キーワードの表記揺れにどのように対策・対応するべきか?

SEOにおいて「表記揺れ」にどのように対応すべきかを順を追って解説します。

意味:表記揺れとは

「表記揺れ」とは、同じ意味を持つひとつの言葉に複数の表記・呼び方があることを指します。
SEOにおいて表記揺れが懸念される場合の具体例が次です。

  • 漢字の表記揺れ
    例:「ネコ」「猫」「ねこ」
  • 送り仮名の有無による表記揺れ
    例:「引っ越し」「引越し」「引っ越」「引越」
  • ブランド名などの固有名詞の通称・略称・カタカタ表記による表記揺れ
    例:「UNIQLO」と「ユニクロ」、「Yahoo!」と「ヤフー」
  • 外来語の由来等による表記揺れ
    例:「ヴェニス」と「ヴェネツィア」
  • 読みに由来するカタカナ表記の揺れ
    例:「ヴェネツィア」と「ベネチア」、「サーバ」と「サーバー」
  • 省略による表記揺れ
    例:「ダイヤ」と「ダイヤモンド」
  • 異体字や代用漢字による表記揺れ
    例:「高」と「髙」

対応の原則

表記揺れへの対応は、その表記揺れごとに個別に検討することが望ましいものの、基本的には次の3点を考慮することで検討することができます。

  1. その表記揺れにおいて、実際の検索結果にどの程度の変化があるか
  2. その表記の揺れによって、ユーザの求めるものに変化があるといえるかどうか
  3. 自分のウェブサイトにおいて、その表記揺れに対して技術的あるいは工数的に対応可能かどうか

ただ、上記3点を検討することには相応に労を要する場面も少なくないため、対応として最後の点だけを考慮すること、すなわち「対応可能な表記揺れにはなるべくすべて対応しておくこと」がひとつの対策です。

下記でそれぞれを説明します。

ポイント1:その表記揺れにおいて、実際の検索結果にどの程度の変化があるか

実際の検索結果がほとんど変化しない場合には、その表記揺れは検索エンジンによって同じキーワードとみなされていると考えられます。この場合には、表記揺れに対応しても得られるものは多くないため、対応の優先度は下がります。

とはいえ、実際の検索結果をみると、「どの程度の変化であれば対応すべきなのか」を見極めることが難しいことがわかります。

いくつか具体例をみてみましょう。

検索結果の比較:「ダイヤモンド」と「ダイアモンド」(2016年2月現在)

例えば「ダイヤモンド」と「ダイアモンド」で検索した場合、Googleの検索結果は以下のとおりです。検索結果にはわずかな差しかないことがわかります。

160229_seohacksnet_1

注意点

ただし、掛け合わせのキーワードでは検索結果がある程度異なります。具体的には「ダイヤモンド」と「ダイアモンド」の検索結果にはわずかな違いしか見られませんが、「ダイヤモンド 指輪」と「ダイアモンド 指輪」では検索結果が大きく異なります。

検索結果の比較:「ダイヤモンド 指輪」と「ダイアモンド 指輪」(2016年2月現在)

160229_seohacksnet_2

つまり、仮に主の元となるキーワードの検索結果が同じであったとしても、その掛け合わせや関連のキーワードでは大きく異なる場合があることがわかります。

検索結果の比較:「いくら」と「イクラ」(2016年2月現在)

別の具体例です。「いくら」と「イクラ」の検索結果を見てみます。
このキーワードの間には、既に単体のキーワードの時点で検索結果に大きな違いがあることがわかります。

160229_seohacksnet_3

注意点

ただし、この「いくら」と「イクラ」というキーワードにおいては、先とは変わってその掛け合わせのキーワードでの検索結果がほぼ同じとなっています。
「いくら 通販」と「イクラ 通販」においては、冒頭のショッピングの機能の表示を除けば、検索結果自体はほとんど同じです。

検索結果の比較:「いくら 通販」と「イクラ 通販」(2016年2月現在)

160229_seohacksnet_4

つまり、ここでは主となるキーワードでは検索結果が異なるのに、その掛け合わせにおいては検索結果がほとんど同じという状況が見られます。

考察と対応

このように、検索エンジンもある程度は表記揺れを認識し対応しているものの、なんらかの一貫性をもって表記揺れによる検索を処理しているというよりは、そのキーワードごとに個別に対応して検索結果が変わるという状況を見ることができます。

これは、検索エンジンの精度が十分に高くないことに起因するものも中には含まれるものの、原則としては「表記揺れに表れるユーザの意図に微妙な違いになるべく応えよう」とGoogleが意図しているために、あえてこのような曖昧さを保全しているものと考察します。

対応としては、検索結果が大きく異なる表記揺れである場合には、その表記揺れをそれぞれ別のキーワードとして捉えて調整を図ることも妥当であり、逆に検索結果がほとんど同じものであれば、あえて別のキーワードと捉えずとも問題はありません。

ポイント2:その表記の揺れによって、ユーザの求めるものに変化があるといえるかどうか

表記揺れに明らかなユーザの意図の違いがある場合には、優先度の高いものと捉えて表記揺れへの対応を行うことが望まれます。ただし、ユーザの意図に違いがあるかどうかを明確に判断できない場合も多く、この点はキーワードごとの個別的な検討が一層必要です。

表記揺れを検索エンジンが完璧に補完していない以上、ランディングページとなるページが、なるべく多くの表記揺れのキーワードに応えられるよう調整することが必要です。

上記のポイント1・2を踏まえると、次のような状況にあることがわかります。

  • Googleは必ずしも表記揺れを”なにか特定のキーワードに寄せる”わけではない
  • また、寄せる場合にも、その検索結果に一貫性があるとはいえない
  • 必ずしもユーザの意図を明確にくみ取って必要・不要を的確に判断できるわけではない

つまり、ここまでの2つの判断ポイントは、「判断材料に加えたいポイントではあるが、必ずしもこの2点でうまく判断できるとは限らない」というものであることがうかがえます。そこで、ポイントの3点目です。

ポイント3:その表記揺れに対して技術的あるいは工数的に対応可能かどうか

そもそも技術的工数的に対応不可能であれば対応することはできず、かつ上記2つのポイントだけでは判断に苦慮する場面もあることを考えれば、現実的な落としどころはこの3点目による判断にあります。

よって基本的な対応の方針は、「表記揺れへの対応が可能なのであれば、なるべく対応すること」が適切です。
ただし、全てのキーワードの表記揺れに対応するには工数を要する場合もあるため、まずは重要なキーワードにおいて対応の有無を考えるほうがよいでしょう。

表記揺れの対応の具体例

表記揺れの対策をする場合、まずはtitle要素やmeta descriptionに表記揺れを含むキーワードを含めておくことが効果的な方法です。表記揺れを踏まえたうえでtitle要素とmeta descriptionが設定されている具体例を見てみましょう。

以下は、「めがね」「メガネ」「眼鏡」というキーワードでそれぞれ1ページ目にランクインしているサイトの実際の表示例です。「めがね」「眼鏡」「メガネ」を含むなど、どちらのtitle要素も表記揺れに対応されています。

参考例1:
160229_seohacksnet_5

参考例2:
160229_seohacksnet_6

ただし、場合によっては表記揺れのキーワードが羅列され、読みにくくなってしまうことがあります。
title要素やmeta descriptionの文言は、ユーザが検索結果上のどのサイトをクリックするかを判断するための材料となるため、CTRを考慮しつつキーワードを自然に散りばめることが理想的です。

特にtitle要素の文章の雰囲気が重要なので、
「serp simulator」などと検索すると見つけられる検索結果の表示を確認できるツールを用いるなどして、文言を十分に検討することがよいでしょう。

例:SERP Simulator – 検索結果の表示を確認できるツール
160229_seohacksnet_7
リンク先:http://www.serpsimulator.com

そのほかの対応として、ページ内の見出しや本文に表記揺れの記載を入れることができればなおよいことは確かです。
ただ、ページの表示に直結し見栄えを損ずることが多く、またtitle要素の最適化を行うだけで状況が改善することもままあるため、まずはtitle要素等で対応を行って順位の変動を見極めて、第二の打ち手とすることがよいでしょう。

表記揺れへの対応方法まとめ

対応の方法をまとめると、次のとおりです。

  • 表記揺れには複数のパターンがあり、ユーザは様々なキーワードで検索をする
  • ただし、検索エンジンは表記揺れに対して必ずしも一律に対応しているわけではなく、対応策のパターンは見出しにくい
  • よって、なるべく表記揺れに対応しておくことが流入増のために望ましい
  • そこで、まずはtitle要素とmeta descriptionに表記揺れのキーワードをうまくいれておくことで対応したい
  • 特にサイトへの流入における主要なキーワードでは、実際の検索結果を参照しつつ、表記揺れへの対応ができているかを慎重に確認しておく

以上、表記揺れに対しては、基本的に個別具体の検討が必要ですが、上記を原則とすることを推奨します。

最後に

SEOを考えるにあたり「どのキーワードでどのページをランディングページとするか」はとても重要です。たとえほとんど同じ情報をユーザが求めていたとしても、ユーザの検索するキーワードはひとつではありません。
ユーザが検索しうるいくつかのキーワードに、できるだけ数多く対応できるようページを調整することが望まれます。

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