キーワード出現率とは?SEO対策では重視しなくていい理由を解説

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キーワード出現率とは?SEO対策では重視しなくていい理由を解説

キーワード出現率とは、「文章中にどれくらいの頻度でキーワードが出現するのか」という比率のこと。SEO施策ではキーワード出現率は無視してもいいという見解が主流です。

なぜキーワード出現率を無視してもよいのか?その理由とキーワード出現率よりも重視すべき点について解説します。

この記事のポイント

  • キーワード出現率とはページ内に出現するキーワードの割合のこと
  • 5~7%程度含めるとよいとされていたが、割合は重視されなくなっている
  • ユーザーが理解しやすい質の高いコンテンツ作りに注力することが大切

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キーワード出現率とは?SEO効果と活用法について

特定のキーワードで検索上位表示を狙う場合、当然のことながら該当のキーワードを文章中に含める必要があります。その際、キーワードが文章中にどれくらいの頻度で出現するのかという比率を「キーワード出現率」と呼びます。以前のSEO対策では、このキーワード出現率が重要だと考えられていました。キーワード出現率は多すぎても少なすぎても駄目で、適切な数値があるとされていたのです。しかし、現在のSEO対策ではキーワード出現率は無視してもいいという見解が主流になっています。その理由と、キーワード出現率よりも重視すべき点について解説します。

キーワード出現率とSEOの関係

冒頭で述べたように、「キーワード出現率」はウェブページの全テキスト中、キーワードがどれくらいの頻度で登場しているかという比率を指します。かつて、SEO対策ではこのキーワード出現率が重要とされていました。なぜなら、「キーワードがウェブページ内でたくさん使われているほど、Googleはそのキーワードをページの主要トピックとして判断するだろう」と考えられていたからです。

さらに、「多ければいいとはいっても、テキストをキーワードで埋め尽くしてしまうとさすがにペナルティを受けてしまうだろう。ではキーワードはテキスト中に何%くらい登場するのがベストなのだろうか」という議論もあり、「5%がいい」「いや7%がベストだ」などさまざまな説が唱えられていました。

ですが、現在このキーワード出現率は検索順位とまったく関係がないことがわかっています。むしろ、不自然に多すぎるとユーザーにとって不親切なページであると見なされ、Googleの評価を落としてしまう恐れもあります。近年のGoogleのクローラーは進化しており、しっかりとウェブページの文脈まで読み取って評価するのです。

誤解していただきたくないのですが、これは「キーワード出現率は少ないほうがいい」ということではありません。重要なのはキーワードの出現率ではなく、そのページが本当にユーザーの役に立つコンテンツであるかどうかです。多い少ないではなく、文章の中に自然な形でキーワードが使われていることが大切なのです。

キーワード出現率とSEOの関係

キーワード出現率の調べ方

ただし、SEO対策としての意味はなくても、読者にとってのコンテンツの読みやすさなどを考える上でキーワード出現率を知ることには一定の意味があります。ではどのような方法で調べればいいのでしょうか。

キーワード出現率を調査できるツールにはさまざまなものがあります。今回は無料ツールのohotuku.jpを使用して、「ナイルのSEO相談室」における「SEO」のキーワード出現率を調べてみることにしましょう。まずは、ohotuku.jpにアクセスし、「キーワード出現率チェックツール」を選びます。調べたいウェブサイトのURLとキーワードを入力し、「チェックする」を選択します。すると、入力したURLにおけるキーワード出現率が表示されます。

ohotuku.jpを使用したキーワード出現率の結果のスクリーンショット

また、出現率チェックをする際、出現率目標を入力しておくと、目標の数値に到達するまであといくつキーワードを出現させなければならないのかがわかります。このほかにも「総単語数」や「ユニーク単語数」「キーワード出現数」など詳細なデータも取得することができます。

キーワード出現率より大事なことはタグの使い方

前述したように、キーワード出現率はSEO対策としては意味をなしません。ではSEOで検索上位表示するためにはどうすればいいのでしょうか。ポイントは、キーワードの出現率ではなく、重要なタグにしっかりとキーワードを入れ込むことです。

例えば、SEO対策で最重要なタグの1つがウェブページのタイトルを決めるtitleタグです。titleタグ内に入力した文章はウェブページのタイトルとして検索結果に表示されます。Googleはこのtitleタグに含まれるキーワードをウェブページの最重要キーワードとして認識します。SEO対策では何よりもtitleタグにキーワードを入れることを忘れないようにしましょう。

titleタグにキーワードを入れたら、あとはコンテンツをしっかりと作り込んでいきましょう。本文がきちんとキーワードに関する内容になっていれば、無理に意識しなくても自然な文脈でキーワードが出現するはずです。ここで強引にキーワードを増やしすぎないようにしましょう。本文にキーワードを詰め込んでもGoogleからは評価されません。

titleタグについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。

SEO対策の超基本! タイトルタグとメタディスクリプションの書き方|SEO基礎知識[ナイルのSEO相談室]

キーワード出現率はどんなときに確認するのか

SEO対策としての意味がないのであれば、キーワード出現率はどんなときに確認すべきなのでしょうか。リライトするとき、競合調査をするとき、それぞれについて解説していきましょう。

リライトするとき

自社サイトのコンテンツが上位表示されていない場合は、キーワードの入れ方が適切ではない可能性があります。キーワードの入れ方を検討し、コンテンツをリライトする必要があります。その際、キーワード出現率で現状を分析することが有効です。

具体的には、Google Search Consoleでウェブサイトへの流入キーワードをチェックします。「ナイルのSEO相談室」では「SEO」という単語での流入率が多いと仮定しましょう。流入率が多いということは、ユーザーは「SEO」の情報を知りたくて「ナイルのSEO相談室」にアクセスしているわけです。これがユーザーのニーズです。次に、流入キーワードの出現率を上記でご紹介したツールで調査します。「ナイルのSEO相談室」における「SEO」というキーワードの出現率は6.86%で、全単語のなかで1位の出現率となっています(2020年6月1日時点)。

Google Search Consoleによる調査でも「SEO」での流入が多かったことを考えると、「SEO」という単語が出現率1位である現状は読者のニーズを満たしているといえます。「SEO」ではなく別の単語が出現率1位になっている場合は、コンテンツの内容がユーザーニーズに合っていない可能性があるので、コンテンツのリライトが必要かもしれません。

このように、Google Search Consoleで流入率が高いのにキーワード出現率が低いキーワードがあるなら、それはユーザーのニーズに対して十分に応えられていない可能性があります。

Google Search Consoleとの組み合わせで、出現率を増やしたほうがいいキーワードがないか洗い出しましょう。

キーワード出現率をリライトで活用する方法

記事のリライトについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事がおすすめです。

SEO効果を最大化するコンテンツのリライトで検索流入を700%に改善- freee株式会社事例【インタビュー】|ナイル株式会社-ナイルのSEO相談室

競合調査をするとき

競合サイトのコンテンツにどれくらいキーワードが含まれているのかを調査するときにもキーワード出現率を確認します。

もし競合サイトが自社サイトよりも上位表示されているとしたら、その原因として考えられるのは「競合サイトのほうがよりユーザーの検索意図に沿った答えを用意できている」ということです。この「答え」が何なのかをキーワード出現率から調査するのです。自社サイトと競合サイトで出現率が大きく異なるキーワードがあるなら、それがユーザーの検索意図に沿った「答え」の鍵を握っている可能性があります。

キーワード出現率を競合調査で活用する方法

コンテンツ作りにキーワード出現率を活用していく

キーワード出現率はそれ自体が検索順位に影響を与えるものではありません。単純にキーワードをつめこんでもSEO対策にはならず、むしろ悪影響を与えるおそれもあるので注意してください。一方でキーワード出現率は、自社サイトや競合サイトを分析するのに便利な指標となります。Google Search Consoleと組み合わせて使うことで読者ニーズを把握し、より高品質なコンテンツづくりに生かしていきましょう。

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金子 光
金子 光(かねこ ひかる)
新卒で楽天グループ株式会社に入社。
営業管理として40人規模のチームをマネジメント。その後社員3人のベンチャー企業に入社し新規事業立ち上げを経験。
現在はナイルのマーケティング相談室編集長として、Webマーケティングに従事している。
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監修者情報

ナイル編集部
ナイル編集部

2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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