2013.3.27 SEOセミナー開催レポート:「ペナルティ解除はやるべきことを着実に、ただひたすらに泥臭く」

先の3月27日に”事例から見る被リンクペナルティの対処法とその結果“というテーマでのSEOセミナーを開催致しました。今回は、実際のセミナー内容をtwitterにて一部実況しておりましたものをTogetterでまとめておきましたので合わせてご覧頂けると良いかと思います。

まとめ:リンクペナルティに関する無料SEOセミナー 実況中継セルフまとめ – Togetter
※何と言いますかこの記事と空気感に結構な差がありますが、ある程度ご了承下さいませ。

セミナー風景

今回は数多くのペナルティ解除実績を持っているスピーカーが、理屈や技術論というよりも主に事例を交えて実際の作業内容や解除までに必要となるフローなど具体的にお伝えさせて頂くといった内容になりました。以下に概要を改めてまとめさせて頂きます。

セミナーでお伝えした内容(概要)

当日の話題としましては、

      • 不自然なリンクがペナルティを受ける理由とその背景、予備知識など
      • 順位下落のパターンや影響範囲
      • ウェブマスターツールの設置方法や使い方
      • 手動ペナルティを受けた際の対処法、具体的な手順
      • 事例紹介

といった内容でした。中間で質問が色んな方から様々飛び交い、比較的アクティブな感じの2時間だったとは思います。

中盤までは基本的な不自然リンクやそのリスクの話、基本的なペナルティ解除の作業内容などをお話させて頂きました。基本的な部分は以下の記事に書いてあるような、一般的な流れ作業の詳細解説になりますので割愛します。
※参考:不自然リンクによるGoogleペナルティ解除事例 (基礎編)

事例はそれなりにいろいろご紹介させて頂きました。流石に社名等は一切情報出せませんが、具体的にどういったシーンで、どのような形でペナルティが解除されたのか、結構詳細までお話させて頂きました。

いろんな事例紹介。例えばリンクペナルティ受けてる関連サイトからのリンク。外す、という選択肢は基本的には取れないです。→ そういう場合nofollowが有効かもしれないですね

警告来てないけど再審査送ったら「手動対応を解除しました」として解除されることももちろんあり。通常の被リンク警告来てたけど何度か再審査送ったら「手動対応とってませんよ」とか。

再審査リクエストNG後の個別対応メール(具体的な不自然リンクの指摘を含むメール)の実例。具体例はさすがに伏せてますが。

などなど。で、人がやっているとか人がやっていないとかに関わらず、100%決まりきった対応が常にされているわけではない、というのは変わらないと思っています。ですので、ある程度割り切って、再審査の内側の事情がどうであれ、考えても分からないようなことを考えていても仕方がなく、取り敢えずやらなきゃダメ、やった方が良い、と言われていることを素直に進めていくことが重要です。というような論旨ではありました。

また、補足としまして今回はリンクの否認ツールについてはそこまで触れませんでしたが(何とも確証が得られない曖昧な情報が多かったという背景もあり)、否認ツールがあろうとなかろ再審査リクエストのフローにおいては主役とはなりにくいものですのであくまで補助的なツールとして認識して頂ければと思います。

ペナルティに関する質疑応答

セミナー中、話題の合間で参加者の方々から質問を頂くことがありましたので、そのうちの一部をご紹介しつつ、改めてまとめて回答しておきます。

こういう場所では書きづらい、具体的な固有名詞が出るような内容、或いは情報としてあまりに不確かな内容のものについては割愛させて頂きます。

質問1: 全体のうちどれくらいの不自然リンクが外れれば解除される?

あくまで実際にあった事例を元に、という前提ですが、それなりの数(数百以上)確認できた不自然リンクのうち、6割強ほどの削除しかできなかった(それでもそれまでには相当な時間と労力を要した)ようなケースで、再審査に合格したケースはありますが、稀な部類です。全体の7~8割とかが削除できるとやや成功率は上がりますが、それでもNGな場合も多くあります。出来れば9割程度は削除しておきたい、というのを目安にしていただくと良いと思います。

手動ペナルティを受けるようなケースで、100%全てのリンクが外れることは逆に珍しいですが、ただほとんど全部削除できましたよ、という状況まで持っていくことができればほぼ100%再審査は合格する、とお考え下さい。

質問2: 向けられている被リンクの内容を把握するために使用するツールは?

基本的にはウェブマスターツール(WMT)のリンクデータを利用します。
ウェブマスターツール

しかし、実際にはデータ量が多い場合にはこれだけではあまり網羅出来ないケースも多く、外部の有料ツールなども使用した方が漏れ無く調査することが出来ます。

一般的に使われるリンク調査ツールでは以下のようなものが代表的です。

ahrefs
ahrefs

Open Site Explorer(通称:OSE)
ose

MAJESTIC SEO
majestic_seo

こうしたツールを用いて抽出したリンクデータのうち、不自然なリンク(=SEO以外で価値を持たないリンク)を洗い出してどんなパターンのリンクを獲得していたのかを把握していきます。(自分のウェブサイトにどんなリンクが向けられているのか、ということは、ペナルティ云々に関わらず定期的にチェックされることをおすすめします。)

質問3: Twitter等から一気に大量のリンクが得られることは問題になるか?

いくら得られてもプラスにはなっても問題にはなり得ませんので存分に拡散されて下さい。という回答になります。

twitterに限らず、一気に大量のリンクが集まること自体には何も問題はありません。一気に話題になればtwitterやはてなブックマークを始めとして様々なウェブ上の媒体で取り上げられ、一度に数千規模のリンクを獲得するようなことも日常的に起きています。こういうものは全て自然に発生したもので、少なくともSEOを意図して獲得したものではありませんので、マイナスとなるような要素は無いと思ってもらって大丈夫です。

結局、非常に無機質で機械的なものであったり、特定のパターンの決まりきったリンクばかりを一度に大量に集めた場合などは、思い切り不自然なリンク増加パターンとして引っかかってしまい何かしら悪影響を受ける、ということだと思っています。

さてここで少し補足しておくと、「質の高いリンク」という表現を良く聞くと思いますが、「リスクのないリンク」と「SEO効果の高いリンク」というのは全くの別ものですので注意が必要です。

再審査がうまくいかない、と相談頂くケースでも、全くのSEO用の不自然リンクが外れていない、外そうともしていない状況で再審査を何度も送っているような場合があります。「これはSEO会社から質が高いリンクだから安全だと言われている」などという声もありました。

基本的には、SEO目的で設置されているというよりも、「SEO以外に目的を持たないリンク」については、再審査リクエストの際には、全てとは言いませんが高確率で不自然リンクに分類して削除対象にしなければならない、と思っていて構いません。冒頭で紹介したまとめから引用しますが、

ざっくりまとめると「SEOに効くリンク ≠ 本来Googleが良しとするリンク」と「今効果が出ているもの ≠ 今後も効果が出続けるもの」なので、それに対してどう捉えるか、という問題。

ということだと思って色々と判断して頂ければと思います。

質問4: 有料ディレクトリ登録サービスはNGなのか?OKなのか?

具体的な名前は差し控えますが、一般に名の知れているディレクトリサービスにもOKなものとNGなもの、現状ちょっと不明なものがあります。誤解なきようにお伝えしておくと、本当に多くのサイトが申請を出すような一部の有料ディレクトリ登録は問題ない、としておきます。

実際に、Googleから送られてきた再審査リクエストNGのメールで「不自然リンクの具体例ってこういうものです」として具体的なURLがいくつか羅列されていたケースがありましたが、その中身は思いっきり有料ディレクトリからのリンクでした。この時点で、「有料の審査を経たディレクトリ登録なら全て安全」ではない、ということですね。

このライン引き、判断材料としましては、あまり断定することは避けたいとは思っていますが、事実ベースでお伝えしますとGoogleは基本的には金銭のやり取りに基づく「リンクの販売」をガイドラインで明確に禁止しています。

厳密に「これはディレクトリ登録サービス、これは結果的にはリンク販売です」っていう明確なラインを引くことができるかどうかは別として、少なくとも、「高いSEO効果がある被リンクを獲得」「ページランク○○の良質な被リンクを獲得」といった宣伝文句は、少しこのご時世では慎重に捉えた方が良いんじゃないでしょうか。

無料でも有料でも、それがディレクトリサイトとしてきちんと機能してたり、意味のあるディレクトリだったり、「適正な審査」の上での登録、ということであれば問題は全然ないと思うのですよ。まあ、どこまでのラインをそこで問題ないとするかは、ちょっと微妙なんですけども。

少しふわっとした表現になりますが、この程度の表現に留めておきます。

質問5: 再審査リクエストは人的なチェックを本当に挟んでいると思うか?

基本的には、人的なチェックは普通にされていると思います。ただ、純粋に人的に全てチェック、というのは現実的に厳しいでしょうから、(それ以前に何かしらシステム的なチェックも入ると思いますが)一部を抜き取りチェックという形式なんじゃないでしょうか。と思います。

ただ、こういう疑問を持つことは興味としてはもちろん有り得るとは思うのですが、「仮に人的なチェックじゃない、実は再審査の内容など誰も見ていなかった」ということだったとしても、特にやるべきことというのは変わらないんじゃないでしょうか、とは思っているわけです。

全体の一連の作業の中でドキュメントにまとめるとかそういった作業というのはごく一部でしかなく、それ以外は問題が解消されたのか(リンクが外れてるのか、外れていないのか)というところのシンプルな判断だと思っています。大半外れていないのであれば再審査をどのように工夫したところでほぼNGですし、100%全ての問題が解消されたのであれば再審査リクエストをかなり簡易に記載してもペナルティは解除されます。

ただ多くの場合、「外せるリンクは外せたが、本当にどうしても外せないものも残ってしまっている」からペナルティが解除されないわけで、その状況で解除の可能性を1%でも高くするためには、できることは全てやっておきましょうよ、というのは今まで色んなペナルティ解除対応を見てきて思ったところです。

基本的には、ペナルティ解除は、決して何か高尚なテクニックが云々、ではなく、非常に地味で、そこに創造性を挟む余地のないような、泥臭い作業をひたすらやりきれるかどうか、というところなんじゃないかなと思っています。

まとめ(とお知らせ)

手動ペナルティの解除って、言ってしまえば基本的には生産的なものではなくマイナスをゼロに戻すだけの作業ですし、それなのに解除に向かうにあたっての時間と労力は相当にかかりますし、その上でずっと解除できないケースもそれなりにあります。

ですので基本的には、今後は、特に外部リンクに関しての派手なリスクテイクは割けた方が良いと思います、ということと、万が一ペナルティ受けてしまった場合には、とりあえず諦めずにやれること全部やってみましょう、という結論になります。必要があればご相談下さい。

最後にお知らせなのですが、弊社では2013年度の取り組みとして、1ヶ月に1回はこうしたSEOセミナーを(だいたい)無料にて開催させて頂く予定です。中には過去と重複した内容になることもありますが、出来るだけ毎回異なるテーマで開催できるようにしたいと考えています。

次回は久々にが講師を努めさせて頂く予定で”Web制作・開発に関わる方向けのSEO設計基礎セミナー”といういかにもよく有りそうなテーマでの開催となりますのでご興味ある方はご参加頂ければと思います。
※詳細:2013年4月26日(水) Web制作・開発に関わる方向けのSEO設計基礎セミナー

最後に、3月は僕の怠慢によりあまり記事の更新がありませんでしたので4月は更新頑張ります。(個人のSEOブログもやっていますが書いていません。)引き続きよろしくお願い致します。

文責:ナイル株式会社 土居

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著者紹介

土居 健太郎(どい けんたろう)
土居 健太郎(どい けんたろう) 取締役

東京大学工学部を2度の留年を経て休学し、復帰すること無く中退。その後フリーターとして飲食店で働くも、ひょんなことから2009年ナイル株式会社に参画。2010年よりWebコンサルティング事業部 事業部長としてWebコンサルティング事業の立ち上げに従事。その後執行役員を経て、2015年、取締役に就任。「Appliv」にもサービスリリース時よりSEO/サービスグロース面から携わる。著書に「10年つかえるSEOの基本」がある。

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