Googleトレンドの使い方!検索数の調べ方や数値の見方を解説

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Googleトレンドの使い方!検索数の調べ方や数値の見方を解説

「Googleトレンド」は、今どんなキーワードが多く検索されているのか、特定のキーワードの人気度を調べることができる無料ツールです。

ここでは、Googleトレンドの基礎知識や使い方、指標の意味、データの読み解き方や、どのようにマーケティングやビジネスに活かすことができるのかについて解説いたします。

この記事のポイント

  • Googleトレンドは、検索されているキーワードや、特定のキーワードの人気度を調べることができる無料ツール
  • SEOの方針を立てる上で、Googleトレンドのデータを役立てることができる
  • SEOにとどまらずWebマーケティングにおいて、市場動向を探る上で参考になる

記事の疑問点や社内のWebマーケティング課題に関するお悩みがありましたら、お気軽にナイルの無料相談までお問い合わせください!

 

Googleトレンドとは

Googleトレンドのスクリーンショット

Googleトレンドとは、世界中の検索トレンドをチェックできる無料ツールです。

2006年5月にGoogleが提供を開始。アカウントの登録も不要で、誰でも使うことができます。

Googleトレンド

Googleトレンドでできること

Googleトレンドでは、主に以下の情報を得ることができます。

  • 特定のキーワードの過去~現在の人気度(検索回数)の推移
  • そのキーワードを検索しているユーザーが他にどんなキーワードで検索しているか
  • 検索回数が急上昇している人気のあるトピック

Googleトレンドの最大の特徴は、地域や期間を指定して検索ニーズの動向を調査できること。参照データは2015年6月よりリアルタイムで反映されるようになっていて、最新の検索動向を調べることができます。

期間は、過去1時間、過去4時間、過去1日、過去7日間、過去30日間、過去90日間、過去1年、過去5年間、2004年から現在、などで指定することが可能です。地域については、国別、地域別で指定できます

Googleトレンドのデータについて

Googleトレンドで扱うデータは、Google検索のサンプリングデータ(1日あたり数十億件分)を使用しています。Google検索の全データだと、数が膨大で処理に時間がかかってしまうからです。

利用するデータは、下記の2種類です。

  • リアルタイムデータ:過去7日間のランダムなサンプル
  • 非リアルタイムデータ:リアルタイムデータとは別のランダムサンプルを利用し、2004年から最大36時間前まで遡ることが可能

基本的にはユーザーがGoogleで検索した内容を反映していますが、ごく少ない検索データや、同じ人物による短期間の繰り返しの検索などのデータについては自動でフィルタリングされています。

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Googleトレンドの主な機能

Googleトレンドのメニュー

Googleトレンドには、さまざまな機能があり、その日の旬や季節ごとなど、いろいろな角度から需要のあるキーワードを知ることができます。より効果の高いコンテンツ制作やSEO対策に有効活用できるでしょう。

「調べる」「急上昇ワード」「Year in Search: 検索で振り返る」「登録」という4つのメニューがあります。各メニューの機能や見方について確認していきましょう。

調べる

Googleトレンドの「調べる」メニュー「調べる」メニューでは、任意の検索キーワードやトピックについての人気度を調べることができます。

検索バーに任意の語句を入力すると検索キーワードやトピックが予測表示されるため、ここから選択します。

キーワードとトピックの違いは、以下の通りです。

  • キーワード:その単語を含んだ検索データが対象となります。例えば「ラーメン」という検索キーワードの場合、「ラーメン 池袋」「ラーメン レシピ」なども対象となります。
  • トピック:同じ意味を含む言葉の検索データが対象となります。例えば「ポケモン」と「ポケットモンスター」は同じトピックとして扱われることになります。

Googleトレンドの「調べる」メニュー

トピックにおいては、単語の持つ意味を理解し区別します。例えば「和牛」というトピックの場合、「和牛(ウシ)」と「和牛(お笑いコンビ)」という2つのトピックが予測表示されるため、自分が調べたいトピックのデータのみ参照することができます。

検索キーワードまたはトピックを調べると、その人気度の推移を折れ線グラフで調べることができます。

Googleトレンドの「調べる」メニュー

このデータは4つの軸からフィルタリングすることが可能です。

  1. 地域:全ての国~地域別(都道府県単位)まで指定することができます。
  2. 期間:2004年1月1日~現在まで、日付単位で任意の期間を指定できるほか、過去4時間、過去1時間のデータを抽出することができます。
  3. カテゴリ:特定のカテゴリの話題に絞ることができます。例えば「ダイエット」を「健康>栄養>ビタミン、サプリメント」というカテゴリでフィルタリングした場合、ダイエットサプリメント等にまつわるデータのみを閲覧することが可能です。
  4. 検索タイプ:Web検索、画像検索、ニュース検索、Googleショッピング、YouTube検索、どの検索タイプのデータを利用するかを指定できます。

Googleトレンドの「調べる」メニュー

Googleトレンドのグラフに表示される数値は、その抽出データにおける最高の値を100とした場合に、その総数に対する相対的な値を示しています。

そのため、数値が大きい=検索ボリュームが大きいというわけではありません。あくまでも検索データの中での相対的な割合を示す数値ですので、注意してください。

また「調べる」では、以下の3つのデータを閲覧することも可能です。

Googleトレンドの「調べる」メニュー

  • 小区域別のインタレスト:データの中で、どの地域で人気度が高かったか
  • 関連トピック:そのキーワードやトピックを検索するユーザーが、他にどのようなトピックを検索している傾向があるか
  • 関連キーワード:そのキーワードやトピックを検索するユーザーが、他にどのようなキーワードを検索している傾向があるか

最新の記事とインサイト

Googleトレンドのトップページから少し下へとスクロールすると「もっと読む →」という項目が出てきます。ここからGoogleトレンド内でどんな記事がみられているか、詳細なデータを把握することができます。

選んだ話題に対して人々がどういった興味があるのかが分析されているので、記事を書く際のネタ探しに役立ちます。

急上昇ワード

Googleトレンドの「急上昇ワード」「急上昇ワード」では、国を指定してトラフィックが急上昇したキーワードを確認することができます。

「毎日の検索トレンド」では日別に、「リアルタイムの検索トレンド」では過去24時間でトラフィックが急上昇したキーワードが表示され、サムネイル画像と関連記事を確認することが可能です。

また「Google Trends Hot Searches」にアクセスすることで、スクリーンセイバー機能を使ってトレンドワードを確認できます。ビジュアル的にトレンドワードを把握しやすく、便利です。

Year in Search: 検索で振り返る

Googleトレンドの「Year in Search: 検索で振り返る」「Year in Search: 検索で振り返る」では、年別の急上昇ワードをランキング形式で確認することができます。

「急上昇ワード」の年単位版となり、前年と比較してトラフィックが急上昇したキーワードをカテゴリー毎にランキング付けしています。

登録

Googleトレンドの「登録」「登録」を利用すると、任意の検索キーワードのトピックについて最新情報などを、メールで受け取れるようになります。

右下の「+」ボタンから新しい登録が作成できます。登録画面から検索キーワードやトピック、メールを受け取る頻度、対象の地域を入力することで登録が完了します。

最新ニュースを更新するトレンドブログを運営している場合などは、自サイトのジャンルについて登録しておくことでトレンド情報を自動で受け取ることができるので、活用することをおすすめします。

SEOにおけるGoogleトレンド活用方法

ここからは、SEOの戦略を立てるうえで、Googleトレンドをどう活用すればいいのか、具体的な方法を解説します。

キーワードの人気度を調べる・比較する

Googleトレンドのデータでキーワードの人気度調査・比較が可能

「調べる」メニューでは、最大5つのキーワードを同時に調べることができます。複数のキーワード・トピックの人気度を比較することが可能です。

複数のキーワードを比較することで、それぞれのキーワードでどのように人気度が推移しているかを確認でき、キーワード戦略に役立てることができます。

関連キーワード・関連トピックを新規コンテンツの参考にする

関連キーワード・関連トピックでは、ユーザーが他にどのようなキーワードを検索しているかの傾向を知ることができます。

関連キーワード・関連トピックで検索キーワードの傾向把握が可能

例えば「ラーメン」というキーワードでは、関連トピックの1位に「テイクアウト」というトピックが表示されています。

キーワード「ラーメン」のトピック

上記画像のように、トピック「テイクアウト」は2020年3月頭から急激にトラフィックが増加しています。こういったデータから、「ラーメン」と調べた人は前後に「テイクアウト」についても調べていることが多い、ということがわかります。

この結果をもとに、新しく作成するコンテンツとして「品川でテイクアウトできるお薦めのラーメン店5選」という特集を企画するなど、関連トピック・関連キーワードを新規コンテンツの参考にすることが可能です。

地域別の人気キーワードを参照する

キーワードを検索する際、検索区分で「地方」を指定すると、そのキーワードの地方別の人気度を知ることができます。狙ったキーワードはどの地域により人気があるのかを知ることができれば、需要に応じた記事を作るのに活用可能です。

時期による変動を見て、コンテンツの公開日を検討する

毎年決まった季節や時期にニーズが増える検索キーワードの場合は、Googleトレンドのデータを参考にコンテンツの公開日を検討することができます。

Googleトレンドから時期の変動を把握可能

上記画像は「確定申告」という検索キーワードの過去5年間の人気度の推移グラフとなりますが、毎年同じように10月末から少しずつトラフィックが増加し、1月~3月上旬にピークを迎え、3月下旬に一気に減少します。

このように毎年必ず同じような動きをするキーワードやトピックは、人気度が上がる時期を把握した上で前もって対応するコンテンツを作成しておき、需要が上がる少し前に公開すると効果的です。

1日単位で時間による変動をみて、ユーザーニーズを推測する

過去1日で調べたときに、時間による変動を見ることでユーザーニーズや行動を推測することができます。

1日単位の時間による変動を把握可能

上記画像は「二日酔い」という検索キーワードの過去1日の人気度の推移グラフとなります。グラフの推移を見ると夜の2時から朝の10時頃までが検索のピークとなっていることがわかります。

こういったデータから、夜の時間帯に検索しているユーザー向けに「翌日の朝に残さないための二日酔い防止方法」というコンテンツを企画したり、朝の時間帯に検索しているユーザー向けに「二日酔いになってしまった方へ、即効性のある治し方」というコンテンツを企画するなどのアイディアが浮かびます。

このように、Googleトレンドのデータを活用することでユーザー理解を深めることができたり、企画の参考にすることが可能です。

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GoogleトレンドとGoogleキーワードプランナーの違い

Googleトレンドと似た機能を持つものに「Googleキーワードプランナー」があります。どちらもキーワード検索に便利なツールなのですが、使い方は微妙に違います。

Googleトレンドが、登録不要で無料で使えるのに対して、Googleキーワードプランナーは、Googleアカウントを登録し、Google広告の管理画面にログインして初めて利用できるツールとなります。そのうえで、

・同じキーワードで広告を出している競合の強さを「弱・中・強」の3段階で表示可能
・月間の検索数を確認可能(広告出稿すると、より正確な数値を知ることができます)
・Google広告出稿時のクリック単価(CPC)基準値を確認可能
・調べるキーワードに関連性の高いキーワードを確認可能

と、Googleトレンドとは違った角度からキーワード検索を行えます。

Googleトレンドを活用しよう

Googleトレンドは、検索キーワードやトピックの人気度を調べるだけでなく、関連キーワードや地域毎の人気度、過去の人気度の推移など、さまざまな情報を得ることができます。トラフィックの推移を見ることでユーザーニーズや行動を推測することができるので、ぜひさまざまなキーワード・トピックで調査することをおすすめします。

一方で、Googleトレンドの数値は相対的に算出されるため、キーワードの検索回数(検索ボリューム)を調べる場合は、Googleトレンドではなく、キーワードプランナーのほうが適しています。

キーワードプランナーとGoogleトレンドを目的に沿って賢く利用するようにしていきましょう。

キーワードの選定やコンテンツマーケティングなど、SEOでお悩みのこと、お困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。弊社のコンサルタントが一貫してサポートいたします。

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編集者情報

金子 光
金子 光(かねこ ひかる)
新卒で楽天グループ株式会社に入社。
営業管理として40人規模のチームをマネジメント。その後社員3人のベンチャー企業に入社し新規事業立ち上げを経験。
現在はナイルのマーケティング相談室編集長として、Webマーケティングに従事している。
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監修者情報

ナイル編集部
ナイル編集部

2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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