【#ナイルの本棚】2020年12月~2021年4月の紹介書籍まとめ

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【#ナイルの本棚】2020年12月~2021年4月の紹介書籍まとめ

当サイトのTwitter(@cont_hub_com)で公開中の、ナイルのコンテンツチームが編集者/ライターの方々に役立てていただきたいおすすめ本を紹介する企画「#ナイルの本棚」。
Twitterの140字では紹介しきれないので、2020年12~2021年4月にかけて公開した本のレビューを「増補改訂版」として改めてお届けします!

【#ナイルの本棚】2020年2月の紹介書籍まとめ
【#ナイルの本棚】2020年3~4月の紹介書籍まとめ
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【#ナイルの本棚】2020年7~8月の紹介書籍まとめ
【#ナイルの本棚】2020年9~11月の紹介書籍まとめ

コピーライター124名が選んだ共感できる名作コピーの数々

【こんな人におすすめ】
・コピーライティングに興味がある人
・言葉に対する考え方を知りたい人

名作コピーの時間
宣伝会議 書籍編集部(宣伝会議)

名作コピーの時間

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広告・クリエイティブ専門誌「ブレーン」の連載を1冊にまとめた本。コピーライター124名が、名作コピーを3つずつ選んで紹介しています。

掲載されているのはこんなコピー。

想像力と数百円
恋は、遠い日の花火ではない。
まずい、もう一杯。

中には複数名が選んだコピーもあって、「想像力と数百円」もそのひとつ。これは、「新潮文庫の100冊」というキャンペーンで糸井重里さんが作ったコピーです。いいコピーだとは思うのですが、多くのコピーライターが評価するほどすばらしいコピーなのでしょうか…?

もちろん、このコピーを子供の頃に本屋などで見ていて、今でもなんとなく状況を覚えています。ただ、派手なコピーではないですよね。どこがすばらしいのか論理的に知りたいと思いながら読んでみたのですが、このコピーを選んだコピーライターたちも解説らしい解説はしていません。コピーのテクニックのようなことは一切書いておらず、コピーを見たときの自身の思い出や記憶について書いているだけ。

しかし、このコピーのすばらしさを論理的に知りたいと思いながらも、本書を読んだ後には、「派手でなくても、人の思い出や記憶に残る数が多ければ多いほど、いいコピーなのかもしれないなあ」と思うようにもなりました。同時に、論理や理屈を知りたいと考える自分は、コピーライターに向いていないんだろうなとも…。

本書に掲載されている、コピーライター124名の言葉に対する思いやこだわりは、編集に対する考え方にも通じるところがあります。その点で非常に共感できるところもあり、勉強にもなる本でした。

タイトル作成の参考になれば…くらいの気持ちで本書を購入したのですが、理解できそうで理解できない、でも共感できるコピーの奥深さに、打ち負かされた感じがします。
(富江弘幸 @hiroyukitomie

情報を整理してわかりやすく伝える!

【こんな人におすすめ】
・文章をまとめると必ず長文になる人
・意図した内容が伝わらないと悩む人

Graphic Recorder 議論を可視化するグラフィックレコーディングの教科書
清水淳子(ビー・エヌ・エヌ新社)

graphicrecorder

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本書は、グラフィックレコーディングの日本初の書籍であり、第一人者の清水淳子さんによる入門書です。グラフィックレコーディングは、議論をグラフィックで可視化することで理解しやすくする手法。話の文脈や事実関係を整理してグラフィックにすることで、参加者が関係や構造を直感的に理解でき、認識を合わせることができます

テキストで情報を伝える際、「誰もが同じ意味として受け取れるように」「ストレスなく理解できるように」という2つを意識しています。ただし、意識していても予想外の読まれ方をしたり、そもそも文字を読むこと自体をストレスに感じる人がいたり…。
その点、ビジュアルの情報伝達量は圧倒的で、1つの絵を見た人全員が、同じ認識を持つことも不可能ではありません

グラフィックレコーディングは議論を可視化する手法ですが、情報を編集してわかりやすく伝える点ではテキストも同じ。テキストとグラフィックの特性は違いますが、何をクローズアップするか、どう整理するか、学べることが多いはずです。
(せがわ)

学校では教わらない、「伝わる文章」の効果的なテクニックを実践

【こんな人におすすめ】
・提案書や報告書など、ビジネス文書の書き方に悩んでいる人
・SNSやブログで情報発信を始めようとしている人
・伝わりやすい文章のノウハウをおさらいしたい人

「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。
藤吉豊、小川真理子(日経BP)

文章術のベストセラー

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作家やライター、ジャーナリストなど、文章のプロたちが書いた文章読本100冊の中から、共通する「文章の書き方」をノウハウとして抜き出してまとめた一冊。 巻末に参考図書として記載された本は、過去にベストセラーになったものや、ロングセラーとして多くの読者に愛されている名著ばかりです。

文章術や文章読本というと、本職の物書きや本好きな人向けのテーマで、ハードルが高いと感じるかもしれません。でも、本書では読み解いたノウハウを大切な順にランキング形式で紹介しているので、実践的なテクニックを気になるところだけ「つまみ読み」できるのがいいところです。

例えば、「接続詞の4つのルール」のノウハウを2つだけ紹介しましょう。

・「だから」「それで」など順接の接続詞は、なくてもいい場合がある
・「しかし」「だけど」「でも」など逆接の接続詞は、あったほうが伝わりやすい文章になる

「文章を書くのはちょっと苦手…」「ビジネス文書や学校のレポートを書くスキルを磨きたい」と悩んでいる人でも、まずは本書で紹介されているランキング上位のノウハウを身につければ、伝わりやすい文章が書けるようになるはず。

本書のコラムの中でもふれられていますが、文章の書き方のテクニックは時代とともに変わるもの。昭和と令和の文章術を読み比べてみると、共通する点もあれば、まったく異なる点が重視されているケースもあるそうです。

「活字離れ」といわれて久しいですが、SNSやメールなどデジタルツールの浸透で、文章を書いたり目にしたりする機会は減っていません。「スマートフォンで読みやすい」「時短でサクッと読める」…そんな、今の時代に合った文章術を探る上でも、「おもしろい!」と思える一冊でした。

ちなみに、本書自体、2021年1月発刊後に重版されて、Amazonでもベストセラーになっています。多くの人が、「伝わる文章の書き方って何?」と悩んでいるんだなぁと実感しました。
(山崎盛哉)

編集者は、理想と現実のあいだでどう折り合いをつけるのか

【こんな人におすすめ】
・エンドレス業務で疲弊している編集者
・編プロ(出身)編集者
・編集者の泥臭い部分に興味がある人

編プロ☆ガール
川崎昌平(ぶんか社)

編プロガール

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大した学歴も能力もなかった私は、編集者になりたいといって、新卒ですんなり大手の出版社に就職できるわけもなく…。そこで潜り込んだのが編集プロダクション(編プロ)でした。

はなから「修行だ」と決め、編プロで過ごした地獄の2年間は、これまでの人生の中で最も濃く、「あの日々があったから今がある」と心底思えるほど。良くも悪くも、心身ともに「編集者の基礎」を叩き込まれた現場――そんな愛すべき編プロの現実を、漫画でポップに描いているのが本書です。

まるで、私の自伝かのように書いてしまいましたが…もちろん違います。これは、入社3ヵ月とは思えないほど「できる」新人編集者の束美ちゃんと、彼女を取り巻く先輩編集者、デザイナーたちが織りなす全15話の小話集です。

第0話 編プロに作れない本はない
第1話 いいから今は休め
第2話 いいから今は寝ろ
第3話 あれは白昼夢だ
第4話 これが悪夢だ

…と、目次からウンウンうなずいちゃいました。
ただ、これは編プロがどれだけ過酷な現場かを描いているわけではありません。登場する編プロ社員たちの行動や言動が、いったいどういう心理、状況から生まれるものなのかが各話で解説され、出版界・編集者の真理や現実を的確にあぶり出している――そこがポイントなのです。

「くだらないこだわりが現場を疲弊させる」「急げ、でも焦るな」「心だけは守ろう」など、編プロに勤務した経験のある著者だからこその、現場を知らないと書けないエピソードや言葉ばかり。登場するキャラクターも個々に味のある人柄で、時にニヤニヤしながら「わかるー(しみじみ)」と読み進めました。

本づくりへの情熱にあふれる束美ちゃんに対し、さまざまな修羅場を経験して、比較的ドライに自身の仕事を捉えている先輩陣が印象的。彼らの、編集の仕事は好きでやっているし、うまくやりたい気持ちもあるけど、どうしようもできずに業務の無限ループへ巻き込まれている“あの感じ”。でも、いい本、いい記事を作りたい気持ちを持っているからこそ、辞めずに続けている“あの感じ”にグッときます。

束美ちゃんが上司へ涙ながらに訴えた「いい本をつくりたいと思っていても、私たち編プロにはいつだって時間が足りません!」という言葉。これ、私も編プロ時代にまったく同じことを当時の社長に号泣しながら言ったことがあり、思い出して泣けてきました。
自分の理想と現実のあいだでどう折り合いをつけるか、そこに編プロ編集者の真髄があると、今にして思う…。
(加藤直子 @naokokt1

編集者・ライターになった今だからこそ愉しめる日本語文法

【こんな人におすすめ】
・日本語文法に苦手意識を持っている編集者・ライター
・日本語の文章の奥深さを知りたい編集者・ライター

「文」とは何か 愉しい日本語文法のはなし
橋本陽介(光文社)

文とはなにか

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日本語を母語とする人にとって、普段意識しない日本語文法。我が身を振り返ってみると、学生のときに必死に学んだはずの日本語文法の知識は、すっかり抜け落ちてしまっています。
それでも、日々の編集作業はなんとかこなしているわけですが、ふと、「文とは何か」をあらためて考えることで、新たな視点が生まれるのではと考えるように。そんなときに、書店で手に取った一冊です。

著者は本の中で、「文とは何か」と考えることは、「人間とは何か、思考とは何か、この世界とは何か、などなど、そういう壮大な謎にまで及んでしまう」と述べています。そして、そこには「ロマンがある」とも。
この本を読むと、決してその言葉が大袈裟なものではないと気づくでしょう。

すぐに編集やライティングのスキルが上がるような即効性はないかもしれませんが、編集者やライターとして、大量の日本語の文に接している方にとって、知的好奇心をくすぐられる内容となっています。日本語文法って奥深い!
(山元大輔)

炎上しない技術を学ぶ

【こんな人におすすめ】
・なぜ炎上が起こるのか理由を知りたい人
・炎上を起こさないためにどうすればいいのか知りたい人
・企業の情報発信を担当する人

メディア・リテラシーを高めるための文章演習
酒井信(左右社)

メディアリテラシー

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あそこでも炎上、ここでも炎上。
ネット上では、頻繁に炎上事件が起こっています。「どうしてそんな発想になったの?」と驚くこともあるけれど、企業の情報発信を担う身としては、まったく他人事ではありません。
なぜ炎上が起こるのか、どうすれば炎上リスクを軽減できるのか。本書は、これらの疑問について、67の演習問題で答えてくれます。

特にじっくり読んだのが、「企業のネット炎上パターンと情報メディア・リテラシー」の項目。実際の炎上事件をもとにして、どのような文章表現やコミュニケーションが炎上を誘発しやすいのか、解説してくれます。

炎上が起こる理由について、著者が指摘するのは下記の3つ。

・第三者の視点による校正や内容のチェック不足
・ほかの企業の炎上事例に対する理解不足
・現代的なメディア環境に対応したリテラシー不足

情報発信の担当者には、メディア・リテラシーを高めることが求められるわけですね。

ほかにも、「三島由紀夫レター教室」(三島由紀夫)や、「私家版 日本語文法」(井上ひさし)を参考にした演習問題があります。創造的な文章・正しく伝わる文章をどう書けばいいのか、ヒントをつかむことができる。なかなか懐が深い本です。
(高林ゆうひで @takataka578

文字を扱う上でミスをなくすにはどうすればいい?

【こんな人におすすめ】
・誤字脱字や間違った表現といったミスをなくしたい人
・メールやSNS、企画書など文章を書く機会がある人

毎日新聞・校閲グループのミスがなくなるすごい文章術
岩佐義樹(ポプラ社)

毎日新聞

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仕事でミスをして、もっと言葉や表現を学びたいと思ったときに、手に取った本です。
本書は、毎日新聞 校閲センターのTwitter(@mainichi_kotoba)の投稿を書籍にまとめたもの。毎日新聞社用語委員会用語幹事の岩佐義樹氏が、これまで蓄積してきた不適切な表記や間違えやすい表現の事例などをもとに、正しい表現とミスを見つける方法をわかりやすく解説しています。

具体的には、
・人名を書き間違えないためには、思い込みを排除し、漢字をパーツごとに見比べる
・「約26人程」といった、よくある重複表現の事例
・「味あわせる」と「味わわせる」など、紛らわしい言葉は五段活用してチェックする
・可能であれば、文章を声にだして耳でも確認する
・特に注意したい漢字は、その漢字だけを飛び石をたどるようにチェックする
など、文章を書く、または編集する上で注意すべき点が幅広く紹介されています。

漢字を間違えたり、本来の意味と違う言葉の使い方をしたりすると、恥ずかしい文章になってしまいます。さらに、読み手からの信頼を失ってしまうことにもつながるのです。本書は、そういったことを防ぐための重要なポイントを教えてくれます。

ライターや編集者だけでなく、メールやSNS、企画書などで文章を書く機会がある人にも役立ちますので、知識を広げるために読んでみてはいかがでしょうか? ちなみに、本書を読み始めると、言葉の意味や成り立ちにどんどん興味がわいてくるのもおもしろいポイントです!
(戸田裕美)

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