ドメイン変更によるSEOへの影響は?失敗を避けるための変更手順を解説

SEO対策を講じているサイトの場合、ドメイン変更時にはいくつかの注意点があります。できるだけSEO効果を落とさないためのドメイン変更の注意点や手順についてご紹介します。また、ドメイン変更で失敗してしまうケースにはどのような原因があるのかも見ていきましょう。

ドメイン変更によるSEOへの影響は?失敗を避けるための変更手順を解説

サーバー移転やサイトリニューアルを機に、ドメイン変更を検討することもあるかと思います。スムーズにドメイン変更を完了できればいいのですが、SEO対策を講じているサイトの場合、ドメイン変更時にはいくつかの注意点があります。手順を誤ってドメイン変更をすると、ユーザーがサイトへアクセスできなくなってしまったり、これまで蓄積してきたSEO効果が失われてしまったりするため、ドメイン変更は慎重に進めなくてはなりません。

ドメイン変更がSEOにどのような影響を与えるのかを解説した上で、できるだけSEO効果を落とさないためのドメイン変更の注意点や手順についてご紹介します。また、ドメイン変更で失敗してしまうケースにはどのような原因があるのかも見ていきましょう。

ドメイン変更がSEOに与える影響

ドメイン変更を検討するにあたって必ず知っておきたいのが、ドメイン変更がSEOに与える影響です。場合によっては、それまで時間と手間をかけて蓄積してきたSEO効果を失うことにもなるため、育てたサイトを台なしにしてしまわないためにも、必ず確認しておきましょう。

ドメイン変更がSEOに与える主な影響は、次の2点が挙げられます。

  • これまで獲得してきた外部リンクが0になる
  • これまでに蓄積されたドメインパワーがなくなる

それぞれ、SEOにどのような影響を与えるのか見ていきましょう。

ドメイン変更によるSEOの影響①

ドメイン変更によって、それまで獲得してきた外部リンクが0になり、外部リンクによって得られたSEO効果がなくなってしまうケースがあります。Googleは、サイトに対して貼られた外部リンク(そのサイト以外からのリンク)を評価して、検索順位に反映させます。外部リンクは、Googleが検索結果の順位を決める要素のひとつなのです。

Googleのゲイリー・イリェーシュ氏は、Twitter上で寄せられた「SEOにおいて、リンクは外部リンクだけが評価されるのでしょうか?それとも、外部リンクと内部リンクの両方が評価されるのですか?」という質問に対して、「外部リンクを評価しています。外部リンクは、そのサイトがどれくらい人気で、どれくらいの人から指示されているのかの指標になるからです」と回答しています。

外部リンクは、サイト運用を通して徐々に獲得できるものです。ドメイン変更によって外部リンクが0になったとしても、リダイレクト設定によって、それまで蓄積したサイトのSEO効果をできるだけ落とさずに新規ドメインへ引き継ぐことも可能です。ただし、検索順位が下落するリスクがあることは押さえておきましょう。

ドメイン変更の失敗で外部リンクが0になるリスク

蓄積されたドメインパワーがなくなる

ドメインパワーはその名のとおりウェブサイトの力のことを指し、「ドメインオーソリティ」や「権威性」とも呼ばれています。サイトを継続して運用していくことでドメインパワーは徐々に蓄積され、ドメインパワーの強いサイトほど、質の良いコンテンツがGoogleから適切に評価されやすくなります。しかし、ドメインを変更すると、このドメインパワーはなくなってしまいます。そのため、ドメイン変更後はSEO効果が失われ、一気に検索順位が下落してしまう可能性もあるのです。

また、ドメインパワーと似ている考え方に、「ドメインエイジ(ドメイン年齢)」というものがあります。ドメインエイジとは、そのドメインのウェブサイトの運用年月のこと。ドメインエイジが低いサイトの新規コンテンツは、特にGoogleクローラーの巡回を受けにくい(=評価されにくい)とされています。クロール頻度の低いサイトでもSEO対策次第で上位表示は狙えますが、頻繁に更新するサイトならば高頻度でGoogleからの評価を受け、更新・改善されたページがきちんとインデックスされるようにしたほうがいいでしょう。

ドメインパワーとドメインエイジ

ドメイン変更時の手順と押さえておくべきポイント

ここまでドメイン変更によるSEOへの影響を見てきました。サイト運営を続けていると、ドメイン変更を余儀なくされることは珍しくありません。サーバー移転やサイトリニューアルでドメイン変更をしても、サイトの評価が下がってしまうのは避けたいところです。

ドメイン変更の際に最も重要なのが、それまでそのドメインで培ってきたSEO効果をできる限り保ちつつ、ドメイン変更をすることです。そのためには、SEO対策を意識したドメイン変更のポイントを押さえつつ、正しい手順でドメイン変更を進める必要があります。

ここからは、サイトの評価を下落するリスクをできる限り回避しつつ、ドメイン変更を行うためのポイントとその手順を見ていきましょう。

ドメイン変更時の手順

1.新規ドメインをGoogle Search Consoleに登録する

まずは新規のドメインを取得して、Google Search Consoleへ登録しましょう。Google Search Console上からドメインの変更設定をすると、現在の検索順位への影響を最小限に抑えて、ドメイン変更をできる可能性が高まります。その際に重要なのが、この時点では「新しいサイトをインデックスさせない」こと。robots.txtで、サイト全体をGoogleのクローラーからブロックして、インデックスされないように設定しましょう。

インデックスされないよう設定したら、新規ドメインにコンテンツを追加していきます。この時点では、robots.txtでGoogleのクローラーが巡回しないように制御されているため、旧ドメインと同じコンテンツが存在していても、コピーコンテンツとは見なされません。基本的には非公開のままコンテンツを追加していきますが、場合によっては先行公開をするパターンなどもあるかと思います。その際も、robots.txtでの制御設定を忘れないようにしましょう。

2.旧ドメインからのリダイレクト設定を行う

旧ドメインで蓄積したサイトのSEO効果をできるだけ落とさず、新規ドメインに引き継ぐためには、「リダイレクト設定」を行います。

リダイレクト設定にはいくつか種類がありますが、Googleで推奨されているのは「htaccess」を使ったリダイレクト設定です。その場合、旧ドメインから新規ドメインに「301」でリダイレクト設定を行います。同様に「htaccess」を使ったリダイレクト設定では「302」の設定もできますが、「301」のほうが、SEO評価を受け渡し処理スピードが早いといった特徴があります。

リダイレクト設定で重要なのは、トップページだけに集めるのではなく、ページ一つひとつ、それぞれでリダイレクト設定をするということ。リダイレクト前のページと後のページとが、旧ドメインと新規ドメインで同一のコンテンツとなるように処理していきましょう。

3.新規ドメインでの運用を開始する

リダイレクト設定が完了したら、新規ドメインでのサイト運用の準備完了です。旧ドメインから新規ドメインへリダイレクトを実施しましょう。

その際、新しいサイトのrobots.txtで設定していた、サイト全体のブロックを忘れず解除しましょう。ブロックを解除しておかなければGoogleクローラーが巡回できず、サイトがインデックスされません。きちんとGoogleからの評価を受けられる状態にするためにも、必ず解除できているか確認しておきましょう。

また、旧ドメインのコンテンツを非公開にしておくか、新規ドメインへの移行が完了次第削除することも忘れずに。公開したままにしていると、コピーコンテンツと見なされペナルティを受ける可能性があります。

サイトリニューアル時の注意点について、さらに詳しく知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。

サイトリニューアルでSEO上、絶対に気をつけるべき11の注意点|SEO基礎知識[ナイルのSEO相談室]

ドメイン変更で失敗してしまうケース

ドメイン変更は設定し忘れや手順ミスによって、サイトのSEO効果を大きく下げてしまう可能性があるため、細心の注意を払いつつ進める必要があります。ここでは、ドメイン変更で失敗してしまう主な原因を確認しておきましょう。

ドメイン変更で失敗するケース

リダイレクト設定のミス

旧ドメインから新規ドメインへのリダイレクト設定を、すべてトップページに集めてしまっているケースです。旧ドメインのすべてのページをトップページへリダイレクトしてしまうと、過去に評価されていたページの検索順位が下がってしまう可能性があります。

ここまで解説してきたように、旧ドメインから新規ドメインのサイトへコンテンツとそれまで蓄積してきたSEO効果を引き継ぐためには、リダイレクト設定が必要です。リダイレクト設定はページごとに行い、「旧ドメインの商品一覧ページは新規ドメインの商品一覧ページ」というように、リダイレクト前のページと後のページとが同じコンテンツとなるように設定します。また、旧ドメインにはあって、新規ドメインにはないページがある場合は、カスタム404を設定しておきましょう。

旧ドメインでコンテンツを公開したままになっている

旧ドメインのサイトを公開状態のまま、同じコンテンツの新規ドメインサイトを立ち上げると、Googleからコピーコンテンツと見なされてしまいます。SEO効果がまったく得られないばかりか、ペナルティ対象となるおそれもあるため、旧ドメインのコンテンツは必ず非公開にするか、ドメイン変更後に削除するようにしましょう。

なお、コンテンツを削除して放置しただけでは、Googleの検索結果にインデックスが残り続けるケースがあります。そこで、旧ドメインのコンテンツを非公開にせず削除した場合は、Google Search ConsoleからURLの削除申請をしましょう。削除ツールを使えば、所有しているサイトのページを、 Google 検索結果から一時的にブロックすることができます。

ただし、この方法はあくまでも一時的に検索結果で非表示となるだけで、完全にインデックスを削除することはできません。完全にインデックス削除するためには、robots.txtからサイト全体をGoogleのクローラーからブロックする必要があります。その後、旧ドメインのインデックスがなくなっていることを、Google Search Consoleで確認しましょう。

コピーコンテンツと見なされないために最も安全な方法は、新規ドメインサイトを立ち上げる前に、旧ドメインを完全に閉鎖する方法といえるでしょう。

ドメイン変更時は注意点と手順を確認しておきましょう

旧ドメインのコンテンツやSEO効果を引き継ぐ場合、ドメイン変更は特に慎重に行う必要があります。また、ページごとのリダイレクト設定は手間に感じるかもしれませんが、新規ドメインサイトの評価をできる限り落とさないためにも大切な処理です。

これまでのSEO対策で培ってきた成果を無駄にしないためにも、ドメイン変更を実施する前に、正しい手順や注意点を確認しておきましょう。

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