インハウスSEO支援ツール「Refract」有料版リリース、その使い方と便利機能を解説

インハウスSEO支援ツール「Refract」有料版リリース、その使い方と便利機能を解説

 
土居です。すっかりこのサイトから影を潜めていますが元気でやっています。さて、ようやくリリースが出ましたが、2014年夏にβ版を公開し無料開放していたナイルの自社SEOツール「Refract(リフラクト)」ですが、紆余曲折を経ていよいよ有料版がリリースできました。

Refract:https://re-fract.net/lp/

β版公開ののち何をやっていたかというと、月間数千万~1億PV程度のサイトのデータならサクサクさばけるとか、処理量が増えても安定したパフォーマンスが出せるだけのバックグラウンドの整備や細かい機能改修、一部機能の追加や今回の決済機能実装などです。

おかげさまでこの1年半でβ版のアカウントは600を超えるまでになり、その中で「順位観測キーワードの登録上限数を増やして欲しい」とか「今後こういう機能はできないのか」などのご要望やフィードバックも多々頂いておりまして、そうしたご要望により一層お答えするために有料化する次第です。

Refractとは

インハウスSEO支援ツールと書きましたが、RefractはSEOレポートを一元化するツール、言い換えればSEOダッシュボードのようなものです。解析ツールとか分析ツールとか調査ツールとか診断ツールの類ではありません。

ダッシュボードでは、最近2週間のSEO状況の変化がひと目で確認できる

解析ツールとしては例えばGoogleアナリティクス等、無料でも高度なレベルのものがありますし、診断とか調査ツールとしてはサイト内部(HTMLや出現単語の情報など)/外部(被リンク状況やソーシャル分析など)の様々なSEOに関連する要素を調査できるツールが他に存在していますので、そういうものの直接的な代替ツールとしてはおすすめできません。

Refractでは、登録されたキーワード(~10000キーワード)の日次順位データ取得、ランキング分布/推移グラフ生成、競合サイトとの比較、検索トラフィック/参照トラフィックレポート、新しく発見されたリンク一覧、前月/過去期間とのページ毎のトラフィック差分、例えばこんなことが1つのツールでレポートされ、1クリックでそれらをそれらしくまとめたPDFレポート、も生成できます。

20~30枚ほどのPDFレポート。目次や表題なども出力されるため、共有用資料としても使える

Refractは、こうした汎用的なフォーマットで標準化されたレポートによってSEOの全体感を手軽に把握でき、また関係者に共有できる状態が作れるというのが売りで、そうした業務に工数を割いて苦労されている方や、それ以前にどういう視点で何をレポートしていいか良く分からない、といった方に特におすすめのツールなのです。

Refractの使い方と注意点

ここからRefractの使い方やら何やらを解説しますので、利用イメージ掴みながらご覧下さい。

アカウント登録~GA連携やらキーワード登録やら~決済

はじめにお伝えしますが、初期の登録だけ色々やることがあります。

途中、最初からしっかりやろうとすると少し時間かかってしまうため、後から設定できる項目については初期登録時はスキップできるようになっていますので、スキップして頂くことをおすすめします。お手数かけて申し訳ありませんが頑張って初期登録を終えて下さいますようお願いいたします。

また、今のところ無料トライアルなどはなく、最初から決済が必要となりますのでその点もご留意ください。

事前準備と必要な情報

利用にあたって必要な材料は以下です。これらをご用意頂いてから登録されたほうがスムーズです。

  • 必要な方は会社への稟議を通しておく(※)
  • 登録するメールアドレス
  • クレジットカード情報
  • Googleアナリティクス(GAとの連携が必須)
  • していない人は、サイトのコンバージョン設定をしておく(後から設定可)
  • 検索結果で競合するベンチマークのサイトのドメイン(後から設定可)
  • キーワード&キーワードグループのリスト(後から設定可)

※稟議の書き方で困ったらこちらをコピペして下さい

【内容】
SEO業務支援ツール「Refract」導入の件

【導入理由】
SEOに関わる業務を遂行するにあたり、ナイル社提供のSEOツールを導入したい。導入希望理由は、SEOに関わる諸々の集計・管理業務が圧縮されたり、関係者間での情報共有がスムーズに行えるなど業務上のメリットがあるほか、SEOの課題発見や施策の検討にも役立ち、SEO状況の改善に繋がると期待できるため。

 

キーワードとページのグルーピングについて

Refractをより上手に活用して頂くために、キーワード、ページのグルーピング作業を最初にして頂きたいです。

グルーピングする主旨としては、ある程度大きなサイトの場合は単ワードや単ページの細かな調整よりも、テンプレート単位での改修がSEOにおけるメインの施策となりますので、個々のキーワードや個々のURLのデータだけを見て何かをするということはあまりなく、まとまりとして改善をしていくことがほとんどなためです。

ですので、グルーピングの方法としては、基本的にはある程度はテンプレートに沿ったグルーピングを行うのが良いです。

キーワードグループとは

キーワードをその種類ごとにまとめてランキング推移や競合サイトとの露出状況の比較ができる機能で、他ツールにも搭載されているため慣れている方にとっては普通の機能と思います。

例えば、全国の賃貸物件情報を掲載しているサイトでしたら、軸となる「賃貸」などの単語に色々な言葉を組み合わせて探されることが多いので、例えば以下のようなグルーピングが考えられます。

  • 「賃貸」「賃貸マンション」「賃貸アパート」etc. …ビッグキーワードグループ
  • 「賃貸 東京」「賃貸 埼玉」「賃貸 福岡」etc. … 都道府県×賃貸 グループ
  • 「賃貸 港区」「賃貸 杉並区」「賃貸 」etc. … 市区町村×賃貸 グループ
  • 「賃貸 新宿」「賃貸 渋谷」「賃貸 目黒」etc. … 主要駅名×賃貸 グループ
  • 「ペット可 目黒」「ペット可 麻布十番」etc. … ペット可×駅名 グループ
  • 「目黒 賃貸 駅近」「賃貸 阿佐ヶ谷 新築」etc. … 賃貸+2語以上掛けあわせグループ

など、細かく分ければ数十グループの分類が出来ると思いますし既にそのような分類で露出状況を把握されている担当者の方も多いと思います。

何を重要視するかによってどのような分類、どの程度の細分化が必要かは替わりますが、大規模になるほど細かく適切な分類をしたほうが状況が正しくつかめることが多いでしょう。サンプルも多いほうが全体の傾向がつかめます、各グループ毎に数十~登録して頂いたほうが良いです。

逆に小規模サイトではそこまでこだわらず(ブログメディア等では分類自体が難しい場合もあると思いますので)、流入につながりそうなワードを適度な分類で取得すれば問題ないかと思います。

登録自体は、管理画面のキーワード設定>新規キーワード登録>CSVインポートから、CSVでキーワードとキーワードグループを一括登録できます。フォーマットも用意していますのでそちらを落として、A列にキーワードリスト、B列に対応するキーワードグループをズラッと並べて頂ければ良いです。

ページグループとは

Google アナリティクスでいう「コンテンツグループ」の簡易版のような機能で、ディレクトリやURLパターンでページをグルーピングし、グループ毎に集計を行うものです。

例えば当サイト「SEO HACKS」でしたら/case/、/service/、/basic/、/blog/、/seminar/、などのディレクトリ配下でコンテンツを展開しており、こうしたディレクトリ名でのグルーピングはシンプルで分かりやすいと思います。

一方、当社が運営している「Appliv」では、例えば個々のアプリ情報を掲載している末端ページは、

http://app-liv.jp/1033398935/

のように、特定のディレクトリを介さずアプリのIDをベースにしたURLが生成されています。こうした場合ディレクトリ名で直接的な分類が出来ませんので、正規表現を用いてURLをグルーピングしていただくと良いです。

登録してから、レポートがそれらしく出るまでの期間は?

まず、キーワードのランキング状況については、登録した日あるいは翌日より観測を開始しますので、すぐにお使い頂けます。が、推移グラフなどがそれっぽく見えるのは1~2ヶ月くらい溜まってからでしょうか。分かりやすい改善の動きがあると暖色がどんどん増えてきてテンションが上がります。

Google アナリティクスのデータについてもAPIから取得し集計を開始しますが、完全に過去期間分まで取得~取得完了まで数日かかると思います。

ですので、最初に登録をしっかりしていただいた上で、数日は放置して頂いても問題ありません。

どんなレポートがあるの?

冒頭でこんなものが出せますと書きましたが、もう少し具体的に書きます。

ランキング計測周り

まず、ランキング周りでいうと、こんな感じのレポートです。

個々のキーワードの順位推移(自社およびベンチマークするサイト)

まぁこれは普通です。期間を指定してCSVで日毎の推移データも吐き出せます。

ランキングがズラッと並ぶ。CSV吐き出し可能。

全体/グループ毎のランキング分布推移(自社およびベンチマークするサイト)

1~3位 / 4~7位 / 8~10位 / 11位~20位 / 21位~50位 / 51位~ の分類で色分けし、順位分布の割合の推移を示します。色合いが派手ですが、自分のサイトの順位や検索トラフィックに変化があった時にはどこがどう変化したのか結構クリアにわかります。

カラフルな積上棒グラフの推移で変化状況がひと目でわかる

全体/グループ毎のファインダビリティスコア推移

ツール上ではRefractスコアって表現してますが要は順位にポイント付けしてその総和を集計した値です。ファインダビリティスコアなどが一般的でしょうか。競合との相対的な露出度合いの比較や、順位変動があった時にどのサイトがどう変化したかなどが一覧で確認できます。

折れ線グラフで競合と自社サイトの比較がしやすい

Google アナリティクス連携データ

次にGoogleアナリティクス連携データですが、結構便利に出ます。

流入キーワードデータがほとんど取れない今、どのキーワードで流入が取れたか、という視点で物事を考える機会は減りつつありますので、基本はランディングページを主体に「どのページが検索流入を取れているか/リンクを獲得しているか」という切り口のみでレポートを出しています。

ページ毎の検索トラフィック

各ページのページタイトルと検索流入数、直帰率、CV数などのシンプルなレポートです。「詳細」をクリックするとそのページへの流入元キーワード一覧が見られます。

GAと同様のUIで、サクサク動く

ページグループ(任意で設定)毎の検索トラフィック

各ページグループの(以下、同上)

GAでいうところのコンテンツグループでまとめた検索流入集計

ページ毎の参照トラフィック

各ページのページタイトルと参照サイトからの流入数、直帰率、CV数などのシンプルなレポートです。「詳細」をクリックするとそのページへの流入元サイト一覧が見られます。SEOツールで参照トラフィックの項目を設けているのはシンプルに「どこからリンクされたかが分かるから」です。

※レポートフォーマットは検索トラフィックと同様のため割愛

ページグループ毎の参照トラフィック

各ページグループの(以下、同上、レポートも割愛)

参照元サイト一覧

どのサイトから流入があるか=リンクされたかを、全体、ソーシャルのみ、ソーシャル除外といった分類で出せます。が、個人的にはこれはちょっと改良したいです。

参照元一覧が出てくる。詳細をクリックすればそのサイトのどのURLからそれぞれどのくらいサイトに流入があったか知ることができる

新規の参照元URL/ドメイン

個人的には一番好きな機能かもしれないのですが、直近2週間とそれ以前の過去データとの差分で、「最近になって初めて得られた新しい参照元」データが一覧で出ます。現時点ではノイズが色々混じってしまいますが、それでもどっかのニュースサイトに取り上げられた、2chに参照された、知恵袋に載った、公式サイトがリンクしてくれた、とかそういうのがわかります。地味にかなり使えます。

ドメイン/URLどちらの単位でも出せる。feed系のサイトとかノイズが混じってしまうのが難点だが、じゅうぶん実用的。

改善サジェスト

これはRefractのロジックで抽出したものを「この辺もったいないのでもうちょっとなんか出来ないですかね」っていう雰囲気で出すレポートですが、ここは今後の改良の余地が多分にあるので、今後改修してもっと実用的なレベルに出来ると思います。

検索流入が多くて直帰が多いとか、検索流入が多くてCVが少ないとか、そういう区分でページやページグループを抽出し、改善するページやページグループの優先度づけに役にたつ。

PDFレポート出力

どちらかというとここまでに上げたレポート+α(過去期間との比較でページ毎のトラフィック増減など)がワンクリックでPDFレポートで出せるのがこのツールの最も便利な機能だと思います。

20~30枚ほどのPDFレポート。目次や表題なども出力されるため、共有用資料としても使える

データがたまると雰囲気としてはこんなの(実際にはデータが多いと25~30ページくらいになる)が1クリック、1~3分くらいで出力されます。一度出力したレポートは一定期間保持されます。

レポート出力画面。過去履歴が残っているため一定期間はリンクから何度でもダウンロード可能

ファイル名も分かりやすく出します(example_com-20160102-20160201 みたいな)のでどれがどれだか分からなくなった、などもないと思いますし、印刷もそのままいけます。

以上、一旦現時点でRefractでできることのサマリーをざっくり並べてみました。

Refractの費用

月額20,000円~100,000円(税抜)でプランが分かれています。小~中規模なサイトでPVが~数十万/月程度であれば、おそらくミニマムなプランで問題ないですし、大規模だったりPVが数千万以上になるようなサイトでしたらMAXプランがおすすめです。

※プランごとのデータ上限を考慮した目安としてはそのくらいということで、PV数などによる制限があるわけではありません。
※月間1億PV前後のサイトまでのデータは問題なく捌けていますがそれ以上の規模になると怪しいので~5000万PVという表記をしています。その規模のサイトで利用されたい方は念のためお問い合わせ下さい。

ライトプラン2万円、スタンダードプラン5万円、アドバンスドプラン10万円。キーワード登録数の上限やGoogleアナリティクスの解析データの保持期間などに差があります。

内容に変更がある可能性がありますので、詳細はリンク先にてご確認ください

今後の予定など

詳細は未定ですが、色々な要望や追加機能の案も引き続きありますので、順次実用性の高そうな機能から追加開発を行いつつ、軸はぶらさずに「SEOレポートのスタンダード」を目指します。

Refract:https://re-fract.net/lp/

有料だとなぁ、、無料で使う方法ない?という方もいらっしゃると思うのですが、当社のコンサルティングサービスをご契約頂いている企業様にはRefractは導入サポートなども含め全てコンサルティング業務の範囲内として無償提供していますので、是非これを機にご契約くださいますと幸いです。

※必要なコンテンツがあったら順次追加していきます

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著者紹介

土居 健太郎(どい けんたろう)
土居 健太郎(どい けんたろう) 取締役

東京大学工学部を2度の留年を経て休学し、復帰すること無く中退。その後フリーターとして飲食店で働くも、ひょんなことから2009年ナイル株式会社に参画。2010年よりWebコンサルティング事業部 事業部長としてWebコンサルティング事業の立ち上げに従事。その後執行役員を経て、2015年、取締役に就任。「Appliv」にもサービスリリース時よりSEO/サービスグロース面から携わる。著書に「10年つかえるSEOの基本」がある。

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