ここ数日、検索順位チェックツールで順位うまく取得できない現象が相次いでいます。
9月2週目の後半頃からこの動きが目立ちはじめ、Google Search Consoleにおいても、「検索結果の表示回数(インプレッション)が急に減った」「平均順位が急に良くなった」といった声がSNSや関係者の間で多く報告されています。
本記事では、この問題について詳しく解説していきます。
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原因はGoogleの検索結果表示の仕様変更?
各種検索順位チェックツールのエラーについては、Googleの検索結果表示機能の仕様変更が影響しています。
これまでGoogle検索では、検索結果のURLの末尾に「&num=100」という文字を付けると、検索結果を1ページに100件分のページリンクを表示させることができました。
多くの順位チェックツールはこの仕組みを利用して、11位以降の順位もまとめて取得していたのです。
ところが2025年9月11日頃から、この指定が効かなくなるケースが確認され始めています。
実際に2025年9月16日現在では、「SEO」のキーワードの検索結果画面のURLに、「&num=100」をつけて表示させると、1ページ目は12件のリンクしか表示されず、検索結果のページ数も3ページまでしか表示されませんでした。
<「SEO」の検索結果URLに「&num=100」を追加して、表示させた検索結果>
Googleから公式の発表はまだありませんが、この仕様変更は各社が行う大量のデータ取得(スクレイピング)を防ぐ目的が背景にあるのではないかと推測されています。
実際今年の1月にもスクレイピング行為の対策が行われていました。
関連記事:https://www.seohacks.net/column/26348/
検索順位チェックツールへの影響
これらの状況に対して、各ツール会社は対応を急いでいます。
自社が使用しているツールでも影響があるか、影響がある場合対応中かどうかは確認しておくとよいでしょう。
<大手SEOツール会社Semrushの状況>
Google Search Consoleへの影響
Google Search Consoleでは、主にデスクトップにおいて、今回の事象と同時期に、合計表示回数が減少したり、平均CTRや平均掲載順位が変動したりする動きが確認されています。
<Google Search Consoleのレポート例>
<ナイルのSEO相談室のGoogle Search Consoleのレポート>
Google Search Consoleのヘルプページを確認すると、「表示回数とはユーザーが検索、Discover、ニュースでサイトへのリンクを見た(または見た可能性がある)数」と定義されていますが、こうしたスクレイピングによって表示された回数もカウントされており、今回の仕様変更によってその数が減ったということが考えられます。
また平均掲載順位に関しても、「平均掲載順位 = 表示された検索結果における自サイトの順位の合計÷ 合計表示回数」で計算されるため、数値が変動している状況です。
各種ツールのアナウンスを待ちましょう
今回の仕様変更によって、順位取得に関してお困りの方もいらっしゃるかと思いますが、まずは利用しているツール会社の対応ステータスを確認しましょう。
Semrushのように、既に解決策を導入しているケースもあります。
今後しばらくは、関連情報を待つのが賢明でしょう。
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