『HTTPSをSEOで優遇』 SSL化を推奨するアルゴリズム導入をGoogleが公式発表

『HTTPSをSEOで優遇』 SSL化を推奨するアルゴリズム導入をGoogleが公式発表

昨日、SEOやWeb周りの方々が少しざわめいておりました。話題となっているのがこちらです。

Google ウェブマスター向け公式ブログ: HTTPS をランキング シグナルに使用します

本件につきましてはきっと多くの方からお問い合わせを頂くことが増えるでしょう、ということが明確ですので、あらかじめ記事にまとめさせて頂く次第でございます。

Q: まず、これは一体何の話ですか?

概要としては、SSL化されたWebサイトをSEOの評価として優遇します(=HTTPSであることが、SEO上のプラスになります)、といったものです。

こうした方針を検討している、という旨をGoogleが初めて発表したのが2014年の初頭に行われたイベントにおいてでした。( 参考:Google、安全なSSL導入サイトの検索順位を優遇したい? 実現は難しそうだが・・・ SMX West 2014 )

関係者の間では、当時から変わらず導入の賛否は分かれているように見えます。どちらかというとサイト全体へのSSL対応についても慎重派がマジョリティな印象です

Q: 影響度はどれくらいあるのですか?

冒頭のGoogleの公式記事をそのまま拝借しますが、

全体的に見ると、このシグナルは良質なコンテンツであるといった、その他のシグナルほどウェイトは大きくありません。HTTPS は、優れたユーザー エクスペリエンスを生み出す多くの要素のうちの 1 つです。

 
ということですのでそこまで大げさなものではなく、実際に公式にも検索の全体のうち1%未満にしか影響しません、と言っていますので、数字だけ見れば、決して日常的な変動に比べて「とても大きな変動」という規模ではありません。ですが、

これから長い期間をかけて強化していきます。

 
とあるように、これからどの程度この流れが加速していくかについては不明です。今すぐに導入せずとも、いずれどこかのタイミングで検討するかもしれない、ということは頭の片隅に置いておいて良いでしょう。

Q: この件について、何か懸念事項はありますか?

例えば、規模にもよりますが導入コストはもちろんですが、SEO的な課題では、URLが変更する問題(全て正しくHTTPSに評価を引き継げるか?とか正規化処理ミスは発生しないか?など)が一般的な問題でしょう。そのほかにも、関係者の皆さんの意見として色々あがっておりまして、

とか、同じくリファラー関連の話では

などの懸念も早速上がっていたり。direct増えるというのは確かに解析を専門としている人にとっては結構厄介な話でしょうね。また、

とか、同じような切り口で

とかっていう、無責任な提案も増えそうで(しかもそのとおりになってしまう事案が本当に多そうで)怖いなというのも思います。更に、

これはもう過去にもありましたし本当に色々想像に難くないのですが、「Googleも公認、SEOに絶大な効果」的な宣伝文句でSSL証明書が販売されるということが絶対にあるでしょうね。

結果としてセキュアなWebサイトが増えるというのは悪いことではないのかもしれませんが、きちんとした意味や背景を理解した上で導入するのと、間違った認識で導入するのではやはり意味は違うかなと思います。

Q: なぜGoogleがSSL化されたHTTPSを優遇するのですか?

基本的に、Googleは「ユーザーがより良質なコンテンツに到達できるように」を基本として検索アルゴリズムを改良しています。

しかし、HTTPSであるかどうかはコンテンツの内容そのものの改善ではなく、通信環境の問題です。少なくとも大部分のユーザーが普段から求めていることではないでしょう。

では、これをなぜGoogleがSSL化を大々的に推奨し、ランキングにまで反映させるのか?というのは実際僕もそんなに腑に落ちていないこともありました。が、

と言えば確かにそれなりに納得できますね。また、

サイト運営会社はグーグルの検索結果で上位に入りたいと考えている。このため、グーグルは検索アルゴリズムで開発者の慣行を促進したり阻止したりできる。例えば、読み込みの遅いサイトは検索結果で不利な扱いを受ける一方、質の高いサイトは上位に表示される。

( 引用元:グーグル、検索結果で暗号化サイトを優遇 「HTTPS」増加を期待 )

 
とあるように、インターネット全体をSSL化の動きに促進するのであれば、Googleが自らのランキングアルゴリズムへの反映というのはサイト管理者の大きなモチベーションになりうる、という理屈も理解できます。

Q: この動きに対して、どう対応するべきですか?

SSL化することで検索結果においてどれだけ優位になるのか?が不明確なこと(少なくとも今は微小)、その中でコストやリスクを負うことになるというのはあまり手放しで推奨しにくいものです。

個人的な見解としては、皆さんがこぞって「SEOの目的で」ワサワサと導入する必要はないんじゃないでしょうかとは思っています。

ですので僕からは現時点では積極提案することはありませんが、いやいや、でもせっかくだからこれを期にSSL化しようよ!という意向であればそれはGoogleも本意でしょうし早速導入されて良いと思います。ただしURL引き継ぎの処理などに漏れのないよう、慎重に進められることをお勧めします。

読み返してみたら引用だらけですみません。また追加情報などございましたら追記いたします。

※8/8追記

1. こちらにより具体的なQ&Aが紹介されています。
HTTPからHTTPSへの移行で出てきた質問に回答 | 海外SEO情報ブログ

2. SSL化のリスク等について解説された記事です。
GoogleがSSL対応サイトの評価を上げるそうですが、SEOのためにSSL認証に対応するべきでしょうか? | サイトエンジン株式会社

3. HTTPSとリファラーの受け渡しについて等、アイレップ渡辺氏のツイート(すみません、勝手にまとめました)
HTTPSとGoogleとSEO 渡辺氏ツイートまとめ – Togetterまとめ

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著者紹介

土居 健太郎(どい けんたろう)
土居 健太郎(どい けんたろう) 取締役

東京大学工学部を2度の留年を経て休学し、復帰すること無く中退。その後フリーターとして飲食店で働くも、ひょんなことから2009年ナイル株式会社(旧ヴォラーレ株式会社)に参画。2010年よりWebコンサルティング事業部 事業部長としてWebコンサルティング事業の立ち上げに従事。その後執行役員を経て、2015年、取締役に就任。「Appliv」にもサービスリリース時よりSEO/サービスグロース面から携わる。著書に「10年つかえるSEOの基本」がある。

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