基本的な考えを学ぶための「SEOドリル30問」を公開!

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基本的な考えを学ぶための「SEOドリル30問」を公開!

ナイルでは、社内研修用としてSEOを学べるドリルを用意し、新入社員を中心に取り組んでもらっています。社内研修では、最低限のSEO知識の獲得およびSEOの考え方の取得を目的にしています。

今回は、その中から初級レベルを中心に30問を抜粋して公開!実際にSEOコンサルをする中で、現場でよく質問される内容がベースになっています。

 

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※SEOドリルの問題編がダウンロード可能ですので、問題用紙としてご利用ください。

SEOドリルは、すべて記述式です。まずは問題を解いてから、記事内の解答をご確認いただく流れを想定しています。なお、情報の精査は丁寧に行っておりますが、記載内容に違和感や誤りなどありましたら、ご指摘ください。

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SEOドリルにチャレンジする前に

SEOドリルに取り組む上で、お伝えしておきたいことがあります。このドリルは、すべて即答できるようになる必要はなく、暗記するためのものではありません。SEOについて正確な考え方を導き出せるようになることを目的に作成しています。

SEOコンサルとしては、お客さまからの質問に即答できるのが理想ではありますが、焦った結果、不完全な内容をお伝えするのは避けるべきです。少し時間がかかったとしても、情報を整理しながら、正確な情報を伝える能力が求められます。

このドリルの問題を通じて

  • 実際にSEOに関してどのような質問をもらうのか?
  • どのような点に気をつけて答えるべきか?
  • 自分の知識レベルはどのくらいか?

を把握してもらえればと思います。上記を踏まえて、ぜひドリルに取り組んでみてください!

SEOドリルの採点方法

記事内で「解答例」のほか「必須となる要素」「含めておきたい要素」をまとめています。採点方法は、記述式のためあくまで目安となりますが、 下記の4段階となります。一度解いた後に、しっかり調べてからまた問題に取り組むことで、すべての問題が3点になることを目指してください。解けて良かった・悪かったに留まらず、最新情報を調べて学ぶきっかけにしていただければと思います。

  • 0点:不正解。誤った情報・古い情報が書かれているか、「必須となる要素」が入っていない
  • 1点:不十分。「必須となる要素」は入っているが、それ以上のものはない
  • 2点:正解。「必須となる要素」「含めておきたい要素」が入っている
  • 3点:ベスト。「必須となる要素」「含めておきたい要素」が入っていると同時に具体例も説明している

アルゴリズムに関する問題

問題1. Googleの評価基準が更新されるタイミングはわかるのでしょうか?

【解答例】

コアアップデートなど、大規模アップデートが実装される正確なタイミングを知ることはできません。ただし、多くのサイトに関係する、準備が必要な大規模なアップデート(例:モバイルファーストインデックスの導入)については、事前にGoogleからアナウンスされることがあります。 また、細かなアルゴリズムの更新は、毎日行われているとされています。

【必須となる要素

  • 原則としてわからない

【含めておきたい要素】

  • 細かなアルゴリズムの調整は常に行われている
  • 大規模な変更(コアアップデート)はおおむね年に3~4回行われる
  • モバイルファーストインデックス導入など、ウェブマスター(サイト運営者)側で準備が必要な変更は、Googleから事前に告知されることが多い

問題2. 検索エンジンのクローラーは、どういうタイミングでクロールするのでしょうか?

【解答例】

検索エンジンのクローラーが訪れるタイミングは決まっていません。また、そのサイトやページをどの程度クロールすべきかは、Google側がアルゴリズムで判断しており、コントロールできるものでもありません。ただし、新しいページをできるだけ早く認識させたい場合、Googleサーチコンソールの「インデックス登録のリクエスト」「問題の検証」機能などで、クロールを促すことができます。

【必須となる要素

  • 明確に決まったタイミングでクロールしているわけではない
  • そのサイトやページをどの程度クロールするべきかは、Google側がアルゴリズムで判断している
  • Googleサーチコンソールの「インデックス登録のリクエスト」「問題の検証」機能などでクロールを促すことが可能

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問題3.  GoogleとYahoo!の検索結果に違いはありますか?それぞれ対策すべきでしょうか?

【解答例】

Yahoo!JAPANの検索アルゴリズムは、Googleのものと基本的に同じですので、違いを意識する必要はありません。ただし、検索結果の見せ方や機能の違いによって、順位が変化することがあります。例えばYahoo!JAPANの検索結果では、Yahoo!知恵袋などが強調スニペットで強調されることがあります。検索結果が若干、異なることがありますが、同じアルゴリズムだと考えると、GoogleとYahoo!で個別の対策は不要です。

参照:Google Japan Blog:Yahoo! JAPAN のより良い検索と広告サービスのために

【必須となる要素】
  • Yahoo!JAPANの検索アルゴリズムは、Googleと基本的には同じ
  • たいていの場合、個別の対策は考えなくていい
【含めておきたい要素】
  • ナレッジグラフや広告枠など、通常の検索結果以外の要素が異なることがある
  • Yahoo!JAPANの検索結果では、Yahoo!知恵袋など自社コンテンツが検索上位に強調されることがある

問題4. 対策キーワードはtitleの先頭にあったほうがいいのでしょうか?

【解答例】

対策キーワードは、必ずしもtitleの先頭に置く必要はありません。「検索意図を持ったユーザーが興味を持てるtitleにすること」を最優先で考えるべきです。ただし、検索結果に表示される文字数は限られているため、重要なキーワードが省略されると、CTR(クリック率)などにマイナスの影響を与える可能性があります。そのため、対策キーワードは、検索結果で省略されない程度に、title前方に置くことをおすすめします。

【必須となる要素】

  • 対策キーワードは、必ずしもtitleの先頭に置く必要はない
  • 検索結果で省略されない程度に、対策キーワードはtitleの前方に寄せたほうがいい

    問題5. titleを書き換えたら逆効果になった場合、元に戻したほうがいいでしょうか?

    【解答例】

    まず確認しておきたいのが、逆効果が何を指しているかです。セッション、該当キーワードの検索順位、CVR(コンバージョン率)など、どの要素が影響を受けているのか、また本来の目的に照らし合わせてどの数値を改善すべきか、しっかり整理すべきです。これらが整理された状態で、かつ本来の目的と関係する数値が悪化している場合は、以前の状態にtitleを戻してもいいでしょう。

    特に目的を決めずに施策を展開したのであれば、複数の数値を確認してから、元に戻すか判断することをおすすめします。例えば、セッションが下がっているが、CV数が増えている場合は成功しているともいえます。

    【必須となる要素】

    • 施策の目的によって、titleを戻してもいい

    【含めておきたい要素】

    • 可能な限りその他の数値の影響を確認し、成功か失敗か判断する

    問題6. meta descriptionに対策キーワードを入れると、検索順位は上がるのでしょうか?

    【解答例】

    meta descriptionに対策キーワードを追加しても、そのキーワードでの順位に直接的な影響はありません。meta descriptionを改善することで、検索結果のスニペット(要約文)が適切な内容になる可能性があるので、CTR(クリック率)の上昇が期待できます。ただし、meta descriptionの記述がスニペットに使われないことも往々にしてあるので、どうしてもリソースが限られている場合は、優先度を下げてもいいでしょう。

    【必須となる要素】

    • meta descriptionに対策キーワードが含まれているかどうかは、対策キーワードでの検索順位に影響しない

    【含めておきたい要素】

    • meta descriptionを改善することで、検索結果のスニペットが適切な説明文になる可能性があるので、CTRの上昇が期待できる

    問題7. サイト表示速度は検索順位にどのくらい影響しますか?

    【解答例】

    基本的には「ユーザー体験を阻害するような著しく速度が遅いページ」でなければ、検索順位の低下の原因とはなりません。しかし、2021年5月からページエクスペリエンスシグナルとして、ページ表示に関する要素やモバイルフレンドリーかどうかなどが、ランキング要素に含まれることが明らかにされています。ただし、その場合でもキーワードとコンテンツの関連性に勝るほど重要な要素になることはないと考えていいでしょう。一方、表示速度の速さは、UXにダイレクトに影響します。直帰率・離脱率とも関連しますので、表示速度を改善することは非常に重要です。

    参照:Google 検索セントラル:Google 検索へのページ エクスペリエンスの導入時期

    【必須となる要素】

    • ユーザー体験を阻害するような著しく速度が遅いページでなければ、検索順位の低下の原因にはならない

    • ただしUXの観点から、表示速度を改善することは非常に重要

    【含めておきたい要素】

    • 2021年5月からページエクスペリエンスシグナルがランキングアルゴリズムに導入される

    問題8. ページに使用している画像のクオリティは、検索順位に関係がありますか?

    【解答例】

    画像のクオリティ(ここでは画質と定義)が、検索順位に直接影響することはありません。ただし、視認できないほど画質が悪い場合は、そもそも画像を設置する意味がないので調整すべきです。

    なお、Google Discoverの表示対策としては、画像のクオリティが高いと効果があります。Googleの公式ページに、「うまく表示される可能性を高めるには」という文脈で、「魅力的な高画質の画像、特に Discover からのアクセスが発生する可能性の高いサイズの大きい画像をコンテンツに含める」という記載があります。

    参照:Google検索セントラル:Google Discover とウェブサイト

    【必須となる要素】

    • 画質とページの評価の関係性はほとんどない

    【含めておきたい要素】

    • Google Discover対策としては効果あり

    問題9. 人気記事の流入が下がり続けているのですが、更新日時を最新にしたら順位が戻りますか?

    【解答例】

    更新日時を最新にするだけでは、検索順位は戻りません。まずは、その記事が、特定のキーワードで順位が下がっている原因を分析してみてください。自社サイトの記事情報が古くなっていて、ほかサイトでより新しい情報が出ていることが原因であれば、最新情報を盛り込みながら、ユーザーが求める記事内容に更新することをおすすめします。

    【必須となる要素】

    • 更新日時を最新にするだけでは、検索順位には影響がない

    【含めておきたい要素】

    • 記事の内容を最新にしながら、しっかり書き直すべき

    問題10. 記事のURLが長すぎると、SEO上の問題がありますか?

    【解答例】

    記事のURLの長さが、検索順位のマイナス評価になることはありません。ただし、URLが長く複雑だと、アクセス解析やサイト改修時の作業コストを高めたり、ユーザーがURLをシェアする際に不便になったりするなどの問題があるため、あまり望ましくないでしょう。

    【必須の要素】

    • 記事のURLが長くてもSEO上の問題はない
    • シェア、アクセス解析などの観点ではマイナスがある

      問題11. 記事が長すぎるので、2ページに分けたいのですが、SEO上の問題はないでしょうか?

      【解答例】

      記事を、複数のページに分けても、Googleはページングを認識してくれるので、SEO上の問題はありません。特別な対応も不要です。ユーザビリティの良し悪しを優先して、検討していいでしょう。

      なお、PVを水増ししたり広告を多く見せようとしたりするために、記事を細かく分割する手法は、ユーザーから嫌がられる可能性が高いので注意してください。一方、読み込みに何秒もかかるような量を1ページに詰め込むのもユーザビリティの観点からおすすめしません。

      【必須となる要素】

      • ページ分割してもSEO上の悪影響はない
      • ページ分割するかどうかは、ユーザビリティで判断する

      【含めておきたい要素】

      • 1ページに情報を詰め込んだほうがいいわけではない

      問題12. 画像検索で上位表示を狙うことはできるのでしょうか?

      【解答例】

      画像検索においては、上位表示を狙う方法はいくつかあります。「画像ファイル名に対策キーワードを入れる」「画像の前後に説明文を入れる」「alt属性を記載する」「画像サイズや画質を最適化する」「構造化マークアップに対応する」といったことで、検索順位の向上を図ることができます。

      参照:Google検索セントラル:Google 画像検索に関するおすすめの方法

      【必須となる要素】

      • 画像検索で順位向上を狙うことは可能

      【含めておきたい要素】

      • 画像ファイル名に対策キーワードを入れる、画像の前後に説明文を入れる、alt属性を記載する、画像サイズや画質を最適化するといった対策を行うべき

      問題13. 競合性が高いキーワードだと、何百ページも作らないと検索上位にならないでしょうか?

      【解答例】

      必ずしも何百ページも作る必要はありません。キーワードの性質などによっては、質の高いコンテンツ1つを作り上げることで、検索上位に表示できることもあります。ただし、多様な検索ニーズが考えられる抽象度の高いキーワードや、専門性が高く求められる情報の場合、継続的に多くの情報をサイトが発信している必要があると言えます。

      【必須となる要素】

      • 必ずしも何百ページも作る必要はない

      • キーワードの性質に影響される

      • 対策キーワードに関する情報を継続して発信しているか、サイト全体の評価による

      【含めておきたい要素】

      • 抽象度が高く多様な検索ニーズが考えられるビッグワードや、E-E-A-Tが求められるキーワードの場合、サイトの専門性が問われる

      問題14. 直帰率が高いとGoogleからの評価は下がるのでしょうか?

      【解答例】

      直帰率やブラウザバック率は、ランキング要素として扱っていないというGoogleの発言があります。しかし、検索エンジンへ直帰したり、サイトを回遊せずに離脱したりするユーザーが多いことは、該当ページが情報検索ニーズに応えられていないという現れではあり、ポジティブな指標とはいえません。間接的に検索順位が下落するといったことは考えられます。

      また、Googleにログインして閲覧情報の送信を許可したユーザーの行動情報をGoogleは取得しており、実際Google Discoverの表示アルゴリズムなどに活用されています。直帰率について直接的な関係は否定していたとしても、「検索ユーザーの体験の最大化を目指すべきこと」に変わりはありません。

      参照:海外SEO情報ブログ:直帰率や滞在時間をランキングシグナルとしてGoogleは使っているのか? アルゴリズム評価には使っているが個々の検索結果を変更する目的では使わない

      【必須となる要素】

      • 直帰率はランキング要素として扱っていないとGoogleは発言している

      • Googleにログインして閲覧情報を送信することを許可したユーザーの「ウェブとアプリのアクティビティ」(行動情報)は取得しているので、ユーザー行動が検索順位に影響を与えている可能性は高い

      【含めておきたい要素】

      • 直帰率が高く、サイトを回遊せずに離脱するユーザーが多いのはネガティブな指標なので改善を検討すべき

      参照:Google検索ヘルプ:ウェブとアプリのアクティビティの表示と管理

      キーワードに関する問題

      問題15. 対策キーワードは記事内にどのぐらい入れるのが適切なのでしょうか?

      【解答例】

      どのくらい対策キーワードを記事内に盛り込むべきか、目安はありません。対策キーワードの含有率や含有数を上げることも、あまり意味はありません。ページ内容が「対策キーワードで検索するユーザーのニーズを満たす」とGoogleが判断するかどうかが重要です。その観点でページを作れば、自然に対策キーワードや共起語は含まれていくと考えるべきでしょう。

      【必須となる要素】

      • どのくらい記事内に対策キーワードを入れるべきか目安はない

      • 検索ユーザーが求める情報にすることを意識すれば、対策キーワードや共起語が含まれると考えるべき

      問題16. 記事のURLにも対策キーワードを入れるほうがいいのでしょうか?

      【解答例】

      URLに対策ワードを追加することは、わずかながら順位に影響があるとされていますが、日本語環境においては記事URLが長くなってしまうなど考慮する点が多いため、/blog/0001のようなURLでもまったく構いません。
      なお、画像のファイル名については、検索エンジンはキーワードとの関連性の参考にしていると、下記のように明言しています。

      「Google は画像について理解するために、URLパスやファイル名を参照します。URLを論理的に構成できるよう、画像コンテンツを分類することを検討してください」

      画像に関しては、検索エンジンが理解するための情報として、ファイル名に対策キーワードを追加してみてください。

      参照:Google検索セントラル:シンプルな URL 構造を維持する

      【必須となる要素】

      • 記事URLに対策キーワードを入れることは、わずかながら検索順位に影響がある

      【含めておきたい要素】

      • 画像ファイル名を検索エンジンは参考にしている

        問題17. 特定の月だけ検索ニーズが増えるキーワードは、どのように対策すべきでしょうか?

        【解答例】

        あらかじめ記事を作成することをおすすめします。検索エンジンからの評価が安定するまでには、サイトによりますが、2~3ヵ月ほどかかるケースがあります。よって、事前に公開することで、検索エンジンから評価が高まった状態で、該当の月を迎えることができます。

        その月にならないと情報がわからない、情報が変わるといった場合は、書けるところだけを執筆しておき、情報が確定したら更新してから記事公開するといいでしょう。

        【必須となる要素】

        • あらかじめ記事を作成しておく

        【含めておきたい要素】

        • 該当月にならないとわからない情報があれば、書けるところだけ執筆しておき、情報が確定したら更新して記事公開をする

          問題18. 流入キーワード数が増えたことでセッションは上がったのですが、CV(コンバージョン)数が下がってしまいました。なぜでしょうか。

          【解答例】

          これまで流入していたキーワードの順位が下がってしまった、トレンドによる影響を受けた、ページにその他の施策を実施した影響があった、検索結果の仕様の変更(強調スニペットの表示など)があった、比較対象が異常値の可能性があった、広告、CMなどの別媒体の影響があったなど、さまざまな原因が考えられます。しっかりと精査して、原因について仮説を立てるようにしましょう。

          【必須となる要素】

          • これまで流入していたキーワードの順位が下がった、トレンドによる影響を受けたなど、さまざまな原因が考えられる

          インデックスに関する問題

          問題19. インデックス数は多ければ多いほどいいのでしょうか?

          【解答例】

          インデックス数とは、検索エンジンの検索結果に表示させる対象として、登録されているURLの数になります。「インデックス数が多ければ多いほど、サイト全体の順位や評価が向上する」という意味では無関係です。ページのインデックス数が多くなるほど、サイトの検索エンジンからの評価が高まるわけではありません。

          質が低くても多くのページを生成して評価を上げるという試みは、かつてパンダ・アップデートで否定されたものです。重複コンテンツや中身が薄っぺらいページが大量に存在する状態では、「全体として質の低いサイト」だと検索エンジンにみなされるリスクがあります。

          現在では、質が低ければ、そもそもインデックス対象にならない(クロールもされない)といった扱いを受けます。サイトが保持するページに対して、インデックスされているページ数が少なすぎる場合、品質面の課題がある可能性があるので、対策すべきです。

          ただし、高品質でユーザーのニーズをしっかりと満たしている専門性の高い記事数が多い場合は、間違いなくサイトに良い影響があります。単純にインデックスの数ではないのです。

          【必須となる要素】

          • インデックス数が多ければいいというわけではない

          • パンダ・アップデートに触れる

          【含めておきたい要素】

          • サイトが有するページ量に対するインデックス数の割合(インデックス率)が低すぎるのは、コンテンツの品質が低いあるいはクロールに課題がある場合がありえる

          問題20. Googleサーチコンソールのインデックスカバレッジで「エラー」が出ているのですが、すべて直す必要があるのでしょうか?

          【解答例】

          Googleサーチコンソールのインデックスカバレッジのエラーは、可能な限り直すことをおすすめします。「エラー」は何らかの不適切な実装によって、該当ページがインデックスされておらず、検索結果に表示されていない状態のページを指します。当然、検索結果にも表示されませんし、検索エンジンのクロールに影響を与える可能性があります。

          ただし、どのページを直すべきかについて優先度は決めるべきでしょう。インデックスされる必要がないページに生じているエラーは、優先度が低くなります。

          【必須となる要素】

          • インデックスカバレッジのエラーは、可能な限り直したほうがいい

          • どのページを直すべきかは優先度をつけるべき

          【含めておきたい要素】

          • クロールエラーなど、原因が特定しづらいエラーや、インデックスされるべきページに表示されているエラーは要検討

          問題21. Googleサーチコンソールのインデックスカバレッジで「除外」が非常に多いのですが、問題ありますか?

          【解答例】

          Googleサーチコンソールのインデックスカバレッジで「除外」となっているものには、無視しても影響がないものもありますが、一部対処すべきものがあります。特に確認しておきたいのは下記になります。

          ●クロールやインデックスのエラー
          ・noindex タグによって除外されました
          ・robots.txt によりブロックされました

          意図したページ(noindexさせたいページ、クローラーを呼びたくないページ)が除外となっているならば問題ありませんが、意図していないページが設定されている場合は設定ミスも考えられますので、必ず確認して対処してください。

          ●コンテンツ品質についてのエラー
          ・クロール済み - インデックス未登録

          インデックス対象のページであってもクローラーがページの品質が低いと判断してインデックス対象外とした可能性が考えられます。

          除外になっているページが非常に多い場合は、サイト全体の評価にも悪影響を及ぼす可能性があります。コンテンツ品質の改善を行う、またはページ削除やnoindex設定を検討する必要があります。

          【必須となる要素】

          • どちらかというとネガティブな状態
          • 除外が意図しているならば問題ない
          • 除外が意図していないなら対処する

          【含めておきたい要素】

          • noindexによる除外、robots.txtによるブロック、クロールエラー、検出 - インデックス未登録など、個別の項目について解説する

          コンテンツに関する問題

          問題22. どの程度の割合から重複コンテンツと認識されてしまうのでしょうか?

          【解答例】

          重複コンテンツには、定量的な基準はありません。しかし、「ページの要素がまったく同じ」「共通テンプレートを利用した一覧ページ」「検索エンジンがレンダリングに失敗している(※)」「テキストの大部分がコピーペーストあるいは酷似している」などは、検索エンジンに重複と判断されやすいです。大規模なデータベースを元に動的にリストページを多数作っているようなサイトの場合は、定期的にGoogleサーチコンソールを利用し、検索エンジンがどのようなページを重複とみなしているかをチェックするのがおすすめです。なお、「他のページに記載している内容をこのページにも記載する」「共通の文言」くらいでは重複になりませんので、安心してください。

          ※レンダリングに失敗した結果、同じ画面をレンダリングしてしまっているケースなど

          【必須となる要素】

          • 重複コンテンツの明確な基準はない
          • ただし、ページのテンプレートや画像タグが同じ、一覧ページの場合、テキストが同じ場合は、重複コンテンツと判断されやすい

          【含めておきたい要素】

          • Googleサーチコンソールで定期的にチェックするのがおすすめ

          問題23. 「◯◯×都道府県名」のキーワードを狙いたいのですが、それぞれ違うことを書けないので、すべて同じ情報を載せてもいいでしょうか?

          【解答例】

          まったく同じ情報を掲載することは、やめておきましょう。最悪の場合、サイトのコンテンツの品質が低いと判断され、サイト全体の評価に悪影響を及ぼす可能性があります。各地域の情報や要素を盛り込みながら、違った内容を書くことができないか、検討することをおすすめします。

          【必須となる要素】

          • まったく同じ情報を掲載するのは禁止
          • 低品質なページを量産しているとして、サイト全体の評価に悪影響を及ぼす可能性がある

          【含めておきたい要素】

          • 各地域の情報や要素を盛り込むなど、代替案を提案する

          問題24. 記事にタグやカテゴリーをつけて分類したいのですが、どういう点に気をつけるべきですか?

          【解答例】

          記事にタグやカテゴリーをつけて分類する際は、まずはユーザーが探しやすいかどうかを考慮するようにしてください。また、「検索キーワードの類義語や表記ゆれを意識して、タグ名やカテゴリ名を設定する」「記事数が少ない(3件以下が目安)タグやカテゴリを作らない」「論理的なカテゴリー設計(親子関係)にする」といったことに気をつけて分類することをおすすめします。

          【必須となる要素】

          • ユーザーを意識する
          • 乱立させない
          • 該当記事が少ないタグやカテゴリーが増えないようにする
          • 表記ゆれや類義語を考慮して最も一般的な名称にする

          【含めておきたい要素】

          • タグページ、カテゴリページ同士をリンクさせる
          • タグページ、カテゴリページ固有のテキストを入れる

          問題25. 被リンクを得られやすいのはどういうコンテンツでしょうか?

          【解答例】

          ずは独自性があること、検索ニーズを確実に満たしているといったコンテンツの品質の高さが求められます。加えて、引用しやすい、引用するだけの価値がある、といった内容が求められます。具体的には下記の要素になります。

          ・一次情報である

          ・権威性がある

          ・UI面の配慮がある(例:ソーシャルボタンがわかりやすい位置にある)

          ・網羅性があり、該当する内容を説明するときに引用しやすい

          ・画像の解像度が高い

          ・OGPが設定されていて、引用時の見栄えがいい

          SNSでの拡散とは、ユーザーの意図が異なるため、一致する部分と一致しない部分があります。また、自サイトがどういった形で被リンクを獲得できるかは、「検索上の競合ページがどこからどういった形でリンクを受けているか」などを調べることで、参考にすることができます。

          【必須となる要素】

          • 検索ニーズを確実に満たしている
          • 独自性がある
          • 引用しやすい、引用するだけの価値がある(一次情報である、権威性がある、網羅性がある、画像のクオリティが高い、シェアボタンやOGPがしっかり設置されている)
          • SNSで拡散する要素と混同するのはNG

          【含めておきたい要素】

          • 競合ページがどういった被リンクを集めているかを調べる

          問題26. 自社のコンテンツが明らかに不正コピーされている場合、どうすればいいですか?

          【解答例】

          最も確実な方法は、不正コピーをしているサイトに対して、直接連絡して削除を依頼することです。悪質な場合、法的な文書を発送することも検討すべきでしょう。

          連絡手段がない場合は、Googleに不正サイトのページのインデックス削除を依頼することができます。ただし、Googleに依頼する場合は、対応に時間がかかってしまったり、該当するコンテンツが自社オリジナルだと証明することが必要になったりする場合が想定されます。インデックスの削除が、間違いなく実施されるとは限りません。

          参照:Legalヘルプ:法的な理由でコンテンツを報告する

          【必須となる要素】

          • 不正コピーしているサイトに連絡して削除依頼する
          • 「Google からコンテンツを削除する」という著作権侵害申請フォームを通して通報する

          【含めておきたい要素】

          • 「重複コンテンツかどうか」といったSEOの問題ではなく、あくまで権利侵害として対応する

          ユーザビリティに関する問題

          問題27. デザインやUIが悪いと、検索順位が下がるのは本当ですか?

          【解答例】

          デザインやUIが悪いと、検索順位へのマイナスの影響はあります。モバイルにおいては、モバイルフレンドリーではないページ(視認性が悪い、タップしづらい、表示速度が遅いなど)については評価が下がるとGoogleは明言しています。ほかにも、ブラウジングの安全性や、インタースティシャルの有無など、ユーザー体験に関係するシグナルをGoogleは公表しています。

          しかし、デザインやUIが優れていても、そのページのキーワードとの関連性が低い場合は順位がつきません。また、デザインやUIが悪いサイトの記事が、検索1位になることもあります。検索順位の改善のためだけに、デザイン改善することは推奨できません。

          【必須となる要素】

          • 影響する。ユーザー体験に関わる主なシグナルについてGoogleが示している(モバイルフレンドリー、セーフブラウジング、HTTPS、ページ閲覧を邪魔するインタースティシャルがないなど)
          • ただし、デザインやUIが良ければ、検索順位が上がるわけではない

          【含めておきたい要素】

          • 2021年5月からページ エクスペリエンス シグナルが導入される
          • 順位下落よりは、回遊率やCVRなどへの悪影響が発生していないかを意識して、デザインやUIの改善をすべき

          レンダリングに関する問題

          問題28. HTMLのマークアップをきれいにすることは、SEOと関係ありますか?

          【解答例】

          マークアップによってUI上の不都合を生じていない限り、SEOとは関係がありません。マークアップが整っていることは、「ユーザーがそのページで何を得るか」という価値とほぼ無関係だからです。

          【必須となる要素】

          • HTMLのマークアップは、SEOとはほぼ関係がない

          【含めておきたい要素】

          • マークアップによってUI上に不都合が生じていれば、SEOと関係がなくても対応が必要

          サイト構造に関する問題

          問題29. Googleはどのようにしてサイトの全体構造を理解しているのでしょうか?

          【解答例】

          Googleは内部リンクから、サイトの全体構造を理解しています。どこに内部リンクが集中しているのか、リンク関係がどうなっているかなどを網羅的に調べており、パンくずリストはサイトの全体構造の把握を手助けする効果があります。内部リンクには及びませんが、XMLサイトマップやURLのディレクトリ構成も、サイトの全体構造を理解するために参考にしている可能性があります。

          【必須となる要素】

          • 内部リンクの構造(特にパンくずリスト)から理解している

          【含めておきたい要素】

          • XMLサイトマップ、URLのディレクトリ構成なども参考になっている可能性がある。ただし内部リンクよりも対策すべき優先度は低い

          コミュニケーションに関する問題

          問題30. SEOをうまく進めるためには、どういう体制が望ましいのでしょうか?

          【解答例】

          SEOのプロジェクトを進めるにあたって、まずはプロジェクトを主導して全体の進行管理を行う「Webディレクターおよびマーケティング担当」が必要になります。そして、「サイト制作・開発担当」「コンテンツ制作担当」が必要です。

          インハウスでもアウトソースでも問題ありませんが、実施するスピードとクオリティが担保されるかどうかで、チームを編成していくことが求められます。また、「セールス担当」にターゲット情報の取得やコンテンツ制作時のインタビューなどで、協力してもらう可能性があります。実際には、ほかにもさまざまな役割分担が必要になります。

          【必須となる要素】

          • プロジェクト全体の進行管理を行うWebディレクターおよびマーケティング担当が必要
          • 開発・制作担当が必要
          • コンテンツ作成担当が必要

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          執筆:糸田川 五大(いとたがわ ごだい)

           

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          金子 光
          金子 光(かねこ ひかる)
          新卒で楽天グループ株式会社に入社。
          営業管理として40人規模のチームをマネジメント。その後社員3人のベンチャー企業に入社し新規事業立ち上げを経験。
          現在はナイルのマーケティング相談室編集長として、Webマーケティングに従事している。
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          監修者情報

          ナイル編集部
          ナイル編集部

          2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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