければ、スケジュールどおりに進みません。コンテンツ作成が進まず、目標達成が遠ざかってしまう恐れがあります。

また、記事制作をクラウドソーシングや別の制作会社に依頼しており、中抜きしていることもあります。スケジュール面だけではなく、記事のクオリティにも影響する可能性があるため、記事の制作体制も確認しておくことがおすすめです。

加えて、事前に実務担当者と面談し、スキルや知識を確認しておけることが理想です。SEO業者の実績が豊富だった場合でも、担当者レベルでは知識が不足しているケースも想定されます。

SEO施策を一緒に進める際の窓口となるのは実務担当者なので、契約前に紹介してもらいましょう。

なお、ナイルでは無料の相談を受け付けています。「SEOの悩みを聞いてほしい」「まずは話をしたい」という方も歓迎していますので、下記より問い合わせください。

SEO対策を依頼するメリット

SEO対策を業者に依頼すると、実施コスト+コンサル費用はかかりますが、その分大きなメリットが期待できます

依頼した際のメリットを、ひとつずつ解説していきましょう。

SEO対策を依頼する3つのメリット

なお、下記の記事では外部へ依頼する場合の注意点についても紹介しています。ぜひ併せてご一読ください。

メリット1 SEO対策における「最短ルートでの道筋」が明確になる

SEO対策を専門業者に依頼すると、最短ルートでSEOの効果を出すことが可能です。

実績のある業者なら、経験にもとづく適切なアドバイスを受けることができ、最短でのSEO成功への道筋を提案してくれます

社内でSEOに取り組むよりも、専門業者に依頼した方が短期間で成果が現れるので、費用対効果の面でも大きなメリットがあります。

メリット2 「自社のリソースを使わず」にSEO対策を進めていける

Webサイトを検索結果の上位に表示させるには時間を要するため、専門的な知識を備えた者による適切な対応が必要となります。

社内の人的リソースの維持・強化するのは、コストと労力が必要です。

しかし、SEO対策を外注すれば、新たに専任者(正社員等)を採用したり、専門知識を持ったメンバーを採用する必要はありません

外注によって自社のリソースを抑えてSEO対策を進めていけるのは、時短で取り組む手法のひとつともいえます。

本来注力すべきコア業務に集中できるのも、SEO外注の大きなメリットです

メリット3 SEO対策の「ノウハウとアップデート情報」が得られる

SEO対策はトレンドの移り変わりが激しいため、自社だけで取り組んでいると「競合他社に遅れをとっているかもしれない」と不安になってしまいがちです。

Googleが頻繁にアップデートを行う中、自社で最新情報を常にチェックし、適切な対処を行うのは困難です

SEO業者は基本的に複数のサイトを担当しているため、SEO対策を外注することで、定期的に最新情報を手に入れられることは大きなメリットでしょう。

また、外注業者とはいえ、SEOの専門家と二人三脚で対応を行うため、担当者のスキルアップにもなります。

専門業者と上手に付き合っていくことで、自社のレベルアップにもつながるのです

SEOの最新情報は、下記の記事をご覧ください。詳しく解説しています。

SEO依頼のデメリットは「コミュニケーションの難しさ」

SEO対策を外部業者に依頼するデメリットには、コミュニケーションの難しさがあります

SEO対策を効果的に進めていくにはコミュニケーションが不可欠ですが、外注する分、コミュニケーションの回数が増えてしまいます。

例えば、Googleの検索アルゴリズムが変動して自サイトの順位や流入数が変わったら、上司から現状と今後について聞かれるでしょう。

担当者自身でも変動の内容を確認しつつ、SEO業者にアルゴリズムの変更内容や今後の対策を確認し、上司に報告する必要があります。

内製でやれば上司だけで済みますが、外注する場合は上司と業者との間に立ったコミュニケーションが必要です。上司と業者の双方が理解しやすいように伝えるための工夫も求められます。

コミュニケーション面におけるSEO依頼のデメリット図解

さらに、業界の知識製品・サービスを理解してもらう過程にも、コミュニケーションの難しさがあります。

SEO業者は、あくまでSEOの専門家です。また、コンテンツの作成にはライターや編集者が関わりますが、指導が必要になることもあります

業界の知識や製品・サービスへの理解を深めてもらうには、時間がかかるでしょう。また、新しい製品・サービスが出るたびに最新情報を伝えて、理解してもらう必要もあります。

コミュニケーションの回数が増え難しくなることは、SEO対策を外注業者に依頼するデメリットといえるでしょう。

SEOを依頼し成功した事例

ここからは、ナイルへご依頼いただき、SEO施策に成功した事例を3つ紹介します。

事例1 ローンチから2年で月間100万セッション達成 | 株式会社トライアルカンパニー

トライアルカンパニー事例

株式会社トライアルカンパニーは、スーパーマーケット「トライアル」を全国展開している企業です。

以前は、チラシをメインで集客していましたが、新聞の購読率が年々減少傾向にあり、オフラインの集客に課題を感じていました。そこで、新しい顧客層へのアプローチも目指してオウンドメディア「トライアルマガジン」を立ち上げました

外注先選びで重視していたのは、「誰が編集長になるのか」と「どういう向き合い方をしてくれるか」の2点です。生活に寄り添うスーパーマーケットのメディアを立ち上げるため、「きちんと生活感がある人に編集長を務めてほしい」という思いがありました。

オウンドメディアの立ち上げにおいて、まず実施したのが、ユーザー調査やコンテンツ戦略の策定です。トライアルに来店しているお客様にヒアリングしたり、競合の調査をしたりして、オウンドメディアのコンセプトや目的を設定しました。

その上で、シーズンごとに需要が高くなる記事を制作することで、ローンチから2年で月間100万セッションを達成しました。中でも、「数の子の塩抜き」を紹介した記事は、公開してすぐに検索順位の1位を獲得し、半年後には17万クリックを獲得しました。

PV数の推移

また、これまでのトライアルの顧客層であった60代だけではなく、20〜40代の新しい顧客層へもリーチできるようになっています。

この案件・類似案件を担当したメンバー

 加藤 直子

加藤 直子(かとう なおこ)

・主に女性向けメディアのコンテンツ制作を担当。担当メディアではローンチから約2年で月間100万セッション達成などの実績を持つ
・一般情報誌、ムック本、ウェブメディア等の制作、編集経験があり、コンテンツ制作の造詣が深い

事例2 後発メディアでも半年で月10万セッションに | 第一生命保険株式会社

第一生命保険株式会社事例

第一生命保険株式会社は、2021年にオウンドメディア「ほけんの第一歩」を立ち上げました。SEOにおいて評価されることが難しいYMYL領域であることに加え、保険業界としては「後発」でしたが、主要キーワードで検索上位を獲得し、コンバージョンにもつなげています

ナイルにご依頼いただく前は、保険について検索している顧客に対して、リーチが不足しているという課題を持っていました。そこで、SEOに取り組み、オンラインを起点にした保険契約を目指します。

外注先選びでは、コンテンツの質が高いことに加え、いかに信頼できるかを重視しました。相談した際に、社内の事情を理解した上で「そうしたケースならば、こうしたほうがいい」という提案があったことが、ナイルへ依頼した要因です。

SEOへの取り組む際は、保険会社として認知度や信頼性は十分だったため、保険について調べているユーザーが検索するであろうオーソドックスなキーワードで上位表示を狙いました。例えば、保険の選び方や見直し方、保険の用語、種類、その掛け合わせなどです。さらに、「問い合わせ」や「資料請求」といったコンバージョンにつながるかも加味し、キーワードの優先順位をつけました。

結果として、オウンドメディア開設から6ヵ月で月間10万セッションを達成し、「保険 選び方」での検索上位獲得などの成果も実現しました。さらに、ハードルが高いと考えていた「オンライン相談予約」のコンバージョン発生にもつながっています。

この案件・類似案件を担当したメンバー

 富江 弘幸

富江 弘幸(とみえ ひろゆき)

・金融、保険メディアの立ち上げ、開設から6ヵ月で月10万セッションを達成
・英字新聞社在籍時のプロジェクトで、自社を含む3社でのコラボレーション企画の立ち上げを経験

事例3 1年間で内製化達成 | ヒューレックス株式会社

ヒューレックス株式会社事例

ヒューレックス株式会社は、仙台に本社を置き、東北に強い人材企業として認知を広げてきました。オウンドメディアを立ち上げた当初は広告にも取り組み、「今すぐ転職したい」という顕在層を中心に施策を展開しました。

SEOをナイルに依頼するきっかけは全国への展開です。東北地域に特化したサイトから全国規模の求職者にアピールするサイトへリニューアルする際に、SEO対策の強化が必要だと感じてSEO業者に依頼しました。また、「もっと潜在的な層に訴えるコンテンツを作りたい」という思いもありました。

業者選定の決め手は、サイト構造やインデックスといった技術的な課題に対して、具体的な改善策の提案があったことです。また、内製化支援を行なっていることも、選定理由のひとつでした。

ナイルがまず取り組んだ施策は、キーワード選定です。カスタマージャーニーをもとに「地方に転職したいユーザーがどういったキーワードを調べるか」を洗い出して、キーワードを選びます。加えて、「コラムからどのページに遷移させるとコンバージョンしやすいか」という分析も行い、半年かけてCVR改善にも取り組みました。

その結果、選定キーワードのうち5割のページで検索順位1位を獲得し、メディア経由で月50件のコンバージョンが発生するようになりました。SEO支援とあわせて内製化もサポートしており、1年間のリモートコンサルを経て、SEOの内製化にも成功しています。

SEOの依頼はナイルにお任せください

SEOの外注は、どの業者に依頼するかで成果が変わります。外注で失敗するケースもよくあるので、他社の失敗例を参考にした上で、対策を練って業者を選びましょう。

「成果が出るSEO施策に取り組みたい」「将来的にはSEOを内製化したい」とお考えの方は、ナイルにお任せください。ナイルでは、これまでに2,000社以上のSEO施策を担当し、「CV数3.4倍、セッション数9倍」といった成功事例が数多くあります

ナイルのSEOコンサルティングの特徴は下記のとおりです。

  • SEOの戦略立案から施策実行まで一貫して支援
  • コンバージョンにつながる正確なSEOコンテンツの制作が可能
  • 最終的にはSEOの内製化も可能
  • 継続率が90%以上

SEOで成果を出すためには、戦略を立てた上で、戦略に沿って施策を実行することが重要です。ナイルでは、SEOの戦略設計や施策改善の提案で終わらず、リソースが不足しがちなコンテンツ制作をはじめとする実務まで、一貫したサポートができます

コンテンツ制作は校正・校閲まで行うため、修正の手間を取らせません。各ジャンルのメディア運営を任せていただいた実績があるからこそできる、正確で深いコンテンツを制作します。

また、マーケティング視点でのサイト改善や、コンバージョン率の改善など、各社の目的達成のための施策を幅広く展開しています。

さらに、SEOの内製化サポートも可能です。我々のノウハウを伝達する期間を設け、体制構築まで支援いたします。

ナイルのSEOコンサルティングでは、何よりも成果をあげることに余念がありません。ただ戦略を立案して施策を実行するのではなく、ご依頼いただいた会社やサービス、社内事情を考慮した取り組みを目指しています。SEOへの取り組みに課題を持つ方や、SEOに対する悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。

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金子 光
金子 光(かねこ ひかる)
新卒で楽天グループ株式会社に入社。
営業管理として40人規模のチームをマネジメント。その後社員3人のベンチャー企業に入社し新規事業立ち上げを経験。
現在はナイルのマーケティング相談室編集長として、Webマーケティングに従事している。
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監修者情報

ナイル編集部
ナイル編集部

2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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