Ahrefsの使い方 | ナイルSEOコンサルタントが実践する活用方法

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Ahrefsの使い方 | ナイルSEOコンサルタントが実践する活用方法

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Ahrefsとは

Ahrefs(エイチレフス)とは、自社だけではなく競合サイトの被リンク、自然検索流入キーワード、自然検索トラフィックを把握できる有料SEO分析ツールです。

Ahrefs https://ahrefs.jp/

Ahrefsは、1日毎に約40億のWebサイトをクロールし、15分毎にインデックスを更新している世界最大級のデータ量を保有しています。そして、14兆もの巨大リンクデータを有し、1.8兆のページURLを網羅しています。

Ahrefsを使用しているSEO会社や事業会社のSEO担当者の方も多いと思います。

本記事では「SEOコンサルタントが実際に顧客へのコンサルティングで実践しているAhrefsの使い方」を課題・目的別に、その一部をお教えします。

Ahrefsでわかる主な課題

順位向上・流入向上を狙うためのSEO施策には、既存コンテンツのtitleタグやmeta descriptionの調査、新規コンテンツ制作、サイトの技術的問題の改善、被リンクの獲得など、色々なものがあります。

出来ることは数多くあったとしても、それを闇雲に行っていてはリソースが無駄になってしまいます。
「どのキーワードから狙って、どういう施策を撃つのか」成果とコストバランスを見据えて、優先順をつけて取り組むべきです。

その上で、Ahrefsは「対策すべきキーワードの選定」「現状サイトに欠けているコンテンツの把握」「競合サイトとの被リンク差分の把握」といったことに役立ちます。

目的に沿った具体的なAhrefsの機能・使い方をご紹介します。

1 流入向上につながる対策キーワードを見つけたい

対策キーワードを考える上で知っておきたいことは、自社サイトへの流入キーワードと競合サイトの流入キーワードを把握することです。

例えば、自社サイトでは順位がついていないが、自社と同じようなコンテンツを持った競合サイトでは上位表示しているキーワードがあるとすると、そのキーワードで上位表示できれば自社サイトの流入を増やすこと期待できます。

Ahrefsの「Site Explorer(サイトエクスプローラー)」では、あらゆるサイトの自然検索流入キーワードを確認できます。

 Site Explorer(サイトエクスプローラー)

対象サイトの被リンク調査、流入キーワード調査、有料検索広告のキーワード調査などを行うことができます。

  • 使用方法

検索ボックスに対象サイトのドメインまたはURLを入力し、検索条件を選択します。

1

◆検索条件

  • URL:完全に一致した URLのみのデータ
  • 部分一致:部分的に一致する URL データ
  • ドメイン/*:サブドメインを含まないドメイン全体データ
  • *.ドメイン/*:サブドメインを含むドメイン全体データ

条件を指定して検索すると、下記のようなダッシュボードが表示されます。

サイトの流入キーワードを見るためには「オーガニックキーワード」をクリックします。(図赤枠部分のどちらをクリックしても同じページに遷移します)

A

自然検索流入キーワード一覧が表示されます。

3

自然検索流入キーワードと、その検索ボリューム、そのキーワードでの現状順位、ランディングページのURL、キーワード難易度(後ほど解説)、CPC(推計)、トラフィック数(推計)などがが確認できます。

自社サイトと競合サイトについてこれらのデータを比較することで、自社サイトで対策するべきキーワードを選定するヒントを得られます。

対策キーワード選定の考え方については、以下の記事を参考にしてみて下さい。

キーワード選定方法のコツとは?利用すべき無料キーワードツールと4つのステップ 

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2 キーワード対策の方針を決めたい

 「このキーワードで上位表示を狙いたいが、どれくらい難しいのか知りたい」

「キーワードリストを作成したが、キーワードごとの対策難易度がわからないのでどのキーワードから対策したらいいかわからない」

対策キーワードを洗い出しても、上記のような悩みがつきものです。Ahrefsではキーワードごとの対策難易度を独自の指標(キーワード難易度・KD)で示しています。

※あくまでAhrefs独自のアルゴリズムで算出された数値です。

サイトエクスプローラーでもデータは見れますが、「Keywords Explorer(キーワードエクスプローラー)」をつ開くことで、より細かく見ることが出来ます。

Keywords Explorer(キーワードエクスプローラー)

 対象キーワードの検索上位サイトの被リンクやコンテンツ量などを比較し、そのキーワードで上位表示するために、どの程度力を入れた施策が必要かを判断することができます。

※契約プランによってKeywords Explorerの対応数が変わりますが、どのプランでも適応されています。
参考:SEOの被リンク分析・競合調査ツール | Ahrefs(エイチレフス)

  • 使用方法

検索ボックスに調べたいキーワードを入力、対象としたい検索エンジン、エリア(国名)を選択します。

4

クリックすると、以下のような画面が表示されます。

キーワード難易度は左上に表示されます。

5

キーワード難易度はAhrefs独自の基準で評価されています。

詳しくはこちらをご覧ください。

Ahrefsキーワード難易度に関して 

ほかにも、ページ下部には上位表示されているページの被リンク数や流入数などの情報が得られます。

例えば検索ボリュームが近い「ワイヤレスイヤホン」と「イヤホン」のどちらから対策するべきかが問題になった場合などに、「より上位表示を狙いやすそうなものから対策しよう」といった判断を取ることができます。

例:コンピューター周辺機器業界の場合

「ワイヤレスイヤホン」キーワード難易度:5

6

「イヤホン」キーワード難易度:13

7

この場合は、難易度が低く成果が出やすいであろう「ワイヤレスイヤホン」キーワードから対策を行う、といった判断が出来ます。

もっともこのキーワード難易度はあくまでAhrefsが独自に設定した基準であり、常に正しいとか限りません。また簡単だからといって、ビジネスへの影響が小さいキーワードばかりを対策しても、売上や利益には繋がりません。

キーワード方針の立て方は以下の記事を参考にしてみて下さい。

SEOで「勝てる」キーワードの選び方!カスタマージャーニーを活用しよう

3 被リンク獲得方法のヒントがほしい

「被リンクを獲得したいが、どういうサイトから被リンクがもらえるのだろうか?」

このような場合は「自社サイトを似た業界・サイトタイプ、かつ検索エンジンから評価されている競合サイトの被リンク獲得状況を調べること」で手がかりをつかみます。

1でご紹介したSite Explorer(サイトエクスプローラー)を使用します。

  • 使用方法

1と同じく検索ボックスに競合サイトのドメインまたはURLを入力し、検索条件を選択します。

8

ダッシュボードで「被リンク」をクリックします。(以下図の赤枠部分はどちらをクリックしても同じページに遷移します)

2020-10-08_19h34_30

そのサイト・ページが外部から獲得している被リンクの一覧が表示されます。

10

自サイトへのリンクが貼られているページ(参照ページ)、そのページの推計トラフィック数、リンクのアンカーテキストなどが確認できます。ドメインランクやURLランクなどはAhrefsの独自指標ですが、参照ページがどの程度価値のあるページかどうかの参考になります。

このツールを使うことで、競合サイトがどんなサイトのどのようなページから被リンクを獲得しているかがわかります。

同じようなユーザーをターゲットとしてサイトを運用している以上、競合サイトが受けているような自然リンクは、自社サイトもコンテンツの展開の仕方などの工夫で、得ることができる可能性はあります。「自社サイトでも競合サイトと同じようなサイト・ページからの被リンクを獲得できないか」という観点から、コンテンツの展開方針を検討する材料になります。

被リンク獲得方法については、以下の記事も参考にしてみて下さい。

被リンクはどう増やす?SEO HACKS事例からみるリンク獲得方法

まとめ

本記事でご説明した使い方はAhrefsの機能のほんの一部ですが、SEOの検討の中でよく問題になる「対策キーワードの選定」「優先度のつけ方」「被リンク獲得の方針」といった点だけでも、多くの重要なデータを得ることが出来ます。無料で使えるサーチコンソールなどだけでなく、Ahrefsを使い、競合サイトの情報を活用してみましょう。

ナイルでは集客だけではなく成果につなげるためのSEOコンサルティングが可能です。2,000社以上の支援実績がありますので、ぜひ一度ご相談ください

支援実績やコンサルティングの詳細は、ナイルのSEOコンサルティングサービスをご覧ください。

編集者情報

金子 光
金子 光(かねこ ひかる)
新卒で楽天グループ株式会社に入社。
営業管理として40人規模のチームをマネジメント。その後社員3人のベンチャー企業に入社し新規事業立ち上げを経験。
現在はナイルのマーケティング相談室編集長として、Webマーケティングに従事している。
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監修者情報

ナイル編集部
ナイル編集部

2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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