meta refreshとは?SEOにおけるデメリットと使用時の注意点

更新日:
meta refreshとは?SEOにおけるデメリットと使用時の注意点

meta refresh(メタリフレッシュ)とは、ページを訪れたユーザーを指定のURLに転送するリダイレクトの一種です。

ここではmeta refreshの概要からSEOを意識する上で理解しておきたいポイントについて、詳しく解説していきます。

この記事のポイント

  • meta refreshはクライアントサイドリダイレクトの1つ
  • meta refreshを使用しても、Googleの検索エンジンに関してはページの評価は基本的には引き継ぐ
  • 履歴が残る点やリダイレクト先へのインデックスの切り替えに時間を要するため非推奨

\プロのノウハウを詰め込みました!資料ダウンロードはこちらから/

meta refreshとは

meta refreshは、ページを訪れたユーザーを指定したURLに移動させるメタタグで、転送(リダイレクト)の手段のひとつです。

転送処理(リダイレクト)には大きく「サーバーサイドでのリダイレクト」と「クライアントサイドでのリダイレクト」があり、このmeta refreshは「クライアントサイドでのリダイレクト」に当たります。

 

meta refreshを使用するケース

GoogleやW3Cは、基本的にサーバーサイドでのリダイレクトを推奨しており、JavaScriptやmeta refreshによるリダイレクトはそれが出来ない場合の代替手段という位置づけになります。
しかし、そうした場合でも「JavaScriptを使用したリダイレクト」が優先されます。これはGoogleの検索エンジンが、JavaScriptのリダイレクトをサーバーサイドリダイレクトと同様に扱うと明言しているためです。

よって、meta refreshは
「サーバーサイドリダイレクト、JavaScriptによるリダイレクトの両方を使用できない」場合の最終手段として利用します。

具体的な設定方法としては、HTMLの<head>内に下記のように記述します。

0秒後に指定先のURLへリダイレクトする場合

<meta http-equiv=”refresh” content=”0;URL=(転送先のURL)”>

3秒後に指定先のURLへリダイレクトする場合

<meta http-equiv=”refresh” content=”3;URL=(転送先のURL)”>

その他のリダイレクトを使用できず、ページ評価を引き継ぐ必要がある際には0秒を指定してください。

参考
Client-side JS Redirects: Can Googlebot Detect Them? #AskGoogleWebmasters
Yes, Googlebot can detect JavaScript redirects

meta refreshのSEO上の注意点

ここまでmeta refreshの使用は避けた方がいいと記載してきましたが、リダイレクトとしては正常に機能します※1。しかし、SEOにおけるページの評価に関しては引き継ぐ保証が無いので注意しましょう。また下記の観点からmeta refreshは使用するのは避けることをオススメします。

  • ブラウザの履歴に残るため
  • 検索エンジンの処理に時間がかかる

1ページ程度であれば、影響は微々たるものですが、サイト移転の際などでmeta refreshを使用すると移転までに時間がかかり、結果流入などにも悪影響を及ぼしかねません。
繰り返しにはなりますが、基本的には、meta refreshを使用するのは最終手段にしましょう。

※1
参考:ジョンミューラー氏の発言

A meta refresh type redirect should just work. We don't recommend it for 2 reasons: UX (it keeps the page in browser history, afaik) & processing time (we need to parse the page to see it). Once processed, it's just like a redirect.


meta refreshタイプのリダイレクトは正常に機能するはずです。 UX(私の知る限りでは、ブラウザの履歴にページを保持します)と、処理時間(私たちはそれを理解するためにページを解析する必要があります)という2つの理由のために私達はそれをお勧めしません。 処理されると、リダイレクトのようになります。

\プロのノウハウを詰め込みました!資料ダウンロードはこちらから/

余談

meta refreshは性質上、悪用することができます。
例えば、商品ページにまずはランディングさせ、3秒後にフィッシングサイトへmeta refreshを設定するなどです。
おそらくこうした背景から、検索エンジンはリダイレクト前後のページの確認しており、結果として時間を要するのでしょう。

参考 https://developers.google.com/search/docs/advanced/guidelines/sneaky-redirects?hl=ja

なお、こうしたmeta refreshの機能を有効的に使用しているケースとしては、決済サイトから商品購入ページに戻る際の使われ方などが挙げられます。
いきなり遷移するよりも、決済が完了したことを伝えた上で、戻る方がユーザーに親切ですよね。

まとめ

meta refreshはGoogleに推奨されていませんが、リダイレクトとしてSEO的な機能をまったく果たさないわけではありませんし、使用すること自体は禁止もされていません。よって、その他のリダイレクト手段がどうしても使用できない場合には遠慮なく使用してください。
リダイレクトに関し、お困りでしたら弊社のコンサルタントがサポートいたしますので、お気軽にお問い合わせください

SEOについて詳しく知りたい方はこの記事も読んでみてください。

参考:301リダイレクトとは

編集者情報

大澤 心咲
大澤 心咲
新卒でアクセンチュア株式会社を経て、2018年ナイル入社。
コンサルタントとして大手企業SEO戦略策定・コンテンツマーケティング支援を担当。
現在はナイルのマーケティングとセールスの統括マネージャーとして従事。
著書:「ひとりマーケター成果を出す仕事術

監修者情報

ナイル編集部
ナイル編集部

2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

PIVOTにもスポンサード出演しました!

PIVOTにもスポンサード出演しました!
チャンネル登録者数が100万人を超えるYoutubeチャンネルPIVOTにスポンサード出演しました!
動画内では、マーケティング組織立ち上げのための新しい手段についてお話しています。
マーケティング組織に課題がある方はぜひご覧下さい。
動画を見る

関連記事

カスタム404ページとは?エラーページに表示すべき情報について

カスタム404ページとは?404ページでユーザーの離脱を生まないために

ドメインとは

ドメインとは

サブ-ディレクトリとは?有効な活用法も紹介

サブディレクトリを活用しよう!作り方とメリット、運用上の注意点を解説

新着記事

【保存版】SEO記事の書き方を9ステップで解説!ポイントや注意点まとめ

【保存版】SEO記事の書き方を9ステップで解説!ポイントや注意点まとめ

【初心者向け】GA4のコンバージョン設定を画像付きで徹底解説

【初心者向け】GA4のコンバージョン設定を画像付きで徹底解説

製造業に効果的なSEO対策とは?ポイントや事例を紹介

製造業に効果的なSEO対策は?ポイントや事例を紹介

サイト内検索

目次に戻る

もっと効果的な集客施策
してみませんか?

Web戦略の情報を
定期的に受け取りたい方

取材・メディア掲載に関するお問い合わせは、こちらからお問い合わせください。