マンガ(漫画)コンテンツの作り方とは?5つのステップで解説
ウェブ上のコンテンツにおいて、活用が増えている「マンガ(漫画)コンテンツ」は、コストがかかりますが、見合った効果を得られる手法として定着しています。 ここでは、企業のマーケティングで活用することを前提にした「マンガコンテンツ」の作り方と、制作における注意点をお伝えします。
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目次
マンガコンテンツの活用が増えている
書店のビジネス書コーナーを眺めてみると、近年では社会人マナーからマーケティング論まで、さまざまなビジネス書がマンガコンテンツとして出版されていることがわかります。2013年に年間約40点だった「マンガ版ビジネス書」に対する市場のニーズは高まり、2014年以降は年間100点以上と倍増しました(日販調べ)。
いまや、アドラー心理学から孫子の兵法まで、多くの思想・理論がマンガ化されています。 同様に、ウェブコンテンツにおいてもマンガの効果は注目されており、企業のマーケティングにマンガコンテンツを活用することが増えています。
テキストでは細かく語らないと説明できない情報を、マンガは絵や写真を駆使して効果的に伝えることができます。論理的に言葉で書かずとも、キャラクターの表情でイメージを伝えたり、強調したりすることも可能です。文字情報よりもインプットが容易で、楽しく読み進められるため、サイトへの滞在時間が長くなることも期待できます。
マンガコンテンツを作るために必要なスタッフ
マンガコンテンツを制作するためにどのようなスタッフを集めればいいのか、確認していきましょう。
制作ディレクター、マンガ編集者
マンガを制作するためには、制作ディレクターや編集者が必要です。マンガとは視覚的なテクニックとノウハウの結晶です。その引き出しを多く持つディレクターや編集者が制作を統括することで、魅力的なマンガにすることができます。
ウェブ上のマンガコンテンツ制作において実績があるディレクターや編集者を選ぶと安心です。そのために、ウェブマンガ専門の制作会社に依頼することを検討してもいいでしょう。
原案者
マンガのストーリーを作る役割を担うのが原案者です。詳細なスト―リーを作る前に、おおよその道筋を立てる必要があります。原案者の役割は、制作ディレクターや編集者が行ったりする場合もあります。
原作者・マンガ家
原案を元に、原作となるストーリーを考える「原作者」と、それを作画に落とし込む「マンガ家」は、個別に担当を分ける場合もありますが、マンガ家が原作まで考えるケースも多くあります。
また、イラストレーターにマンガを依頼するケースもありますが、マンガとイラストは根本的に異なるものです。その場合は、イラストレーターのマンガ制作の経験や実績に注意してください。
マンガコンテンツ制作の準備
ここでは、マンガコンテンツを制作する際に準備したいことについてご紹介します。
計画を立てる
まずは、大筋の計画を立てます。マンガコンテンツによって、いつ、どのような媒体で、どのようなターゲットに、どのような目標を達成したいのかを設定します。
予算とボリュームの設定
予算から鑑みて、マンガのページ数など、おおよそのボリュームを設定します。
1コマなのか、4コマなのか、ストーリーものなのか、といったことを決めます。さらに、ページスクロールかページ切り替えかといった、マンガのページングも検討すべきです。
ゴールの設定
マンガコンテンツのゴールを設定します。どの程度のPV数やCVRを期待するのかなど、達成すべきKPIの目標値を決めておきましょう。
原案の取りまとめ
企業のブランドイメージや製品・サービスの特性から、どのような方向性のマンガにするのか、原案をまとめましょう。
マンガコンテンツにおいて、どのようなアピールポイントを盛り込むべきなのか。ターゲットの共感を得るために、主人公はどのような属性でどのようなシチュエーションが望ましいのか。ストーリーの方向性とポイントを設定します。
マンガ家のキャスティング
実際に制作を担当するマンガ家や原作者をキャスティングします。原案や方向性を明確にすることで、マッチする作風を決めることができますので、スムーズにキャスティングができるでしょう。
マンガコンテンツ制作 5つのステップ
それでは、マンガコンテンツ制作の流れについて確認していきましょう。
STEP1.原作制作
原作者やマンガ家に、方向性やアピールポイント、ターゲット、禁止事項など、必要なことを伝え、原作を制作してもらいます。
チェックする上で重要なポイントは事実の正誤です。その上で、シナリオから感じる企業や製品の印象、アピールしたい内容が正しく、わかりやすく表現されているかチェックします。
STEP2.ネーム制作
原作者またはマンガ家が、原作をマンガのコマ割りに落としたラフ案を制作します。これがネームと呼ばれるものです。ストーリーの流れやページ数、強調したいコマがある場合などは、この段階で修正しておきましょう。
STEP3.下書き制作(線画)
ネームに沿ってマンガ家が下書きをします。今はデジタル作画が主流のため、着色前の線画の段階を指す場合もあります。
マンガのキャラクターの表情や仕草ひとつも、読者が受ける印象に大きく影響します。ターゲットにメッセージが伝わるか、行動につながる表現となっているのか、読者の視点に立って入念にチェックしましょう。
STEP4.作画制作(着色)
実線や色塗りが入り、マンガが完成します。下書き段階から大きく印象が変わる場合がありますので、下書き同様に入念なチェックを行いましょう。
STEP5. マンガコンテンツの公開
いよいよマンガコンテンツの公開になります。マンガコンテンツの誘引率の高さを活かし、公開後はコンテンツを広く展開しましょう。バナー広告やメールマガジンなどへの活用もおすすめです。マンガ家の方がインフルエンサーである場合も多いので、SNSで発信してもらうのも効果的です。
マンガコンテンツ制作 4つの注意点
マンガコンテンツを制作する上で、注意しなくてはならない点をお伝えします。
1.修正のタイミング
制作段階で気を付けるべき点は、修正のタイミングです。 例えば、マンガ家がすべて作画まで仕上げてから修正を指示すると、最初から描き直しになってしまいます。
すべての工程でチェックを入れる必要はないのですが、少なくとも原作、ネーム、作画においては、確認する必要があります。気になる点は指摘して、後から修正が起こらないスムーズな進行を心掛けましょう。
2.パクリ表現
ほかのマンガ作品に酷似しているキャラクターデザインやストーリー設定、コマ割りになっていないか、いわゆる「パクリ」と非難されるような内容には要注意です。
娯楽作品であれば「パロディ」として許容されることもありますが、企業制作のマンガコンテンツでは、企業の倫理観を問われる事態になりかねません。
3.社会倫理から逸脱した表現
社会倫理から逸脱したストーリーや表現を盛り込むことは、絶対に避けましょう。特定の属性の人が傷付くような差別的表現も要注意です。
4.商標の侵害
日常的に使われている単語が、実は商標登録されている言葉だったりします。例えば、ジップロック、バンドエイド、オセロといった言葉は商標登録されています。どのような言葉が商標権の侵害につながりやすいのかを確認しておきましょう。
マンガコンテンツの強みと注意点を把握する
マンガコンテンツは、うまく活用すれば、多くの人に訴求できる可能性があります。一方で、専門性の高いコンテンツになりますので、注意点を把握しながら制作する必要があります。
マンガコンテンツの強みを把握して、企業のイメージアップや成果につなげていきましょう。
弊社が担当したマンガコンテンツの事例をご紹介
最後に、ナイル株式会社が担当したマンガコンテンツの事例をご紹介いたします。
電話占いピュアリ(株式会社ピュアリ)「占い漫画」
電話占いピュアリは、多くの有名占い師を抱える電話占いのサイトです。相談者(利用者)が占い師と顔を合わせずに悩みを相談し解決に導くサービスですが、対面式の占いとは異なる電話占いならではの魅力をしっかり伝えるコンテンツとしてマンガを提案。事例を元に原作となるシナリオを書き起こし、プロの漫画家に作画を依頼して、短編ながら利用者に強く訴求する内容に仕上げました。
■別れてよかった編
https://pure-c.jp/ZG/ARTICLE/DETAIL/ID/57
■待っててよかった編
https://pure-c.jp/ZG/ARTICLE/DETAIL/ID/58
山田コンサルティンググループ「マンガでわかるM&Aの落とし穴10選」
経営コンサルティング会社の山田コンサルティンググループは、M&Aや事業承継に臨むオーナー経営者たちの悩みを解決に導いています。しかし、その一方では、失敗事例もありました。 そんなオーナー経営者たちの陥りがちな失敗事例を同社内のアンケートから抽出し、M&Aのノウハウに凝縮。驚きのエピソードを笑える川柳や記事にまとめ、プロの漫画家に作画を依頼して、オーナー経営者にとって必読のダウンロード資料に仕上げました。
■「マンガでわかるM&Aの落とし穴10選」ダウンロードページ
https://www.ycg-advisory.jp/1806dl/
■「マンガでわかるM&Aの落とし穴10選」サンプルページ
https://www.ycg-advisory.jp/1806dl_pdf/dl_ma_case10selection_sample.pdf