海外SEO対策を成功させる秘訣5選|世界へボカン徳田氏×ナイルTV

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海外SEO対策を成功させる秘訣5選|世界へボカン徳田氏×ナイルTV

 世界へボカン徳田氏×ナイルTV対談動画

本記事では、海外SEO対策の押さえるべきポイントを5つご紹介いたします。前編では、GoogleキーワードプランナーやAd Previewツールを活用し、ロケーションや検索結果に基づく海外Webマーケティングのポイントを解説。また、伝統工芸品など日本独自の商品を海外に売り出す際のポイントや、事例もご紹介します。

ファシリテーター 青木 創平
ナイル株式会社 マーケター/SEOコンサルタント
大規模データベース型サイトなどの技術的に複雑なSEOのプロジェクトや、サイトリニューアルに多く携わる。ECサイトやBtoBのサービスサイトを得意とするSEOスペシャリスト。

ゲスト解説 徳田 祐希氏
世界へボカン株式会社 代表取締役
イギリス留学を経て、2007年海外向けWEBマーケティングを行う会社に入社。海外WEBコンサルティングで、東アフリカ向け中古車販売台数を日本1位に導く。
2014年8月世界へボカン株式会社を設立し、代表取締役に就任。 日本の魅力を世界へ伝えるというミッションの元、13年以上にわたり、多国籍メンバーと共に越境EC、海外BtoBマーケティングに取り組む。

「世界へボカン」徳田氏の自己紹介

世界へボカン,徳田祐希

ナイル株式会社 青木創平(以下:青木)

こんにちは、ナイルTV WEBマーケティング相談室の青木です!

本日は、越境EC海外WEBマーケティング事業を展開する「世界へボカン」徳田さんに、海外SEO対策を成功させる秘訣について、お話伺っていきます。よろしくお願いします。

 

世界へボカン株式会社 代表取締役 徳田祐希氏(以下:徳田氏)

世界へボカン株式会社の徳田です。私たちは「日本の魅力を世界へ届ける」というミッションのもと、日本企業の海外進出を目的とした海外Webマーケティング支援の会社をやっています。

海外Webマーケティング歴16年で、「はじめての越境EC・海外Webマーケティング」という書籍の出版や、チャンネル登録者数1万人のYouTubeチャンネルも運用中です。

今回は、これまでの知見をもとに、海外SEO対策の押さえるべきポイントを5つご紹介したいと思います。すべて網羅したので、これを見えば大丈夫です(笑)

【海外SEO秘訣①】英語圏の検索キーワード及び検索結果を調査する

海外SEO,秘訣1

青木

心強いですね!

では早速ですが、海外SEO対策、成功の秘策1つ目からお伺いできますか?

 

徳田氏

秘訣1つ目は、「英語圏の検索キーワード及び検索結果を調査する」ということです。

まずは、Google広告にログインすると見られる「キーワードプランナー」を活用して調査する方法です。キーワードプランナーは、ロケーション・言語を選択できるのをご存知ですか?はじめはJapan等で選択されていますが、All locationsに広げると、全世界の検索ボリュームが出てきます。そして右側のタブにあるBreakdown by Locationをクリックすると、その検索ニーズの国ごとの内訳がわかります。

そうすると、どの国でどのキーワードの検索ニーズがあるのかを、見ることができるんです。自分たちがターゲットとする国では、どの商品がどのキーワードで検索されているのか、ということを把握することができます。

もう一つの方法は、「Ad Preview Tool」を使った調査方法です。キーワード・ロケーション・言語・デバイスを入れることで、指定の環境でどういう検索結果が出るかを見ることができます。その結果を見ると、例えば「hairstyle for men」と検索したときに、国ごとにどんなスタイルが流行っているのかが分かったりするんですよ。

adpreviewtool

徳田氏

今はリッチスニペットなど検索結果も多様化しています。そのため動画が出てきたり、画像、テキストコンテンツなど、その国のユーザーがどんなデバイスやチャネルで検索しているかによって、検索の出方も変わってきます。

なので、SEOで1位にいたとしても、実は動画が上位を占めている場合や、変則的なSERPsが多いです。どんなSERPsでどんな情報が求められているかというところを、しっかり調査した上で、自分たちがどんなコンテンツを提供できるかをしっかり見ていく必要があります。

「コンテンツ書いてるんですけど流入が増えない」とご相談いただくことがあるんですが、そもそも「検索結果を見たことありますか?」「そのキーワードに検索ニーズありますか?」と、基本に立ち返ってみると、意外とこれらの視点が抜けていた、ということは結構多いですね。

海外SEO

青木

たしかに、通常SEOだと検索結果を見ることは超重要ですが、いざ海外となると急に見えなくなってしまう視点かもしれませんね。

では2つ目の秘訣、教えてください!

【海外SEO秘訣②】対策するキーワードの優先順位を考える

徳田氏

続いては、対策するキーワードの優先順位を考えるということです。やはりキーワードが無数にあるので、キーワードの難易度・検索ボリューム・自分たちのビジネスとの親和性を考えながら、対策するキーワードの優先順位を考えていかなくてはいけません。私は「ahrefs」を使っています。

ahrefsキャプチャ

徳田氏

ロケーションやキーワードを入力すると、そのロケーションでの検索ボリュームと難易度が出てきます。自分たちの対策キーワードで上位表示されている競合サイトを見ることができるので、競合と比較してドメインやページパワー、コンテンツを確認して、自社が勝てるかどうかまず見ます。勝てなかったとして、今置いておくべきかといった判断が必要になってきますね。

今回事例を1つ紹介します。新潟県燕三条市という金物を作る有名な地域にある、ノコギリ・鉋を作っている会社の支援をさせていただいたんですが、いま越境ECで売上が爆増しているんですよ!

海外SEO秘訣2

青木

何をやって売上爆増できたんですか?

 

徳田氏

ノコギリ・鉋に関するコンテンツをひたすら作りました。

実は、ノコギリ・鉋はすごく狙い目のキーワードなんです。というのも、ノコギリ・鉋に関してニーズは顕在化していて欲している人はいる。一方で、メンテナンスの仕方や選び方といった情報を発信できるノコギリ・鉋マスターは日本にしかいないんですよ。

 

青木

確かに日本の道具というイメージがありますね。

海外SEO秘訣2_2

徳田氏

そういった日本にしかない商材で、マニアックなコンテンツを書ける方、伝統工芸品などをやられている方というのは、実はすごくチャンスなんですよ。

検索ニーズがあって、そこに情報を当てられる人が少なければ難易度が低いですよね。難易度が5なのに検索ニーズ1万って、すごく狙い目。

 

青木

熱いですね!

 

徳田氏

かつ、自分たちが取り扱っている商材が、実際に良いものであれば親和性も高いです。難易度と検索ボリュームと自社のビジネスとの親和性を考えた時に、やらない手はない。だから意外とリスティング広告、SEOと伝統工芸品はハマると思っています。

コンテンツマーケティング成果

徳田氏

伝統工芸品系のSEO案件は、コンテンツが軒並み上がってるんですよ。もちろん英語の正しさ、キーワードを含んだコンテンツライティング、Hタグ、内部設計といった基本はしっかり押さえた上での話しにはなりますが、やはりCVR、トラフィックを伸ばして売上に貢献する事例はあるので、伝統工芸品を扱っている方はチャレンジしてもらえたらと思います。

 

青木

商材のターゲットが国内向けだと思っていたら、実は海外に需要があるケースもありそうですね。

 

徳田氏

そうですね。抹茶もそうなんですが、海外で流通している抹茶と日本で流通している抹茶って全然レベルが違うんですよ。もはや抹茶ではなく、抹茶らしきものです。抹茶オレンジフレーバーとか、もうどっちだよっていう(笑)

やはり本場の方が圧倒的なクオリティを持っているのに、マーケティングが上手くてシェアを取られてしまっているんです。

なので伝統工芸品や日本ならではの物は、私達が一番詳しいはずなので負けるはずがないんですよ。だからこそ、正しい英語で書くとか、ターゲットキーワードを含めたお客さんのニーズを満たすコンテンツを書くということができれば、勝てる要素はあると思います。

 

青木

「うちの商材って海外にニーズありますか?」といったご相談が来ることはありますか?

海外SEO秘訣2_3

徳田氏

ありますあります。検索ニーズを調べるのはもちろんですが、そもそも日本語サイトしかないのに海外から買われているといった、海外で売れるかもフラグがいくつかあるんですよね。そのフラグがどれくらいあるかによって、私たちがやるかやらないかをご提案させていただいてます。

ちょっと今日、海外SEOの秘訣を持ってきすぎたので、続きは後編でご説明できればと思います!(笑)

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編集者情報

金子 光
金子 光(かねこ ひかる)
新卒で楽天グループ株式会社に入社。
営業管理として40人規模のチームをマネジメント。その後社員3人のベンチャー企業に入社し新規事業立ち上げを経験。
現在はナイルのマーケティング相談室編集長として、Webマーケティングに従事している。
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監修者情報

ナイル編集部
ナイル編集部

2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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