ヒューレックス株式会社、1年間のリモートコンサルでコンテンツSEOを内製化

仙台に本社を置き、東北に強い人材企業として認知を広げてきたヒューレックス株式会社。
サイトURL:https://www.hurex.jp/

全国展開に伴い、Webマーケティング施策としてコンテンツSEOに着手しました。
約1年半にわたるプロジェクトを経て、選定したキーワード群の8割で検索順位3位以内を達成。
ブログ経由で月50件のコンバージョンが発生するなど、大きな成果を残しています。この取組みについて、ヒューレックス株式会社の千葉拓也氏、田中英里氏、そしてナイルからプロジェクトを担当した川野紗和穂、日下俊に話を聞きました。

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「東北に強い」状態から、全国を視野に入れたアップデートを

――まずは、今回のプロジェクトが立ち上がった背景からお聞かせください。

ヒューレックス株式会社 千葉拓也氏(以下、千葉):弊社は仙台に本社を置き、会社立ち上げ時から東北地方の求人をメインターゲットとしていました。東北である程度の認知を得たことをきっかけに、全国展開に踏み出すことになったのです。

それまで弊社のWebサイトは東北に特化した作りになっており、「東北に強い」という訴求をしていました。これを全国の求職者から問い合せをいただけるようアップデートしていこうと、2020年5月ごろにサイトリニューアルのプロジェクトが立ち上がりました。

ヒューレックス株式会社 千葉拓也氏

 

――プロジェクト発足当時、御社ではWebマーケティングにはどのように取り組まれていたのでしょうか。

千葉:当時から自社でオウンドメディアを立ち上げ、Web広告にも取り組んでいました。営業チームのオフライン施策と、Webチームのオンライン施策を両輪で回していた形ですね。会社としてもオンラインには理解があり、「Webにも力を入れていこう」という方針でした。

ただWebマーケティング的には、「今すぐ転職したい」という顕在層にしぼった施策に注力しがちだったことも事実です。今回のサイトリニューアルは全国展開をきっかけにしていますが、「もっと潜在的な層に訴えるコンテンツを作りたい」という思いもありました。

 

――そうした課題を解決するにあたり、ナイルを選ばれたポイントはどこにあったのでしょうか。

千葉:10社ほどお声がけさせていただいて、最終的にナイルさん含め3社まで絞り込みました。決め手となったのは、ナイルさんからの提案に、他社にはなかった改善提案ポイントがあったこと。サイト構造やインデックスといった技術的な課題に対し、具体的な改善策の提案が盛り込まれていたんです。

こうした技術的課題は私たちも認識していたのですが、コンペでは特に伝えていませんでした。それなのに、そこに気付いて提案してくれた。加えて、内製化を見据えた支援もできると聞き、ナイルさんならいろいろ力になってもらえそうだと、依頼をさせていただきました。

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仙台-東京間の遠隔対応で意識した「コミュニケーション」とは

――ヒューレックスさまは仙台に、ナイルは東京に拠点を構えており、かつコロナ禍ということもあって遠隔での対応となりました。不安を感じることはありませんでしたか。

千葉:やはり最初は不安がありました。長期のプロジェクトになりますので、できれば顔を合わせる機会がほしいなと。でも始めてみると、週1の定例会議や、チャットでの密なコミュニケーションで意思疎通ができ、特に気にせず進行できましたね。

ナイル株式会社 川野紗和穂(以下、川野):テキストのみのコミュニケーションだと認識相違が起こりやすいと考えていたので、最初のうちは定例会議など、口頭でお話しできる機会を増やそうと意識していました。プロジェクト進行中は「何がどれくらい進んでいて、いつごろ効果検証が必要なのか」と、こまめな情報共有も心掛けていました。

ヒューレックス株式会社 田中英里氏(以下、田中):成果シミュレーションも緻密に出していただきましたよね。SEO施策は結果が出るまで時間がかかることは知っていたので、社内の理解を得られるか不安があったんです。社内説得の材料をいただいたことで、スムーズに進行できたかなと思っています。

ヒューレックス株式会社 田中英里氏

 

――人材業界でのSEOは、競合他社の多い「レッドオーシャン」であったと思います。そうした状況下で、どのようにキーワード選定などを進めていったのでしょうか。

田中:弊社のサービスには「地方に強い」「Uターンに強い」という特徴があるので、それが刺さる人向けのキーワードであるかは考えるようにしていました。

川野:「地方転職」といった直球のキーワードをいきなり狙うのは難しいので、カスタマージャーニーを基に「地方に転職したいユーザーがどういったキーワードを調べるか」を洗い出していきました。カスタマージャーニーを作る段階から、千葉様と田中様にいっしょに確認していただけたので、しっかり深掘りができたと感じています。

田中:先ほど数字を振り返ってみたら、制作キーワードのうち5割で検索順位1位を獲得できていましたね。コラムからの流入も増え、そこからはABテストなど試行錯誤を繰り返しながら、半年ほどかけてCVRを高めていきました。

 

――セッション数が伸びていくにつれ、社内の期待値も変わっていったかと思います。

千葉:そうですね。まず社内に理解してもらうために、成果の伝え方についてはかなり気を使いました。この先もっとWebに注力していくには、社内を動かしていかねばなりませんから。「セッション数」よりイメージしやすい「検索順位」を中心に数字の報告をしたり、検索順位1位を取った画面キャプチャーを撮り溜めたり、わかりやすい伝え方を心掛けました。


内製化を見据え、「なぜその思考に至ったか」を言語化する

――ヒューレックス様のプロジェクトでは、ブログ経由で月50件近いコンバージョンが発生したと聞いています。ブログ経由で月50件は一般的に高い数値だと思います。なぜ1年でここまで成果を伸ばすことができたのでしょうか。

田中:弊社のサービスと親和性のあるキーワードを選定できたことはもちろん、半年かけてCVRを改善できたのが大きいかと思います。後者については「コラムからどのページに遷移させるとコンバージョンしやすいか」といったパターンを、ナイルさんから分析・提案していただけましたから。

ナイル株式会社 川野

川野:こちらの提案をすぐに実装していただいたので、PDCAがとても回しやすかったですし、効果検証も効率的に行えました。スピード感をもって対応いただいたことも、成果につながった要因だと思います。

田中:効果検証に時間がかかるのは認識していたので、「すぐにできるものは、すぐにやってしまおう」と。なるべく早く実装して、次の定例会議で結果が見られるよう進めていましたね。

ナイル株式会社 日下俊 (以下、日下):キーワードに対してコンテンツを作り、集客、コンバージョンを増やしていくという流れの中で、コンテンツの質と量を保てた部分も大きいと思います。最初はナイルのコンテンツチームで記事制作を行っていたのですが、リリースできる本数やスピードには限りがあったんです。成果が見え始めてから、ヒューレックス様が社内でどんどんコンテンツを展開してくださったので、短期間で結果を残せたのだと思います。

ナイル株式会社 日下

――ヒューレックス様ではプロジェクト立ち上げ当初から内製化を見据えていました。ナイル側の対応として、意識していたことはありますか。

川野:コンサルタントと同じ視点や判断軸、知見をお客様の社内に引き継ぐ必要があるので「どのような思考をしてその結論に至ったか」という道筋を残すようにしていましたね。コンテンツの構成に対するコメントや、定例会議の報告内容など、どういう観点で見ているかを言語化するようにしていました。

日下:常にお客様の状況を把握しながら進行するよう意識をしていました。長期プロジェクトになるほど、途中で会社を取り巻く状況が変化することが多いです。営業方針や企業戦略により、取るべき判断や最適解が変わってくるでしょう。もちろんすべてがSEOに活かせるとは限りませんが、顧客の状況を理解して最適解を提案できることはとても大事だと思っています。

 

――それでは最後に、ヒューレックス様の今後の取組みについてお聞かせください。

田中:それまで広告中心だった集客に加え、コンテンツマーケティングという土台ができたことを嬉しく思っています。ナイルさんといっしょに作り上げた土台をさらに強めていけるように、弊社でもコンバージョンの質などを高めていければと思います。

千葉:ヒューレックスでは地方創生を理念として掲げており、日本全国の“地方”における雇用創出と活性化を目指しています。今回のサイトリニューアルによって求職者の声に応えるコンテンツがそろい、東北から全国へと幅を広げることができたと感じています。あとはこの“土台”をいかに活用して、目指すところへ向かえるか。まさにこれからが、自分たちの力の見せどころだと思っています。

 


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この案件・類似案件を担当したメンバー

 遠山 直人

遠山 直人(とおやま なおと)

・外資系のMAツールのSEO支援案件では、「MA」のビックキーワードで1位を獲得
・上記案件でSEOでのリード獲得数を約150%、商談件数を約130%向上と量と質を備えた実績を出す

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