【お騒がせ?】Google大変動!ペンギン3.0来たか!? → 「ちょっと待て、そんなに動いてないじゃん」

【お騒がせ?】Google大変動!ペンギン3.0来たか!? → 「ちょっと待て、そんなに動いてないじゃん」

先の8月22日(金)の深夜から週末にかけて、Googleの大規模な順位変動(?)が話題になっておりました。SEO関係者以外でもそれなりに話題になっていたようでしたので、今の時点で可能な範囲で経緯や状況をお伝えします。

8月23日(土)未明:最大級と言える検索結果の変動が話題に

ディーボさんが運営するnamaz.jpという変動記録ツールにおいて大変動を表す数値が出ている、として関係者の間でワイワイ騒がれておりました。

大変動という文字。週末から本日にかけて、日常よりも大幅な変動があることを示すグラフ。

細かい解説は省きますが、下段の変動グラフが高い値を示していれば「変動が大きい」という意味を持ちます。

その他でも、晴錬雨読さんが公開している順位変動ウォッチャーにおいても、通常時よりも遥かに大規模な順位入替えが発生していることが記録されています。

晴錬雨読の異常値ウォッチャでは、22日23時以降に継続的に異常値を示す赤文字が羅列されている

実際に検索結果を確認してみると、確かに今まで見ていたものとは明らかに違う検索結果が返されていました。SEOに関わる仕事をされている方は、これはただごとではない、と多くの人が感じたことと思います。

しかし、検索結果を見ていても、「気持ち悪い」というか明らかにバグとか不具合なんじゃないですかと言いたくなるような結果であったことも印象としてはありました。

騒いでいたのは実は日本だけ?

さて、ここで、海外のGoogle検索結果変動を示すツールMOZCASTの変動データを見てみます。

mozcastにおいては、22日~23日にかけての変動幅は決して高くないことがグラフから伺える
※棒グラフでは最後の2列が22日~23日の変動を示しています。

米国時刻では日本で「大変動」が発生していたのは22日午前~23日午後くらいだと思いますが、両日とも「やや不安定」くらいのレベルで、日常の変動の幅を大きく超えるものではありませんね。

先ほどのnamazとの比較をしてみますと、8月13日~14日にかけて、通常時よりもやや大きめの変動が確認されていることは一致していますが、先週末の異常と思える変動についてはMOZCASTでは記録されていません

かなり大規模な変動であったため、やんわりと予告されていた「ペンギンアップデート3.0」が導入されたのかという話も出ておりました。

しかし、ペンギンのようなアップデート(”言語”などのローカルな要因に左右されにくいアップデート)はこれまでも世界共通で実施され、日本でのみ大きな変動が発生することはあまり考えにくいと言えます。

ですので今のところ、「ペンギンじゃないと思います」と一旦結論付けておきます。(まだ分からないですけどね)

実際に、検索結果はどのように動いたか(8/25時点)

計測対象キーワードのうち10000キーワードをサンプルとしてランダム抽出、集計しました。分析というにはほど遠い代物ですがおおよその動向をつかむには問題ないと思います。

「前日対比」での集計結果

各日の「前日対比」のランキングの変動幅(絶対値)の平均を見てみます。やはり平時(変動前)の変動幅に比べて大きく動いているように見えます。

前日対比データでは、確かに週末以降に平時の数倍規模の変動があったことがわかる

同じく、ランキングの入れ替わり率(掲載されていたポジションから大きく入れ替わったキーワードの率)はこちらです。全体の約15~20%のキーワードで、検索結果上のポジションが連日大きく入れ替わっていることがわかります。

前日対比で、ランキング分布における入替えが20%程度のキーワードで発生している

同じく、検索結果に表示されていたURLの変更率について(もともとTOPページだったのに下層ページが表示された、などのキーワードの率)も調べてみました。

前日対比の検索結果表示URLの変化率。21から22にかけても比較的高い水準だったのでわかりにくいが、それでも15%ほどのキーワードで表示URLが変化していることも分かる
※ちょっとこれはわかりづらいデータでしたね。。

何にせよ、各種ツールが提示しているような大きな変動があったことは間違いないように思えます。しかし、これはあくまでも「前日からどれくらい動いたか」の集計ですので、ちょっと異なる集計として「(変動前の)22日(金)と比較して」でも行ってみました。

「大変動前(22日)対比」での集計結果

変動前と比較したランキングの変動幅(絶対値)の平均を見てみます。金曜日対比では、平均値で「1.3位程度」しか変動していないですね。

22日規準では、本日のランキングはほとんど変更なし、という状態。平時よりもやや不安定な動き、というレベル。

同じく、ランキングの入れ替わり率はこちら。こちらも、金曜日対比では全キーワードのうち「3%程度」しか入れ替わりが発生していないことがわかります。

22日対比では、25日はランキングはほとんど入れ替わっていないことが分かる

同じく、検索結果に表示されていたURLの変更率はこちら。表示されているURLも、金曜日対比ではほとんど変化ありません。

22日対比の表示URL変化率。25日時点では、金曜日とほぼ変化なしの状態。

つまり、土日は激しく変動していたが、本日時点では変動前の状態と大差ない検索結果に戻っていることがここから伺えます。

結論:「日常の変動に比べ、やや動きが大きかったかも」程度?

今回の変動は何だったのでしょうね。今のところGoogle関係者から正式な情報は出ておりませんが、何かのテストを行っていたのか、マイナーアップデートかデータリフレッシュの際に変な不具合が混入したのか、ちょっと不明です。

ただ体感として、「あれ、大きく動いたのに今日になったら戻ってる」というのは皆さん感じられているところかなとも思います。

もちろん何か大きな変更の予兆なのかもしれませんのでしばらく様子見は必要と思いますが、「今回の変動を機に具体的なアクションを起こす」根拠はちょっと今のところ見えてこない状況です。

最後に:世間の皆さんの反応

個人的には、こうしたニュースが出た際に、検索結果がどう動くか、ということももちろんなのですが、一般の(=SEO関係者以外の)方々の反応も同様にウォッチの対象としています。

最近NewsPicksというサービスを使っており、普段あまりSEOなどの話題は出ないのですが、週末にはこの変動の話題がピックアップされていました。

  • Googleに依存するビジネスは危険。きちんと流入のポートフォリオを組まないと。
  • こういう変動に振り回されるのが分かってるんだから、最初からSEOなんて無駄。
  • もう時代はコンテンツの時代。良い記事を書くことだけ考えれば良い。
  • SEOなんてもう不要な技術。そこにコストかけるのは無駄。

などなど、色んなことを言われているわけですね。もちろん皆さんSEOについて專門で仕事をされているわけではないし、日常的に何百とかのWebサイトを見ているわけでもありませんので仕方ないですけれども。

ということで、次回はこうした方向けにSEOの事情を少しは理解して頂けるよう、何かしらの形で自分の解説をまとめて書いてみようかと思います。

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著者紹介

土居 健太郎(どい けんたろう)
土居 健太郎(どい けんたろう) 取締役

東京大学工学部を2度の留年を経て休学し、復帰すること無く中退。その後フリーターとして飲食店で働くも、ひょんなことから2009年ナイル株式会社に参画。2010年よりWebコンサルティング事業部 事業部長としてWebコンサルティング事業の立ち上げに従事。その後執行役員を経て、2015年、取締役に就任。「Appliv」にもサービスリリース時よりSEO/サービスグロース面から携わる。著書に「10年つかえるSEOの基本」がある。

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