大阪・関西万博には満足?がっかり?来場者の本音を調査|2025年4月実施

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大阪・関西万博には満足?がっかり?来場者の本音を調査|2025年4月実施

2025年4月に幕を開けた「大阪・関西万博」。

世界が注目するこの一大イベントにあたって、来場者はどのように情報収集を行い、会場ではどのような印象を持ったのでしょうか。

そこで今回は、大阪・関西万博に来場した人たちを対象に、満足度や来場理由、人気の展示、情報収集の手段についてアンケートを実施。

報道などでは開催の成功を危ぶむ声があったものの、アンケート調査ではポジティブな回答が大勢を占め、大阪・関西万博の魅力が見えてきました。

調査概要

調査期間:2025年4月18~19日
調査方法:インターネット調査(Fastask利用)
調査対象:全国の10~60代の男女550名

来場者のうち8割以上が高評価。満足度の高さが際立つ

大阪・関西万博アンケート図解_Q1

来場者のうち、約半数が「とても満足した」と回答し、「ある程度満足した」と合わせると約86%という高い満足度が示されました。

開催前や開幕直後には、準備の遅れや会場設備への不安など、否定的な声も一部に見られましたが、実際に訪れた人たちの多くはポジティブな印象を抱いたことがわかります。

大阪・関西万博に来場した理由は?体験価値と好奇心が多数

大阪・関西万博アンケート図解_Q2

来場の理由として最も多かった回答は、「貴重な機会だから」

ほかには、「目当てのパビリオンや展示物があった」「世界各国の文化や技術を知りたかった」「先端テクノロジーに興味があった」といった回答が上位に並びました。

この結果から、やはり来場者の多くは「万博でしか味わえない体験」を求めていたことがわかります。
世界中の文化や先端技術に触れられるという万博の魅力は、しっかりと来場者に届いているのでしょう。

特に「先端テクノロジー」や「文化理解」に関心を示す層が多かったことは、万博が単なる観光ではなく、知的レジャーとして認知されていることを示しています。

なお、「仕事の都合で行く必要があった」(2.7%)、「家族の要望や教育、サービスのために」(3.6%)といった受動的な動機は比較的少なく、自発的に「行きたい」と思わせる魅力が万博にはあると見られます。

最も楽しかったものは?海外・国内パビリオンの人気が圧倒的

大阪・関西万博アンケート図解_Q3

「もっとも楽しかった展示やイベント」については、海外・国内パビリオンと回答した人が8割を超えました

1位となった国内パビリオンには、万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」をパビリオンとして表現した日本館をはじめ、国内大手企業が技術力やサービス力をプレゼンテーションする民間パビリオンなど、17館が集結。

また、海外パビリオンには前評判の高かったアメリカや、世界的なファッションブランドの展示を一挙に見られるフランスをはじめ、158の国と地域(※)が参加し、各国の文化や歴史、先進技術が紹介されています。

万博の花形であるパビリオンを楽しんだ人が上位を占めるのは、自然な結果といえるでしょう。

そして3位には、会場のシンボルでもある「大屋根リング」がランクイン。
巨大な構造物の存在感に、「とても壮大で良かった」「予想以上に感動した」といった声もあり、来場者の印象に強く残ったようです。

この大屋根リングは、世界最大級の木造建築としてギネス世界記録にも認定されており、そのスケール感と建築美が、多くの来場者にポジティブな驚きを与えたと考えられます。

※万博開催日までに開館が間に合わなかった国や地域も含む

施設・イベントでは、日本館とアメリカ館が上位を獲得

大阪・関西万博アンケート図解_Q4

「火星の石」が展示されている日本館や、「月の石」を筆頭に5つのパートからなる没入型展示を用意したアメリカ館、レオナルド・ダ・ヴィンチのスケッチを展示しているイタリア館など、万博のメインコンテンツともいえるパビリオンは、多くの人から支持されています。

やはり、世界的にも貴重な展示物を間近で見られることは、万博に行く大きな価値と捉えられているようです。

中でもアメリカ館では、「とてもワクワクしました!食べ物もすごくおいしい」とフードに対する称賛の声も。

また、展示物・イベントにおいて注目したいのは、実物大ガンダム像を設置したGUNDAM NEXT FUTURE PAVILIONがランクインしたこと。

ガンダム像の圧倒的なスケールが来場者に与えたインパクトは、とても大きかったことがうかがえます。

これは日本のキャラクタービジネスが、国際的なイベントでも十分な求心力を持ち得ることを示しているともいえるでしょう。

情報収集に役立ったツールはSNSが上位独占

大阪・関西万博アンケート図解_Q5

「もっとも役立った情報収集手段」としては、Instagramが1位。
ビジュアル中心で情報が把握しやすく、実体験のシェアが多い点が役立っているのでしょう。

また、Web検索よりもSNSが重視された結果からは、情報の鮮度や共感性に突き動かされた人たちが多く来場していることが見て取れます。

この回答結果を見ると、Web検索で得られる情報よりも、実際に万博へ行った人の体験をそのまま見られるSNSのほうが、来場を検討している層に強く響くことがわかります。

ただ、SNSの利用が主流になりつつある中でも、Web検索も20.4%と一定のニーズを堅持。

万博へ行くことを決めた人が予約方法やアクセスなどを調べる際には、より詳細な情報が網羅されているWeb検索を利用していると考えられます。

来場者はどんな検索をした?最も関心を集めたのは「混雑具合」

大阪・関西万博アンケート図解_Q6

最も多かった回答は、「混雑具合」について。
次いで「評判」や「どのパビリオン・展示物を体験するか決めるため」という結果になりました。

ほかの上位回答も見ると、「アクセスや宿泊情報」「かかる費用」など、万博に足を運ぶにあたって必要な情報が満遍なく検索されていることがわかります。

また、検索内容が「計画」や「失敗回避」に紐づく内容が多い点からは、東京ディズニーランドの約3倍、約155ヘクタールの広さを誇る万博を、いかに合理的に楽しむかを重視しているのかもしれません。

来場者の満足度は上々!大阪・関西万博は順調な滑り出しを見せる

開催前には賛否両論もありましたが、蓋を開けてみれば来場者の満足度は高く、大阪・関西万博はスタートダッシュに成功したことが今回の調査で示されました。

また、Instagramでの情報収集が多かったことや、世界の文化やテクノロジーへの興味が来場理由として挙がった回答結果からは、インターネットリテラシーが高く、知的好奇心の強い層が早期に来場している傾向も見えてきます。

テクノロジーや情報が生活に深く根づいた今、こうした感度の高い人たちがイベント初期の盛り上がりを支えていることは、あらためて注目すべき傾向といえるでしょう。

今後も、SNSを通じて体験者のリアルな声がさらに広まり、より幅広い層の来場につながっていくことが期待されます。

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