自分でできるSEO対策とは?進め方や3つのメリットも解説

「SEOを自分で進めたいけど、難しそうで不安......」と悩むことはありませんか。
SEOは専門的な知識も必要ですが、基本的なポイントを押さえた上で、コツコツと根気強く行える方であれば、自分でできる人もいます。
本記事では、自分で始められるSEO対策の基本的な流れを紹介します。
自分でSEO対策を進めるメリットやSEO対策を社内で進める上で必要なこともお伝えします。自社でSEO対策を行いたい担当者様は、ぜひご覧ください。
また、SEOの改善やコンサルティングを行うナイルのSEOノウハウをまとめた資料もご用意しております。無料ダウンロードの上、ぜひご活用ください。
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目次
SEO対策は自分でできる
結論からいうと、SEO対策は自分でできます。
ただし、自分で0からSEO対策をやるとなると、成果が出るまでに時間がかかります。
SEO対策ではターゲットユーザーを設定し、仮説にもとづいてキーワードを検討したり、コンテンツを作成したりと、トライアンドエラーを繰り返しながら進めていきます。
自分で0から始めると、トライアンドエラーの回数が増えてしまうため、短期間で成果を出すことは困難です。
仮に上手く行ったとしても「なぜ上手く行ったのか」がわからない場合、Googleのアップデートなどで順位が下落した際に「どうすれば改善できるか」が検討できないことになります。
この後に紹介するSEO対策のやり方を読んで難しい印象を受けた場合、自分だけでSEO対策を進めていくと相当な時間がかかる可能性があります。
スピーディーに施策を進めたいのなら、専門家からアドバイスをもらいながら取り組んでいくのがおすすめです。
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SEO対策を進める6つのステップ
基本的なSEO対策を、6つのステップで解説します。
もちろんサイトや目的によって流れは異なりますが、ユーザーの検索意図を考えながら進めていく基本的なSEO対策としては、以下の流れがスタンダードです。
もし、まだメディアがない場合は、前段階として下記の記事をご覧ください。
オウンドメディアを立ち上げる手順を詳しく解説しているため、準備・サイト構築・コンテンツ制作それぞれのステップでやるべきことがわかります。
【ステップ1】「メディアの目的」を明確にする
まずは、メディアの目的を明確にしましょう。
なぜなら、SEO対策を始めるとメディアへの検索流入が増えただけで満足してしまい、目的を達成できていないことが多々あるからです。
「売上を10%アップさせたい」「自社の認知度を上げて問い合わせを増やしたい」など、SEOを通して何を叶えたいのか目的を明確化させておくことが重要です。
- SEOで何を叶えたいのか
- 最終的に達成したい成果は何か を整理し、具体的な目的を明確にしましょう。
【ステップ2】目的の「ターゲット設定」をする
次は、目的に合わせたターゲットの明確化です。
どんな人にコンテンツを届けて目的を達成するのか、イメージを明確化するために「ペルソナ」を設定します。
ペルソナとは、ターゲットとなる象徴的な架空の顧客モデルのことです。
ペルソナを設定することで、コンテンツの方向性を決めやすくなったり、ユーザー視点で考えやすくなったりします。
コンテンツ作成の際に、以下のような情報でモデリングしたペルソナを設定しましょう。
【ペルソナの設定項目】
- 名前
- 年齢
- 性別
- 収入
- 価値観
- 家族構成
- 生活スタイル
など
実在する人物のように詳細な情報を設定することで、この後のキーワードの整理やコンテンツ作成などに役立ちます。
【ステップ3】対策の「キーワード整理」をする
ターゲットを明確化したら、ターゲットがどのような言葉で検索するのかを考え、キーワードを整理します。
例えば、子ども向けのおもちゃを販売している会社が、ターゲットを「両親もしくは祖父母」と設定してSEO対策を行うとします。
その場合、「おもちゃ」のみのキーワードではペルソナとの結びつきが不十分です。
一歩踏み込んで、「おもちゃ 小学生」や「おもちゃ 男の子」などの複合キーワードにすると、ペルソナのニーズに少し近づけます。
また、おもちゃをプレゼントすることを考えると、「どれくらいで配達してくれるのか」「最近の流行は何か」「どのくらいの費用が無難か」といった情報が必要なことも考えられます。
このようにターゲットが検索しそうな言葉を挙げていき、対策するキーワードを整理しましょう。
ワンポイントアドバイス |
イメージしたキーワードのどれを採用するかは、「キーワードプランナー」を使うと判断できます。 キーワードプランナーは、Google広告で利用できる機能で、キーワードごとに「月間どれくらいの回数が検索されているのか」がわかり、関連したキーワードも発見できます。 |
検索回数が多ければ多いほど、そのキーワードに対するユーザーの関心が高く、検索上位を獲得できればサイトへの流入を大幅に増やせます。ですがその分、検索上位獲得の難易度は高いです。
新規サイトではすぐに上位表示することは難しいため、サイトの状況からキーワードを選定することが大切です。
キーワード選定については、以下の記事にて詳しく解説しています。
キーワードを選定する手順やキーワードプランナー以外のツールなども紹介しているので、ぜひご確認ください。
【ステップ4】「ユーザーの検索意図」を調べる
ターゲットとキーワードが決まったら、ターゲットがどのような検索意図を持って、そのキーワードを検索したのかを調査します。
検索意図とは、ユーザーがそのキーワードを検索する際に、「何を知りたいと思って検索したか」ということです。
検索結果に表示されるコンテンツの傾向は検索意図によって左右されるため、調査は必須といえます。
ユーザーの検索意図を特定することはできませんが、インテントのアテをつけずにコンテンツを作ってしまうと、改善のしようがありません。
そのためにも、「このページを見るユーザーはどんなことが書かれていると、その検索に満足するのか」という視点を欠かさないようにしましょう。
検索意図は、そのキーワードの検索結果から推測が可能です。
検索意図を把握するには、検索結果の上位コンテンツを読み込み、ユーザーが何を知りたいと思って検索したのかを探っていきましょう。
検索窓にキーワードを入力した際に表示される「サジェストワード」や検索結果下部に表示される「関連キーワード」なども検索意図を探るヒントになります。
しかし、検索結果を見ただけでわかった気になってはいけません。特に、1位の記事の真似は絶対にやめましょう。ただ同じページが2つできるだけです。
ステップ2で考えたペルソナや、実際のユーザーヒアリングなどを通じて、少しでもインテントを満たせる記事を考えてください。
検索意図については、以下の記事にて詳しく紹介しています。「検索意図の見抜き方」や「検索意図をつかんだコンテンツの作り方」などを解説しているので、ぜひご一読ください。
ここまででご質問のある方は、以下のバナーよりお気軽にお問い合わせください。
【ステップ5】記事の「構成作成と執筆」をする
ターゲットやキーワードを決め、検索意図を調査したら、ページを作成します。
調査をもとに記事の構成を作成し、記事を書いていきましょう。
記事の構成は、どのような見出しが入るのか、どのような流れになるのかをまとめた「記事の設計図」です。
構成を作る際には、ターゲットの検索意図に合わせて伝えるべき要素を列挙し、理解しやすい流れになるように順番を整理します。
構成があると、白紙の状態から書き始めるよりも記事が書きやすくなるため、執筆前に作成するのがおすすめです。
構成を作ったら、続けて執筆に入ります。コンテンツの本文は、ターゲットユーザーが普段使いそうな言葉を意識・イメージして作成しましょう。
例えば、同じ単語でも人によって「ひらがな」「カタカナ」「漢字」と選び方が異なります。
どの表記を使って検索するかを配慮しておけば、ユーザーがコンテンツに対して違和感を持ちにくくなります。図や表といった視覚的な工夫もユーザーに好まれます。
テキストばかりが続くと、どうしても最後まで読むのがつらくなるため、ユーザーが途中で離脱しやすくなりSEOにも悪影響です。
図や表などのビジュアル要素を随所に入れると、読みやすい記事に仕上がります。
図や表の作成は一手間かかりますが、Googleだけではなく、ユーザーの満足度を第一に考えた記事作成の成果を高めるカギです。
ターゲットユーザーとインテント調査を踏まえた上で、ユーザーが理解しやすいライティングを心がけましょう。
【ステップ6】ページ公開後に「効果検証」する
ページ公開後、成果を上げるために定期的な効果検証を行います。
「設定した目標がどこまで達成されているか」「改善すべきポイントがないか」などを確認するために、効果検証は必ず行いましょう。ただし、SEOはすぐに効果が現れません。
新規ページを作成した場合、翌日から上位表示できる場合もありますが、多くは2~3ヵ月かけて徐々に順位が上がっていったり、順位がつかなかったりします。
Googleの公式は、下記のように明言しています。
成果が出るまで時間がかかることを忘れないでください。変更に着手してからメリットが得られるようになるまで、通常は 4 か月から 1 年かかります。
引用:SEOのスタートガイド(SEO業者の利用を検討する/Google検索セントラル)
そのため、新規ページ作成後すぐに効果が出なくても落ち込む必要はありません。
新規ページ作成後にSEOの成否を判断するのは、3ヵ月くらい経って順位が落ち着いたタイミングがおすすめです。
SEOの効果を確認し、「現状のコンテンツに足りないものは何か」、「ユーザーのニーズに応えられているか」といった視点で、トライアンドエラーを繰り返しましょう。
ワンポイントアドバイス |
効果検証の際には、ツールを用いたデータ収集が必要です。代表的な分析ツールとしては、以下の2つが挙げられます。
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GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールについては、下記の記事にて詳しく紹介しています。これから活用する方は、ぜひご一読ください。
補足:データベース型サイトの場合は設計がさらに必要となる
ここまで解説してきたSEO対策は、いわゆるコンテンツSEOといわれるオウンドメディア型のSEO対策です。
もし、自社のサイトがECサイトや求人サイトのような、大量のデータを扱うデータベース型サイトの場合はさらに設計が必要となります。
データベース型サイトのSEO対策については、以下の記事にて詳しく解説しています。自社のサイトがデータベース型の方や新しくデータベース型サイトを作成予定の方は、ぜひご覧ください。
SEO対策を社内で進めていく上で決定すべき事項
SEO対策の基本的な流れを紹介しましたが、社内でSEO対策を進めていく(内製化する)上では、下記の2点も重要です。
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
【決定事項 1】SEO対策の「専任担当者」を立てる
SEO対策を社内で進めていく上では、SEOの専任者を立てることが重要です。
SEOは専門的な知識が必要な上、施策スピードも求められます。SEOの担当者がほかの業務と兼務していると、スピードを上げられず、成果につなげることは困難です。
SEOの専任者がいると、専任者を中心に施策をスピーディーに進められるため、SEOで成果を出しやすくなります。
また、専任者を立てることで、社内にSEOに関する知見を一カ所に蓄積できるメリットもあるため、SEO対策を社内で進めていく場合は有効です。
【決定事項 2】SEOの重要性を「社内で理解」する
SEOを社内で進めていくことは、短期間で実現できるものではありません。
SEOのノウハウを一から社内に蓄積していくという地道で長い取り組みになります。短期的に成果を求められても、実現は困難です。
そのため、SEOは時間がかかる施策だということを社内の方々に理解してもらうことが、成功のカギを握ります。
社内理解を広げるためには、SEOを内製化するメリットをアピールすることが重要です。SEOの内製化については、以下の記事にて詳しく紹介しています。
内製化のメリットだけではなく、成功に導く流れも解説しているので、ぜひご覧ください。
SEO対策を自分で行うことのメリット3つ
SEO対策を自分で行うことは多くの労力と時間がかかりますが、下記の3点のメリットが得られます。
特に、3点目の「ニーズの仮説検証スキルが得られる」は、SEO対策以外にも役立つことなので、ぜひご確認ください。
【メリット1】自社商品・サービスの理解が深まる
SEO対策を自分で行うと、紹介するプロダクトの理解が深まります。
コンテンツを作成する上では紹介したい商品・サービスを深く理解していないと、ユーザーの悩みや知りたいことに対して正確に答えられません。
その状態だと、SEO効果につながる高品質なコンテンツを作ることは困難です。
コンテンツ作成前のリサーチやコンテンツ作成後の効果検証を進める中で、「子ども向けの商品が高齢者にも需要があった」など、そのプロダクトについて想像もしていなかったニーズが見つかることもあります。
プロダクトへの理解が深まれば、SEO以外のプロモーションに活かすこともできるでしょう。
【メリット2】施策を進めるスピードを速められる
SEO対策を自分で行うと、施策を進めるスピードを速められます。
SEOを外注していると、外部のSEO担当者とコミュニケーションをとる必要があります。そのため、外部担当者の確認が必要な場合はスムーズに施策を進められません。
外注先のスケジュールと合わない場合は、すぐに実施できる施策にも時間がかかる場合があります。
その点、自分でSEOを行う場合、コミュニケーションは社内の関係者だけで済むので、よりスピーディーに施策を進めることができるのです。
【メリット3】ニーズの仮説検証スキルが得られる
SEO対策を自分で行うことで、ユーザー理解や仮説検証を行うスキルが身につきます。
SEO対策の際には、インテント調査、効果検証などで、ユーザーについて深掘りします。
「何を知りたいのか」「何に悩んでいるのか」「ユーザーが自分でも気づいていない、ニーズは何か」などを考え、それらを満たすことで、SEO効果を上げられます。
また、SEO対策は仮説検証の繰り返しです。明確な正解がないため、現状の課題に対して仮説を立て、確かめることを繰り返し、少しずつ成果に近づいていきます。
SEOで得られる「ユーザー理解」や「仮説検証を行うスキル」は、どちらも正解のない問題に対して有用なスキルです。
SEOに限らず、ビジネスをしていく上で広く活用できるでしょう。
専門家に相談しながら進めたほうがいい理由
完全に0からSEO対策を始める場合は、まずSEOコンサルタントに相談しながら進め、独力でも問題なくなったタイミングで、自分で取り組んでいくやり方がおすすめです。
先にお伝えしたように、自分でSEO対策をやることは可能です。
ただし、自分で0からSEO対策をやるとなると、トライアンドエラーを繰り返しながら進んでいくため、成果が出るまで相当な時間がかかります。
完全に0からSEOに取り組み、成果まで一直線に到達できることはほぼ不可能で、施策によってはサイトに著しい悪影響を与えてしまう可能性もあります。
専門家と相談しながらSEOを進めるのは、一人で0から始めるよりトライアンドエラーの回数を大幅に減らせるため、効率よく成果やメリットを享受できます。
ナイルでは、自社でSEOを実施する「インハウスSEOに向かうためのサポート」も行っています。
初期のコンサルティング、取り組み体制の構築支援、メンバー研修など、幅広い支援が可能です。ぜひ一度、お気軽にお問い合わせください。
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ユーザーと向き合うコンテンツSEOが重要
Googleの検索エンジンは、ホームページのコンテンツ(サイトの内容)を重視しています。
本記事では、自分でも始められるSEO対策の基本的な流れや社内で進めていく上で必要なポイントなどを紹介しました。
低品質なコンテンツを作らないためにも、「ユーザーと向き合うコンテンツSEO」を中心とした取り組みが大切です。
自分でSEO対策を行う際に役立つ情報を下記の資料でまとめています。無料でダウンロードいただけますので、SEO対策をスムーズに進めるためにぜひご活用ください。
「さらにSEOを学びたい!」という方へ
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