スマートフォン時代にGoogle検索は不要?よりコンパクト化される情報サイズと、これからの検索の課題

スマートフォン時代にGoogle検索は不要?よりコンパクト化される情報サイズと、これからの検索の課題

土居です。僕の最近の情報収集源として大活躍のNewsPicksさんで話題になっていたテーマについて書いてみようかなと。あんまり検索に関わる人たちの目には触れていなかったみたいですが。

スマホ時代はGoogle検索が激減する:「コンテンツの面白さ」だけが評価される時代に!

誤解なきようにお伝えしますと全体の傾向としての話や記事の大半については同意できることもありますので反論・否定といった意図ではなく、個人的な見解とポジショントークをふんだんに交えつつ、引用させて頂きながら補足解説を出来ればなといった意図です。

スマホでは検索されない?

パソコンを利用して仕事をする人が多いでしょうから実感は薄いかもしれませんが、移動中や自宅などでスマホを利用している時にGoogle検索(いわゆるググる)を利用することは少なくないでしょうか?

色々なサイトの流入を見ていると感じることが出来ると思いますが、スマホの検索母数自体は減ってはいない、まだ増えているようにも思います、これはスマホ自体の普及が進んでいることに起因すると考えれば自然でしょう。
(※これ、日本とかグローバルでの検索数推移の公式データってなかったでしたっけ汗)

一方でPCの検索は既に頭打ちから微減、これも時代の流れとして必然でしょう。

全体的には検索は徐々に上限値に漸近しつつも数年は増加傾向と思います(ユーザーの母数自体が増えてますからね)。

スマホの場合はアプリが中心になりますので検索する(ググる)ことが減ります。

検索の絶対数というよりも「ネット閲覧行動全体に対する検索行動の割合」は微減傾向が進むでしょう、という観点では同意ですが、絶対数はまだまだ微増傾向でしょうね。つまり「ネット閲覧行動全体におけるGoogleへの依存度が”割合として”下がっている」というのが正しい表現でしょうね。途端につまんない主張になりますけど。

ユーザーが情報を受け取る手段が多様化しているのは確実ですが、こちらから情報を取得する、という方法についてはGoogleは依然として健在、今のところ完全な代替手段は出てきていない状態ではあると思います。

Googleとしては直近でスマホでの検索頻度をあげるためには音声検索の普及は必須の取り組みとも言えそうです。音声検索に対応できるよう”会話型の検索クエリ”への対応強化(昨年秋の”ハミングバード”とかはそれですね)も行っているのですが、音声検索の普及はまだまだ追い付いていないため、そこまでのインパクトは今のところ見えていないように思います。

閲覧デバイスの変化

スマートフォン…77%、タブレット…6%、パソコン…17%、つまり「パソコン以外が83%」になり、今後この流れはもっと加速するでしょう。ちなみに当サイトの「検索流入」はGoogle、Yahoo!合わせて約40%ですが、読者にスマホ利用者が圧倒的に多いことを考えると、占める割合としては「まだ多い方」です。

こちらは記事で指摘されている通り、全体として確実にスマホに流れています。ただしビジネス向けの商用サイトなど特殊なケースではこんな感じ(下図)で未だに大半がデスクトップだったりもします。

デスクトップ77%、モバイル21%、タブレット2%を示すGoogleアナリティクスのデータ

「(自然)検索流入は結果として得られる」ものと考える

検索流入は「結果として得られるもの」ぐらいに考え、SEOにかけていた時間、費用、思考を向けるべき先は一点だけです。

こちらも半分くらいは同意です。これは「検索エンジンを根拠にサイトを運営しない」という前回の記事で書いたことにも通じます。

ただしビジネスのジャンルによっては検索が圧倒的優位なジャンルが多々ありまして。情報特性によっては情報設計やプロモーション戦略の中でSEO要件を優先しないと大変な目に合いますというのは補足しておきます。

ストックされ、後に検索され得る情報でしたら、是非その辺りも考慮して検索しやすい状態にしておくことは、後に検索して情報を探されているユーザーにとっても、もちろんサイト運営者にとっても有益なことと思います。

この辺りは特に一般的な内容として語る内容ではないかもしれません。ネット時代に時代遅れだとはずっと言われつつも、実際にはテレアポや訪問販売という営業手法が未だ有効な業態だってあるわけですしね。

(3~4年前は「これからは検索じゃなくてソーシャルだ」ってみなさん騒いでましたが、蓋を明けてみるとソーシャルメディアを上手に活用してグロースできたというサイトのほうが逆に珍しいのではないでしょうか。)

人を呼べるコンテンツが重要

まとめ:今後は「人を呼びこめる面白いコンテンツを作れるか?」の勝負となり、メディア格差が生まれる

検索を考慮するにせよ考慮しないにせよ、コンテンツ提供側としてはこれはもう”単なる前提”でしかありません。

それを前提として、その情報はどういう人にどういう形でリーチするべきか、或いは探されるべきか、という点を主軸に考えるべきです。それがもし継続的に検索されるタイプの情報なのであれば、その導線を作っておくことはビジネス上必須の課題になるでしょう。

PVが多くても検索流入が多ければ、もっとおもしろい独自のコンテンツを考えるべき

全ての情報がフロー情報として流れていくわけではありませんし受動的に発見されるコンテンツなのか能動的に探索されるコンテンツなのかの違いで優先すべきチャネルは大きく変わります。面白い面白くないだけの価値観で判断すべき問題ではありません。

どちらにせよ情報過多の時代、それでも敢えて閲覧される価値のないコンテンツはいずれインターネットの中から淘汰され埋もれていくのは間違いありません。もちろん検索結果においても同じことが言える流れになってきています。

「検索流入は結果として得られるもの」のスタンスで、全リソースをコンテンツの質に向けるべき

質を高める工夫をするはもちろんですが、コンテンツの質を高めることだけではなく、そのコンテンツをプロモーションしていくこと、どちらも重要です。良い製品があれば売れるはずです、はマーケティングとはいえません。

コンパクト化される情報サイズ

さて、ここからはこの記事独自の話として。閲覧デバイスがスマホに寄ってきている中で、今後はスマホ向けに最適化されたコンテンツが更に多く作られる時代になるのも間違いありません。

コンパクト化される情報サイズ

一つの大きな課題として、情報がPC向けに作られてPCで閲覧されるという時代が終わり、モバイル端末向けの情報サイズを前提に設計をされるコンテンツの割合が急増している時代です。この流れはもう止まらないでしょう。

例えば、冒頭で紹介したようなNewsPicksの連載記事を見ていても、確実に情報サイズはスマートデバイス向けに最適化されている用に思えます。「あっさりしすぎて物足りない」というコメントもちらほら見かけますし。

PCで3000文字の記事を読むのはさほど苦痛ではなくても、移動中にスマホで3000文字ガッツリ読みたいという人はそんなにいないのではないでしょうか。

スマホ閲覧におけるUXと検索エンジン最適化のバランス

Googleが依然としてデスクトップ向けコンテンツをもとにインデックス(検索対象のデータベース)を形成していることはご存知の方もいらっしゃると思いますが、「より信頼できる、有益な情報を提示する」という観点からすれば、多くのクエリではやはり重厚長大なコンテンツが検索結果において未だ優位です。

しかしコンパクトでスピーディな情報収集を求めているスマートフォンユーザーにとってそうした重厚長大なコンテンツは時に検索体験を損ねる要因にもなるでしょうし、このあたりはサイト運営者にとってはもちろん、Googleにとっても課題になってくるのではないかなと感じています。

生産されるコンテンツと、発見されるコンテンツが不釣り合いに成り得るからです。

今のところスマートフォン向けに最適化されたコンテンツを限定したインデックスは存在していませんしその予定があるとも思えませんが、このあたりのバランスは確かに悩ましいところですね。

少なくともコンテンツ提供者側が検索流入をある程度考慮されるのであれば、コンテンツの情報量や品質は保ちつつも、スマートデバイス向けには「コンパクトな見せ方をする」などの工夫をする必要があります。

補足:スマホ対応=UIの最適化、という風潮は違和感

世の中では「早急なスマホ対応を」っていうことが数年前から声高に叫ばれていますが、だいたいは「レスポンシブウェブデザインを導入すべきかどうか」「スマホにおける優れたUIとは」みたいな議論です。

とは言ってもですね、どちらかというと課題になるのってUIだけの話じゃないと思うのですね、そもそもこれってデスクトップ閲覧を基準としてコンテンツが作られていることを前提とした議論に過ぎませんし。これから時代は逆転していきます。「パソコンではどう見せようか」みたいな話題がどんどん出てくると思います。

ということで、もう少し「どう見せるか」だけじゃなくて「どう作るか」のほうの視点も持っていた方が良さそうですね。僕らとしては更に「それをどう検索エンジンに認識させるか」を考えなければなりませんし。

総じて

なんか結論のない記事で申し訳ありませんが、どちらにせよ多様なデバイス、多様なチャネルでコンテンツが発見される時代になっているということは、少なくとも「検索にヒットしなければ世界に存在しないのと同じです」みたいな10年前のような時代と比べて情報発信側としては歓迎すべきなのは確かですよね。

しかし、マルチチャネル・マルチデバイスを前提とすればコンテンツを作る際にもそれぞれへの最適化を考慮しないといけないわけですし、SEOに関わる人が対応していかないといけないこともどんどん増えてしまいますね。

個人的に最近思うこととしては、アルゴリズムの変更とかそういう話は、日常的な実務においてはもちろん大きな影響ある場合もありますけど、PC→スマホ、Web→アプリ、検索→??みたいな大きな環境の変化という中で考えると結構スモールな話だなと感じることはありますね。

検索の未来としては、「わざわざ検索しなくても情報が受け取れる検索サービス」みたいな感じでしょうか??人工知能なんかも力を入れていますし。そういう時代の”SEO”は更に楽しそうです。

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著者紹介

土居 健太郎(どい けんたろう)
土居 健太郎(どい けんたろう) 取締役

東京大学工学部を2度の留年を経て休学し、復帰すること無く中退。その後フリーターとして飲食店で働くも、ひょんなことから2009年ナイル株式会社に参画。2010年よりWebコンサルティング事業部 事業部長としてWebコンサルティング事業の立ち上げに従事。その後執行役員を経て、2015年、取締役に就任。「Appliv」にもサービスリリース時よりSEO/サービスグロース面から携わる。著書に「10年つかえるSEOの基本」がある。

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