ユーザーの情報収集における生成AI活用が一般化する中、AIの回答内で自社、もしくは自社の商品/サービスが紹介されることは、SEOと並んで重要な取り組みとなっています。
では、企業のマーケティング担当者は、AI検索で自社がどのように紹介されているかを、どの程度把握しているのでしょうか。
そこで今回は、自社のAI回答内での紹介状況を確認する頻度や質問内容、確認する際に感じる課題を調査してみました。
AI検索対策の第一歩となる、現状把握の取り組みと課題を探ります。
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この記事のまとめ
- AI検索で自社の紹介状況を確認している人は多くいる一方、定期的に確認している人は33.6%。確認経験の多さに対し、継続的な把握には差がある(Q1)。
- 自社名を指定して、評判や他社との違いを確かめる人が多い。自社を知らない顧客を想定し、名前を含めずに比較やおすすめ、悩みの解決方法を尋ねる人は相対的に少ない(Q2)。
- 紹介状況の把握における課題は、確認に使うAIの選び方や、どのような質問をすべきかが主な課題。時間の確保や結果の施策への活用にも難しさを感じている人が多く、何かしら課題を抱えている(Q3)。
- 自社名を含まない質問での紹介状況は、おおよその傾向として把握する人が半数以上を占める。紹介される頻度・割合を数値で把握する人は17.6%で、定量的な把握までは進んでいないケースが多い(Q4)。
目次
調査概要
調査期間:2026年9月16日~25日
調査方法:インターネット調査(Fastask利用)
調査対象:全国の企業のマーケティング担当者、20~60代の男女438名
AI検索において、自社、もしくは自社の商品/サービスが関連する質問の回答内に、自社が紹介されるか、また、どのように紹介されているかを確認したことがありますか?

最も多かったのは「不定期に、複数回確認したことがある」(40.0%)で、「定期的に確認している」(33.6%)が続きました。
「一度だけ確認したことがある」(11.4%)も合わせると、自社の紹介状況を確認した経験がある人は85.0%にのぼり、回答者の多くが、AI検索で自社がどのように扱われているか、実際に確かめていることがわかります。
定期・不定期を問わず、複数回確認している人は7割を超える一方、定期的に確認している人3割程度。
確認経験は広く見られるものの、定期的に状況を把握する取り組みが定着している人は、まだ一部にとどまるようです。
自社がAIの回答内で紹介されるかを確認する際、どのような質問や検索を行いましたか?

「勤怠管理システム『〇〇』の評判は?他社のシステムと比べた強みは?」のような自社と他社の違い、「勤怠管理システム『〇〇』には、どのような特徴がありますか?」のような自社の商品/サービスの特徴といった、自社の名前を明示した上で、AIがどのような回答をするか確かめる人が5~6割と多くを占めました。
概要や特徴よりも、評判や他社との違いを尋ねた人が多いことから、基本情報の確認に加え、自社がどのように評価され、競合とどう比較されているかにも関心が向けられていることがうかがえます。
それに比べて、「中小企業におすすめの勤怠管理システムを教えてください」のような、自社が関連する商品・サービスの比較やおすすめを尋ねたり、「従業員の勤怠をExcelで管理していますが、毎月の集計に時間がかかります。どうすれば効率化できますか?」のように、自社の顧客が抱える悩みや課題の解決方法を尋ねたりと、自社を指定しない質問で、AIが紹介する候補に自社が含まれるかを確認している人は2~4割にとどまりました。
自社を認知しているユーザーの質問について確認している人は多いものの、顧客の悩みを起点とした質問で、自社が紹介されるかを確かめる人は相対的に少ないようです。
AI検索の回答で、自社の紹介状況を確認するにあたり、課題を感じることはありますか?

自社の紹介状況を確認する際は、どのAIに、どのような質問をするかという確認方法に迷う人が多いようです。
「AIの種類が多く、どのAIで取得すべきかわからない」(45.6%)、「どのような質問で確認すべきかわからない」(41.2%)と、確認対象の選び方に関する課題が上位を占めました。
また、「定期的に確認する時間がない」(34.8%)、「どれくらいの頻度で回答を取得すべきかわからない」(26.2%)のように、確認方法だけでなく、継続して取り組むための時間の確保や、確認頻度の判断も課題になっているようです。
「特に課題を感じたことはない」が2.2%にとどまったことからもわかるとおり、現状把握の仕方から継続的な実施、結果の活用まで、何かしらつまずきが生じていることがうかがえます。
自社名、もしくは自社の商品/サービス名を含まない、顧客が尋ねそうな質問に対して、自社がどの程度の頻度・割合で紹介されるかを把握していますか?

自社名などを含まない質問での紹介状況については、「複数の質問で確認し、おおよその傾向を把握している」が61.8%を占め、数値で把握するよりも、おおよその傾向として捉えている人が多いことがわかりました。
今回の回答者の多くは、ひとつの質問で自社が登場するかを確かめるだけでなく、複数の質問に対する回答を確認しているようです。
ただし、紹介される頻度・割合を数値で把握している人は2割に満たず、傾向をつかむことと、定量的に把握することのあいだには差が見られました。
顧客が尋ねそうな質問への回答を確認していても、自社がどの程度紹介されるかを数値で示せる人は限られています。
AI検索での自社の紹介状況を継続的に把握し、言及数を改善しよう
今回の調査では、AI検索で自社の紹介状況を確認した経験がある人が多い一方、確認に使うAIや質問の選び方に迷う人も多いことがわかりました。
AI検索対策の取り組みは、顧客が比較・検討する際に尋ねそうな質問を選び、自社が紹介される割合や紹介内容を継続的に観測することが大切です。
その中で、自社名を含まない質問も対象にすると、自社をまだ知らない顧客への接点を持てているかを考える手がかりになります。
その上で、自社が紹介されにくい質問や、強みが正しく伝わっていない点を整理し、自サイトの情報発信の改善につなげていきましょう。
また、もし自社がAI検索上で観測すべき質問の選定や、自社がAIに言及されるための取り組みにおいてお悩みがありましたら、ぜひナイルにご相談ください。
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