ラベル・シール印刷を専門に手掛ける、株式会社小島ラベル印刷。
1959年の創業以来、食品や化粧品、工業製品、アパレル業界など、幅広い分野で商品ラベルやオリジナルステッカーを製作してきました。
自サイトのSEOにも積極的に取り組んでいたものの、昨今行われたGoogleのコアアップデートにより流入数が大幅に減少。
その改善と同時に、売上げの伸長を目指してナイルとタッグを組み、2024年からお取り組みを開始しました。
<お知らせ>
ナイルでは、事例ページをご覧の方向けの無料相談会、壁打ち会を実施しております。
ご相談の背景等をお伝えいただくことで、最適な非公開事例のご案内も可能です。
お悩みや課題が明確でない、ふわっとした内容に思えるご相談でも大丈夫です。
押し売りや手抜きはありませんので、お気軽にご活用ください。
目次
2024年3月~2025年5月
お客様にご提案し、実施した施策を紹介します。
トップページや製品一覧ページなどの主要ページの情報量が不足していたため、情報提供の強化やお問い合わせにつなげる導線の整備などを行いました。
<トップページ>
<製品ページ>
そもそも獲得したいメインキーワードである「シール印刷」「ラベル印刷」では、大手のネット印刷会社のページが検索上位を占めている状態でした。
そこに最初から真っ向勝負を挑んでも、上位を獲得できる可能性は低いことを踏まえ、改修する主要ページやブログページを通じて、メインキーワードの周辺にある顕在層向けのキーワードから対策することに。
そこで地道に順位を獲得することでWebサイトの評価を高め、メインキーワードでの順位上昇を目指す戦略をとっています。
お問い合わせへのスピード対応や、お客様のご希望に対する柔軟な姿勢など、サービスページに表れていない小島ラベル印刷の強みがありました。
そこで、トップページのキャッチコピーでそれが伝えられるようにご提案し、A/Bテストを実施しています。
また、ブログ記事やお見積りフォームのコンバージョン改善も実施しました。
お見積りフォームもA/Bテストを実施し、現在の形になっている。
上記の施策を行った上で、どのような成果が出たのかを紹介します。
サイト全体の流入数が約3倍に上昇。
中でも新規記事を増やしたブログへの流入数の向上が、全体の流入増に大きく貢献しています。
ブログ経由のコンバージョンが、施策実施前よりも平均して倍以上に増加しました。
株式会社小島ラベル印刷の代表取締役・小島哲也氏と、本プロジェクトを担当したナイルの中村日菜子、山口航に、ご支援の内容について話を聞きました。
――まず、ナイルにご依頼いただいたきっかけを教えてください。
株式会社小島ラベル印刷 小島哲也氏(以下、小島):ナイルさんの前に、別のコンサルティング会社に依頼していたのですが、そこからの切り替えを考えていたところ、SEO会社を検索すると必ず候補に挙がってくるのがナイルさんでした。
実は、10年以上前にナイルさんにお世話になったことがあったんです。
契約を終えてからも、社名が変更になったり、事業拡大されたりといった様子をずっと見てはいて。
――そうだったんですね!
小島:ただ、改めて依頼するにしても、予算が限られていることもあって、ほかのコンサルティング会社にもお声がけはしていました。
その上でナイルさんに依頼する決め手になったのが、御社のセールス担当の方の存在です。
商談の中で、「こういった成果を目指すなら、ナイルじゃなくてA社のほうがいい」「でもこれを達成したかったら、ナイルのほうが得意です」といったように、うちの目的・目標を第一に考えて、すごく親身になって話してくださったんですよ。
そこで「この人は信用できる!」と思い、ナイルさんにお願いすることにしました。
株式会社小島ラベル印刷 小島哲也氏
――そうだったんですね、ありがとうございます。では、当時抱えていた御社サイトの課題はどのようなものでしたか?
小島:Googleコアアップデートによって、流入数が減少してしまったことが大きな課題のひとつでした。
また、当然のことながら、売上げを伸ばしたいという思いもありましたね。
――ナイルでは小島ラベル印刷様の課題や希望に対して、どういった施策を実施したのか教えてください。
ナイル株式会社 中村日菜子(以下、中村):初期調査をさせていただき、その結果、大きく2つの課題が見えてきました。
まずはトップページや製品一覧、制作事例ページといった主要なページに情報量が足りていないという点。
競合他社と比べて足りない情報をひたすら洗い出し、それを元に改修していただいたほか、ヒートマップを活用しながら並べる情報の順番などを調整していただきました。
――改修された主要なページはすごく見やすくなっていますよね。ページの改修にあたっては、実装されるスピードがとても速かったと聞きました。
小島:純粋に楽しかったんです(笑)。提案にも納得感があったので、「これをやればいいんだ」っていうのがわかりやすくて、やりやすかったですね。
――もうひとつの課題はどのようなものだったのでしょうか。
中村:ブログ記事を以前から作っていらしたのですが、それらはSEOで流入を取るような構造になっていなかったんです。
検索結果上では、競合の大手ネット印刷会社と比較すると大きくビハインドしている状態でしたので、ブログ記事から流入を獲得できるような施策に取組むことをご提案しました。
ナイル 中村日菜子
――競合サイトがかなり強いそうですね。
中村:そうですね、メインキーワードの「シール印刷」と「ラベル印刷」を、検索結果の10位以内にすることを目標にされてきたそうなのですが、ナイルでサポートするにしても、いきなりそのビッグワードで上位を獲得するのは難しい高いと感じましたし、小島さんにも正直にお伝えしました。
その上で、まずは関連キーワードを地道に獲得していくことでサイトの評価を高め、最終的にメインキーワードの上位表示を目指す方針に切り替えてやっていきましょうということで、戦略を立てています。
――コンバージョン改善では、まずどのような課題が見えたのでしょうか。
ナイル株式会社 山口航(以下、山口):小島さんもおっしゃっていた通り、かなり前から流入数が減少していて、それに伴ってコンバージョンも減少していることが課題のひとつに挙がっていました。
さらに、当時はブログ記事からのコンバージョンがかなり少なかったので、そこを改善することから始めました。
――SEOでもそうですが、ブログの改善が鍵になっていたんですね。
山口:記事の作り方だけでなく、お問い合わせやお見積りなどの導線づくりの面でも改善の余地はありましたね。
なので、CTAを設置する場所を調整するなどして、コンバージョンにつながりやすい記事に改善しています。
また、社員の方からお話をうかがう中で、お問い合わせに対する対応スピードの速さや、お客様の希望に対する柔軟な姿勢は、小島ラベル印刷さんならではの強みだと思ったんですね。
ですが、実際にサイトを見てみるとあまりそういった部分が表れていなくて、すごくもったいないと感じました。
なので、小島ラベル印刷さんの魅力が引き立つように、トップページのファーストビューに載せるキャッチコピーの変更をご提案して、A/Bテストを実施しています。
――キャッチコピー案は、小島ラベル印刷の社員の方々からもご提案いただいたそうですね。
山口:はい。まずは元々使われていたキャッチコピーと、ナイルがご提案した案の2つでA/Bテストをして、そこで一旦は結果が出たんですけど、新たに小島ラベル印刷の皆さんからコピーをご提案いただいたんです。
それが、ひとつは大きな受注につながりそうな案、もうひとつがお客様ファーストの視点で書かれた案で、私個人的には前者のほうがいいのではないかと思っていました。
ですが、実際は後者が優勢という結果が出たんです。
さすが、お客様をよく理解されているなと実感した出来事でしたね。
テストの結果、最終的に採用されたキャッチコピー。
――日々お客様と接していらっしゃるからこそ、ですよね。
山口:本当にその通りだと思います。
クライアントからこのように案をいただくことは滅多にないんですが、やはりお客様のことを一番わかってらっしゃるのはクライアントなので、こういったご意見は最大限活かすべきだと感じました。
とても貴重な経験をさせていただきましたね。
ナイル 山口航
――ナイルからの施策のご提案に対して、小島さんはどのような印象をお持ちになりましたか。
小島:現状をきちんと数値化して、それを僕たちにわかりやすい形で提示してくださるので、プロにお願いして良かったなって思いましたね。
ご提案いただく施策は納得のいくものばかりでしたし、ナイルさんから言われたことはすべて受け入れて試してみることにしていました。
――それはありがたいです。ご提案した施策をすべて実施することが難しいことも少なくないですから。
小島:僕がそう思ったのも、ナイルさんのYouTubeを見たのがきっかけでした。
SEOコンサルタントの方が成功事例を紹介する動画だったんですけど、その中で言われていた「コンサルを信じて実行することが大事」「やってマイナスになることは基本的に提案しない」という言葉がすごく印象的だったので、すべて受け入れようと思ったんです。
――施策を実施した結果、どのような成果が出ていますか?
中村:一番成果が出たのは流入数の部分で、お取り組み開始時と比べて3倍に増えました。
中でも大きく貢献していたのがブログです。
毎月ナイルで対策キーワードを選定して記事を制作していただいたのですが、既存の記事もリライトしたことで検索順位が向上したのも大きかったと思います。
山口:コンバージョンの面では、ブログからのコンバージョンが約2倍に増えて、コンスタントに問い合わせにつながるようになりました。
記事は積み重ねだと思っているので、毎月コンスタントにコンバージョンを取れるようになると、さらにプラスになることが多いんですね。
なので、未来に向けた地盤を作ることができたのではないかと思っています。
――このような成果について、どのような印象をお持ちになりましたでしょうか?
小島:ナイルさんに入っていただき、サイトの改善を行ったことでセッション数が増えましたし、お客様からのお問い合わせやお見積もり依頼が少しずつ増えてきたことを実感しています。
そのおかげで、リスティング広告を減らしました。以前と比べて95%もコストカットできているので、非常にありがたいことですね。
また、ナイルさんからサポートを受けて以降、有名な企業様からご依頼がくるようになるなど、お客様の幅がさらに広がった気がします。
そこも今回の取り組みで得られた成果かなと思いますね。
――ナイルとコミュニケーションを重ねる中で、いいなと思った部分はありますか?
小島:僕がすごくいいなと思ったのが、即答をしないということです。
こちらが「これってどういうことですか?」と聞いたことに対して、自分の主観や経験に基づいてパッと答えてしまいがちだと思うんですけど、ナイルさんの場合は「1回確認します」と。
それで、ちゃんとデータを確認して回答してくれますし、社内で内容を精査していることが伝わってくるので、すごく信頼できましたね。
中村:ありがとうございます。
質問をいただいた際、もちろんその場で回答できるものは即答していいと思うんですが、ちょっと調査が必要と感じたものは持ち帰らせていただいて、適切に回答することを心がけていました。
ナイルには社内にさまざまな知見がある人が多いので、その人たちからも意見を聞いた上で最適解をお出しできるように、というのは普段から意識してやっていますね。
小島:そうした細やかな配慮は、実際の施策にまつわるやりとり以外でも感じていました。
中村さんはうちのサイトをめちゃくちゃ見ていてくれてるんですよ。
例えば、ちょっとテキストを変えたり、レイアウトを変えたりしただけで、1日も経たないうちに「あそこ変えましたね」って感じで連絡をくれて。
それがすごく「見守られてる感」があって安心しましたし、うれしかったですね。
――ナイルとのお取り組みを経て、小島さんご自身でSEOを進めるにあたって、変化したことなどはありますか?
小島:ナイルさんとの取り組みを通して、「これをやったから一気に伸びる」っていう魔法はないことがわかったので、主観で動かないようにすることを徹底するようになりました。
例えば、「ここにCTAを置けば押されるだろう」と思って設置してもまったく押されなかったり、ここ読んでほしいなって思うものが全然読まれなかったり。
しかも、そういうことがずっと続く。
なので、「これをやったら終わり」っていうのではなくて、改善し続けなきゃいけない。終わりはないんだなっていう意識で、今も取り組んでいるところです。
実際、ナイルさんのコラムを見ていると、今LLMO(大規模言語モデル最適化)を推奨されていたりするので、それも少しずつやってるんですよね。
こうした考え方って、ナイルさんとの取り組みがなければ気付けなかったと思うので、感謝しています。
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最後に
ナイルは成果を追求するのはもちろん、「会社ごとの事情を理解したプロジェクトの伴走者であること」を心掛けております。
「プロの知見を活かしオウンドメディアを運営したい」「自社だけではリソースが足りない」という課題をお持ちの方は、こちらよりお気軽にお問い合わせください。
さまざまな事例をもとに、貴社に最適なお取り組みをご提案します。
この案件・類似案件を担当したメンバー
中村 日菜子(なかむら ひなこ)
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山口 航(やまぐち わたる)
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