ドメイン切れはSEOにどう影響?更新忘れによる失効と再取得について

ドメイン切れはSEOにどう影響?更新忘れによる失効と再取得について

自分のウェブサイトが見れない時があるかと思います。その時の1つの原因として、ドメインを更新し忘れ、ドメインの期限が切れてしまうことがあります。

そもそも忘れずに更新することが一番大切ですが、ドメインが切れた時のSEO上の影響にはどのようなものがあるのでしょうか?

簡単なドメインの仕組み

まずは、ドメインについて簡単に説明したいと思います。Webサーバーの場所は、すべてIPアドレスで管理されています。そのため、クライアント(ブラウザ)がWebサイトを閲覧するに際には、IPアドレスを用いてサーバーを参照しています。しかし、IPアドレスは、数字の羅列であるため、人間には、覚えにくく、わかりにくいものです。

IPアドレスを使ったWebサイトへのアクセス

そこで、人間によりわかりやすくするために、任意の文字列を使用した「ドメイン」を使用します。

ブラウザがドメインを用いて、Webサイトを閲覧する場合、DNSサーバーというものを利用します。
DNSサーバーは、サーバーのドメインIPアドレスを対応させるシステムで、このDNSサーバーを利用し、ドメインからIPアドレスを調べることができます。(このことを名前解決)と呼びます。これにより、クライアント(ブラウザ)は、IPアドレスを知らなくても、Webサイトを閲覧することが可能になっています。

SEO HACKSのウェブサイトへアクセスする際の例です。
ドメインを使ったWebサイトへのアクセス

さて本題ですが、ドメインが切れると、IPアドレスとドメインの対応関係がなくなります。そのため、DNSサーバーを使ってIPアドレスを調べようとしても調べることができず、クライアント(ブラウザや検索エンジンのクローラー等)はどこを参照すればいいか分からず、Webサイトの情報を取得することができなくなります。

ドメインが切れた場合のWebサイトへのアクセス

ドメインの状態を確認する

Webサイトが閲覧不可能になっている原因は複数考えられますが、ドメインが切れていると思われる場合は、まずは、ドメインの状態を確認します。確認方法は、いくつか有りますが、契約しているドメイン会社(お名前.comやさくらインターネットなど)の管理画面で、ドメインが失効していないか調べましょう。

参考:whois情報でドメインの状態を確認する

WHOIS情報という、ドメインの所有者や対応するIPアドレスが保存してある情報があります。ドメインが失効している場合、このWHOIS情報のStatusという項目がSuspendedとなっています。クライアント様のWebサイトなどドメインの管理情報を持っていない場合には、こちらを参照されるとよいでしょう。

\疑問や不明点はお気軽にご質問ください!/

ドメインを復活させる

まずは、ドメインを更新しましょう。ドメインには失効の猶予期間というものがありすぐに失効するというわけではありません。

ドメインの種類にもよりますが、ドメインが失効してから20日~40日程度の更新猶予期間というものがあります。猶予の期間はドメインを管理している会社によって異なるため、詳しくは契約している会社に確認してみるといいでしょう。猶予期間に、ドメインを更新すると、また使えるようになります。

ドメインの更新猶予期

この期間を過ぎた場合は、新規でドメインを取得することになります。ただし、ページランクが高いドメインや、被リンクが多いドメインなどは、オールドドメインを使ったSEO目的の業者に取得されやすく、一度失効すると同一のドメインを取得することが困難になります。

実例で見る順位への影響

ドメイン切れURLの順位推移
このWebサイトは、8/30~9/3の期間ドメインが失効していました。この期間順位に影響がないことから、当初は影響がないかと思われましたが、9/5と9/6に検索にヒットしなくなり、9/8にはもとの状態に戻っていました。

このことから、ドメインが切れサイトが閲覧不可能になってから順位に影響が出るまでにはタイムラグがあることが考えられます。ですので、仮にドメインが切れている時間が、数時間~1日程度であれば、順位に影響がなかった可能性も考えられます。

また、ドメインが切れる前とドメインを復活させたあとの順位には乖離がみられます。上記の画像では9/10までの順位しか表示されていませんが、以降もしばらく同様の推移をしております。ドメインが一度切れると必ずしも元の順位にもどるわけではないということかもしれません。
※今回は1つの事例を取り上げていますので一般的な規則ではなくあくまで1事例として参考にして頂ければと思います。

まとめ

  • ドメインが切れても失効までに更新の猶予期間があるのでできるだけ早く更新する
  • 完全に失効すると、ページランクの高いドメインや被リンクの多いドメインは再取得が難しい
  • ドメインが切れてもすぐにインデックスされなくなるわけではない
  • 一度切れたドメインを復活させても元の順位に必ずしも戻るわけではない

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金子 光
金子 光(かねこ ひかる)
新卒で楽天グループ株式会社に入社。
営業管理として40人規模のチームをマネジメント。その後社員3人のベンチャー企業に入社し新規事業立ち上げを経験。
現在はナイルのマーケティング相談室編集長として、Webマーケティングに従事している。
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2007年に創業し、約15年間で累計2,000社以上の会社にマーケティング支援を行う。また、会社としても様々な本を出版しており、業界へのノウハウ浸透に貢献している。(実績・事例はこちら

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