日本の検索エンジン一覧&シェア率トップ9!SEOとの関連性も解説

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日本の検索エンジン一覧&シェア率トップ9!SEOとの関連性も解説

検索エンジンと聞くと「Google」や「Yahoo!」を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。実は、日本で使われている検索エンジンはGoogleやYahoo!だけではありません。

韓国や中国などの国に絞って最新情報を検索したい場合や、プライバシーに配慮した検索エンジンが使いたい場合など、内容によって検索エンジンを使い分ける人もいます。

本記事では、日本でよく使われている検索エンジン9つを一覧で紹介しつつ、各検索エンジンの特徴をランキング順に紹介します。記事後半で検索エンジンとSEOの関係性もまとめているので、最後までご一読ください。

日本の検索エンジンシェア率トップ9

日本の検索エンジンシェア率をランキング順で9つ紹介します。シェア率や概要を以下の表にまとめたので、気になる検索エンジンがあれば「検索エンジン名称」をクリックして詳細をご確認ください。

検索エンジン名称

シェア率

概要

Google

77.74%

日本だけではなく世界的によく使われている

Yahoo!

13.29%

ポータル型の検索エンジンで関連サービスも多い

Bing

7.94%

AIを使ったチャットでの相談もできる

DuckDuckGo

0.34%

プライバシーに配慮した検索ができる

Yandex

0.24%

ロシアに関する情報を検索しやすい

CocCoc

0.19%

ベトナムに関する情報を検索しやすい

Baidu(百度)

0.14%

中国に関する情報を検索しやすい

NAVER

0.05%

韓国に関する情報を検索しやすい

Ecosia

0.04%

検索するだけで木を植えて寄付できる

参考:StatCounter

1位 Google

google検索画面

 

出典:Google

日本の検索エンジンで最も使われているのは、シェア率70%以上を記録しているGoogleです。Googleの特徴は、以下のとおりです。

  • 世界のシェア率でもトップを誇る
  • 定期的にアルゴリズムのアップデートが行われている
  • 検索エンジンのルールをまとめたガイドラインがある

Googleは日本のみならず、世界的にトップシェアを誇っています。定期的に検索アルゴリズム(検索結果の表示順を決めるプログラム)がアップデートされ、使いやすく進化していることが特徴です。
参考:Google検索のアルゴリズムアップデートの変遷を振り返り、特徴を解説

 

また、GoogleはSEO対策の指針となるガイドラインを公開しています。GoogleのSEO対策を強化したい方は、以下の資料をご一読ください。

上記ガイドラインの概要やGoogleのSEO対策については、下記記事で紹介しています。

2位 Yahoo!

Yahoo検索画面

 

出典:Yahoo!

日本の検索エンジンシェア率2位は、Yahoo!です。Yahoo!には以下の特徴があります。

  • Yahoo!関連のサービスを利用しやすい
  • リアルタイム検索(トレンドやスポーツ速報などのチェック)ができる
  • Googleと同じ検索アルゴリズムを採用している

Yahoo!は、国内初の商用検索サイトとして1996年にリリースされました。検索機能だけではなく、関連サービスにアクセスしやすいポータル型のサイトになっています。

Googleと同じ検索アルゴリズムが使われており、検索結果に大きな違いはありません。細かい点で言うと、商品を検索した際にYahoo!ショッピングなどの関連サービスを表示する違いがあります。

3位 Bing

Bing検索画面

 

出典:Bing

検索エンジンシェア率の第3位は、Microsoftが提供するBingです。Bingの特徴は、以下のとおりです。

  • 関連情報が多く欲しい情報を調べやすい
  • チャット機能を使ってAIに相談できる
  • 動画検索で関連用語の検索がしやすい

Bingでは、検索結果に関連情報が多く表示されます。例えば「AIを使った回答結果を表示する機能」や「関連のサイトを表示する『さらに詳しく探す』機能」などがあります。

また、動画検索では関連ワードが表示され、選択すると検索キーワードを切り替えて再検索が可能です。気になる動画も保存できるため、関連動画をまとめて探したいときに役立ちます。

 4位 DuckDuckGo

DuckDuckGo検索画面

 

出典:DuckDuckGo

日本の検索エンジンシェア率4位には、DuckDuckGoがランクインしています。DuckDuckGoの特徴は、以下のとおりです。

  • ユーザーの履歴や個人情報を記録しない
  • パーソナライズされた検索結果を提供しない
  • ほかの検索エンジンと比べて広告が少ない

Googleなどの検索エンジンでは「検索内容」や「クリックした情報」などが記録されますが、DuckDuckGoはユーザーの検索履歴や個人情報を記録しません。プライバシーに配慮した検索エンジンを利用したい方に選ばれています。

また、広告が少なく、検索結果が見やすいレイアウトになっているのも特徴です。

5位 Yandex

Yandex検索画面

 

出典:Yandex

日本の検索エンジンシェア率5位は、Yandexです。Yandexには次のような特徴があります。

  • Googleよりも先に生まれた検索エンジン
  • 特にロシアやロシア周辺国での検索に強い
  • 専用のアクセス解析ツール「Yandex.Metrica」がある

YandexはGoogleよりも早くロシアで利用されており、ロシアに強い検索エンジンです。ロシア語での検索精度が高く、検索したロシアの地域によって検索結果を最適化しています

また、Google Analyticsのようなアクセス解析ツール「Yandex.Metrica」があり、詳細なアクセス解析も可能です。

 6位 CocCoc

CocCoc検索画面

 

出典:CocCoc

検索エンジンシェア率6位は、ベトナムで主流のCocCocです。CocCocの特徴は、以下のとおりです。

  • ベトナムに特化した検索エンジン
  • ファイルを自動で分割してダウンロードできる
  • ベトナム語の予測変換の精度が高い

CocCocはベトナムに特化した検索エンジンで、ベトナム語に完全対応している検索エンジンとして親しまれています

そもそもベトナム語は、アルファベットの上下に記号がついた独自の文字があるため、aからzのアルファベットだけでは正確な検索ができません。その点、CocCocは予測入力機能などがあるため、アルファベットで正確なベトナム語を入力しやすくなっています。

またインターネットの通信が遅いベトナムでも使いやすいよう、ファイルを分割してダウンロードできることも特徴です。

7位 Baidu(百度)

Baidu検索画面

 

出典:Baidu(百度)

日本の検索エンジンシェア率7位は、中国の検索エンジンとして有名なBaidu(百度)です。特徴は以下のとおりです。

  • 中国でよく使われている検索エンジン
  • 中国に関する精度の高い情報をリサーチできる
  • 高度な検索を使いこなした検索が求められる

中国は情報規制が厳しく「グレートファイアウォール」と呼ばれるインターネットの検閲システムがあります。グレートファイアウォールではGoogleとYahoo!の利用が禁止されていることから、主要な検索エンジンとしてBaiduが利用されています

以前は日本国内向けの「Baidu.jp検索」も提供されていましたが、2015年に終了しました。

Baiduは中国語での検索を前提としており、中国の最新情報などを調べる人に利用されています。ただし情報が多く、調べたいことを単語で入れるだけではなかなか欲しい情報が見つかりません。指定ワードや除外ワードなどを入れる「高度な検索」を利用した検索が重要です。

8位 NAVER

NAVER検索画面

 

出典:NAVER

検索エンジンのシェア率第8位は、NAVERです。NAVERの主な特徴は3つあります。

  • 韓国で根強い人気を誇る検索エンジン
  • ポータル型のサイトでさまざまな関連サービスがある
  • NAVERのプラットフォームで作られたページが検索上位表示される

NAVERは韓国で特に使われている検索エンジンで、検索アルゴリズムがGoogleとは大きく異なります。

例えば韓国語で「歯ブラシ おすすめ」と検索しても「おすすめの歯ブラシを紹介する記事」が上位表示されません。Naver Shopping(ショッピングサイト)にある、おすすめの歯ブラシがNAVERに上位表示されます。

このように、NAVERサービスの中で最適なカテゴリが上位表示される検索アルゴリズムとなっています。そのため、上位表示を狙うには、 NAVER用の対策が必要です。

9位 Ecosia

Ecosia検索画面

 

出典:Ecosia

日本の検索エンジンシェア率9位にランクインしているのは、Ecosiaです。Ecosiaには、以下のような特徴があります。

  • 広告収入の大半が世界各地の植樹活動プロジェクトに寄付している
  • 公式サイトで使われた費用の明細が公開されている
  • 進行中のプロジェクトを公式サイトで確認できる

Ecosiaはこれまで紹介した検索エンジンと異なり、検索するだけで木を植えることができる珍しい検索エンジンです。情報の透明性も大切にしており、使われた費用の詳細や進行中のプロジェクトなどが公式サイトで公開されています。

植林状況を把握しながら、手軽に寄付できることから、環境活動に興味がある方に選ばれています。

検索エンジンが多くてもSEO対策は変わらない

検索エンジンは多くあり、指定の国に特化した検索エンジンもあります。ここまで読んで「検索エンジンごとにSEO対策はすべき?」と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。

確かに指定した検索エンジンで上位表示を狙う場合は、細かい対策が必要となります。
しかし全体のシェア率から見れば、GoogleのSEO対策をするだけで大きな問題はありません。

なぜなら、Yahoo!もGoogleの検索アルゴリズムを使っており、日本のシェア率全体の91%以上がGoogleの検索アルゴリズムを使っているからです。特に日本をターゲットとしたSEO対策を行う場合は、Googleの検索アルゴリズムを考慮したSEO対策で問題ありません。

SEOについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご一読ください。

検索エンジンに評価されるためのSEO対策

検索エンジンに評価されるためのSEO対策として重要なのが「テクニカルSEO」です。テクニカルSEOとは、検索エンジンが正確にサイトを認識し、正当な評価を得られるようにするための技術的な施策のことを指します

テクニカルSEOでは、大きく分けて以下2つの軸で対策を打つことが大切です。

  • 検出・クロール対策:クローラーが適切にページを認識し、クロールするための対策
  • インデックス対策:ページをクロールし、適切にインデックスするための対策

検出・クロール対策には「サイト階層構造の最適化」や「表示速度の改善」などがあります。インデックス対策には「アンカーテキストを適切な名前にする」や「重複コンテンツがないか確認し改善する」などの対策が必要です。

テクニカルSEOですべきことの詳細については、テクニカルSEOの基礎知識!検索エンジンに正しく評価されるための10の施策をご一読ください。

なお、SEO対策を本格的に社内で進める場合は、スムーズに進める上で共通理解が必要不可欠です。SEO対策について社内で共有しやすい資料を用意しておりますので、無料ダウンロードの上ご活用ください。

検索エンジンが順位を決めるプロセス

検索エンジンとSEOの関係性を理解する上で重要なのが、順位を決めるプロセスの理解です。ここでは、順位決定までのプロセスをひとつずつ解説します。

Process1クロール、Process2インデックス、Process3ランク付け

プロセス1 クロール

最初に、クローラーと呼ばれるウェブ上の情報を取得するプログラムがデータを取得(クロール)します。

クローラーの役割

クロールを行う際は「過去のクロール情報」や「サイトマップ」などの情報をもとに、リスト化するURLを整理します。その上でテキスト、画像、PDFなどの情報を取得し、検索エンジンに表示するページを判断します。

クローラーの詳しい仕組みや具体的な流れについては、下記記事をご一読ください。

プロセス2 インデックス

クロールが終わり次第、インデックスに進みます。インデックスとは、クロールしたページをデータベースに登録する工程のことです

インデックスとはページがGoogleのデータベースに登録されること

サイトの規模が大きくなると、重複コンテンツなどの影響で正しくインデックスされないことがあります。インデックスされないと検索結果に表示されないため、インデックスの対策はとても重要です。

インデックスの詳細については、下記の記事で解説しています。

プロセス3 ランク付け

検索エンジンごとに決められた検索アルゴリズムをもとに、インデックスされたページを確認して順位が決まります

なお、Googleを含めて検索アルゴリズムは公開されていません。とはいえ、SEOにおいて「どんなコンテンツが良い・悪い」という基準は、Googleが公開しています。そのため、検索アルゴリズムに惑わされず、SEOの基本を押さえたコンテンツ作りに注力すべきです。

検索アルゴリズムとSEOの関係性については、下記の記事でまとめていますので、ぜひご一読ください。

上位表示のために検索エンジンの仕組みを理解しよう

検索上位を目指す上では、検索エンジンが順位付けするルールの理解と対策がとても重要です

とはいえ検索アルゴリズムは公開されておらず、日々検索アルゴリズムは進化しています。検索アルゴリズムの進化に合わせた対策は難しいため、基本的なSEO対策を徹底しましょう。

とはいえ「基本的なSEO対策って何をすればいいの?」と思う方もいるのではないでしょうか?そのような方に向けて、「ゼロから理解できるSEOの基礎知識と実践方法」をまとめた資料を無料で配布しています。ダウンロードの上、ご一読ください。

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編集者情報

金子 光
金子 光(かねこ ひかる)
新卒で楽天グループ株式会社に入社。
営業管理として40人規模のチームをマネジメント。その後社員3人のベンチャー企業に入社し新規事業立ち上げを経験。
現在はナイルのマーケティング相談室編集長として、Webマーケティングに従事している。
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監修者情報

ナイル編集部
ナイル編集部

2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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