【#ナイルの本棚】2020年9~11月の紹介書籍まとめ

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【#ナイルの本棚】2020年9~11月の紹介書籍まとめ

当サイトのTwitter(@cont_hub_com)で公開中の、ナイルのコンテンツチームが編集者/ライターの方々に役立てていただきたいおすすめ本を紹介する企画「#ナイルの本棚」。
Twitterの140字では紹介しきれないので、2020年9~11月にかけて公開した本のレビューを「増補改訂版」として改めてお届けします!

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図を使ってわかりやすく伝えるにはどうすればいい?

【こんな人におすすめ】

・わかりやすい表やグラフを作れるようになりたいと思っている人
・情報をうまく整理したいと思っている人

たのしいインフォグラフィック入門
櫻田潤(ビー・エヌ・エヌ新社)

たのしいインフォグラフィック入門

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インフォグラフィックとは、情報をわかりやすく、人に伝わる形に視覚化したものです。
そのため、どうしてもそのデザイン性にばかり注目してしまいますが、スマートで驚きもあるインフォグラフィックを見ていると、デザイン能力のない自分には絶対に作れないものだと思ってしまいます。

しかし、インフォグラフィックを作るには、情報を分析・編集する能力が必要。形にするのはデザイナーですが、どんな情報をどのように入れるのかは、編集者の仕事のひとつともいえます。つまり、デザイン能力だけで作られるものではないのです。

そのインフォグラフィックの作り方について書かれているのが本書。いざ作るとなると身構えてしまうかもしれませんが、ここではわかりやすい図版を作るためにはどうしたらいいか、普段の図版作成にも役立つ内容が書かれています。

ただ、一度読んだだけでわかりやすい図版が作れるようになるわけではありません。インフォグラフィック制作のためのトレーニング方法も載っているので、それを参考にしつつ、何度も図版作成を実践して修正していく必要があるでしょう(自分に言い聞かせています)。

図版作成に苦手意識を持っている人に、ぜひ読んでもらいたいです。
(富江弘幸 @hiroyukitomie

豊かな文末表現を取り入れる方法

【こんな人におすすめ】

・マンネリ化した表現方法から脱却したい人
・文章力を向上させたい人
・メッセージを効果的に伝えたい人

書くための文章読本
瀬戸賢一(集英社インターナショナル)

書くための文章読本

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「~ます。~ます。」など、文末がそろうのを防いで、いきいきとした表現にする手法をまとめた一冊。名文家の美しい文章の事例とともに、書き方のポイントをわかりやすく解説してくれているので、非常に参考になりました。

例えば、
・谷崎潤一郎と角田光代の「源氏物語」の現代語訳の文末表現の違い
・3ページにわたって文末を「た」で締めくくった志賀直哉の表現技法
・です・ます調の文にだ・である調の引用を効果的に用いた向田邦子の手法
などの文末表現を豊かにする方法が、読み手に与える効果も含めて丁寧に紹介されています。

このようなテクニックを身につけることで、文章の表現力もぐっと上がるでしょう。

ときどき、クイズのように問いが飛んでくるような書き方もおもしろいポイント。
「表現の幅をもっと広げたい!」「文章力をさらに上げたい!」という方には特におすすめです。
(戸田裕美)

古今東西の手法からアイディアを生み出す!

【こんな人におすすめ】

・企画出しに悩んでいるライター
・違った切り口のコンテンツを作ろうと思っている編集者

アイデア大全 創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール
読書猿(フォレスト出版)

アイデア大全

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「どうしても企画が思いつかない」「新たな切り口のコンテンツを作りたい」――そんなときに手元に置いておきたい一冊。古今東西のアイディアを生み出す42の方法(ツール)が網羅されています。

「オズボーンのチェックリスト」のような有名な発想法のみならず、科学、芸術、文学などから端を発する方法を紹介。個人的には、15分間休みなく、とにかく何かしらのものを書き続ける「ノンストップ・ライティング」という手法を定期的に行っていますが、有名な人類学者のクロード・レヴィ=ストロースも同じような手法を取り入れていたのだそうです。

プロフィールは明かされていないものの、1990年代後半からメルマガやブログを通じて読書にまつわる情報を発信し続けている本書の著者。この本の兄弟本ともいえる「問題解決大全」(フォレスト出版)ならびに「独学大全」(ダイヤモンド社)もおすすめです(3冊並べた厚さの合計は、なんと約10cm!)。
(山元大輔)

自分の書く文章に疑いがなくなった人にこそ読んでほしい

【こんな人におすすめ】

・「伝わる文章」を書きたい人
・プレゼン資料の作成に苦手意識のある人

言葉ダイエット メール、企画書、就職活動が変わる最強の文章術
橋口幸生(宣伝会議)

言葉ダイエット

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文章にまつわる仕事をしている人にとっては、耳が痛いことが多く書かれているかもしれない。でも、「自分の文章は伝わってないんじゃないか」「伝わりづらいんじゃないか」と引っ掛かっているなら、ぜひ手に取ってほしいです。
いやむしろ、日々さまざまなライターさんが書いた原稿を読んでいる私からすると、ライターとしてのキャリアが長い人、「そんな本、自分には関係ない」と、自分の書く文章に疑いがなくなっている人にこそ読んでもらいたいと思いました。

原稿はもちろんメールや企画書など、ビジネスにまつわる文章がなぜわかりにくいのか――それは「文章が長すぎるから!」を取っ掛かりに、いかにして文章を短く、伝わりやすくしていくかを紹介している本書。

「文章は長いけど、結局何も言っていない」
「同じようなことを、言葉を変えて何度も言っている」
「とにかくまどろっこしい(文字数稼ぎですか?)」

こんな文章に遭遇してイライラしたことのある人…特に編集者なら少なくないはずですが、世の中にあふれる文章の大半は「書きすぎ」です。書くこと自体は誰にでもできるかもしれませんが、必要な情報だけを抽出してまとめる力が足りていない書き手が多い気がします。

現代の読み手は、サクッと欲しい情報や要点だけを知って次に進みたいもの。悠長に文章を読んでいる暇はありません。よって、限られた時間で伝えたいことを届けるには、文章を短く、わかりやすく、かといって過不足なくまとめる必要があるのです。

本書では、ビジネス文章が長くなる原因について「相手が全部読んでもらえる前提でいるから」とありますが、まさにそう。前提として、「さっさと終わらせたいと思っている人」に向けた文章だと思えば、書き方は変わってくるでしょう。

編集者もライターも、紙メディアでの経験が長い人ほど「全部読まれる」ことを前提にしていると感じます。私もその一人でしたが、その感覚はそろそろなくさなければなりません。この本を通じて、自分の文章の「無駄」を削ぎ落としませんか?
(加藤直子 @naokokt1

名文家たちの文章力の磨き方がわかる

【こんな人におすすめ】

・文章がうまくなりたい人
・「書くのに才能がないのでは?」と悩んでいる人

私の文章修業
週刊朝日編纂(朝日新聞出版)

私の文章修業

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会社から歩いて数分のところに古本屋がありまして、そこで出会った本。

手に取った瞬間、「あっ」と声を上げました。沢木耕太郎、開高健、北杜夫、井上靖、つかこうへい、中上健次といった名前が、ずらっと並んでいたからです。名文家たちが、どういった文章修行をしてきたのか、どう文章と向き合っているのか、それぞれの文章論が展開されます。

例えば、沢木耕太郎はルポルタージュを書く上で、根本的な能力の欠如があるのではないかと悩んだことがあったそうです。

「その困難を乗り切るには、断片にしかすぎないものがひとつの関連をもって全体を形づくるまで、忍耐強く何度も何度も書き直しをするという、平凡で、しかし着実な方法しかなかった」

沢木耕太郎がたどり着いたのは、文章を書き直すというシンプルな方法。ほかの書き手たちの文章論にも圧倒されます。

「文章は人間そのものだ」(高峰秀子)
「文章とは、『必要』によって出来あがるものだと思う」(中上健次)
「私は長い文章でも短い文章でも、すべて建築物であると思っている」(清水幾太郎)
「文章というものは、何か、言いたいことをもたねばならないと思う。言いたいことというのは、思想と感情である」(梅原猛)

中には「文章論なんかしゃらくさい!」と言わんばかりに、ユーモアあふれる内容のエッセイもあります。「文章修行」というお題を、書き手がどう料理するのかという視点で読むのもおすすめ。名文家たちの豪華競演、ぜひ楽しんでほしいです!
(高林ゆうひで @takataka578

編集の考え方は、マーケティングやビジネスに応用できる!

【こんな人におすすめ】

・マーケティング課題解決のヒントが欲しい人
・日々忙しくて頭の中を整理したい人
・「マーケあるある」を知りたい新人マーケター

ビジネスの課題は編集視点で見てみよう
酒井新悟(マイナビ出版)

ビジネスの課題は編集視点で見てみよう

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雑誌「Web Designing」の連載「一億総編集者計画」の書籍版。
マーケティングの現場では、ウェブサイトのリニューアルやブランディング、オウンドメディアのKPI設定など、さまざまな難題が立ちはだかります。そうしたマーケ課題に対して「編集」の視点で切り込む、ちょっと変わった企画。

一見、異種格闘技戦のようにも見えますが、読んでみるとそうではないのだと気づかされます。編集者はいつも「どうしたら、読者により良く情報が伝わるのか」を考えるもの。これって、実はマーケターが「どうしたら、ターゲットに商品の良さが伝わるのか」と考えるのと、ほとんど違いがないのです。

イラストや図解がきいていて読みやすく、読んでいると頭の中が整理されていきます。マーケターなら、見慣れた課題をいつもと少し違う角度から見ることで、新しいヒントを得られるかもしれません。
「あるある」なマーケ課題が幅広く網羅されているので、新任マーケターの方にもおすすめの一冊です。 (西)

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